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2007年07月07日(土) バブルってなによ

昨日、割と長いこと車を運転していたんですが、iPodも聴き飽きたのでラジオでもー、と思い、ラジオをつけまして。
ワタシはJ-wave開局以来のJ-wave党なので(クリス智子のトークのファンなんです(*´∀`*))、昨日も当然J-wave。
もしかして関東地方以外の方には馴染みのない局かもしれませんが。

で、時間的に「GROOVE LINE」という、ピストン西沢と秀島史香の番組だったんですが。

さて、知ってる人にしかわからない話題はここまでですので、ご安心ください。

で、この日のお題が「バブル伝説」だったんですよ。
バブルに関する話、自分の経験談でもいいし、親の話でもいいから、なんでも送ってねー、と。
親の話でもいいからというところに、こう、微妙な殺意を感じたりしたんですが。ぷん。

バブル景気。
それは、キチガイとしか言いようのない景気でございました。

昨日放送していた中でワタシが覚えているエピソードが

「ラーメン食いに行こう、って言って、どこに行くのかと思ったら空港に連れていかれて博多でラーメン食べてとんぼ帰りしてきた」とかですね。
ラーメン食べるというだけのために、羽田から飛び立つわけですよ。ありえん。おまえはハーレクインロマンスか。

それと、急激な好景気により、どこも超超超人手不足で完全売り手市場でございましたから。
内定決まった後、ほかの会社とコンタクト取れないように、内定者まとめて長期ハワイ旅行に連れてって隔離してた、とかですね!

あとは「タクシーつかまえるのに、万札の束をちらつかせながらタクシー止めた」とかですね。
それ聞いて「いや違うよ。万札じゃもはや止まらないから、タクシーチケットをちらつかせるんだよ」と。
「なんで?」
「それって『好きな金額書き込んでいいよ』ってことなんだ」とか。



で、それらを読み上げながら、ピストンさんが叫ぶわけですよ。

「オレなんて、バブルの頃も働いてたけど、そーゆー恩恵にあやかったことがないよ!」と。

それを聞いてじょりぃも叫ぶわけですよ。

ワタシもだよ!!!!!!ヽ(`Д´)ノ


まず、ラーメンの話で我が身と比べてみますとですね!
バブル全盛期はまだ専門学校生だったワタシ。
割の良いバイトをしている友もたくさんいましたが、ワタシがバイトしていたのは米屋。地味です。
バブルなんて関係ない上に、時給もショボかった。
友だちに話すと「よくその時給で働いてるねー」と驚かれたものでした。
でも、「お客様がいないときや、手が空いているときは好きなことしていていいよ」というルールだったので、課題の下準備をしたり読書したりと、えらく充実させていただいたんですよね。
人生であの頃がいちばん本を読んでいたのではないでしょうか。
ワタシの勉強に関係する仕事なども社長夫婦の好意で任せていただいたり(シロウトなのに)、そしてその分はささやかながらちょっとだけ余分にバイト料くれたりですね。
という、お金に代えられないメリットがあったんですが。
しかしビンボーはビンボーです。

で、ラーメンの話ですが。
そのように、同じ時代に「ちょっとラーメン食べに、飛んでイスタンブール的に博多!」という人種がわらわらしているさなか、
ワタシとなっちゃんと言えば

「お昼、麺類が食べたいね」
「ラーメン食べたい」
「でもラーメンだと高いよね」
「じゃ、またあそこ行こうか」
「うん」

てな具合に、スーパーの片隅にあるうどん屋で、250円のかけうどんを食べていたわけですよ。
あと30円足すと山菜うどんにグレードアップできるんですが、なかなか山菜うどんが食えないという。

バブルってなによ。

次に就職の話でバブルとワタシを比べてみましょう。

売り手市場だったというのに、ワタシの希望する職種は地元には求人がなくてですね。
通っていた学校の市内で、地元では割と大手のその手の会社があったので、学校側で「見学だけでも」と頼み込んで、ある程度成績の良い生徒を送り込んだのです。
ワタシも運良くそのメンバーに入れたんですが。

しかし、見学に行ったものの、ものすごーーーーく冷たくあしらわれまして。
専門学校?ぷっ。 てなもんですよ。
鼻っ柱だけは強かったワタシは「頼まれたっておまえらのところには勤めてやらん!」と思ったりしたんですが。
ていうか、頼まれなかったんですが ァ'`,、('∀`)

で、ホントはそのまま学校に戻って報告しなければならなかったんですが、なんだかみんなしょんぼりしちゃいましてね。
帰りにビリヤード場に寄って(ものすごく流行ってたんです)、

「オレたちどうなんのかなー」
「就職できるのかなー」

なんて、暗ーい顔して玉突いてから帰りました。

東京でそこそこの短大に行った友たちは、全国区の一流企業にぽんぽん内定が決まって行ってるんですよ。
たぶんあいつらも、ハワイに隔離されたりしたんだと思います。きー。
ということで、就職に関しても、バブルとは無縁だった、就職難民じょりぃ。
まあ、結局そこそこ給料の取れる、まあまあ希望のセンかな?というところに就職できて、今の自分があるわけなので結果オーライと言えばオーライなんですが。

なんですが。

バブルってなによ。

と、バブルによる売り手市場もワタシには無関係だったわけです。

が。

タクシーの話では、ワタシも似て異なるパターンでバブルの恩恵にあやかったことがあるんです!

それはワタシがタクシーの運転手をやっていたとき。
という経験は残念ながらないですスミマセン。
上記の会社に就職し、とある会社様に打ち合わせに行かされたときのことです。
もうバブルも終わりを迎える頃でございました。とは当時はわからなかったわけですが。

そこんちはまさに、バブルで急激にお金ができちゃって、金の使い道に困っちゃってるよめいた会社でして。
ワタシの担当のお客様ではあったんですが、いつもは電話だけでやりとりさせていただいていて、そしてものすごく変わった社長さんでした。
変わっているので行きたくなかったんですが。
しかもそのときは、会社でなくて「自宅に来てくれ」ってことだったんですよ。
なんか、ヤダなあ、と思ったりして。
でもお仕事だから行きまして。

う わ さ に は き い て い た け ど 。

なんだこの成金趣味な御殿は。
まだ建てたばかりで木の匂いがぷんぷんしてまして。
そしてあちこちに金色がぴかぴかしてまして。
もちろん、でっかい金●袋を下げた信楽焼のタヌキも置いてありましたし。

おそるおそる呼び鈴を鳴らしましたら、お手伝いさんが出てきて案内してくれまして。

どうして、街に一軒だけあったアダルトビデオレンタル屋がここまでになるのかがワタシにはわかりませんでしたよ本当に。
これがバブルのおそろしさというものでしょうか。
この頃には、このビデオ屋も近県にまたがって80軒以上になっていたんですけどね。たかが数年でですよ。

その社長は実際に会ってみても、やっぱりすごく変わった人でした。
応接間には、おおおおおおきな水槽が設置されてましてね。海水魚です。
今でこそ海水魚も当たり前に飼われてますが、当時は珍しくて。しかも水槽でかいし。
水槽に張り付いてなかなか席につかないワタシに(ワタシもワタシですが)、社長が得意そうに、水槽の仕組みやら(下のおおおおおおきな台の中で、海水を循環させているんだよ、とか)お魚の種類やら教えてくださいまして。
ハコフグというのを、このとき初めて見たんですが、かわいいのと「フグ」だってのとで、じょりぃったら大興奮しちゃいましてねえ。

変態っぽい社長相手に、ワタシも随分と余裕があるものですが。

「よかったら持っていっていいよ」
と、変態社長はおっしゃってくださったんですが、持って帰ったところで飼う環境がありませんし。
てなことを変態社長もわかってて言ってるわけですが。きい。

で、仕事の話も済ませまして。
変態社長はワタシが自慢の水槽に夢中になったので、ゴキゲンでございます。
ああ、よかった。無事に打ち合わせが終わって。これで営業さんにも怒られなくて済むわー。

と、「じゃあこれで」と失礼しようと思ったら

「あ、悪いけど、駅まで乗せていってくれないかな?」と。

は?

あんた金持ちなんだから、車がないならタクシー呼べばいいじゃん。

と思ったんですけど、何しろ相手は変態&偏屈な社長でございます。
ここで断ったりしたら面倒なことになるかもしれません。
しかし、なんだか脂っぽくていやらしそうなこの初老の社長と、車という小さな密室にふたりっきりになるのもイヤでございます。
ワタシ、仕事のつきあいで車に乗せた取引先のおっさん男性に、「いいだろ?いいだろ?」といきなり顔をべろべろ舐められたことがあったりしたものですから。
ちょっと怖かったんです。

でも仕事だし・・・断れないし・・・ということで、仕方なく送っていくことに。
ほんの15分ほどの辛抱です。

なーんて怯えていたものの、その変態社長は変態的なことを一切匂わせることなく、駅前で「うん、ここでいいよ」と車を止めさせまして。

「はい、車代」

と言って、ワタシに一万円札をよこしました。

あ、どうもー って、ええええええええ!?


就職してからも相変わらずバブルとは無縁だったじょりぃには、15分車に乗せただけで1万円というのは理解の範疇を越えておりました。
だいいち、困ります。
もらういわれのないお金であります。なんて言ってるからいつになってもバブルと縁ができなかったのかもですが!

「困ります。お金は結構ですから。いつもお世話になっているんですし・・・」と優等生じょりぃ。
「いいんだよ。足がなくて困ってたから、これくらい助かったってことで」<気持ちの悪い声で読んでください
「いえ、ホントに。ワタシ、会社に戻ってから上司に怒られてしまいますし」
「言わなきゃいいんじゃない? 僕は誰にも言わないよ?」
「でもホントに結構ですから」
「あのね、一度出したお金は引っ込められないんだよね。僕も困る」
「・・・そうですか。では、どうもありがとうございます」


1万円もらっちゃったーーーーーー!!!(´д`;)ハァハァ


これが、ワタシにとっていちばんバブリーな出来事でございました。
ショボい(´д`)

いかにワタシがバブルに縁遠かったのか、よくわかっていただけたことと思います。


J-waveの番組中で「バブルに関係ある曲」としていろんな曲がかかったんですが。
シャーデーの「スムースオペレーター」とか、ジュリアナ東京でかかってた曲(曲名わからん)などがかかる中、
秀島史香が突発的にチョイスした、Zooの「チュー・チュー・トレイン」が。
ピストンさんには「Zooかよー!」とバカにされてましたが、ワタシはなんだか聴いててえらく懐かしく、そして遠くあの頃を感じました。



ちなみに。

ワタシに1万円くれた社長の会社、もしかしたら、もうないかもです。
1万円返しに行くべきでしょうか。行きませんけど。


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