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2005年01月31日(月) あんた、運がいいね

掲示板でもちらりと書きましたが。

きょんの両親の体調が芳しくなくてですね。
きょんは3人姉妹の末っ子ですから、ご両親も年がいっているので故障はしかたないのですが。

まあ、おふたりとも「発作次第でいつ死んじゃうかわからない」病気になってしまったので(お父上はだいぶ前からですが)、大変気弱になられまして。
働けなくなっちゃったので、経済的にも大変なわけです。
自営業だったので、年金もあまりアテにできません。

きょん母は自分たちのお葬式の心配をし始めましたし、きょん父は、ワタシへの形見分けの指示をきょんにおこなったらしく。
きょんからのメール、一部抜粋いたします。


おとんがじょりぃに、木の根っこいらないかって言ってた。
わかる? たまに中年以上の人が住んでる家に行くと、ピカピカに磨いてあるのが玄関に飾ってあったりするんだけど。
おとんが30年前に自分で磨いたんだって。
もし飾る場所がなければ、じょりぃの実家でもらってくれないかって。




木の根っこ。



モノについてはいろいろと思うところはありますが、おそらくきょん父にとっては思い入れのある大事な品なのでございましょう。
そして、きょんが明治の頑固オヤジ風ならば、きょん父はそれを三乗したような御仁。
お上手はまったく言えませんし、不器用を絵に描いた、というよりは写真に撮ったようなかたでございます。
その人が、わざわざワタシをご指名してくださり、ワタシが無理なら、(なぜか)ワタシの実家でもらってくれ、と。



いただきますとも。 謹んで。



でも、ウチには木の根っこはあまり似合わないので、できるだけ長生きしてほしいな、と思っております。
そんなさびしいこと言ってないでさー。


それにしても。
きょんは家族にワタシとのことは特にカムアウトしていないんですが。
やはり何か思うのでしょうかね。
それとも、ワタシがあんまりかわいらしいので、何かあげたくなってしまったのでしょうか。


いずれにせよ、きょんのご両親にはあまり余計なことは考えず長生きしていただくとしてですね。


さすがのきょんも、けっこうしょんぼり来ておりまして。
めずらしく不安感にも襲われているようで。
うっすらとベソかきながらワタシに相談し、ふたりであれこれと今後のことを話したりしまして。
(きょんの姉ちゃんふたりは、まったくアテにできないのであります)


現実的な話が一段落したところで、ああ、そういえばと思いだしたことがあったので、きょんに言いました。

「ワタシは占いで何を見ても、『お金には困らない』って出るじゃん?」 なんて言って、今ビンボーですけど。
「うん」
「きょんはさ、何見ても『食べるのには絶対困らない』って出るじゃん?」
「うん」
「だからさ、二人一緒にいればなんとかなるよ。 だいじょーぶだいじょーぶ」
「そうか!」


単純なきょん、急に元気回復。


「そういえばさ、あたし、Aさんの結婚式のときに、観相学をやってるっていうAさんのおじさんに、
 『あなた、いい顔してるね〜。こりゃ幸せになるよ!いい顔だ、うん』って言われたのを思いだした」と、きょん。
「ああ、あったね、そんなことが」 あのオッサン、怪しかったけど。
「だからきっと、あたし、もともとの運がいいんだと思う。 うん、そうだ」

自分に言い聞かせているような様がけなげでございます。

「うん、まったくだ。   でもさ、きょんの運の良さでも際だっているのはさ」
「うん」
「ワタシと出会えて、このように一緒にいることが、アナタ、すごく運がいいよね」


しゃあしゃあ。


「あはははははははは。
 ならじょりぃも、あたしと一緒にいられて、すごく運がいいじゃん」
「あははははははははは。ホントだあははははははは」
「あははははははははははは」




今日の日記で何が言いたかったかといいますと。

「私、あなたと一緒にいられるなんて運がいい☆」

これが、いわゆる愛らしいカップルの会話だと思うんですが。
ワタシたちは逆。
ふたりして「あんた、あたしといられて運がいいね!」と高飛車に言い合っております。


ワタシときょんて、お互いすごーーく恩着せがましい、という話でございました。



ていうか、お互いが持っているわずかな運の良さが、お互いが言っているようにふたりが一緒にいることだとしたら、なんか、既に運を使い果たしているような気がして、かえっていろいろと不安になってきたワタシはもちろん心配性の貧乏性でございます。



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