今日も今日とて
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無意識だったんですが、前回に引き続きK姫の話です。 この春にK姫の持ち場が異動になってから、お会いする機会が多くてですね。 さらに言えば、なぜかネタに困らないんですよねこの人。
昨日のことですが。 ワタシはK姫の会社の同僚・Fさんと一緒に、某IT企業の営業女性と打ち合わせをしておりました。 このFさんというかたも、今までちらほらと名前が出ているのですが。 もう25歳の娘さんがいるというのに、ご自身が20代の体型を維持しており、抜けるような白い肌のお顔立ちも大変若々しく、そしてかわいらしいタイプの美人です。 この人のやわらかいトークと気の利く営業ぶり、そして笑顔と美人度で、この会社の営業成績のほとんどがまかなわれていると言っても過言ではないでしょう。 とにかくあの若さは異常です。 K姫も相当若く見えますが、Fさんの実年齢を考えるとFさんのほうが化け物です。 ちなみにK姫よりもFさんのほうが年上です。 そして、K姫がいまだに小娘のように「ぷん」としたり我が強かったりするのに比べ、Fさんは常ににこにこと穏やか。 そしてやさしく腰も低い。 というタイプの違いも幸いするのか、歳食ってることも共通するのか(失礼)、K姫とFさん、割と仲良しだったりします。
で、打ち合わせが終わりまして。 Fさんと残りの相談などをしておりましたら、K姫がだるそうにやってまいりました。 だるそうでも姿勢が良いので美しいんですが。 さすがは接客のプロ、K姫もFさんも、常に立ち姿が美しく、これはワタシも見習いたいと常々思っております。 が、もちろん見習えておりません。
「K姫!」にこやかに元気にじょりぃ。 「・・・例の仕事、ちゃんと進んでるんでしょうね?」
しまった(・_・)キゲンワルイ
「進んでます進んでます(´∀`;)」 ちょっとだけ。
しょうがないわねー的な冷たい笑みでワタシを一瞥したあと、Fさんに 「ねえ、例のセミナー、あたしも行くの?」と、K姫。
例のセミナーとは。 さきほどの打ち合わせでワタシもFさんに「じょりぃさんもぜひ」と誘われてしまっていたものなんですが。 でも、8月真夏の都内。行きたくありません。自腹で他社の研修なんて。絶対いや。
ということで「はあ。あははははは」という返事でごまかしていたじょりぃだったんですが。 そのセミナーに、「あたしも行くのか」とFさんに確認しにきたK姫。
「うん。今回はメンバーに入っているみたいよ?」とFさん。 「Fさんの代わりにあたしなんでしょ?・・・行きたくない・・・」 下向いて、拗ね拗ね顔のK姫。
なんかこう、いつも「年上の姫様」なK姫ばかり見ているワタシとしては、 「K姫よりも年上の、きれいなお姉さんに甘えているK姫の図」 というのが新鮮でドキドキワクワクします(・∀・;)ハァハァ
「しょうがないのよー。どうしても抜けられない仕事入っちゃってるんだもん」と困りつつも笑顔のFさん。 「(拗ね拗ね)・・・他に誰が行くの?」とK姫。
「社長と、不思議ちゃんEさんと・・・」 「・・・Eさんも行くのね」
K姫とEさんは、わがままモン同士、そりが合いません。 特にEさんの拒否反応が強いのです。
「うん。あとは○○ちゃんと××ちゃん」 「5人? てことは、ちょっと待ってー。 どういう組み合わせになるの?」
ここまで黙ってにこにこと美しいおねえさまがたの話をうっとりと聞いていたじょりぃだったんですが。 はて? と。 「組み合わせ」ってなんじゃらほい、と。
「なんですか?組み合わせって?(・.・)」 疑問をぶつけてみました。
K姫ったら真剣な顔でワタシに説明してくれます。
「行動中の話よ。 ○○ちゃんと××ちゃんは当然一緒にいるでしょ?」 「はあ」 「そしたら残り3人じゃないの」 「はあ」 「社長とEさんしかいないでしょ」 「ええ」 「あたしにどうしろって言うのよ」
どうしろって言うのよと言われましても。
「まあ、指定席の電車で移動だし、奇数だと気になるよね、確かに」と、Fさんから助け船。
「じゃあ、いいじゃないですか。Eさんと一緒に行動すれば(・∀・)」 イジワルじょりぃ。
K姫、じろっとワタシをにらみまして。 しかし余計なことは言わず。
「じゃあ、社長と(・∀・)」 さらにイジワルじょりぃ。 「それはもう、絶対イヤ」 ふうん。Eさんのがまだいいのか。
困ったK姫を見ているのが楽しくて、ニヤニヤしておりましたら、
「数あわせのために、じょりぃさんも行きなさいよ、セミナー」 とK姫。突然の命令。
「えええええ!イヤですよ!暑いし!」 数合わせって、合コンじゃあるまいし。 「ダメ。行って」
えらそうですね! 「お願い!」とかでないんですね。「ダメ」とか言ってますし。
「えーーー(´д`) ・・・で、ワタシが行ったとして、ワタシは誰と行動するって話なんですか?」 社長と、とかだったら死。 「あたしに決まってるじゃないの」
えらそうですね! うれしいですけど!
「じょりぃさん、行ってあげてー?」 と、かわいらしくFさんからもオファーが。 「そうよ。Fさんのせいであたし行かなきゃならないんだから、Fさんももっと真剣にじょりぃさんを脅してよ」とK姫。
脅さなくても!Σ (゚Д゚;)
でもでも。気になるのは不思議ちゃんEさんですよワタシとしては。 なんといいますか、こう、女の子特有のこの「組み合わせ心理」。 って、男子にもあるのかしら。あるかもですね。 いつもは「Eさんのためならがんばりますよ!」とか「一緒に映画行きましょ」「たまにはごはん食べに行きましょうよー」とか言っているワタシとしては、EさんとK姫両者が揃った状況下でK姫とべったり行動するというのはちょっとためらわれるところです。 それにそうすることによって、必然的にEさんは社長と組んで行動せねばならなくなるわけです。 あるいはひとりでぽつんと。 なんか悪いー(´д`)
ちょっと大阪夏の陣のときの複雑な人間模様を思い出したりして。
「じょりぃさん、行ってあげて?(笑) それにほら、いずれはじょりぃさんにも参加してもらわなくちゃと思ってたセミナーだし」とFさん。にこやかに。 「・・・わかりました」 「やった☆」 と、K姫がうれしそうなのでまあよかったですが。
でもK姫も別に「じょりぃさんと行きたいの!」ってわけではないんですよね。 「社長ともEさんとも行動したくないから、しょーがない、あなた来なさいよ」てな感じですから。やれやれ。
で、なにやらこの会社って、頻繁にセミナー参加しているんですが。 それって自分の公休を使わねばいけないらしいんですよ。気の毒です。
「じゃああたしも半休申請しないとだわよね」とK姫。 「つらいね(笑)」とFさん。
ここでじょりぃが提案。 「ねえK姫、どうせならみんなと一緒に行かないで、いっそ全休にしちゃってワタシたちだけ先に都内入りしちゃいません?」
Eさんと顔を合わせつつK姫と、という状況を回避したかったんです。 ワタシも「忙しいから別行動で」という理由でセミナー会場で合流、ということにしておけばいいかなーなんて。 でも、K姫とワタシがふたりして会場に現れたら、やっぱり変と言えば変なんですが。
そのようにつまらぬことをくよくよ考えつつの提案だったというのに、K姫はキラキラとうれしそうになりまして。
「じゃあそうしちゃおうかな。 じょりぃさんを△△に連れていってあげる」と。 「なんですかそれ」 「問屋さん。いいものいっぱいあって、しかも安いのよ。楽しいわよ」 「確かにあそこは楽しいよね」とFさん。
企業間取引が基本でどうやら一般の人は入れない問屋さんらしく、ワタシなんぞはK姫にくっついていかなければそこに行けない、というようなところらしいです。 そういえば、iプチ姫も仕事柄よくそこで仕入れをしているということを聞いたことがあるような。 でも
「いいものあっても金ないですから、あんまりなー(´д`)」 先立つものがなければねえ。 「いいのよ、あたしが行きたいんだから」
なら最初っから「あたしが行きたいからつきあって☆」って言ってくださいK姫。
「ねえK姫、せっかく都内入りするんだから、どうせなら例の彼を捜すとかしてみちゃえば?」とワタシ。
例の彼とは。 そう、K姫の憧れの俳優・ファルコンです。
「え・・・!」 頬を赤らめるK姫。 「ああ、いいんじゃない?(笑)」とFさん。
ワタシとFさんとiプチ姫にしか、ファルコンラブのことは話していないらしいんですよね、K姫。 でもそんなわけで、Fさんにはバレてもいいということで、この話をここで持ちかけてみるやさしいじょりぃ。
「えー・・・でもじょりぃさん、そんなことでいいの?」 急にしおらしくなりましたよこの人。 「いいですよ(笑) ちょっと冒険めいてて楽しいじゃないですか」
しかしワタシも芸能人のおっかけなんてやったことないですから。 何をどうすればいいのやらさっぱりわかりませんが。 でも、好きな人のことを思いつつ、その人の足取りを辿って街を徘徊したりするのってなんだかしあわせそうではないですか。 たとえ会えないとしても。絶対会えないとしても。
「セミナー楽しみになってきたかも☆」とK姫。 それはセミナーが楽しみなんじゃなくて、セミナー以外の時間、ていうか、ファルコンに費やす時間が楽しみなんでしょ( ´_ゝ`)
「でも、暑いのはイヤだなあワタシ。汗だくになっちゃうしー」 あからさまにイヤイヤな顔をするじょりぃ。 「あたしも汗だくになるから大丈夫。それに、涼しいところばかり歩くから」 どういう魔法を使うつもりでしょう。
まあ、そんなわけでですね。 結局ワタシも8月の某日に強制的にセミナー参加ですよ(´д`)いやだー でもK姫に望まれての同行でございますから、光栄と思うべきなのでございましょうね。
きょんが仕事から帰ってきまして。 「●日にセミナー行くことになった」と報告がてら、上記の流れを話しましたら。
「大丈夫なのー?」と、心配顔のきょん。 「え? 何が?」 「不思議ちゃんEさんよ。 なんか、おもしろくないんじゃないかとあたしは思うけど」
きょんもそう思うということは、やっぱりなんだかよろしくないのかしら・・・。
しかしもうどうにもできないので、とりあえずファルコンのスケジュールでもチェックしておこうかなと思います。 何しに行くのかワタシ。
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