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2005年11月19日(土) 無抵抗主義

何度かお話しておりますが、きょんは「弱っている人」にやさしいという、ワタシに良いようにつけこまれてしまう美徳がございます。
最近、深まる秋というかなんかもう冬だね!寒いよ!めいているせいか、ちょっとだけおセンチ気味なじょりぃ。
さらに、おセンチなせいでナチュラルキラー細胞が減少してきているのか、どうにも体調が悪くていけません。
というわけで、ワタシったらめっきり「弱っている人」になっているので、きょんがちやほやしてくれるわけです。

ただし、このちやほやはまあ、動物扱いのそれっつーことなので、ちっとも華やかなアレじゃないんですが。
よしよし、どうどう、お手、よーしいいこだ、そのまま寝ちゃいなー、てな感じです。

なーんて具合に「きょんもワタシにやさしくできてさぞかし幸せだろう」と思いつつ過ごしておりましたら。

きょんの潜在意識では、何かワタシに対する鬱屈としたモノがたまっていたらしいのでありましたことよ。



朝、ほげーーーっと寝ぼけつつ洗面所に行くときょんがおりまして。
「夢を見た」と。

「どんな夢?」 ほげーーーーー
「嫌な夢」
「どんな?」
「じょりぃがすごいイヤなヤツな夢。ていうか、いつも通りイヤなヤツな夢」

なんと。

朝から夢のとばっちりはゴメンです。

「そうかー。それはかわいそうに。ゴメンゴメン」 と、夢の中のワタシの代わりにさっくりと謝っておきました。

「話したいんだけど聞いてくれる?」ときょん。 朝からユメバナですかー。
でも実はワタシも前々日に「きょんにいじめられる夢見た。バカー。ひどいよー」と朝からグズグズ言っていたのでした。その借りを返さねばなりません。
ていうかでも、そのときのきょんの対応は「それは正夢だ。ていうか、あたしの願望だ。思い知ったか」というものだったように記憶しております。
ワタシも今日はやり返すべきでしょうか。ということはさておき。

さて。
以下はきょんの見た夢でございます。


*******

ワタシときょんが、何やら激しく口論していたらしいです。
で、いつものように、ワタシの態度ったらもう憎らしくて憎らしくてしかたなかったので

「カッとなって、あたし思わずコップでじょりぃを殴ったのよ」ときょん。
「コップ」
「しかも、かなり厚手の。重たいヤツ」

殺す気満々です。

で、まずは肩とか腕とかを何度もガンガンに殴ったそうです。

が、
「痛い」とも「やめてよ」ともうんともすんとも言わぬまま、無表情に無抵抗に、しかもたまに「へっ」てな顔で笑ってみたりするじょりぃだったらしく。

「もーーーーう、それがアタマにきちゃってアタマにきちゃって」ときょん。
「それはアタマにくるだろうね」
「なので、ならダメージ倍増だ!ということで、あたしの攻撃はあなたの頭部へ移ったわけだ」
「アタマか〜〜、痛そうだな〜〜」
「うん。なんかたまに『カツッ』とか『コーン』とか『ぼくっ』とか、嫌な音してたよ」

死んじゃうんじゃないの?それって。特に「ぼくっ」がヤバイと思います。陥没。まさにボク殺。
かわいそうな夢の中のワタシ。

「ていうかさ、頑丈だね、そのコップ」とワタシ。
「まあとにかくガンガンに殴り続けてさ」ときょん。

よほどワタシのこと殴りたかったのでしょうね。

「それでも、まーーーーーだ平然とした顔して、反撃してこないでじっとしてるんだよじょりぃ!(`Д´*)」

あの。
もしかして既にお亡くなりになっていたのではないでしょうか、そのじょりぃ。
イヤミな笑みを浮かべたまま逝ってしまったのでは。

「おまけに、しまいには『で?気が済んだ?』とか言うもんだから、あたしはキレちゃってさ」

今まで聞いた状況も相当キレまくっていると思いますが。
まだキレますか。

「壁に向かって、じょりぃを投げ飛ばした」


おお!
これは実生活でまだやられたことがありませんでした。腰払いくらいならあった気もしますが。
何かこう、人形のようにぞんざいに壁に叩きつけられる自分の姿が見えるようです。マンガ映画っぽい。
なので思わず

「わはははははははははははは」と朝から大笑い。 ナチュラルキラー細胞増殖中です。

「でさ、あたし、よほど力入れて、かつ感情がこもっていたらしくてさ」
「ふむ」
「夢の中だけでなく、現実のあたしもベッドの上でとりゃあ!と、腕をぶん回していたのよ、じょりぃを投げ飛ばすために。
 だから、ふとんに思いっきり腕を叩きつけて目が覚めた。あははははははは」
「わははははははは。よほど憎かったんだねワタシが。あははははは」
「うん。かなりね。あははははははははは」
「とりあえず、厚手の重たいコップは台所から隠しておくよあはははははは」
「大丈夫、最初から投げ飛ばすからあはははははははは」


朝から洗面所にこだまする爽やかな笑い声。
笑うとナチュラルキラー細胞が増えるらしいじゃないですか!


でもなぜかナチュラルキラー細胞がメキメキと消滅していく音が体内で聞こえたのですが。
きっと気のせいです。



さーて。
夢の中でも最後まで無抵抗だったらしいワタシですから、投げ飛ばされたときの用心に受け身の練習でもしてきます。
押忍!(ドシン) 押忍!(バタン) 


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