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便利屋さん。 昔からなんとなく憧れる職業なんですが。 ワタシの仕事もある意味便利屋というか相当便利屋なので、一応「なんでもやります。ただし笑顔は一億円」というキャッチコピーを謳ってますが、乙女な上に非力ということで、力仕事系はからっきしダメな便利屋です。 そんな具合に、ワタシは自分のできることしかやらないエセ便利屋ですが、本当の便利屋さんてなんでもできなきゃいけないではありませんか。 なんだかカッコいい。
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事務所部分の模様替えをしているので、不要物の処分をどうしようか、となっちゃんと頭を悩ませましてね。 古くて大きい電子ピアノ(推定80kg)なんかもあるので、女手だけで処理場に持っていくのとか、もう絶対無理。 そこでついに、憧れの便利屋さんにお願いしてみることになりましたのですよ。
半年ほど前に、某仕事で大きいショーケースとカウンターを処分せねばならないときに、そのお店さんが便利屋さん頼んだのですが。 「こんな重くてデカイもん、どうやって運ぶんだろー」と思っていたのですが、あまりの手際の良さと腕力と男っぷりに、現場にいたワタシも含む女性3人は、きゃーきゃー黄色い声を出していたのであります。
「あー、なんか日頃『男って使いものにならねー』と思ってるからうっとりしちゃうよねー」とはそのうちの一人、女性管理職。 「私も男になってああいう仕事してみたい!」とは若手女性社員。 「お姫様抱っこしてほしい」<じょりぃ
「いつでもしてもらえばいいじゃないですか」「彼氏いないんですか」とか余計なことを言われました。
いやなんか、彼氏がどうこうってことじゃなくて、こう、「ひょい」と軽々運んでほしいんですよ! 「よっっっこいしょ」とかでなくて「ふわ」って持ち上げてみてほしいの! 自分の体重って軽いんじゃないかしら!って錯覚してみたかったの!
という思ひ出があったので、まずはその便利屋さんに電話してみるワタシ。 そこはフランチャイズだし仕事ぶりも見てるわけだし、安心かなー、なんて思って見積に来てくださーいと電話してみたのですが。
なんか、つれないの。 ビジネスライクなの。 いいんですけど。 ていうか、この時点では「そーゆーもん」と思っていたんですが。
なっちゃんが「こぢんまりやってるところのほうが色々融通きくかもよ。マケてもらえるかもだし」と。
そういうこぢんまりしたところって、たいていワタシのビジネストークはあちらも緊張しちゃってどうも会話が噛み合わないんですよね。 でもなっちゃんは割と得意。 「あ、そうなんだー」「で、それだといくら?」「うーん、金額にもよるかな?」とか、やさしい声でさくさくと気さくに会話を進めて、自分のペースに誘導しちゃうんですよね。
というわけでタウンページで「ここかな?」というところを吟味し、上記のようになっちゃんに電話してもらいましたら。
なっちゃん、電話だけで、ワタシが見積もっていた予算の半額で交渉終了。さすがです。
数時間後に「たぶんひとりで大丈夫だから」と、おじさん(と言ってももしかしたらワタシと同じくらいなのかしら)がやってきまして。 あー、どうもお世話になりm
こえええええ顔!!!!!Σ (゚Д゚;)
ヤクザみたいですよ! 怖い! ガタイもいいし! こないだの便利屋さんはさわやかで若くてハンサム揃いだったのに。 なんかどっかで殴られてきたような顔してますよこの人。
でも、腰が低くてやさしくて、とても良い人でした。しかもどうやらシャチョーさん。
そのシャチョーさんに「これ、読んでください」と料金表を渡されまして。 え?自分で計算しなきゃならないの? てか、全部足すとけっこうな金額になっちゃうんですが!
後でわかったんですが、一応料金を確認した上で「でもさっき言った金額でいいですよ」てなことらしいです。 大雑把です。どんぶりです。さすがはこぢんまりな便利屋さん。
おじさんがせっせとモノを運んでいるのを手伝いつつ(「やらなくていいですよ!」と言ってもらってるんですが、ふたりとも心が体育会系なのでカラダが動いてしまう悲しいサガ)、なっちゃんと料金表見ながらうきゃうきゃしちゃいましてね。
「順番並びだって!ディズニーランドとか一緒に行ってくれるのかな!」 「場所取りって、花見とかかな!」 「お墓参り代行だって。・・・意味あるのかな」 「恋人・パパ・ママ代行だって!」 授業参観用かしら。ナナに教えてあげなくちゃ。 「やっぱり浮気調査は必須なのかしらね」 「ゴキブリ駆除もしてくれるって」
などなどうきゃうきゃ。 その後はおじさんを質問攻めです。
「この庭だと草刈りっていくらくらいになりますかね」 「ええと、・・・・」ていねいに答えてくれるおじさん。 「初恋の人捜し調査ってすごい!探してほしい」 「あ、それはまだ頼まれたことないです」 なぜか照れ笑いをするおじさん。 「ボディーガードだってー。えー、○○さん(そのおじさん)が守ってくれるんですか?ワタシを?」 「・・・守ってもらう前に襲ってくれる人見つけないとじょりぃちゃん」となっちゃん。確かにそうだ。意味がない。
ああ、やっぱり便利屋さんてすてき。
そして「他にいらないものがあったら、なんでも持っていきますよ」と太っ腹なことを言ってくれるもんですから。
物置を開けて次から次へと大物を引き出すじょりぃ。そりゃあもう地引き網漁のような勢いです。 あ、そういえば増築したときにいらなくなった雨戸の処理にずっと困っていたのよ!とこれも大物。 そうなってみると、後から後から、出るわ出るわ。
一応かわいこぶって「調子づいてすみませーん」と言ってみましたら 「いや、みなさん『サービスで持っていきますよ』って言ってからのほうが、たいていたくさん出てきますから(笑)」と。
すてき。気前がいいのね! 顔は怖いくせに! そしてみんなずうずうしいのね!
「じょりぃちゃん、出す出すって行ってて持っていけていない古本とかビデオもお願いしちゃえば?」となっちゃん。
おお、そうだそうですよ。 あれらをわざわざブック●フに持っていっても二束三文にしかなりません。 それならば今便利屋さんに持っていってもらっちゃったほうがなんぼかトクです。
たたたたた、と、2階へ走るじょりぃ。 だーーいぶ前にまとめておいた箱の中を見てみました。まずはビデオから。
くらっ。
こ、こんなモン、既に会話をしてちょっと親しくなった男性に見られたくない! というラインナップが鎮座。 いや、エロいもんはありませんよ! そういうのはブッ●オフになんて出さずに大事に取っておきますから! もっと微妙に、そして激しく恥ずかしいものがそこにはあったのですよ。
まずはこれ。
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まあ、中森明菜のライブビデオくらい、どうってことないんですが。 でもなんだか恥ずかしいです。年齢がばれそうで。
次がこれ。
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「天使に逢いたい/西田ひかる」
そういえば好きだったっけ・・・。 丸い部品の顔と、細い体に大きな胸が好きでした。そして声。 今では「なんであんなつまんない女を」と思いますが。ワタシはもっと頭がオカシイ女が好きなんですよ!
と、自分に怒りをぶつけたところで次のビデオ見て「すみません」と誰にともなく謝りたくなりました。
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「孫の代までおニャン子クラブ」ですよ。 勘弁してください。ワタシの代で縁を切らせていただきたい。 でも会員番号の歌はまだ歌えます。 さらに、うしろ指さされ組のCDは全部持ってます。ナイショにしてください。
さらに次で「30代にもなってワタシは、なんちゅうもんを買ったのか」と自分に呆れました。
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「モーニング娘。&平家みちよ ファーストライブ」
●ックオフに出さずに取っておくことにした、こやつらのプロモ集も持ってます。 中澤裕子と福田明日香が好きだったんですごめんなさいおとうさんおかあさん。 ちなみに福田は今でも好きですごめんなさいおじいちゃんおばあちゃん。 平家みちよはどうでもよいですごめんなさい平家みちよとハロプロ。
そして次でノックアウトです。
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「モーニング刑事(コップ)〜抱いてHOLD ON ME!〜」
いや、抱けと言われれば抱くけども福田なら。 モーニングコップって、朝の歯磨き用のコップですか。 しかもこれ、あたりまえと言えばあたりまえなんですが、激つまらなくて、せっかく買ったのに一度しか見ませんでした。 でも福田の照れまくって「なりきれていない」恥ずかしそうな演技がたまらないんですよねってそれって演技失格ぢゃん。
たとん たとん たとん と、上がっていく勢いとは正反対の力無い足取りで1階に降りまして。
「あれ?本とビデオは?」となっちゃん。 「モーニング刑事とかおニャン子とか出てきたのでやめた」 「・・・そうね」
現場監督にあっさり認められました(°▽°)
という、ワタシの中だけで「恥ずかしくて穴があったら掘り進んでブラジル行ってリオのカーニバル」な騒ぎがありましたが、便利屋さんにいろいろホントにたくさん持っていってもらって、家の中がだいぶすっきりいたしました。
あとはブ●クオフに行くだけなんですが、あれらのビデオを持っていくのがなんだかだんだん恥ずかしくなってきました。 欲しい方には差し上げますが、いかがですか? オススメは「孫の代までおニャン子クラブ」です。セーラー服を脱がせちゃったりしてください。 よろしかったら西田ひかるもつけますよ?
いりませんかそうですか。
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