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2007年03月05日(月) 事故ってしまいました

運転免許を取得してからこのかた、事故のないのが自慢だったんですが!

ついに事故りました。
しかも、自分が悪い事故です。  orz

以下、いつも以上にしつこくちまちまとご報告させていただきます。


そもそも出掛けたくなかったんですよ。
新規のお客様のところに打ち合わせに向かうところだったんですが、何かこう、金銭的なトラブルが起きそうな予感のするお客様で気が乗らなくて。
そんな気がするなら断ればいいんですが、まあ、浮き世の義理ってヤツですか。
しかもこれ、単純にワタシのカンだけの話なので、きっちりしてくれるかもしれませんしねえ。

ということで、しぶしぶ出掛けました。

団地内から通りにでるT字路。
ここは割と通りも激しくアブナイので、いつも通り一時停止し、左右確認。
よし、OK。 と、車を発進させましたら

目の前にというか、右斜め前すぐそこに、4tトラックの顔が。

ぎゃああああああああ


ワタシ、何を見ていたのか。確認したのに。確認していなかった模様。

急ブレーキをかける4tトラック。
うわー、ぶつかるよなー、これー。
ウワサ通り、この時間がけっこう長いです。

きいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい がぢゃんっ


・・・・・・・。


あら。
けっこう無事。
よかった。

と、のんきに書いておりますが、運転席側なだけに、トラックを発見したときには「こりゃあかん!」と関西弁めいて思ったのは事実であります。
トラックの後続車が追突せず、ラッキーでした。


・・・・・・・・。


く、くるま、  うごかしちゃっていいのかな・・・・。
うごかさないと、まわりのくるまにめいわくだし・・・。
でもくるま、うごくかしら・・・。

なんて考えながら、少々震える手でバックしまして。
ここで焦ってバックするとまた事故っちゃうので、後ろと左右を確認し、慎重に慎重に。
トラックもこっちの道に入ってきて、道路の端に停めまして。

さて。
ワタシはまず何をすべきか。
とにかく落ちついて落ちついて。
何か話したり行動する前に、いつもより多めに余裕を持つのだじょりぃ。

トラックから若い男性が降りてきました。
む。ちょっとカッコイイ。とか思ってる場合ではありません。
まだどんな人だかもわかりません。
ワタシが悪い状況ですが、こういうときって「スミマセン」て言っちゃっていいの?
気持的には「きゃーーーーすみませんすみませんすみません!」と叫びながらその人に走っていきたかったんですが、その気持を抑えまして。
軽くお辞儀をしたあとに、「ちょっと電話させてください」とお願いしまして。

警察?
保険屋?

悩んだ末に、ワタシの自動車保険は従兄弟にお世話になっているため、いずれにしてもどうしたらいいか聞いてすぐ来てもらおーっと、と思い、従兄弟の事務所に電話。

出たのは従兄弟の嫁でした。
ワタシよりも15歳くらい年上なんですけどね。

「あら、どうしたの?久しぶりー」と、従兄弟の嫁・ユキコさん。
「あ、ユキコさん? あのですね、実は今事故りまして・・・」
「え!」
「で、どうしたらいいかと思って電話してみました」
「じょりぃは車なの?」
「あ、はい」
「あーーーよかったーーー。バイクかと思って冷や汗が出たよー。車なのね。・・・で、相手は?」
「車。 なんか大きいトラック」
「相手も車か。ケガは?」
「ない。ワタシはとりあえず。相手もないと思うけど」
「じゃあさ・・・」

とりあえずの指示を受け。
従兄弟からすぐ電話させるからーと言われ。
そしてすぐ電話が来ました。

「じょりぃ、事故だってー?」のんきな声は彼の商売道具です。
「うん。ごめんなさい」
「謝ることないよ(笑) でもオレ、実は今他の事故処理に向かってるところで、そっち行けなそうなんだよ」

なにーーーーーーー?!

心細いよう・゜・(ノД`)・゜・。

で、事故の経緯と、車の状態と、ケガのあるなしを聞かれ。

「それなら警察呼んで事故処理してもらえば、あとは保険屋同士の話し合いでちゃんとできるから。大丈夫だよ。
 だからとにかく、警察呼んでね」
「はい。  あ、で、ゆうちゃん」
「ん?」
「ワタシが悪いので、相手に謝りたいんだけど、それってしてはいけないことなの?」
「じょりぃが悪いから謝ってもいいよ(笑)
 だけど、100:0ってことにはならないから、『全面的に』自分が悪いという表現は使わないでほしいかな」
「わかったー」
「ケガはホントにないんだよな? あとから出そうな感じもない?」
「全然」
「相手はトラックならなおさら大丈夫だろうけど、不安なことがあったらすぐ電話して。その前に警察な」
「はい」

その他必要事項を聞いたあとに電話を切ったところで、事故った交差点の角にある不動産屋の社長がのそのそ出てきまして。

「大丈夫?」と。
「あ、はい。すみません、お騒がせしちゃって。ご迷惑おかけします」
「いや、それはいいんだよ。・・・ケガはない? 寒くない?」
「はい。どうも」

そしてじょりぃ、相手の男性のところへてこてこと歩きまして。

「すみませんでした、本当に。 お仕事も差し障りが出ちゃうでしょうし、ごめんなさい」
と謝りまして。
「いえ・・・」
「あの・・・ケガ、あります?」
「ないです」
「ムチウチとかきそうですか?」
「いえ」
「吐き気とかします?」
「・・・いえ」

医者の受付で問診しているような状態に。

「あ、じゃああの、今保険屋さんに確認済んだので、すぐ警察呼びますから」


・・・・警察って、事故のときも110番でいいの?

わからないので、不動産屋の親父に聞くことに。

「こういうときも110番でいいんですかね?」
「いいんじゃないの?」

ぴ ぴ ぴ と110番。

「はい、○○警察です」
「あの、交通事故を起こしまして」
「そうですか。けが人はいますか?」
「いません」
「車は動かせますか?」
「はい」
「もう寄せてありますか?」
「はい。でもまだちょっと邪魔かもです」 現場検証とかするのに、あんまり動かしちゃいけないのかなーとか思って。
「では、電話を切ったらまず車を安全な場所に寄せてしまってください」
「はい」
「場所はどこですか?」
「○○市○○町です」
「番地までわかります?」

フツウわかるの?!

でもワタシには不動産屋の親父がついてます。

「あの、社長さん、ここの番地教えてください」
「ああ、××の××」
「××の××です」 警察に復唱。
「近くに何か目印ありますか?」

と、この調子で場所を伝えまして。
最後にもう一度「あなたも相手も、ケガの心配はありませんか?」と聞かれ「ありません」と。
すぐにパトカーを向かわせますので、パトカーが来たら手を振るなりして合図してください、と指示をいただきまして。

何かすごくやさしくて感じがよかったです。けーさつ。

「あの、すぐにパトカーが来てくれるそうです」と、男性に報告するじょりぃ。
「あ、はい」
「ホントにすみません」
「いえ」


・・・・・・。


手持ち無沙汰ー。

は。

打ち合わせ相手に電話しなきゃ!
ということで「何件か電話させてください」と男性にことわってから、電話。
相手も快く打ち合わせの延期を承諾してくれまして。やはりケガの心配をしてくださり。スミマセンねえホントに。

は。

ユキコさんから実家に「じょりぃが事故ったよ」と連絡が行ったら、余計な心配をかけてしまうかも!

と思いつき、実家にも電話。母が出まして。
「もしもしー?じょりぃです」
「あらー。久しぶりー。どうなの?元気なの?」

う。 答えづらい。

「元気だよー」とりあえず。
「今日、ちょうど電話しようと思ってたんだよー。しばらく姿見てないしさー。
 電話もらえてよかったー」にこにこにこと母。
「あの、おかあさん、実はこの電話はあまりよろしい話の電話ではなくてですね」
「?どうしたの?」
「今、事故を起こしてしまいまして」
「えーーーー?」
「あのでも、ケガは全然ないし、相手の人もケガないし、良い人そうなので心配いらないんだけど、
 ユキコさんからもし連絡行っちゃったりすると心配かけちゃうかと思って、
 とりあえず元気な声を聞かせておこうと思ってかけただけなんだけどさっ」あわあわあわ
「・・・まあ無事ならいいけど。なんだー。じゃあ電話しようと思った時間にしてれば、事故らなかったかもだったねー(笑)」
「あはははは。そうかもだけど、そうなってたらもっとひどい事故になってたかもしれないし(笑)」
「それもそうね。まあ結果オーライってことね」

事故っておいてオーライなのかどうかは別として。
トラックとぶつかって大事にいたらなかったのは、やっぱりオーライですよね。

とまあ、とりあえず、びっくりさせて安心もさせまして。


警察がなかなか来ないので、従兄弟に指示されたように、ワタシと相手の情報を交換しまして。

「あの・・・」とワタシ。
「はい?」
「会社の車で事故っちゃって  ええと   帰ってから怒られちゃいます?」
「え・・・誰が?」
「あなたが、 その  厳しい上司とかに」

そんなことを聞いてどうしようというのかワタシは。

「ああ・・・(苦笑)」

(苦笑)っていうの好きじゃないんですが、まさに(苦笑)でしたよ!

「これから荷物を引き受けるところだったんでしょうか」
「いえ。配達の途中です」
「・・・そうですか・・・すみません」
「・・・いえ」

間が持たない。
ガンガン文句言ってくるような人でなくて助かりましたが。
もしかして、相手も前方不注意だったのかしら? とずうずうしいことも考えてみたり。(ワタシが悪いんですよ!)

なんか寒い。
いつの間にか社長は店の中に引っ込んでおりました。
あの男性も寒いかしら。なんか悪いわー。

と思い、不動産屋の自販機でコーヒーとお茶を買い。

「あの・・・どっちが好きですか? ・・・寒いから、どうぞ」
「あ・・じゃあ、お茶を・・・」

まったり(´∀`)  とかしてる場合じゃないですし。
ていうか、間が持たない。
警察、早く来ないかしら。

と思っていたら、

「事故車は合図してください。事故車は合図してください」

とスピーカーで叫びながらパトカーが! こんな風にやってくるのね!

待ちわびていたワタシは交差点に向かって走りながら「ここでーーーーす」と手を振りました。らば

「あ、もうわかりましたから」 <スピーカーで

そこまで言わなくても! 「了解」とかでいいじゃん!警官らしく!

おまわりさんはふたり来てくれました。そういうものなんでしょうね、きっと。
で、状況を口頭で説明してから、「じゃ、ちょっとその現場まで一緒に来てもらえますか?」となりまして。

ワタシ、とぼとぼと控えめについていきまして。
というつもりでいたら

「車道歩いちゃ危険ですよ!今度は轢かれちゃいますよ」と怒られました。

やっぱり注意力散漫だったのかしら、今日のワタシ。ていうか、それがセオリーなのかしら(´Д⊂)

で、相手のブレーキ跡見てあれこれ考えたり。(ワタシは徐行でそろそろと出てブレーキ踏んだので、跡なんて全然つかなかったのでありました)
そのあと、お互いの車の凹み具合を見てまたあれこれ考えてました。おまわりさん。

そのあと、ひととおり説明を受けまして。
「事故多いから気をつけてくださいね」と注意され。
けっこうあっさりさっくり帰ってしまいました。ちょっとさびしいくらいに。

さて。

あとはお若い人同士で  みたいな雰囲気に。
ワタシ若くないけど。

「車、動きます?」 ワタシの車はタイヤが歪んで無理そうだったので、一応確認。
「大丈夫ですよ」 ホントにちょっとしか凹んでないしね。トラックって丈夫なのねえ。
「じゃあ、もうお仕事に戻られます?」
「はい」
「あ、・・・じゃあ・・・気をつけてくださいね」

おまえに言われたくねえよ!
 と、彼はよほど言いたかったことと思います。

「運転してて車も体もおかしかったら、すぐ電話くださいね。ホントに気をつけて」<また言ってるし


さて。
ワタシの車どうしようかしら。
余裕で歩いて家まで帰れる距離なので、とりあえずここに置かせてもらって、修理屋さんに取りに来てもらおうかな。
ということで、不動産屋に顔を出しまして。
「すみませーん。修理屋さんが来るまで、そこに車置かせていただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ!いいよ! どうした?大丈夫だった?」
「ああ、はい。すみませんでした、お騒がせして」
「いやいいんだよ。 車さ、うちの駐車場に入れておきなよ」
「え。でも大事な駐車スペースですし」
「そのほうが安心だろ?」
「・・・でもそんなに動かしちゃって大丈夫かしら、あのタイヤ」
「だからさ、こうやって大回りしてさ」

説明しながら車道をのしのし歩く社長。
そんな風に油断してると轢かれますよ! ワタシみたいな不注意な人間に。

結局、商談の途中だったというのに、社長が「オーライオーライ」と誘導してくれ、不動産屋の駐車場にイン。
ステアリングがすかすかしていて、やっぱり変です。これ、直るかしらー。

「じゃあ、お言葉に甘えて」とワタシ。
「あんたさ、うちの団地の人かい? 見たことないけど」
「団地の人です(笑) ワタシは社長のこと、よく存じ上げておりますよ」

家買うときにお世話になった、あなたの弟さんには毎年年賀状も出しているんですよ、社長。
それにあなた、挙動不審によく事務所まわりをふらふら歩いていらっしゃるし。

「とにかく寒いからさ、車屋さん来るまで事務所に入ってなよ」
「ありがとうございます。でも大丈夫です。あと何件か電話しなきゃですし」
「そうかい。じゃ、いつでも入っておいで」
「はい」

ありがたいことです。

修理屋さんはすぐにすっ飛んできてくれ、車の様子も見てくれまして。

「ボンネットの破損の割に、随分タイヤが歪んじゃってますねー」と。
「その分衝撃を吸収してくれたのかな? 何か、覚悟したより全然衝撃がなかったんですよ」とワタシ。
「タイヤに随分塗料がついてるから、もしかしたらタイヤメインにぶつかったのかもですね。
 だとしたら確かに衝撃を吸収したかも。でも足まわりだから、どこまで修理できるかがちょっと心配ですね」
「心配ですか」
「まあ、じっくりちゃんと見ますから」
「お願いします」

代車もお借りしまして。

家に帰ってから、従兄弟に「ホントは事務所に来てほしいけど、無理そうならこれとこれとこれと、ファックスで内容を送ってくれる?」と頼まれていたものを作成。
免許証のコピーと一緒に、ユキコさんの対応へのお礼も添えてファックス。
ユキコさん、いつもはいばっててイジワルばっかりするんですが(親戚中に嫌われているんです)(ワタシは嫌いじゃないんですが)、今日「事故った」と電話したときはやさしーい声で、すごく安心させてくれたものですから。
でもワタシの叔父(ユキコさんの義父)のことは「クソじじい、早く死んじゃえばいいのに」とか言います。
それもクソじじいの姉妹たちの前で。(ちなみに叔父は温厚な好々爺です)

そうしましたら、すぐに電話が来まして。

「じょりぃ、今ファックス見たんだけどさ」と、従兄弟のゆうちゃん。
「な、なにか問題があった?」
「そうでなくて、こんなに完璧な報告書もらったの初めてだよ! おまえ、保険屋にならない?(笑)」

スカウトしてもらえました( ^ ∀ ^ )


そんなわけで、事故を起こしてしまったのはアンラッキーでしたし、何しろ自分の過失ということで申し訳ないのと自信喪失でしょんぼりしていたんですが。
事故の相手や警察の人も含めて、関わった人すべてに恵まれ、なんだかワタシってしあわせねーと、とんちんかんな思いで一日を〆められそうであります。


運転には、初心に返って気を引き締めて臨みたいと心より思っております。はい。(・_・)


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