今日も今日とて
INDEX過去未来


2004年11月08日(月) 嗚呼、デビルマン

この、暮れに向かってせわしない時期にハワイに行こうなんて考えるのがそもそも間違いなわけですが、ワタシったら忙しくて泣きそうです。
まだ旅行の準備も全然しておりません。
売るほど時間のあったはずのきょんは、自己管理の苦手さがたたったのか、今頃もそもそと旅支度をしています。
明後日(ていうか、もう明日よ?)出発なのに、ワタシたち大丈夫なのでしょうか。
オマケにワタシったら、仕事か支度かしなければいけないのに、このように日記の更新なんてしているわけです。

しかも。

おもしろいサイトを見つけてしまったので、じっくりと読むなどというヒマ人も真っ青な荒技まで繰り広げる始末。
さてここからはヲタク話題でございますよ。すみませんねえ。

で、なんでそんなサイトを見てしまったかというと。
映画「デビルマン」があちこちでひどい言われようなので、ちょいと2○ゃんを覗いてしまったら、後に引けなくなりました。
「ひどい言われよう」と言っても、なんていうんでしょう、普通の「ひどい言われよう」とは少々違った感じなのが気になりましてね。
みなさん、こう、脱力というか、あきらめというか、人生の大切なものを失ってしまったようなというか、まあ、そういう感じ。

掲示板に顔を出してくださるま○こさん(伏せ字にするとヒワイでございます)も、デビルマンの被害に遭われていらっしゃったと思いますが。
どのようなダメージだったのか気になって、調べ始めたらこのていたらく。
すべてはまる○さんのせいです。<相変わらずすべては人様のせいのじょりぃ

で。

「未見の映画の批判をするのはルール違反」なんですけど。
じょりぃは常にルール違反してますから、まあかまわないと言えばかまわないんですが。
いつもはしません、未見映画の批判。たぶん。

が。

この「デビルマン」に関しては「それもアリ」ということになっているみたいです。
2ちゃ○やらあちこちのデビルマン批評やらを見ていると、なぜか手に取るように内容がわかってしまう、という不思議さもあるんですが。
あまりにもひどい言われようなので、もう見たくて見たくてしかたなくなってしまったりするんですけど、そうやって見に行った人が次々と人生の大切なものを失っていく様を見ていると、ちょっとドキドキしてしまいます。
見る人をゾンビ化してしまう、おそろしい映画、デビルマン。

さらに「そのように好奇心に負けて見に行くと、結果、興行成績が上がって、日本映画のためにならない。行くな!DVDレンタルを待て!」と、みなさん真剣に訴えております。

すばらしい。(なにが?)

この「映画・デビルマン」に関しては、こちらのサイトがいちばんわかりやすくまとめてありますので、もう、ぜひぜひご覧になっていただきたい。
特に、マンガ「デビルマン」に多少なりとも心を動かされた人は、ぜひご覧になってください。


ワタシのように、泣きたくなります。


デビルマン、それは、ワタシの幼少時代のヒーロー。
最初の出会いはアニメでした。 主人公アキラは本当にかっこよかった。ハンサムでした。恋してました。
その後、原作マンガを読んで、ワタシの人生観はひっくり返ってしまったのです。
何これアニメと全然違うよ。 怖いよ、うえーーーん、と。
あんなに救いのない、しかしテーマの深い物語を読んだのは、生まれて初めてだったのでございます。


デーモンは、そりゃ怖いけど、ホントに怖いのは人間なんだ。
怖いよ怖いよ。
正しい心を持って正しい行いをしていたって、このあいだまでにこにこ話していた人たちに、つるしあげられてバラバラにされてしまうこともあるんだ。うえーーーーーん。

マンガ「デビルマン」は、小学生だったワタシの心に強烈な、トラウマに似た恐怖を残しまして。
が、怖いだけでなく、なにかこう、「それぞれの正義」とか「理性とはなんだ」とか「まっすぐ生きていれば幸せになれる、とは限らないんだな」とか、そういった人生の深淵を垣間見る機会を与えてくれたわけでございます。
人間のせいで人間が残酷に不幸になるような状況を見聞きするたびに、ワタシの心にはデビルマンがよぎったりもしました。
狂ったような目で同胞を血祭りに上げる、あの絵ヅラたちがまざまざと浮かんだりしたわけです。

で、映画のデビルマンですよ。
映画化が決まったとき、たいていの原作ファンと同じように、ワタシも楽しみにしておりました。
大人になってからデビルマンを読んで、やはりある種のショックを受けたきょんともども「見に行こうね★」とウキウキしていたわけでございます。


そして繰り返しますが、こちらのサイト

読むと原作ファンとしては悲しい気持ちになってきますが、「恋も友情も危機に陥れるデビルマン」のスレッドは楽しかったです。
映画って、ケンカの原因になるんですよねえマジで。
高校時代、齊藤由紀主演「雪の断章」をなっちゃんと見に行って、大ゲンカしながら自転車漕いで帰ってきたことを思い出しました。


これも笑った。↓

【好奇心が身を滅ぼす】スレより


「ネットの評判なんて、信頼できるかっ!」
って、家を飛び出していった旦那。
夕方、デーモンとなって帰宅。



・・・理性を滅ぼされてしまったんでしょうね旦那。お気の毒です。


とまあ、うっかり好奇心に負けて、あるいは「他人の勝手な批評なんて信用できない!自分の目で確かめる!」と正義にかられて見に行ってしまった場合。
みなさんほぼ例外なく、デーモンに体を乗っ取られてしまうような状態、すなわち「人間としてのまっとうな理性」をなくしてしまった状態、すなわち怒りに怒って帰ってくる、と。

すごいですね!

この映画を撮った監督は、デーモンの手先としか考えられません。


というわけでですね。


明後日(ていうか、だから明日)出発だというのに、いまだにナナから留守電吹き込みをしてもらえないじょりぃは、デビルマンのことで頭がいっぱいなわけでございますよ。
映画好きとしましては、やはりここで映画館に足を運んでデビルマンを見に行くのは、長い目で見て日本映画界のためにならないと思うので(偉そう)、ひたすらDVD化を待つじょりぃであります。

なんて言ってて、ガマンできずに見に行ってしまうかもしれませんが。
でも、ワタシがバケイションを楽しんでいるウチに、打ち切りになっちゃいそうですねこりゃ。



じょりぃ |HomePage