今日も今日とて
INDEX過去未来


2006年06月26日(月) ワタシの前世

iプチ姫と一緒に、とある会社の社長様とお寿司を食べに行くことに。
もちろん自分で払う気は毛頭なく、ハナからごちそうしてもらおうと思ってついていきました。
相変わらずワタシの財布にはお金がないですし。
一応「もし自分で払うことになったらどうしよう」と思って財布の中身を確認したら、千円札一枚しか入っておりませんでした。
いざとなったら食い逃げする心意気でお店まで車を走らせます。ぶぶーーーー。

が。

地元だというのに、しかも何度も通っている道で店の場所も知っているというのに、きっちりと道に迷うワタシ。
なんと言いましょうか、ここまで来ると方向音痴もひとつの大いなる才能なんじゃないか、そんな気もしますというか、もういっそそう思いたい。

そんなわけで、ワタシひとりちょっと遅れて席につきまして。
「もう飲んでまーす」とiプチ姫。
このあともう3人ほど同席する予定なんですが、ワタシもとっとと飲み始めることに。
社長様は既に良いー気分になっていらっしゃいます。

「じょりぃさん、あたし、社長によると、前世では男だったんですって。決めつけるんですよ!」

ぷんすかしながらiプチ姫。

「ああ。納得しますけど。iプチ姫強いし(笑)」
「あたし強くないですよ! しかも、戦国の武将だったって言うんです」
「カッコいいじゃないですか」
「でもー、あたしは司令部でのうのうとしていて、戦場に兵士を次々に送り込んでる人だったって言うんですよ!」
「社長がそう言うならそうなんじゃないですか?けらけらけら」
「そうだよー。僕はそういうのわかるんだからー」 

まあ、どこまで信憑性があるかはさておき、この社長のこういう「僕、なんでもわかっちゃうんだもんね」系の話はおもしろいんです。
話術も巧みなので、けっこうホントっぽく聞こえますし。

で、社長、続けて「iプチさんはねー、そうやって、いろんな人の命を犠牲にして、自分は天下を取っていたんですよー」と。
「あたしひどい人じゃん!」
「あははははは」<ワタシ

で、そのあとひとしきり、iプチ姫の前世の活躍とか、社長の前世はナースで、病の多いところで献身的に働いていたらしく、やはり情熱的に働いていた医者と恋に落ちたものの、その医者が病に倒れ、医者の遺志を継ぎさらに医療に熱心に生きた、というわけわからない話もとっぷりと聞かされまして。

人の話ばっかり聞いててもつまんないです。
ということで、「社長、ワタシの前世も教えてください」と、おねだりじょりぃに変身。寿司食いながら。ビール飲みながら。

「いいよー。ちょっと待って考えるから」

社長、じーーーーーっとワタシを見ます。
わくわくわく。ワタシの前世ったら何なのかしら。
なるべくドラマチックなのがいいなー。なんかカッコいいのがいいなー。
どんなストーリーが展開されるのかしら。わくわく。


「うん、わかった」と社長。
「え!なになに?なんですか!?」

「じょりぃさんはねー、 




     外人」





( ・ ▽ ・ )ガイジン?




で?   ええと。 続きは?
どんな国のどんな人で、どんな人生を送ったの?



笑顔のまま待ってみる。( ・ ▽ ・ )



しかし反応なし。



「社長、ワタシの前世、それだけ?」
「うん。じょりぃさんは外人」  糸冬 了



( ・ _ ・ )



ええと。そんなわけで。


ワタシの前世は、外人でした。





久しぶりに「なんかさびしいな・・・」と思いました。
くやしいので、その日は社長にお酌してあげませんでした。 おわり。



ガイコクジン テ イワナイト タタカレルヨ シャチョウ。


じょりぃ |HomePage