今日も今日とて
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夜。 カタカタと仕事をしておりましたら、きょんが仕事部屋にやってきました。
「S先生からメールが来た。 ブログも更新されてた」と。
くどいようですが、S先生とは、きょんが憧れている、恋すらしているんじゃないかという素敵な男性です。 人柄はステキ。ルックスはかわいいって感じでしょうか。なんかちっちゃくてにこにこしてて。
実はS先生、3月から4月にかけて猛烈に忙しかったらしく、メールもブログの更新もコメントへのレスもぷっっっっっつりと途絶えていたらしく。 きょんはひと月ほど、本気の本気で
「S先生、過労で死んでしまったんじゃないか」
と心配しておったのでございますよ。 学校関係は春先は猛烈に忙しいからなんじゃないの? とワタシが言い聞かせても心配はおさまらず。 もう、ホントに寝ても覚めてもって感じで「S先生、生きてるかしら・・・」とえらい勢いで心配していたのです。 死んじゃったんじゃないか、という心配に加え「もしかして、あたし避けられてる?」という、恋する乙女にありがちな不安もあったようで。 とにかく一ヶ月の間、ワタシは毎日S先生についてのきょんのウダウダした気持ちを聞かされておりましたですよ。
あんまり心配するので、ワタシも一緒になって、S先生の名前で検索しまくり、S先生の住む県のお悔やみ情報まで調べちゃったりする始末。 きょんも検索が苦手なりに、夢中になってS先生の痕跡を探しまくるという、ストーカーめいたことをしていたのです。 すっかり変態カップル。 ワタシはS先生に興味ないというのに。
それが4月を幾日か過ぎた頃にブログが更新されたらしく。 大学を移ったりして、やはりご多忙だったようですね。 で、きょんも「よかったー、生きてた(*´∀`*)」と大喜びだったんですが。
しかしまあ、やはり恋する乙女の揺れる気持ちでございますから。 「メールの返事まだ来ない(´・ω・`)」なんて、しょんぼりしていたんですよ。 そんなきょんを「忙しいんだからしかたないって」と慰める日々だったんですが。
それが今日メールが来たということで、ワタシに報告してくれたみたいです。 ブログも更新てことで、そりゃ嬉しかっただろうなーと思い、
「よかったねえ(´∀`)」と声をかけましたら 「うん・・・(´・ω・)」 と、なんだか浮かない様子。
「どしたの?」 「ううん、なんでもない」
いったんリビングに戻ったきょん。 なんじゃらほい? と思いつつ、ワタシも人の恋路なんて気にしてられませんので、また仕事に戻りまして。
すっかり夜も更けた頃、またもやきょんが仕事部屋に。
「仕事の邪魔してゴメン。なんか悶々としちゃって・・・」と。 「どしたの?」 「S先生のことなんだけど」
またか(°▽°)
「ふむ。どしたの?」 「なんかさ・・・ブログのコメント、あたしには冷たいくせに、今やりとりしている人には熱く返しているのよ・・・」
なんだこのめんどくさい女は(°▽°)
「どういうこと?」 「あたしはさー、S先生の専門分野に対してほとんど無知じゃん? だから仕方ないのかもだけど。 その熱くやりとりしている人は、なんか詳しいみたいで、盛り上がってるの」
じゃ、じゃあ、しかたないんじゃないのかしら・・・(°▽°;)
「そりゃ、話が合う人なら、しかも専門分野ならばコメントがこってりするのもしかたないんじゃないの?」 「そうだけど・・・あたしにはそっけなくてさー。なんかおもしろくない」 「それは内容が違うんだし。『きょんに対して』そっけないわけじゃないよ」 「それもそうなんだけどさ・・・」 うじうじうじ。
ワタシ仕事忙しい。 それに、こういうぐずぐずうじうじはあまり好きでない。 と言いつつ、少し前までナナに対して毎日こんな風にぐずぐずうじうじしていたじょりぃでありますが、そういうことは棚に上げます。
「ちょっといじけて考えすぎだって!」とワタシ。 「でもなんかさ・・・悶々としちゃうんだもん・・・他にもあるんだよーその手のことがー」
(´д`)
あなたにとってS先生が特別でも、S先生にしてみればあなたはそうでないんだから、しょーがないじゃないのー。
とまでは言えなかったんですが
「そんなにS先生が冷たいんなら、もうS先生S先生って盛り上がるのやめればー?」
と、ちょっと呆れて軽く突き放してしまったワタシ。 黙ってしまったきょん。
あらしまった。 落ち込んでいるところに、ワタシったら、ちょっと意地が悪かった。これはすまないことをしました。
「で、他にも何を悶々としちゃうの?(´∀`)」 慌ててやさしく問いかけてみました。 「ううん・・・いい・・・じょりぃ忙しそうだし(´・ω・`)」
ワタシ、カタカタ仕事しながら話を聞いていて、さらに突き放しちゃったもんですから。 きょん、肩を落として部屋を出ていってしまいました。
あーーーー。 かわいそうなことをしてしまったーーーー。 後悔。
後悔しつつも、忙しかったので仕事を続行する薄情なじょりぃ。 そのうちそのことも忘れてしまったんですが。
翌日の夜、きょんがネットしてましたので、そうだそうだ昨日のこと!と思い出し、たずねてみました。
「そういえば、悶々て、何を悶々としてるのか教えてー」 「いや、いいのそれはもう」 「えー。 ワタシが冷たかったなら謝るよー。 何があったの?」 「そうじゃなくて」 「ん?」
「じょりぃが『S先生S先生って盛り上がるのやめれば?』って言ったから、もうやめることにした」
え!Σ(゚Д゚;)
「わ、ワタシの一言で決めたの?!」 「うん」 「そんな・・・S先生、やさしくて良い人よ? いろいろ教えてくれるんだし、今まで通りでいいじゃないの」 「んー・・・でもいいや、今んとこ」
それでいいのか。 冷たくされて(実際はきょんが多くを望んでいるだけで冷たくはされてないわけですが)、余程テンションが落ちてしまったのでしょうか。
まあ、また数日すれば「S先生からやさしいメール来たー(*´∀`*)」とか盛り上がりそうな気もしますが。
きょんて何考えてるのかやっぱりよくわかりません。
・・・と、ここまで書いて2日間あたためておりましたら、昨夜になってきょんがまた 「例のあの人がまたS先生のブログに来てる」とぐちぐち言ってましてね。 何よ、S先生やめたんじゃなかったの?(・∀・)ニヤニヤ
「んー。でもじょりぃがS先生いい人だしって言うしー」
またワタシかい。 なんなんでしょうこれはいったい。
で、そのライバル(と勝手に決める)、どうやら女性のようでして。 しかも「なんか、S先生に媚びてるって感じ」だそうです。 「純粋にS先生と動物医療の話がしたいというよりも、S先生のことを専門誌で見て気に入って、ブログでせっせとコメントしてるって感じなんだよねー」と。
なんか。 どこかで聞いたような話ではないですか。 きょんは雑誌で見て、ではなくて実際に研修で会ってS先生を気に入っちゃったわけですが。 ということで
「それって、あなたがそうだから、その人のこともそうだって思っちゃうんじゃないの?」 とワタシ。
怒っちゃうかな?・・・とちょっとドキドキしたのですが、きょんの答はこちら。
「ああ、そういうことか(・∀・) なんだそうかそうか」
・・・それでいいのか(°▽°)
それに勇気づけられたのか、きょん、「ちょっとじょりぃもS先生のブログのコメント欄見てみてよー」とワタシに頼んできまして。 ワタシったら涙が出るほどやさしいですから、S先生が誰かに返している「熱いコメント」とやらとか、きょんに対する「冷たいコメント」やらとかをきょんと一緒に見てみたわけですよ。仕事を中断して。 そしたら、どっちかというと、きょんのことを身内扱いしているような感じで、「お客様」には丁寧に返し、きょんにはもっとラフな気持ちで返している、という風にも読みとれたんです。 まあ、気のせいとか、ワタシがきょんの味方しちゃってるからということもあるかもですが。 で、その旨を伝えてみましたら
「えー、そうかなあ?」
と、疑いつつも、かなりまんざらでもなくなってきた様子でしてね。
スッキリしたらしく、昨夜もたっぷり時間をかけてS先生にメールを書いていました。
めでたしめでたし( ^ ∀ ^ )アホラシー
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