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2008年05月01日(木) 愛は紙粘土で作られる

なっちゃんに赤ちゃんが産まれて、初めての5月の節句であります。

赤ちゃんに名前つけないと日記上で不便ですねえ。どうしようかな。
以前掲示板で何かに決めた気がするんですが、覚えておりません。
どうしようかなどうしようかな。

太郎にしよう(・∀・)日本男児だし <同じ流れで猫の名前をハナコにしたワタシ
タロちゃんでいいや。これで決定。

で、タロちゃんの初節句ということでですね。
数日前になっちゃんが

「5月人形とか、買うべきだろうか」

とつぶやいたのですよ。「どう思うー?」と。

「そうねえ。まあ、あるに越したことはないんじゃない?」とワタシ。
「だよねえ」
「でもさ、まだ本人、買ってやってもわからないね」
「それあたしも思うんだよね。
 もともとなんか、その手の『わざわざ感』が好きじゃないしー。
 でもやっぱ、コドモ出来てみると、節句に何もないのもなーって思っちゃって」

気持ちはわかります。

で、こういうものって、じーちゃんばーちゃんが買ってくれるお宅も多いではないですか。
でも、なっちゃんの夫ののっぽ君はもう両親とも亡くなってしまいましたし、なっちゃんちもお母さんがもう亡くなってます。
お父さんはご健在ですが、男親はこういうことに疎いですしねえ。
そしてなっちゃんも、お父さんの財布をアテにするつもりはさらさらないらしく。

で、それからふたりして、いくらくらいするモンなの? げー高いねー、かわいくないしー とか、ネット見ながらヤンヤンしていたのですが。

「どうせまだタロちゃんもモノの価値わからないんだしさ。
 鯉のぼりー、とか、かぶとー、とかわかるようになるまでは、小さいものをなっちゃんとのっぽ君で手作りしてあげれば?
 で、毎年違うもの作って飾るの。それを大事に取っておいてさ。大人になってから見せてあげちゃったりして。
 親の自己満足も満たされるし、毎年作品が増えていくの、なんか楽しそうじゃんね?」 とワタシ。

「あ、それいいかも。
 ・・・でもあたしたちじゃ上手に作れないなーーー」

ちら っとワタシを見るなっちゃん。

「ワタシもダメだよ! 特に立体モノは苦手だし!」
「えーーーーーーー。だってどうやって作ったらいいかわからないよー」
「それは一緒に考えるからさ」

そしてふたりでまたネットへ波乗り。
とある陶芸作家さんの素朴な作品を見つけまして。
鯉のぼりと、紙兜をかぶった金太郎めいた赤子をモチーフにした、小さな陶製の人形です。
これはかわいい。
それに、自作のための良いお手本になってくれそうです。

「これ作ってじょりぃちゃん!」となっちゃん。
「だから、ワタシ立体はダメだって」
「絵付けが問題って気がするんだよねー。じゃあそれだけやってくれない?」

問題の部分をワタシに任せるとは勇気のあることですナ!

「んー・・・じゃあいいよ。なっちゃんが紙粘土でカタチを作ってくれたら、ワタシが塗るよ」ちょっと参加したいし(・∀・)
「ホント?」
「うん。アクリル絵の具で色つけて、ニス仕上げにすれば、雰囲気としてはこれにかなり近いモノになりそうだよね」
「わーい」

と話していたのが、4月の終わり頃。


そして今日。

ワタシ、徹夜明けだったんです。
そしてその前の日もその前の日もその前の日もろくに寝ていなくてですね。
頭痛が痛い。
が、マシマロにも書きましたが、今日はなっちゃんの誕生日でありますから、あそこが痛いのどこがだるいのと言いたくないではないですか。
なので元気にしていたのですが。
していたつもりだったのですが。

「じょりぃちゃん、顔色がすごく悪いよ。なんかぼーっとしてるみたいだし」となっちゃん。
「んー。寝不足だからかな?」
「徹夜だったんでしょ? 少し寝てくれば?」
「でも、なっちゃん、仕事終わっちゃったでしょ? まだ次の仕事の支度してないし・・・」
「あ、じゃあさ。 じょりぃちゃんが昼寝してる間に、あたしタロちゃんの紙粘土作ってていい?(・∀・)」
「あ、それはいいね! じゃあちょっとだけ寝てこようかな」
「うん」

これが夕方頃だったんですが、結局ちょっとのつもりが、2時間ほど爆睡してしまいましてね。
それでも途中で一度「し、仕事・・・」と起きたのですが、

「まだ寝てなよ。あたし適当に時間になったら戸締まりして帰るからー」となっちゃん。
そしてオコトバに甘えて寝ちゃったんですが。


目が覚めたらもうなっちゃんは帰ってまして。
仕事部屋に行ったら、なっちゃんの机の上に、「後は色をつけて、パーツを接着するだけ」になった粘土細工が置いてありました。


へーーーーーーー。
すごいよくできてるじゃーーーん。
がんばったな!なっちゃん!


あ。
でもここ、乾いてない今のうちに穴を開けておいた方が接着がスムーズにいきそうだな。
あ、ここも切れ込み入れておくと明日の作業が楽そうだな。

と、手が出そうになりましたが、ここでうちの親父様を思い出しましてね。
今勝手に手を加えたら、ワタシもあのおせっかいな父親と同じ過ちを犯すことになります。
いかんいかん。それは避けたい。
おとうさん、良い反面教師になってくれてありがとう。
この部分は、明日、なっちゃんと一緒に苦労することにします。

しかしホントによくできたなー。


これ、明日、色つけもなっちゃんにしてもらおう。
明日はなっちゃんの仕事はあまり忙しくなさそうですし。
全部おかあさんの手作りにしたほうがいいよね。 うん。 そうしよう。


愛情たっぷりの、鯉のぼりと、金太郎風の赤子の紙粘土細工。
明日の出来上がりが楽しみであります。

しあわせに健康に育っておくれ、タロちゃん。


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