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2004年04月29日(木) 逃げ口上は「恥ずかしい話」で

本日、きょんと食事中の会話でございます。


みなさま、ラバークリーナーってご存知でしょうか。
「え? 恋人をキレイにする装置?」と思ったアナタはステキです。


こういうものなんですが。



「接着部分からはみ出した余分なペーパーセメントを除去するのに用いる」ものです。
先日、文房具店で買い求めたままバッグの中に入れっぱなしにしておいたそれが、本日ラーメンを待っている間に出てきまして。
それを見たきょん、「わあ!懐かしーーー」と。
ワタシときょんが一緒の職場だったときに、よく使っていた仕事道具だったのでございます。

「これ見たら思い出したんだけどさ、あたし、じょりぃの鼻にペーパーセメント塗っちゃったことがあるんだけど。じょりぃは覚えてる?」
「覚えてない」
「なんでー? すごく驚いてたのに。『ホントに塗るとは思わなかった』って言って、かなりビックリして、おまけにムッとしてたんだよ」
「はて?」
「まだ仲良くなる前でさ、ケンカばっかりしてた頃」
「はて?」

きょんの話でだんだん思い出してきました。

ケンカというよりは、きょんが一方的にワタシのこと、怒ってばかりいたんです。
とにかくワタシのきょんに対する行動の全てが気に入らなかったみたいで。
で、そのときもワタシが何か言ったことに腹を立てたきょんが「いいかげんにしないと、これ塗るよ」と、ペーパーセメントを取り出しまして。
「塗れば?(軽笑)」と挑発したら、ホントにベタッと鼻に塗ってきやがったのです。

このペーパーセメントって、薄めて紙に塗れば「貼って剥がしてまた貼れる」という便利なものなんですが、肌につくとやっかいなんですよ。
ベタベタしてなかなか落ちないんです。

「しかもそれをさー、まりあさんがまたかいがいしく、じょりぃの顔から取ってやってるわけよ」
「ああ」
「ラバークリーナーでも落ちなくてさ、セロテープとかも使ってさ。『あらあら』とか言っちゃって」
「かわいそうなワタシ」
「かわいそうなのはあたしでしょ! いっつもそうだったんだから。ふたりして、わざといちゃいちゃ結託して、あたしの目の前でそーゆーことをしてたんだから」
「ふ。 ワタシのことが好きだったから腹が立ったのだね」<アホ
「違うよ! 2対1だったから腹が立ったんだよ!」

きょん、「思い出し怒り」をしています。不毛です。

「なんであんなに変わった出来事を忘れてられるのかねあんたは」と、きょん。
「忘れてたね」
「まったくもう」プリプリ
「でも、きょんに初めて舌を入れられたときのことは覚えてるよ」 にこにこにこにこ。
「・・・・・・・・・・」 あ、顔が赤くなった。おもしろいです。
「えへへへへへへへ」
「あっそ」
「きょんは?覚えてる?」<しつこい
「・・・・覚えてるよ」
「駐車場だったよね」<やっぱりしつこい
「もういいよっ。その話は」

「ディープキスはキライ」と、きょんとつきあう前から聞いていたワタシは、そーゆー関係になってからもベロチュー(<美しくない言葉ですね)はしなかったんですよ。
でもまあ、とあるきっかけで、きょんからかなり情熱的なシチュエーションでしていただきまして。
ああ、あの頃はよかったなあ(かなり遠い目)。



赤い顔して口数が少なくなってしまったきょんですが、とりあえず、ラバークリーナー事件の怒りは霧散してしまったようです。
めでたしめでたし。


これからも、きょんが「思い出し怒り」をしたときは、この手を使おうっと。
色気のない私たちとは言え、まだこの手の持ちネタはいくつかありますからね。
それらがすべて、遠い昔の話ばかりというところが、なんだか涙を誘いますが。


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