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2008年02月02日(土) キミがいなくてさびしい

昼間、あら切手がない、とうことで、セブンイレブンに切手を買いに行こうと思いましてね。
セブンに行くときは、いつも財布と携帯だけ持って出かけるんです。
なのでこのときも、バッグに手を突っ込んで、触り慣れた財布の感触を手探りで探していたんですが。

あ、そうだ。


なくしちゃったんだっけ。



と思ったら、じょりぃったら、さびしくてさびしくてですね。


昨日は実務的などたばたに振り回されていたので、あまり感傷にひたる間もなかったんですが。
一晩明けて、しかもこんな風に不意打ちで、財布の不在を感じてしまったものですから。


それからあとは、なんだかしょんぼりしちゃいましてね。
安い財布でしたし、なくなって困るものが入っていたわけでは・・・ありますけども、てんこもりに・・・でもまあ、さびしくなるとは思ってなかったんですよ。

生理前だからでしょうかねえ。
なんか、心ない人に拾われてお金だけ抜かれて、家族の写真なんかも一緒にゴミ箱に行っちゃったのかなとか思うと、まずさびしいというより、悲しい。
1月分の領収書が、まだ割と財布に入れたままだったから、経費の申告ができないのが悲しい。
あの財布、気に入っていたから悲しい。
取引先の宮司が「気」を入れてくれた水晶のお守りをつけてたのに、それもなくなっちゃって悲しい。
拾った人が変態で、免許証のワタシの写真とか見てハァハァしてたりしたらと思うと気持ちが悪くて悲しい。
誰もおまえの写真なんか興味ねえよとか言われたら、それはそれで、悲しい。

そしてもっと漠然と

あのカオスのような財布が、パンパンに膨らんだカッコ悪い財布が、
ワタシの手元からいなくなってしまったのが単純にさびしいのです。
大事な友だちがひとりいなくなってしまったような気分。

ワタシ、モノって大事に扱わないけど大事にするんです。
意味わかりづらいですが。
これってモノに関わらず、人間づきあいにおいても似たような感じなんですが、日頃義理を欠いてしまうようなつきあいをしていても、たぶん友人本人が思っているより、ワタシは彼らを大事に思っております。
そのへんをくみ取ってくれる心優しき人たちが、「しょーがないなー」と思いつつも長いつきあいの友人としてワタシの側にいてくれているわけです。

そーゆー友だちがひとり、ワタシの不注意でいなくなってしまった、そんな気分なのでありますよ。

でもまあ、なくしちゃったもんはしょーがないですし。
クヨクヨ考えてもしかたないですからね。
明るく行かなきゃ明るく!

と振る舞っていたはずなのに、7時頃仕事から帰ってきたきょんに、11時pm現在の今まで既に4回

「元気ないの?」

と聞かれてしまっているという、わかりやすい落ち込みぶりのじょりぃ。
ワタシは思いっきり普通にしているつもりなんですが、どうもこう、ワタシって、前にもどこかで書きましたが

しょんぼり(´・ω・`)

という気持ちがものすごく表に出やすいみたいで。

きょんからの二度目の「元気ないの?」のときに「いやいや、元気よ!」と答えてみたものの

「財布のこと?」と。

まあ、他に落ち込むこともないですからね。

「あー、そうかも・・・」とワタシ。
「ごはん食べ終わったら、レンタルビデオ屋行ってみようか? 自分の目で確かめたくない?」
「うん。行ってみたい」
「じゃ、行こうね(´∀`)」

と、つきあってくれ、歩いたところをひととおりなぞってみたのですが、やっぱりありませんや( ´_ゝ`)
このレンタルビデオ屋って、大学生のアパートがひしめくような場所にあるんですよ。
工業大学なので圧倒的に男子が多く、なんか若い男子がご丁寧に警察に届けてくれる可能性ってものすごく低い気がするんですよね・・・。

もういいやー、と思ったものの、帰りの車の中でまたきょんに「元気ないの?」と聞かれ。

いや、そう何度も聞かなくてもわかるだろうにとも思うんですが、日頃がごきげんじょりぃなもんですから、きょんとしてもどうも気になっちゃうらしくてですね。

「バレンタインデーは、財布をプレゼントしてあげる」とか言ってくれちゃって。
「いい、いらない」 その前にクリスマスプレゼントちょうだい。
「なんでー? 好きなの選んでいいよ」
「いいよ、いらない(笑)」
「お金のことは心配するな!(・∀・)d」
「そうじゃなくて、またなくすと、プレゼントだとさらにショックだから、いらないのだ」
「・・・そう」


どよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん



たぶん、あそこで落としたんだよなぁ。
レンタルビデオ屋でDVDを返した後、自販機の前に停めてあった車に乗り込む前に、ワタシったら自販機に備え付けてある小さな画面でやっていた、コカコーラのアニメーションに夢中になってしまったのですよ。
既に助手席に乗り込んでいたきょんを嬉しそうに何度も振り返りながら、ヤンヤンと大喜びしながらそれを眺めていたのでした。

ああ、子どもじゃないんだから、ていうか、もうものすごくいい年の大人なんですから、アニメーションになんて目もくれずに車に乗り込めばよかったんですよ。

財布ちゃん、ワタシの不注意でこの寒空の下、どんなかわいそうな目に遭っているんだろう。
汚いゴミ箱とかに入っているのかなあ。
かわいそうなことをしてしまった。

ん?

ゴミ箱?


あの自販機の横に、空き缶とペットボトルを捨てるためのゴミ箱が設置されていたな!
財布を自販機周辺で拾った人間が、現金だけ抜き取り、近くにあったゴミ箱に財布を捨てる・・・うん!ありそうな筋書きですよ!

と、これを書いていて思いついたのが深夜の12時。
こたつで寝ているきょんに向かって上記の話をぴいぴいと話すじょりぃ。

「・・・ん・・・ねむい・・」
「そうだろうね!かわいそうに。しかし話を聞いてくれたまえよ!」

ぴいぴいぴいぴいぴいぴいぴい

「・・・そうか・・・・・あるかもね・・・」ぐう とまた寝るきょん。
「探しに行きたいのだが」
「そう」
「しかしワタシは免許証不携帯の身なのです」 よく検問やってる道なんですよ。
「・・・・・・すうすう」
「おまけにさっき、飲んでしまった」
「・・・・・・すうすう」
「一緒に行ってくれない?」
「・・・・ねむい・・・・」
「そうだろうね!かわいそうに。 でも、起きて(・∀・)」

起きようとしてはまた沈み、を2度ほど繰り返したあと、きょん、起きてくれまして。
たぶん、すごく眠りの深いタイミングだったみたいです。かわいそうなきょん(つд-。)

「ごめんねごめんねホントにごめんね」とワタシ。
「うん、いいよ・・・」目をこすりながらきょん様。

そしてビデオ屋へ。

「あるかなあるかな、あるといいな!あるといいな!」と助手席でワタシ。
「そうねえ・・・」言葉を濁すきょん。

12時半頃ビデオ屋につきましてね。
土曜の夜はまだまだ大盛況。人通りもたくさん。
しかも、懐中電灯持ってきたんですけど、そんなもんいらないくらい明るい。

問題のゴミ箱です。
 カエルが3匹。げろげろげろ。

持ってきた軍手をはめて、端から缶とペットボトルの山をあさるじょりぃ。

一個目・・・がらがらカンカンぽこぽこがらがらがらがら・・・・ない・・・(´・ω・`)

二個目・・・がらがらカンカンぽこぽこがらがらがらがら・・・・ない・・・・(´;ω;)

人が通りました。
ものすごく不審そうな目で通り過ぎていきます。無理もありません。

三個目・・・がらがらカンカンぽこぽこがらがらがらがら・・・・







なかったーー・゜・(ノД`)・゜・。


「・・・なかった・・・」とワタシ。
「そうか・・・残念だったね」
「寝てたのにつきあわせちゃって、ホントごめんね。ありがとう」
「いやいや。・・・もう既に回収されちゃってたのかもね。残念だったね」


車の中でもう一度「ごめんね」とワタシ。
「いーんだよそんな」
「なんかさ、たかが財布なんだけど、『もしかしたらあそこにあるんじゃないか?』って思いついたら、『探しに行かない』という選択ができなかったのだよね、財布が不憫で」
「ああ」
「思いついたのにそのままにして、財布がゴミの中に埋もれている、というのがどうにもせつなくてかわいそうでイヤだったのだ」
「うん」
「それで思ったんだけどさ、自分の子どもが行方不明とかになっちゃったら、財布どころではないわけじゃん?」
「そうだね(笑)」
「だとしたら、たとえ荒唐無稽なことに思えても、『もしかしたら』って思えたら、探さずにはいられないだろうなーとか思った」
「・・・なるほど」
「横山めぐみさんのご両親とかさ」
「うん」
「あと、『FBI〜失踪者を追え!〜』(ドラマです)にもそんな話あったじゃん。
 いなくなった子どものことがどうしてもあきらめきれなくて、『あいつはちょっとおかしい』くらいに思われちゃってた黒人のおっさんの話」
「あったね。何度も詐欺情報つかまされてね」
「今回の財布紛失で思った。財布でこれだもの、子どもだったら情報が詐欺くさかろうが全財産失おうが、一縷の望みがあればそれを確かめずにはいられないだろうなーと」
「なるほど」

ま、ワタシの場合、たかが財布なんですがね(°▽°)
思いがけず、とんでもないところで感情移入してしまったりしたのでした。
財布と一緒にするなと怒られそうですが。


ちなみに、ワタシが見入ってしまった自販機のアニメーション。
 おもしろかったんです・・・

もしかしてアメリカだったら
「おまえのとこのアニメーションのせいで財布なくしたヽ(`Д´)ノ」とゴネて、
コカ・コーラ社に対して損害賠償請求とか起こせたりしたんでしょうか(°▽°)デキネエヨ



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