今日も今日とて
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小ネタです。
「じょりぃー、ごはんだよー」 と、夕飯どきにきょんに呼ばれまして。 仕事の手を止め、ワタシはいそいそと手を洗い、リビングへ向かいました。 テーブルの上を片づけてと。 ビールとグラス出してと。
あらあら。 現在体が不自由な我が家の愛猫が、また歩こうとして「ころりん」とひっくり返ってしまいました。 きゃわいちょうに、きゃわいちょうに。 よっこいしょと、かがんで起こしてあげまして。
なんてやってましたら、頭の上のほうで「あはははは。あは。あははははは」と、気の抜けた笑い声が。 見上げると、お皿を持ったきょんが、その皿を見て笑っております。
「どうしたの?」とワタシ。 ワタシの位置からは、お皿の底しか見えなかったもんですから。
「いやあ、あたしってバカだなと思って」ときょん。
ええ、知ってます(・∀・)
なんて言ったらごはん食べさせてもらえなくなっちゃうので「なんで?」と。屈託のない瞳で。
「買ってきた柚子大根をね、パックのまま出そうと思ったんだけど」
はあ、またパックのままか( ´_ゝ`)
ワタシは母親に「買ってきたものでもお皿にきれいに盛りつければ、目だけでもおいしそうになるんだよ」と教えられてるものですから、きょんのこの「惣菜買ってきたらそのまま出しちゃうよ」作戦が当初はイヤでしかたなかったものでした。 が、もう慣れました。慣れましたがやっぱりちょっとイヤです。
「うん。それで?」 イヤですがケンカはもっとイヤなのでスルー。 「何か、汁が漏れるのか、パックがべとべとするのよ」 「うん」 「べとべとがテーブルにつくとイヤだから、お皿に載せようと思ったわけよ」
おお! すごい進歩!
「うんうん!」 それがその皿なんだね! 「でもあたし、今お皿を見て、何か間違ってるよなーと思って、それで笑ってしまった」 「は?」
お皿の中身を見せてもらいましたら。
確かにあなた、間違えてるよ、根本的な部分を。
どう思いますかこれ。
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「器に普通に中身を出せば良かったんだよね。あはははははは」ときょん。 「う、うん・・・あははは・・・」 「でも今日はもうこうしちゃったので、これで食べて」
まあ、お腹に入っちゃえばおんなじですからね。<実家にいた頃は絶対に口にしてはいけなかった言葉
おかあさん。 このようにして、神経の細かったあなたの娘もどんどん鍛えられて、世の中を渡っていけていますよ。 安心してください。
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