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2003年09月19日(金) |
K姫とディズニーシー・デエト |
みなさまこんばんは。 夢と魔法の国から帰ってきたじょりぃでございます。 すっかりひねくれきったじょりぃは「夢と魔法」にひたれないばかりか、その裏の「からくり」にばかり気が行ってしまうのは、ディズニーさんにはナイショです。 ディズニーランドができた当時よりも、キャストにかわいい人が減ってるなぁ、なんてことももちろん思っておりません。 これはやはりあれでしょうかね。 「かわいい人はアトラクションの説明係になり、ブーだと清掃係になるらしい」という、誤ったウワサが流布されたせいでしょうか。
さてさて。 何が言いたいかと言いますと。 行ってまいりました。 K姫とディズニーシーへのデエト。
待ち合わせ場所までワタシは車で、K姫は徒歩でという約束でございまして。 ワタシったら2分ほど遅刻しまして。 方向音痴のくせに「ラッシュ時間の裏をかいた道で華麗に到着してやれふふふふ」なんて色気を出したせいでですね、待ち合わせ場所からどんどん離れて行ってしまったという、悲しい現実のせいでございます。 フツウなら15分で着く場所に、25分かかってしまいました。
K姫は白いブラウスに、タイトなようなフレアなような(どっちやねん)黒のロングスカート。 「おはよう」とにっこり乗り込んできてさっそく「あたし、転んじゃった」と。
「え! 転ぶというと、すってんころりんという、アレですか」 「そう」 「いい年して・・・」 「よそ見してたら段差に気付かなかったのよ」 そう言って左足の膝小僧を出してくれたんですけど。
うわ。 痛そう。
なんか血だらけだし。 すごく腫れ上がってるし。
「血だ! 腫れてますよ!」 「だいじょうぶ」 「歩けるかな、今日」 「だいじょうぶよーこれくらい(笑)」 「消毒しないと」 「大丈夫。これで。アルコール入ってるから」
そう言いながらウエットティッシュを取り出し、血を拭き始めるK姫。
「どこか落ち着けるところに車停めましょうか?」 「なんで?」 「ゆっくり治療ができるかもです」 「関係ないでしょ」
確かに関係ないけど。
この話を帰ってきてきょんに話しましたら「ウエットティッシュって、すっごいしみるんだよーー」とびっくりしてました。 「痛いって言ってなかった?」 「うん。黙って拭き拭きしてた。はまった小石たちも黙々と自分で掘り出して除去していたよ。一日中『痛い』と一言も言わなかった」 「うえーーー。さすがK姫。強い」と。 ワタシなら「くすんくすん」くらいはへーきで言いますけどね。「痛いよう痛いよう」とか。 履歴書の「特技」の欄には「弱虫」と記入しております。
処置が終わって絆創膏をぺたりぺたりと貼りながら、K姫 「さっそくやっちゃった。 今朝のテレビの占いで、あたしの星座、12星座中13番目だったからイヤな予感はしていたんだけど」 「? 12星座で13番目なんですか?」 「あはははははははは。そこまで悪くなかった。12番目。・・・・・マズイなあたし」
大丈夫でしょうか。 膝だけでなく頭も打ってしまったのでは。 と言ってみたら目だけで怒られました。
しかし、朝からこれやってくれちゃったものでK姫。 一日中じょりぃに 「あ! ここ、段がありますよ。段が! すごく気をつけてください」とか 「今日は12星座中13番目の人といっしょだから気をつけなくちゃ」とか くどくどとつっこまれるハメに。 ワタシしつこいですからそういうところ。 しかし「違う番組では、乙女座が12番目だったわよ」と反撃されました。そう。ワタシは乙女座。 最悪の二人組でディズニーシーへ出発でございます。
道中はどちらかというとK姫がいろいろと話を振ってくださいまして。 というか、一日中ずっとそうだったような気がします。 ホッといたしました。 なにしろワタシの会話術って、掲示板をご覧になっていただければわかると思いますが
・茶々を入れる ・揚げ足を取る ・ツッコむ ・ボケる(しかもツッコミなくしては完了しないボケ) ・質問する
の5パターンくらいしかバリエーションがないので、相手の協力なくして会話が成立しないのであります。 自分は会話に困って相手にいろいろと質問しまくるくせに、自分のことを質問されてもほとんど答えないという、気前の悪さも持ち合わせているわがままじょりぃなんですが。
さて、ディズニーシー。 くそ暑かったです。 木曜日なのになぜにこんなに人が?と思ったら、もしかして大学生はまだお休みですか?
ちっ。 遊んでないで勉強したまえ諸君。
でもまあ、K姫は楽しそうでございました。 絶叫系の好きなK姫としては、アトラクションが物足りなかったらしいですが。 日陰ほしさに、昼も食べずに次々にアトラクションを制覇するふたり。 いちばん並んだもので45分待ちだったので、まあまあですかね。
K姫と一日いっしょに過ごしましてあらためて気付いたのですが、 K姫の気配りというか、気遣いの細やかさ、そして賢さに、随所でびっくりしたじょりぃでございました。 道中は「足が痛くなったらすぐに言ってくださいね。暑いから、体調がおかしくなっても遠慮しないですぐに申告してください」とじょりぃが話しましたら 「大丈夫よ。ムリも遠慮もしないから。少しでもイヤになったら、じょりぃさんに順番待ちさせて、あたしは日陰で冷たいものでも飲んで休んでるから(笑)」 と、姫的発言をなさっていたのですが、結局は痛いのひとこともなく、「大丈夫ですか?足」とたびたび尋ねるじょりぃに「じょりぃさん、気を遣いすぎ。放っておいていいわよあたしのことは」なんてワタシの気遣いを気遣いされまして。
おまけにすごく気配に敏感でございます。 順番待ちのときなどに、ふたりで無言で待っている場合もけっこうあったのですが、同じ無言でも何かを察するらしく 「じょりぃさん、今何か考えてる?」と訊かれたり(確かに考え事はしてましたけどそういうときは) だるーーなんて思ってると「だいじょうぶ?」と訊かれたりですね。 運転中でも、たまに「だいじょうぶ?」とか「疲れてない?」とか「考え事してる?」とか訊かれたんですが、確かにそれぞれポイントをついているんですよね。
すごいなーと思う反面。
ワタシが母やきょんにたまに言われる言葉を思い出しました。 「気を遣いすぎると、相手も疲れるんだよ」
そうなんですよ。 K姫を心配させないように、常ににこにこパーフェクトにしていないと悪い気がしてしまうんですね。
でもK姫の口調は決して「楽しくないの?」と責めるような感じではまったくなく、 どちらかというと、不安がっている、という感じに思えました。 あのK姫が、と思うと、なんだかいじらしくてですね。 はりきってニコニコして、かえって疲れちゃってるアフォじょりぃなんですが。
これだけ気配を察する人ですので、すごーーーーーく見てるんですよ。人の顔を。 ふと気付くと「ぢいいいいいいい」と見られてまして。 おまけに目が合ってもそらさないんですよ。にっこりともせず。 ただ、見る、K姫。 結局ワタシが負けて、「なんだよう見るなよう」という感じに、どうしてもそらしてしまうんですが。
「すごく人の顔見るんですねK姫」と尋ねてみましたら 「そうなの。あたし、人の顔見て話をするのが好きなの」と。話さなくても見てるやんけ。 「ワタシもいつもはそうですけど、K姫のが強くて、負けてしまいます」 「目線が強いといえば、iプチちゃんも強いわよね」 「ああ(笑)。彼女は強いですね。あれは武器です(笑)」 「なんか、訴えるような目をするのよね。 じょりぃさん、あの目で訴えられたらiプチさんに言われるがままなんじゃないの?」 「そのとおりです。ビーム出てますから彼女の目は」 きりっと意志の強い、でも助けてあげたくなるようなiプチ姫の視線ビーム。 「じょりぃさんも目で訴えるわよね?」 「ワタシですか? このへらへらした目じゃ、何も訴えることはできませんよ(笑)」 「へらへらしてるのよね、一生懸命」 「へ?」 「へらへらしてないと、自分が許せない、みたいなところがあるんじゃないの? いつもわざわざふざけているように見えるもの」
す、鋭い。 ていうか、そうなのか?自分。 ていうか実はそうなんですけど。
「こういう目なんです」へらへら。 「ふふ」
怖い人だK姫。 日頃からよく人を見ているのね。ダテに大きい目をしていないのですね。
で、この「気配に気付く」という点について。おもしろいなあと思ったのですが。
きょんはこういうことにすごく鈍感。 気がきかない、というか、たぶそもそも気付かないんですね。そこがいいところでもあるわけなんですが。 腹が立つこともありますが、いっしょにいてすごくラク。
そしてK姫は、よく気付いて、それをその都度指摘する人。 口や行動に出して、しっかり気遣いしてくれる人。
そしてナナ。 この人はやはり観察力が鋭くて(人の顔なんか見やしないんですけどね)、よく気のつく人なんですが。 あえて何も言わない人。 特にワタシが何か考え込んでしまっているようなときは、そのときにそのことは触れず。 後になって「実は悩んでいたんだ。暗くて悪かったね」と打ち明けると 「そうだとは思ったけど。言わないから訊かれたくないのかなと思って放っておいた(笑)」なんて感じで。
それぞれ、ワタシにはありがたいことでございます。
そして帰り。 K姫は「会社の人にディズニーシーに行ってくるって言っちゃったし、おみやげ買わないと」と。 ワタシはといえば、おみやげ買うのが大キライ。 なんか、バカバカしくて。 ワタシがおみやげ買って帰らなきゃならないような人たちはみんなそのことを知っているので、買って帰らなくても今さら驚いたりしないんですが。 きょんやなっちゃんには、ワタシだけ遊びに行っちゃったおわびに、食事に連れて行ったりはしますけどね。
「じょりぃさん、買わないならどこかで休んでれば?疲れたでしょ?」と言っていただき、お言葉に甘え適当に座ってぼーーっと待つじょりぃ。 せっかくなので、きょんに電話。 「あのね、今おみやげ買ってるから、もうちょっとで帰りますね」 「わかったー」 「それでね、混んでて暑いの。おみやげ買わないけどゴメンね」 「ああ(笑)。何を今さらわざわざ。でもありがとう」 ありがとうって。買わないのにお礼言われてしまいました。
帰り際、きょんの好きな「地球儀噴水」(ホントはなんて言うのかしらあれ)を携帯で撮影し、メールいたしました。 意外にサービスのいいじょりぃ。と、誰も言ってくれなそうなので自分で言ってみたりして。
帰りの道中も、K姫の優秀なナビにより無事帰還。 「じょりぃさん、標識見ていながらどうして間違えるの?」 「頭が悪いからですよ」 「来るときも『浦安浦安』ってつぶやきながら、浦安インター通り過ぎようとしたでしょ」 「頭がおかしいんですよ」 「シーだって言ってるのに、イクスピアリに入りそうになったし、その次はランドに入りそうになったし・・・・」 「もう危なっかしくて、放っておけないという感じでいっぱいのじょりぃということで」 「確かに頼りない人ってかわいいわよね」 「年下ならなおさらいいんでしょ?」 「うん(笑)」
あら。 いい雰囲気。 って、K姫はノンケですけど。(しかしおそらく同性愛には非常に理解と興味アリ)
いい雰囲気と言えば。
「あたし、くっきりふたえの人が好きなの」 と、ワタシのくっきりふたえをぢいっと見ながら何度も話されたりですね。 そのたびに「ヘンな趣味」とか「自分もくっきりふたえのくせに、同じような人を好きになるとは変わってますね」とか言って茶々を入れるじょりぃだったのですが。 自意識過剰とはいえ、あんな目でそんなこと言われたら「あら。ワタシの目が好きなのかしら。ということはワタシのことを・・?」と勘違いしてしまいそうです。 って、K姫はノンケですけど。
ほかにも、写真に写ることを拒否するじょりぃに業を煮やして「じょりぃさんも写真撮りましょ」と、手をつないで引きづられて行ったりですね。ずるずるずる。 って、K姫はノ(もういいって)。
順番待ちでの会話は、必ず耳元で囁き合ったりですね。って、これはふたりとも声が小さいからなんですけど。
ワタシの苗字は5文字ある上に言いづらいので何度もかんでしまうK姫を笑ったら、ちょっと恥ずかしそうに「○○○ちゃん」と名前で呼び直す、なんてことが何度かあったりですね。
そんな具合に、ナナとのデエトなんかより、全体的によっぽど甘くていい雰囲気だったんですが。 憧れの人とのデエトだったわけですが。
プライベートのK姫は、ワタシが思っていたよりもずーーーっと素敵でかわいらしい人でございましたが、
やっぱりきょんと一緒にいるほうが楽しい。 やっぱりナナといるほうがドキドキする。
そしてシアワセ。
K姫のおかげで楽しくすごせた一日に感謝しつつ、自分の足もとを確認でき、現在のシアワセをあらためて噛みしめたじょりぃでございました。
ふふふ。 優等生じょりぃで、つまらなかったでしょう。すみませんねえ。
そうそう。
車でK姫を送っていき、別れの挨拶をしておりましたら「これ、同居人さん(きょん)とスタッフの人(なっちゃん)と食べて」と、おみやげを持たせてくださいました。 「じょりぃさん、今日一日甘いものに拒否反応を起こしていたから(笑)、おせんべいだけど」と。
最後まで細やかな心遣いのK姫でありました。 きょんとなっちゃんが、それまで「高飛車でキライ」と言っていたK姫の株が、グンと上がりました。
「冷たいフリ」で損してますよ。K姫。
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