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2004年09月06日(月) エロ本と青春

本日、いつものように、お昼になったので近所のセブンイレブンへ。
え? 毎日コンビニ? カラダに悪いよ!
とかは、毎日きょんやなっちゃんに言われておりますので、そっとしておいてくださいませ。
ていうか、弁当つくってくださいワタシに。

で、レジに並んでおりましたら。

ワタシの前が、中学2年生くらいの息子と一緒に買い物に来ていた、ワタシより3〜5歳上くらいに見えるおかあさん。
ふたり仲良くレジに並んで会計していたんですけどね。
あっためるものやら、なんやらありまして、少々時間がかかっておりました。

で、見るともなしに、彼らが買ったモノをぼーーっと見ていたんですが。

厚い漫画雑誌が一冊。


ああ。
コロコロコミックのようなものを、息子がねだったのね。
まだそんなもん読んでるの? ふふ。 コドモね。

と思って、何読んでるのかなとさらに見てみたら。


え!


いわゆるひとつのレディースコミックでございました。


表紙にはエロい言葉が乱舞しております。


これって、息子用じゃないよね。
お母さん用だよね。
(息子用に買うのももっと変ですが)


じょりぃ、純情なもんだからそりゃあもうびっくり。


息子が一緒にいるのに、買うのかあ。
いや別にいいんですけどね。
コソコソ買え!とか言ってるわけじゃなくて、単にびっくりしたんです。

この、生活に疲れてそうな、化粧っけもない、テキトーな服装してるちょっと太めなオバさん(自分とたいして年かわらんくせにワタシもアレですが)が、息子と一緒にきたコンビニで息子の前で堂々とレディコミを買う、という光景が、あまりにも、こう、美しくないような気がしたのでぎゃふんだったのですよ。


だいたいワタシったら、日頃から気取ってますしスカしてますし上品ぶってますので、そもそも自分でレディコミって買ったことないんですよ。
最初に就職した会社で、先輩が「こんなのあるよー。うちのアパート、回し読みしてるんだよね、奥さん同士で」と持ってきて、それ読んでひっくり返りそうになったんですが。

これってエロ本じゃん!と。(しかも奥さん同士で回し読みって・・・ワタシそのアパートには住めないわ)

エロ本は読んだことあったのですが。
初めて読んだのが、高2のときに部活で関東大会出場のために千葉に泊まったとき。
宿に誰かが置いていったのを、みんなで「うわー!」とか「うそ!」とか言いながら読みました。
今でも内容をよく覚えております。ショッキングでございました。

次に読んだのが高3のとき。
ワタシったらオクテ風味のきゃわいい娘っぽかったので、当時同じクラスで、ほぼ学校をしきっていた友人S(ナナとふたりで「会いたいね」と言ってる共通の友人)によくからかわれ、性教育もご指導を受けたりしていたんですが。
そういえば、当時のエロ女性誌「微笑」を見せてくれたのもSでした。
アレもビックリしましたが。
フェ○チオの上手なやりかたが書いてありました。
ペ○スの、どの部分がいちばん感じるか、というアンケートも載っておりました。
ディープキスの具体的な舌使いも、図解で何通りも紹介されておりました。(これはすぐに試しちゃったじょりぃ。勉強熱心です)
さらにそういえば、シック○ナイ○というものを教えてくれたのもSでした。
いえ、実地でではありませんけど。このときもビクーリしました。

とまあ、そんな具合に、いいネタ元を入手するたびに「小僧、ちょっと来てごらん」とワタシを呼びつけ、いろいろと教えてくれていたわけであります。

その一環としての、エロ本入手。
「すごいの手に入れたから、おいで」と、放課後人影の少ない焼却炉脇に呼ばれて、Sのワル仲間と一緒に見せていただきまして。

当時としては、かーなーりー、ハードコアでございました。
初めて見る体位もたくさんありました。
なんか、ええと、ミカンとか使って女性がひとりで楽しんでいたりもしておりました。
気持ちいいのかなコレってとか、男の人はこのシーンでハァハァするんだろうか、とか思いました。
いろんな場所で、ありとあらゆることをしておりました。

正直な感想。

気持ち悪かったです。


「これ、○○ちゃんの本だけど、一日じょりぃに貸してやるよ。じっくり読んでくれば?」と、S。

「うん。貸して」と、どうしても言えなかった、人目を気にするじょりぃ。
「えー」ともじもじして、どうしよう、借りたいけど、貸してって言えない、とグーズグーズしておりましたら、返事を待たずに無理矢理持たせてくれました。
粋です。S。 ありがとう、S。

お、お、お、おかあさんに見つかっちゃったらどうしよおおおおおおおおおと思いながらも、じっくり読みました。
最初気持ち悪かったですけど、慣れてきたらなんだかエッチな気持ちにもなってきたりして。
不思議なものでございますね。

そーのくらい、そのエロ本て、ワタシにとってショッキングだったんですけど。


が、レディコミ。

会社の先輩が持ってきたそのレディコミは、ワタシにとって今まででいちばんエロかった、その高3のときのエロ本より、ずっと生々しく描画されておりました。

女の人って、エッチなんだなあ、と思ったりして。
なっちゃんやまりあは嫌悪感をあらわにしておりましたが。(ワタシの上を行く気取り屋ですから)
ワタシ? もちろん借りて読みましたよ。


我が家にもレディコミが何冊かあります。
なんであるかといえば、これが変な話なのですが。

きょんが転職したがっていた頃、「何か儲かる仕事がしたい!」とか言い出しまして。
きょんの友達の友達に、レディコミ漫画家がいるらしく、けっこうなお金になっているというのを聞きまして。

「あたしもレディコミの漫画家になって、一攫千金を目指す!」
と、きょんが言い出したんですよねえ何考えてんだか。

「マンガ描けるの?」と冷静なワタシ。 きょんは絵うまいですけどね。
「レディコミならさー、多少話が変でも絵が下手でも、エロければきっと大丈夫だよ」ときょん。
「・・・・そんなにエロい話を、あなたが描けるんですか?」
「描けるんじゃない?」
「ええええええ? 無理だろーーー」 

未だにフツウのセックスすら恥ずかしがる人が、どうして描けるんですか?
(ワタシ、「恥ずかしい恥ずかしい」言いながらやるこたあやってるんじゃないかキミ、というタイプが好きなんですよねえ。いやよいやよも好きのうち、みたいな。どうでもいいですかそうですか)

と、訊ねてみましたら。

「実地とマンガはまた別なの! お金のためなら何でもできる!」

そうですか。

「そうだね、がんばって。 金持ちになっても、ワタシを捨てないでね」
「捨てるかも」

本気ですね。


その翌日。

「何これ!」 ビックリ仰天じょりぃ。

だって、我が家にレディコミが、いっぺんに5冊も!!!!

「みんな、どんなの描いて、どんなのがウケるのか、ちょっと勉強しようと思って(照)」ときょん。
「あ、そーーーーーーう。 あはははははは」
「あははははははははは」

ワタシがそれらをむさぼり読んだのは言うまでもありません。

きょんに「読んだ?」と訊きましたら「読んだ」と。
「描けそう?」
「うーーーーーーーーーん・・・・・なんか、気持ち悪いね」
「そうだった?」
「なんであんなに、汁っぽいの?今のレディコミって」
「わははははははははははわははははははは」
「ちょっとなあ。 汁がなあ」
「汁が描けねば稼げないよ」
「汁かぁ」

描いたら見せてくれるの?と訊ねましたら「絶対ダメ」だそうです。

結局描けなかったみたいですけど。
そりゃあそうですよ。
世の中そんなに甘くはないです。
自分たちのしてるエッチの内容を考えれば、そうそうビックリしてもらえるようなマンガは描けないでしょうし。
人によっては、自分の性生活をそのまま描けば誰もがハァハァ、という素敵なセックスライフを送っていらっしゃるかたもいらっしゃるでしょうけど。
ウチは小鳥のように愛らしくて慎ましいセックスですからねえ。(泳ぎ目)


で、そのままその時買ったレディコミが、捨てるに捨てられずずーーーーーっと置いてあります。
困ったもんです。
ふたりで仲良く自販機に買いに行った(まだamazonなんて便利なものがなかった頃)、アダルトビデオも数本あったりして。
あれ、どこに隠したのかしらきょん。
たまに見たくなるんですが、どこにあるのかわからなくて見られません。
どこにあるの?とも訊けない、気取り魔じょりぃ。 自分がイヤ。

ああ、長くなってしまった。
ワタシは「コンビニ行ったらこんなことがあってびつくーり」と言いたかっただけなのに。
あまりにも短く終わってしまいそうなので、「存在の必要もないテキスト」にアップしようかとすら最初は思っていたのに。

思いの外、エロ本の思い出話が興に乗ってしまいました。


ああ、それにしても、S。
あの頃は、ワタシのことをいろんな意味でかわいがってくれたね。
ホントにキミに会いたいよ。 キミはワタシのことなんて忘れているだろうけれど。
どうしているのかな。


「じょりぃは、ナナの話が多いね。なっちゃんもナナに似てない?」と、ある日Sに言われました。
「そうかな(照)。 ワタシ、ナナってホントに好きだったんだよ。おもしろくってさ」
「おもしろいよね。あたしも大好きだよ、ナナ」
「うん」


ナナもSのこと大好きだってさ。


という話をしたいんですよワタシは。


「だから、早く連絡取れって言ってんじゃん」<ナナ
「・・・・キミ、頼むよ」
「じょりぃのが仲良かったじゃん。メールすればいいことでしょ?」
「・・・忙しいらしいんだ」
「もーーーーー。しょーがないなーーーーーーー」
「・・・・・・」

エロ本の話だったのに、最後は結局「いつでもどこでもグズなじょりぃ」な話に。
しまった。


ナナもSも、ワタシの中の「性のめざめ」に多大な影響を与えてくれた人であります。
そのふたりが大好きなワタシって、      なんなのかしら。


純情 ってことか。
きっとそうです。
何しろ小鳥のように愛らしくつつましやかなんですから。


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