今日も今日とて
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2008年05月12日(月) |
マディソンなら橋よりバッグで |
きょんが仕事から帰ってきて「聞いてよー」と。 はいはい、聞きますとも。
「今日、石田さんから 『きょんさん、ビリヤードとかダーツとかあるバーに飲みに行きませんか?』って誘われたのよ」ときょん。
石田さんとは、きょんの職場の同僚のトリマーさん。 良い人なんですが、なんつーか、イマイチちょっとズレてるというか。空気読むのが苦手というか。 ちなみにルックスは、ええと、すごくオバサン。 ワタシときょんよりずっと年下なんですけどね。自分で言うのもナンですが、ワタシたちより、ずっとオバサン。
きょんにとっては石田さんて、実はちょっとだけ苦手なタイプなんですが、石田さんはきょんを慕ってくれてます。 そうするとやはりこちらも心を開くものではないですか。 それに同僚ですしね。仲良くしてます。 仲良くしてますが、たまに「違うんだよーそこはそうじゃないんだよーっ」と、家に帰ってきてからキレます。ワタシに。 同僚づきあいも、なかなか大変そうです。
そして最近、ネットで知り合った男性と秘密で楽しいメールのやりとりをしているらしく、ひとりで罪悪感にうちひしがれ、そんな自分に少々酔いしれているらしいご様子。 打ちひしがれたり酔いしれているだけならまだしも、仕事になってません。メールばっかしてるらしいです。 あ、石田さん、結婚して子どももいます。
で、きょんはそんな話聞きたくねえっつーのに
「こういうのって、人に言っちゃいけないことですよね・・・」
と深刻に言いながら、きょんに聞いてほしそうに話を振るそうです。 「どうしたの?」と言ってほしそうに、ことさら大きくためいきついたりとか。
「マディソン郡の橋って映画、見たことあります?・・・あたし、あの気持ち、今になってわかるんです」とか。
マディソン郡でも地球防衛軍でもいいから、とにかく人に言えない関係なら人に言うな、というのがきょんの理屈でして。 不倫するなとは言わないと。でも黙ってこっそりやれと。あたしを巻き込まないでくれと。それがきょんのスタンス。 スタンス、無視されっぱなしみたいですけど。
でまあ、そのマディソン石田さんに「これこれこーゆーとこに飲みに行きませんか?」と、きょんが誘われたと。
「えー、それって、ちょっと楽しい場所ってこと?(・∀・)」ときょん。 「ええ、遊ぶのには飽きないみたいですよ。田崎さんも誘って、3人で行きません?」と石田さん。
田崎さん。 覚えていらっしゃるでしょうか。 こちらの日記で、きょんのなけなしのゲイダーでもって「レズっぽい気が」と言わしめた、美人トリマー田崎さん。
ここでじょりぃ、「えー、田崎さんも行くなら、ワタシも連れてってー(*´∀`*)」と。おねだり。 きょん「まあ、黙って聞け」 はい(・_・)
で、きょんは「うん、いいですね。行きましょー」とお返事。 ちょっとめんどくさいけど、石田さんも仕事と育児で大変で、羽を伸ばしたいのかな?と思い、 よし、たまには気前よくつきあっちゃるか!と。 そこで「で、場所は?」とたずねてみましたら。
「F沢です」 と、マディソン石田。
「飲みに行くには遠くない?!」とワタシ。 「K県のF沢市でしょ?」と。
家からさくっと片道3時間コース('∀^v)デス☆
「そうなんだよ。で、あたし車出しますからーとか張り切ってんのね」 「電車じゃダメなの?」 「バーだと夜からだからさ、終電なくなっちゃうじゃない?」 「あ、そうか。 でもさ、F沢なら、きょん、うまくすればS先生とも会えるじゃんね?(・∀・)」
きょんの憧れ・S先生は、現在F沢の大学にいらっさるのであります。
「まあ、黙って聞け」 「はい(・_・)」
で、きょんは「S先生のことはさておき、ていうか会いたいけどー、まあたまにはみんなで遠出で遊びに行ってもいいかーくらいに思っていた」そうです。 そんな風に飲みに行くのも久しぶりだしーと。 そしたら石田さんが次に言い放ったのがこちら。
「あたし、そこのバーの経営者男性と、最近ネットで知り合ってー。 で、遊びにおいでって言われたんですよー」
それって知り合いって言うのかよ! と、きょんはびっくり。 そのためだけにF沢行きかよと。
「えーーー? どのくらいの知り合いなんですか?」ときょん。
飲み物に変なクスリ入れられたらおしまいじゃん!と、変なところで用心深いきょん。 でもまあ確かに、石田さんの人を見る目って、こういっちゃなんですが全然アテになりませんので。 自分にちょっとやさしくしてくれる人は、みんないい人なんです、あの人の場合。 ワタシなんて人当たりだけは良いですから、石田さん、ワタシのことも「すごくいい人」って言ってるくらいですから。間違ってる。
「いい人ですよー?」と石田さん。
いや、それ、質問に答えてないし。 さらに
「で、その人が、『年下の独身女性を紹介してよ』って言ってるんでー、 田崎さんを紹介しようかと思って、それで行こうかなって」
待てい。 ときょん。
「あたしも年下の独身女性なんですけど? って、ちょっと思ったわけよ!」と。 「言われてみればそうだ」 「まあ、でもそんな紹介、もちろん全然されたくないからいいんだけどさ。 それにしても、石田さんらしい無神経さだなーって思って、ちょっとムッとした」 「まあねー」 「じゃああたしは何しに行くんだよと」 「だよね。萎えるね。 でもあなた、もう行くって言っちゃったわけでしょ? どうすんのよ」 「まあ、聞け」 「はい(・_・)」 「で、そっからは実りのない会話がちょっと続いたのよ。 あたしは『その人信用できるんですか?』、石田さんは『いい人なんですよー』、とな。何往復か」 「ふむ。 ・・・田崎さん本人はそのことを知っているのだろうか。そして何と返事したのか気になるなあ」
ほら。ワタシとしては「田崎さん、お仲間だといいなー」って思っちゃってるじゃないですか。 そんな「男性紹介するから行きましょ」という誘いに、なんと返答するのか。 その反応って、レズ的にちょっと気になるではないですか。ねえ?
「えー?マジですか! 行く行く行きますー」なのか[ノンケ決定] 「あー、それはちょっと、あたしはいいですよー」なのか[ビミョウ] 「あ、そういうの興味ないんで。(はい終了ーみたいな口調で)」なのか[割とレズ寄り]
あるいは20代後半に、結婚しないワタシを心配した父親が「今つきあってる人がいないなら、良い人がいるんだけど」と言ってきたときに、父を睨み付けながら、めずらしく抑揚たっぷりにワタシが言い放った名セリフ
「どういう意味? ワタシがモテないとでも思ってるワケ?」なのか。[見栄っ張り]
太字の部分を強めに発音し、最後の「ケ?」は「ケ〜?」と、下から上をなめるような感じで読んでみていただけると満足です。
父、ものすごくおどおどして、後ずさりまでしちゃってました。 そしてその後二度と、その手の話を口にしたことがありませんでした。 たぶんワタシの人生の中で、あの瞬間がいちばん迫力あったのではないかと。 「鬼龍院華子の生涯」の夏目雅子の決めゼリフに匹敵するほど、なめたらいかんぜよだった。 ってちょっとワタシ、いつの間にか話がすごく逸れてるから!
・・・ていうか今思い出したけど(話を戻します)、田崎さん、石田さんには「結婚のために仕事辞める」って話していたはずですけど。 それなのに男性を紹介なんてしちゃっていいのかしら。 もう「あれは口実」ってタネ明かし済んだのかしら。 いくらなんでも済んでるんですよねえ。 済んでないのにこれって、いくら石田さんが空気読めないとしても、あんまりですもんね。
「『田崎さんは何て言ってるんですか?』ってあたしも聞いたさ」ときょん。 「で?(・∀・)」 ワクワク 「最初誘ったときは『いいですよ』って言ったらしいんだけど、 最近は何度かメールしても、田崎さんからメールの返事が返ってこなくて困っているらしい」
逃げたな、田崎。
きっときょんと同じ流れだったんでしょうね。 飲みに行く、ってだけなら「いいですよ」だったんでしょうけど、紹介の話聞いて、回線閉じたと。 何度もメールもらって返信しないって、カンヌキまでおろしてそうな回線の閉じ具合。 夜逃げ屋本舗に発注かけたんじゃないかってくらいの、見事な逃げっぷり。
「えー、じゃあさ、やっぱレズ疑惑消えないね、田崎さん(・∀・)エヘヘー」とワタシ。 「それは一概に言えないけど。 フツウの感覚の人なら、石田さんがいい人って言ってるだけの、ネットだけのつきあいの人に、 わざわざ遠征してまで会いに行くかぁ? 田崎さんが出会いに困ってる人ならともかくさ。あの人ならモテるでしょー」 「そうか。そうだよね。 ちぇ」 「それにしてもさー。石田さん、あれ、いつか痛い目に遭うんじゃないかなー、ネット」 「そういえば、石田さんて、ダンナさんとはどうやって知り合ったんだっけ?」 「出会い系」
(°▽°)ダンナもか
いや、出会い系だからどうこうってわけではないんですが。 出会いは出会いですからね。いわゆるひとつのチャンス。 そのチャンスを結婚まで育んだのは、これはたいしたもんだとも思いますし。 そして、石田さんのダンナ様は、やさしくてとっても良い人なんですよ。 こんな出会いがあるなら、出会い系もいいじゃんね、っつー感じの。
が。
また、今、ネットで不倫中。 マディソン郡の橋ごっこを堪能中。 それはそれでいいから、周りを巻き込むなと。 それに言わせてもらえば、田崎さんは、こっちの仲間だから。(希望的決めつけ)
でもまあとにかく。
紹介したい独身女性、の白羽の矢がきょんにはかすりもしなかった、という事実。 どういう意味だこら石田ー。(金八先生の声で) パートナーとして、一応怒ってみるよ?
単純に、きょんとワタシの関係が、空気を読めない石田さんにすら読まれてる、というだけかしら(°▽°)ワカリヤスイカラナー
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