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2004年09月13日(月) わがままなオタク魂と家庭内不和

ワタシはくだらないモンが好きであります。
ああ、きょんとかナナとか?とか言われたら泣きながらコーラの一気飲みしちゃいますのでそういうイジワルはさておき。

特にくだらなさと気まぐれさという点では「おもちゃ関係」が上げられるわけですが。
たびたびしょーもないものを買ってきます。
なので、ナナからの海みやげがなぜか「カブトムシセット」だったりするわけですが。
そう、虫系も好きなんですよ。

で、その手のものを、気が向いて火がついたときに買いあさるわけです。
毎日生活を共にするきょんは、当然それらを見ています。
で、なぜかたまーーーーに「ちょっとじょりぃを喜ばせてやれ」と思うらしく、ワタシにその手のプレゼントをひょっこりくださったりするんですが。

ビミョーに違うのです。
ピントが。

しかし、この違い加減が本当にビミョーでしてね。
「こんなの欲しくないよー」という物でありながら、言われてみればワタシが喜ぶと思っても無理ないよな、というものが多くてですね。


たとえば。


映画「バットマン」が公開された当時。
ワタシはバットマンにはまりまくりました。
当時、キム・ベイシンガーの大大大ファンだっということもあり。
そしてジャック・ニコルソンもワタシのヒーローでありましたので。
おまけにワタシは東京12チャンネル「まんがキッドボックス」世代であります。

アメコミは当時のノスタルジー。
もう、ビバ!バットマン!だったのであります。
(まんがキッドボックスは、関西の人には話が通じないらしくて残念です)

が、バットマンコレクションに関しては、映画限定。
ということで、バットマンの映画に関わるものをせっせとコレクションしておりました。
今? とっくに飽きちゃって、あれらが皆どこに行ってしまったのかもわからない状態です。
ワタシのマニア魂なんて、まあこんなもんなわけです。

で、バットマンコレクションしていた頃、当時のワタシにはけっこうな出費だった、バットマンの半身像を手に入れました。
これ、安っちいことに、貯金箱になってたりするんですが。そこが気に入らなかったんですが。
でも、バットマンの顔はそっくりだったし、なんかこう、カッコ良かったんですよ。
こんな感じ。


で、バットマンがマイブームだった頃はワタシときょんはまだつきあっていなかったんですが。
つきあうようになってから「いいでしょー」かなんか言って、いろいろ見せたんですわ。

そしてある日。
もうきょんと暮らすようになってからだったと思います。
きょんがニコニコしながら「じょりぃにおみやげがあるよー」と帰ってきました。
「え? なになに?」
「ふふふー。わざわざケンタッキー行って、並んで買ってきたんだよー」

ケンタ?
な、なんだろ。

ブツはこれでした。



「だ、ダースベイダー・・・・」
「バットマンのに似てるし、じょりぃ、スター・ウォーズ好きでしょ?」

実はこのダースベイダーの下に、シェイクがくっついていたんですが。
しかも、頭からはストローがにょっきりと生えておりました。

↓ストロー用の穴が脳天に空いております。


ミジメなり、ダースベイダー。
脳天からシェイクをちゅうちゅうと吸われてしまうのですよ?


「わあい」

と、せっかくなので喜んでみましたが。

当時確かにスター・ウォーズシリーズをビデオで借りて見まくっておりましたが。
特に好きではありませんでした。
ていうか、R2-D2は大好きだったんですが。
ほかはどうでもよく。
R2-D2のフィギュアを買おうとしてたりしてたもんですから、まあ、きょんが勘違いしてもしょうがないんですけど。

このダースベイダーは、ワタシのオタク魂に触れませんでした。

ということを、鈍感なきょんも察知したらしく。

「・・・なんかあんまり嬉しそうじゃない・・・」と。
「嬉しいよっ」
「ウソだ」
「あうあう」
「バットマンと、どこが違うの?」

ワタシもここで適当なことを言って場を納めればいいものを

「全然違う」

「せっかく並んで買ったのに!」

ああ、ゴメンナサイ、きょん。
でも全然違うのだよ。


でもまあ、そんな風にきょんがワタシのためにわざわざ買ってきてくれたのはありがたいことですし。
SWモノって、後々どんな値がつくかわかりませんからね。なんでも鑑定団とか見ていると。
なので、適当に取って置いてあるのですが。

それからもう10年以上の月日が流れ、今に至るわけですが。
つい先日。

適当な場所に置いてあるバットマンとダースベイダーをきょんが発見しました。
きょんはダースベイダーについているほこりをふうっと払った後

「これ、バットマンと並べておかなきゃダメじゃん」と。

だーかーらー。
全然違うんだってば! 並べたらかえってダサいの!

・・・・と、素直に口に出すほどワタシももうコドモではありません。
波風の立たない生活、を第一に考えております。

「そうだね」
と答え、満足そうに微笑みながら部屋を出ていったきょんを見送った後、もちろん別々に置いたままでございます。

なぜわからない。このこだわりが。
もう10年以上一緒に暮らしながら。


また別件で。
ワタシは虫が好きであります。触れませんけど。きゃあきゃあ言いますけど。
「ニセ虫」はもっと好きで、クリップをで自分で虫そっくりに作って、会社の同僚の机などに置いて「ぎゃあ!」とか叫ばせるのが本当に好きだったりするんですが。

つい先日。

2階の本部屋で、ワタシが資料を探しておりましたら、一階で
「きゃあああああああああああああああ!」と、なっちゃんの絹を裂くような悲鳴が。

すわ!何事?と、たんたんたんと階段を駆け下りるじょりぃ。

まずは、なんか変な顔してビミョーに笑っているきょんがおりまして。

「今のなっちゃんの声、なに?」
「ん? これ・・・・・」

きょんの指さした先にはコピー機が。
さらにその上には、ミヤマクワガタが!

↓再現



「うわっ!!!!!」

心底ビックリするじょりぃ。
なぜかビミョーにほほえむきょん。

ということは。
ニセモノ?

触ってみればわかるんですが、触るのがためらわれるほど性交に 違う 精巧にできていたんですよ。
ってことで、まあ、ニセモノだったんですが。
コピーを取ろうとやってきたなっちゃん(虫大嫌い)が、それを見て叫んだらしく。


「何これ、どうしたの?」とワタシ。
「ん?・・・・・買った」ときょん。
「なんで?」
「なんでって・・・・そっくりでしょ?」
「うん。 すげえ本物っぽいですね」
「  喜ぶかなと思って」
「誰が?」
「じょりぃ」
「・・・・・・・・」
「じょりぃが一番好きな、ミヤマだよ」


ありがとう。
でも違う。
違うのだ。
ビミョーに外しているのだよキミのチョイスは。


でも。喜ばなくちゃ。

「ああ。 嬉しいよ! ていうか、わざわざそのために?」
「(むっつり)」
「(マズイっ)いやあでもこれ、本物そっくりだねー。すごいなー」
「嬉しくなさそう」
「嬉しいよ! ていうか、これってけっこう高かったんじゃないの?」
「・・・・・・」
「580円くらい?」
「780円」

アホか。
こんなもんのためにそんなに払いおって。

しかしこれ、ホントによくできてるんですよ。
ほら。


夏にナナがくれたカブトムシと比べると、全然違うんですよねえ。
なんか、コケみたいな体毛みたいなものが体に生えてたりして。
裏なんて特に違いがわかりやすいです。


・・・てな具合にどんなによくできていても、ワタシのオタク魂には触れず。
しかも、こんなもんそのへんに出しておいたりしたら、なっちゃんやらお客様やらワタシすら、見るたびに「ぎゃああああ」となってしまいます。

ということを説明し
「なので、大事にしまっておくね」とワタシ。
「・・・・・・・・」<ガッカリ&怒りモード。
「あの・・・」
「もうじょりぃには何にも買ってこないからっ」

それはよかっ・・・・・・ごほんごほん。

「ええ〜〜〜〜? そんな風に言わなくても・・・」<とりあえず
「キライっ」

嫌われてしまいました。
ワタシが悪いんでしょうか。きょんのチョイスが悪いんでしょうか。

そういえば、ワタシのおじいちゃんが、食事のときおばあちゃんのごはんのよそりかたが気に入らなくて

「まだ飯のよそりかたもわからないのか。オレは山人じゃない」

と怒っておりましたが。しかも毎日。
「山人(さんじん)」て、おじいちゃん語みたいで、どうやら「田舎者みたいに飯をたくさんよそるな」と言いたかったらしいです。
・・・・山の人なくせに。

ワタシ、そのやりとりを聞いたとき、おかしくて大笑いしてしまったのですが、ワタシときょんもそれに近いものがあるような。

だって、なっちゃんには、ワタシのオタク魂の、その違いがわかるんですよ?
ワタシも悪いですけど、きょんの理解不足ぶりにも問題があると思います。<たいした態度ですねワタシったら。


そして最近ワタシがはまっていたのは、ハリポタのカエルチョコレートについてくるオマケのカードだったんですが。
「こういうのがあるんだって」「全部集めるんだー」とにこにこときょんに話しましたら。

「もう何も買ってこない」と怒っていたくせに、きょんは目に付くとせっせと買ってきてくれるように。

懲りませんこの人。
ワタシがすぐ飽きるのがわからないんでしょうか。

ウチのまわりのコンビニではなかなか売っていないので、ワタシは買い始めてすぐに飽きてしまったのですが。
きょんはそのチョコレートが売っているお店に出かけたときは、必ず「はい、おみやげ」と買ってきてくれるようになりまして。

これは的を外さず、ワタシはもらうたびに喜んでいたんです。
その手応えを感じて、きょんもいつも買ってきてくれたのかもしれませんが。
しかもきょんのすごいところは、「ダブリカードが出ない」ことなんです。
それまで7個買ってきてくれて、ダブリは一度だけ。
そんなわけで、カエルチョコカードはめずらしくワタシのオタク魂ときょんの愛情が合致した素敵なケースだったんですが。

時の流れは残酷なもので。
というほど、ちっとも時は経っていないのに、既に飽きているワタシ。

昨日ふたりでお出かけしたときに、「せっかくここまで来たから、○○堂寄らない?カエルチョコ買いに」と、きょん。
「んーーー・・・めんどくさいからいい」とワタシ。
「なんで?飽きたの?」
「飽きてないけど(飽きてるケド)。今日はいいよ」
「あたしは寄りたい」

寄りました。

1個だけ売ってました。
どうも、売り切れてるみたいで、もう仕入れる気もなさそうな感じ。

「あ、ほら! 1個あったよ!買う?」
「んー・・・それ、ホワイトチョコじゃん」
「うん」
「ふたりともあんまり好きじゃないじゃん。いいよ、だから」
「だって残り1個だよ?」
「んー・・・・」

何気なく売場から離れるじょりぃ。

しばらく本だのCDだのDVDだの見た後に、店を出まして。
きょんは何か買った模様。

「何買ったの?」
「いいもの」
「何?」
「カエルチョコ」
「え! 買ったの? くれるの?」
「絶対あげない」
「・・・・どうせダブリだよ」

ワタシはあと、持っていない中ではダンブルドア校長しか興味なかったんです。
絶対出ないだろうという確信がありましたし。

「さーて、中を見てみようかなー」と、思わせぶりなきょん。
そわそわと様子を見守っておりましたら「見ないでよ」と。

で、何が出たかというと。

なんと、ダンブルドア校長!

どーーーん!


じょりぃ、態度激変。

「いいなーいいなー。ダンブルドアだー」
「やったー! あたしって天才」
「ホント! 天才!」
「喜んでもじょりぃにはあげないから」
「でもそれって、1枚で持ってても意味ないし。あなたどうせ、リビングのゴミにするだけでしょ?
 ワタシが大事に保管しておいてあげる」<恩着せがましい
「あげないって言ってるでしょ」
「くれって言ってるんじゃなくて、なくさないように預かっててあげるという話だよ」
「絶対、イヤ」

ああ。
今までの鬱憤を一気にはらす勢いのきょんでございます。


さんざん見せびらかされ、くすんくすんとあきらめました。


が。


朝になって仕事部屋に行きましたら、ワタシのパソコンのところにダンブルドア校長が。


わあい。


たまにチョイスが当たったんだから、素直に寄こしやがれなんて思ってませんよいやだなあ。


とにかく。

わあい。


ていうか。

どうしてきょん、懲りないのかしら。


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