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2004年05月28日(金) きょんさんはワイフです

先日、徹夜明けのワタシは、徹夜して仕上げたものを納品すべく、不思議ちゃんEさんの会社へ。
今回の仕事の担当は、EさんではなくFさんというかただったんですが。
このFさん、43歳とは思えない、スリムで出るところは出ているナイスバディ。
笑顔も若々しく、もう大学生の娘さんがいるというのに、まだ20代でいけちゃうという「化け物」とすら言われているかたでございます。
やはり20代に見えるK姫(40歳)といい、いまどきの40代はあなどれませんね。

そのかたとの打ち合わせをさっくり終え、さて帰ろうとくるりと後ろを振り向くと、この会社員ではないけれど、ワタシと同じプロジェクトチームでワタシと同業のNさんがにっこりおどおどと立っておりました。

「じょりぃさん、徹夜明けで大丈夫? 元気?」と。

このかたがまた、非常に心根の優しい、穏やかなかたでですね。
いつも冬支度前のシマリスのようにそわそわと落ち着きのないさまが愛くるしいんですが。
今回のワタシのドタバタ仕事も、足りない素材などをだいぶこのNさんに泣きついて助けていただき、やっと仕上げたのですが。
Nさんは、ワタシがこちらの会社にお世話になるずっと前からこの会社の仕事を専属でしていて、ワタシが後からiプチ姫の強い推薦でこちらにお世話になる形になったものですから、Nさんにとってワタシは、いわば後から来た目障りなライバルと言ってもいいほどなのですが。

「同じ会社の同じ仕事で、一緒にグチをこぼせる人ができて嬉しい」なんておっしゃるほど人の良いかたで。
Nさんのお人柄に助けられて、いつもお互い助け合いながら仕事をする、という、恵まれた状況にあるじょりぃであります。
Nさんのほうが年も上ですし、仕事上の先輩でもあるわけなので、ワタシも必ず一歩退いて彼女を立てるようにしているのですが。
そうすると「仕事ってそういうものじゃない」と社長に怒られたりするんですけどね。
でもいいの。
社長の言い分ももっともですが、ワタシったら結局やりたいようにしかできなかったりするので、ゴメンね社長。
社長にもいつも感謝しております。

と、仕事関係の人は誰一人読んでいないであろうところで、日頃の感謝を述べてみる見当違いなじょりぃでありますが。

でまあ、Nさんとちょっとおしゃべりしまして。
お互い「どうもどうも」みたいな感じでぺこぺこと話していたら

「あ〜〜〜〜、じょりぃさんだ〜〜〜〜」

と、聞き覚えのある高くて気の抜けた声が。

不思議ちゃんEさん登場です。

その日は、NさんとEさんで、一緒に撮影していたということで。
撮影の後かたづけに、ワタシものこのことついていきました。

「ワタシも何か手伝います」
と申し出てみたものの

「んー、でも、じょりぃさん、今日なんだかぼんやりしてるし」とNさん。
「そうですね〜。機材壊されても困りますから、そこでぼーっとしててくださ〜い」とEさん。

すごい役立たずの烙印を押されたような気がしますが。
まあいいや。楽で。
能なしって、案外楽ができるものでございますね。


で、「ゴキブリを食べたときの食感てどんなもんだろう」みたいなしょーもない話をしながら3人でもそもそと動いていたのですが。
もうすぐ片づけも一段落というところになって、Eさんがワタシに言いました。

「あたしとNさん、これからムーミンの家に行くんですけど〜、じょりぃさんも一緒にどうですかあえへへへ」

なに?
ムーミンがなんだって?

「え? どこに行くんですって?」
「ムーミンの家〜。かわいいの〜」
「い、Eさん・・・それじゃじょりぃさん、話がわからないかも・・・」とNさん。

わかりませんとも。

「あのね? ムーミンの家みたいなパスタ屋さんがあるんです〜。今日これからそこで、Nさんと食事しよーって話になってるんですけど〜、じょりぃさんもどうかな〜と思って」
「それは素敵なプランですね。・・・・・すごくご一緒したいんですけど、今日はきょんが夕飯つくるって言っていたので、ここでパスタ食べに行っちゃうと、ちょっと彼女に悪いかな・・・」

きょんと地道に仲直り中のじょりぃなので、余計な波風は立てたくありませんからねえ。

ここでNさんが「きょんさんていうのは、ええと・・・・」と、もじもじ質問。

ワタシが説明しようと思ったところで、Eさん

「ワイフです。じょりぃさんの」


ワイフ!


ど、どうリアクションしたらいいんでしょう。

「そうそう(笑)。ワイフです」

適当に返事をすることに決定。

そしたらNさん、「ええと、 きょんさんていうのは、なっちゃんさん?」

何言ってるのかわかりませんNさん。
「犬っていうのは、猫?」みたいな質問を放つ、やっぱりちょっと不思議チームのNさん。
Eさんと気が合うわけです。

「そのふたりは、すごく別人です〜」とEさん。
「わはははははははは」ワタシ。

「ワイフってことは、きょんさんが同居人さんかな?」とNさん。
「そうです」
「なっちゃんさんが、パートさん?」
「そうです」
「あと、犬もいるんです〜犬〜」とEさん。


なんだかワタシにとっては変な具合に緊張した会話だったんですが。


アレでしょうかね。
やっぱり「じょりぃときょんは、アヤしい」と思われてるんでしょうかね、ワタシのまわりのかたがたに。
純粋に冗談言っただけかもしれませんけどね、Eさんは。


親にカムアウトする以前は、世間のそういう評価に対して必要以上にナーヴァスだったワタシだったのですが、カムアウト後は不思議なほど気になりません。
世間より親のほうがおそろしかったということでしょうかワタシ。
まあ、子供の頃から何につけその傾向はありましたが。

とはいえ、やっぱりまだちょっと気になりますけど。
人によっては同性愛に壮絶な嫌悪感を持つかたもいらっしゃるでしょうからねえ。
仕事に支障が生じたりするのは困りますし。

まあ気にしてもしかたないので、口笛吹きながら生きているじょりぃですけれど。



それにしても「ワイフ」って。
Eさんの特殊な言語センス。
シビれました。


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