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エルキュール・ポアロをご存知でしょうか。 ポアロとポワロと呼び方があるようですが、今読んでる本がポアロなので、ここでもポアロでいきます。
ポアロは、ミステリーの女王アガサ・クリスティが生んだ、イギリスで活躍するベルギー人の探偵であります。 卵形の頭、ぴっちりと分けた黒い髪にくるりんと常に整った口ひげ、そしてとっても清潔好きな、灰色の脳細胞を持つ小男です。
詳しくはこちらを。
ワタシはクリスティが割と好きでしてね。 特にポアロはけったいな性格も相まって非常に愛らしく思っております。 かつては旅のお供には、必ずクリスティの短編集を携えておりました。 長編はいけません。 読書に没頭してしまって、ほかのことが手につかなくなって、ともに旅をしている相棒を退屈させてしまうからです。 短編ならば「この話が終わるまで待ってー」で済みます。
で、また最近、本棚から昔読んだ短編集を引っぱり出してきて、ベッドに入ってからことんと眠りに落ちるまでの短い読書を楽しんでいるんですが。 一度読んだはずなのに初めて読むように楽しめる、自分の記憶力のなさが本当にうれしくてなりません。
とまあ、そんなわけで、またクリスティづいていたワタシ。 先日、きょんと車で移動中に、会話がとぎれたので話のタネにクイズを出してみました。 ここから先、エルキュール・ポアロものを読んでいない方にはつまらないかもしれなくてスミマセン。
「エルキュール・ポアロをご存知ですかな?マドモアゼール?」とワタシ。ポアロのモノマネつきのサービスです。 「ええ。知ってますけど」 「ポアロの職業は?」 「探偵」 「では、探偵になる前は、どんな職業についていたか知ってる?」
ちょっと簡単かなーと思いましたが。 答はベルギー警察の警官(たぶん最終役職は署長?)です。
「えー?知らなーい」と、きょん。
ちなみに、きょんはクリスティにはさっぱり興味がありません。 映画「オリエンタル急行殺人事件」は好きみたいですが。
「当てて」とワタシ。 「えーーーーー? ・・・あ!わかった!」
自信たっぷりですよこの人。まあ、普通に考えればすぐに警察関係って思うかな? なんて思いつつ
「なに?」とたずねましたら
「不動産屋!」
「え!?」とワタシ。 「え?違うの?」ときょん。
違うの?っていうか。 どうして自信たっぷりに何の根拠もなく不動産屋と思ったのか。
「なんで不動産屋なんだよ!(笑)」とワタシ。 「えー、なんとなく、不動産屋って感じしない?」 な、なんで?(゚Д゚;) 「もっとそれっぽい職業だよーぅ」 「あ!わかった! 医者!」 「だからなんでだよ!」
不動産屋よりはマシですが。死因とかつきとめられそうですもんねと無理矢理。
「もっと素直に考えればいいんだよー」とワタシ。 「うーーんと、うーーんと、あ!わかった!」 「なんだ?!」
「小学校の先生!」
ちなみにきょん、大マジメなんでございますよ?本当に。
「先生はまだいいとしても、なんで小学校って限定するの?あはははははははは」とワタシ。 「確かにそうだね!あははははははははは。 で、ハズレなの?」 あたりまえだ。
「もっとさー、『ああ、この職業なら、後に探偵ってのもわかるよね』って職業だよ」 と、さらにヒントを出すワタシ。
「あ!わかった!」 ホントかよ。 「なに?」
「質屋!」<自信たっぷり
こ の 人 は な に を 考 え て い る ん で し ょ う か (゜A゜)
「わはははははははははははは」 「あはははははははははははは」 「・・・・なんで質屋・・・?」脱力するじょりぃ。 「えー。だって質屋さんて、なんでもモノ知ってなきゃできなそうじゃないのー」 「あなた質屋のこと知ってるの?」 「そういえば知らない。あははははは。ってことはまたハズレなのね?」 「ええ。すみません」 「なんで当たんないのー?(´д`)」 こっちが聞きたい。
「あのね、『ポアロらしいなー、まあ当然のなりゆきだよな』って職業だよ。あまり難しく考えないでみて」 「うーーーーん・・・あ!」 「なんだ?!」 今度こそ当てろよ!
「靴屋!」
くつ( ° ▽ ° )や?
「わはははははははは」 「あははははははまたハズレたか、ははははは・・・って、なんで当たんないの?おかしいなあ?」
おかしいのはあんたの頭だ。
「なんで靴屋ー?(笑)」と、ワタシ。当然の質問です。 「だってほら、あの人はキレイ好きらしいじゃないの」 「で?」 「身だしなみにうるさいんでしょ?」 「うん」 「だから、靴屋かなって」
きょんの思考回路って、やっぱりよくわかりませんわ ァ'`,、('∀`)
その後「探偵に必要な捜査方法のノウハウや人脈が築けるとしたら、どんな職業?」とさらにヒントを与えたら 「裁判官!」と張り切って答えたので、「裁判官は捜査はしないんじゃない?」と言ったら今度は 「検察官か弁護士?」と、やっと普通の脳みその人のような答が返ってまいりましたが。 この時点で正解を教えてあげましたら
「言われてみれば納得。ていうか、不動産屋とか小学校の先生って、いったいなんだろあたし?」
と、自分で自分を謎めかせておりました。 でも問題なのはそのふたつだけではないと思うよきょん。 質屋もそーとー驚いたわワタシ。 そもそもこの場面で「質屋」という職業が発想できないです。
ポアロをご存知のかたでしたら、彼が小学校の先生やら質屋をやっている姿を想像するとかなり笑えると思うのですが、いかがでしょう。
で、そのように想像してみると「靴屋は割と良いセンだったかも」なんてことも思いました。 「これはこれは美しいご婦人方!今日はすばらしい靴を仕入れたところですよ!私の桃色の美的センスを駆使しましてね!」 なんてね。
そして陳列してある靴は、ホコリひとつなく、いつもピッカピカに輝いているのです。
「ねえヘイスティングズ、僕はねえ、エナメルの靴にしか興味がないんだよ。 磨いてもピカピカに輝かない靴なんて、靴としての価値があると思うかい? スゥエードの靴なんてねえ、君、ぞっとするよ」
うん。似合う。
きょんは割と、いつも正しいんですよ。(フォロー
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