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2003年06月15日(日) |
お母さんは大変(そしてじょりぃはイヂワル) |
「相談に乗ってもらいたいんだけど」ということでナナから電話。
内容は
中1の長女ちゃんに「携帯買って」と言われ続けているナナは「ダメ。でもママの使っていいから。どうせメールしたいだけでしょ」ということで、現在長女ちゃんと携帯を共有しているのですが。 土曜日、パパの実家でのんびりしていたらメール着信音が。 またスパムかなと思いながらメールチェックしてみたら、長女ちゃん宛に来ていた不幸のメール。 「・・・・この内容を○人に送らないとお菊があなたの家にやってきます」というもの。
お菊って誰ですか? わはははは。 美人ならウチに来てもいいよ、お菊ちゃん。
で、ナナはそれを見て「むかっ」と来てしまったと。
長女ちゃんはすごい怖がりなので、こんなもの見てまた大騒ぎになったら困るということと、「友達なのに、なんでこんなもの送ってくるわけ?」ということで。
で、どうしちゃったかというと。
昼寝してる長女ちゃんの代わりに、返信してしまったのです。 「長女は怖がりだからこのメールはおばちゃんしか見てません。長女にもこのメールのことは言いません。ここでメール止めちゃうけど、○○ちゃんのところにお菊ちゃんは行かないので大丈夫です」と。
ワタシの第一声。
「母性愛で心が曇ったか」 「は?」 「いえ」 「ねえ、長女が月曜日に学校でいじめられちゃったらどうしよう」 「なんだ。そんなこと心配してるの? 大丈夫でしょ」 ホントはちょっとどうかなと思うじょりぃ。 「わかんないよ。今の子は」 「大丈夫だよ。そんなことでいじめられるなら、遅かれ早かれ何かでいじめられるから」 「それも困るんですけど」 「だって、危険なモノ全てから母親が守ってやれるわけはないんだし」 「そんなのわかってるよ」<とか言いながらわかってないんだこれが。 「いじめられることはないよ。からかわれることはあるかもしれないけど」 「え! からかわれるって?」 「長女ちゃんのお母さん、心配性ねーとか、そんな感じ?」 「そうか・・・あたし、どうしたらいい?」 「まずは、長女ちゃんに、あったこと全部話して謝れば」 「謝るのか」 「メール見て、そこまではまあ不可抗力だったとしても(アドレスしか見えなかったらしい)、勝手に返信しちゃったわけでしょ? それって、手紙勝手に開いて読んで、お母さんが勝手に返事出しちゃったのと同じ事じゃん。失礼だよ。ルール違反」 「うーん。でも大騒ぎするよきっと長女。『なんで勝手にそんなことするのー!?』って。めんどくさいよー」 「めんどくさいとかそんな問題じゃないでしょ(笑)。勝手なことしちゃったんだから、それはちゃんと話さないと」 「・・・・・・話しづらい」
なんて話をしているうちに、ナナがキレまして。
「もうやだ」 「は」 「あたし、もう長女の心配するの、ほとほとイヤになった」 「んなこと言ったって」 「パパの仕事のグチを聞くのもイヤ」 「・・・・・・・」 「家にいたくない」 「・・・・・・・」 「次女と末子連れて家出したい」
はじまったー。
「休めば。主婦業を」とワタシ。 「休めっこないでしょ」 「その気になれば休めるよ」 「休めるわけないでしょ!どうやるのよだいたい」 「みんなにスナオに話せば。いっぱいいっぱいになった、休みたいって」 「みんなはあたしがぐうたらしてると思ってるもん」 「思ってないって」 「思ってるよ。思ってるんだよ」
このへんでしくしく泣き始めるナナ。 弱ったな。 泣ーくーなーよーなー。 <このへん冷たいじょりぃであります。
「思ってるとしても、休め」 「無理だよ。末子の幼稚園の送り迎えとかだってあるんだよ」 「それはワタシがやるから」 「やだよ。頼めるわけないでしょ」 「夜コドモが心配なら泊まりに行くし。パパの話も聞くし。ごはん作れないけど(笑)」 「じゃダメじゃん」 「ごはんはきょんに頼んで作ってもらおう」 「は?」 「きょんなら作ってくれるよ。事情を話せば」 「作ってくれるわけないでしょ。何言ってんの?」 「作ってくれると思うよ」 「あたしなら絶対つくんないよ。なんで?とか思うし」 「きょんはキミじゃないよ」 「そうだけどさ。 でも、誰かがあたしのために犠牲になってるのに、あたしがのんびり休めるわけないじゃん。なんでじょりぃが仕事休んで子供たちの世話しなきゃなんないわけ? なんできょんさんがごはんを作るのよ?」 なにをこんなにイライラしているのか。
しかし、後に答は出ます。
しばらくして(といっても2時間くらいかかりましたが)ナナが落ち着いてきて、笑いも出てきて、「だいじょうぶ、なんとかなるよ」という方向になってきたときに
「あー。それにしても、すっげー落ち込んだー」とナナ。 「長女ちゃんのこと?」 「違うよ」 「え? ・・・(はっ)もしかして、ワタシのせい?」 「そうだよ」 「な、なんで?」 「あのさー、人を落ち込ませるの、得意でしょ?」 「え」 「前、自分でも言ってたじゃん。徹底的に相手を追いつめるって」 「そ、それはケンカの時だよ」 「あたし、今日それをやられた気分なんですけど」 「え!」 「あのね、正論正論正論で責められると、相手は逃げ場がなくなるんだよって教えてくれたのもあなたなんですけど、今日あなた、それやってましたよあたしに」 「・・・・・そうだったかも。 ゴメン」 「落ち込んだー」 「ゴメンゴメン。一生懸命になるとついああなっちゃうんだよ」
きょんにもよくそれで泣かれるワタシ。 ワタシは相手のために一生懸命いろいろ考えて口に出しているだけのつもりなんですが、相手は理屈でがんじがらめにされてしまうみたいなんですね。 またやっちゃった。
上記以外にですね、この日は思い出してみればナナが傷つくことを随分と発言していたワタシ。
「自分がやっちゃったことの責任はちゃんと取りなよ。甘いんじゃないの考え方が」 「結局のところ、長女ちゃんを自分の思い通りにしたいだけなんじゃないの?」 「テストの結果にガッカリしたなんて言うなんて、ガッカリだな」 「結果を早く出そうとしすぎだよ。どうして長い目で見れないのさ」 「優先させるべきものが違う。まず長女ちゃんがどうしたいのかということじゃないの」
などなど。ホントはもっといっぱいですよ奥さん。 よくこの一言↓を言わずにワタシの話をガマン強く聞いてるなと思います。
「コドモのいないじょりぃに、何がわかるの? エラそうに言うな!!!!」
これ言われちゃうとグウの音も出ないんですが。 それにしても、なんでワタシはこんなにエラそうなんですか。 自己嫌悪。
でも以前、 「おかあさん同士で相談とかしてると、結局自分たちに都合のいい会話で終わっちゃったりするのね。それとか、さしさわりのない受け答えになったりさ。じょりぃはコドモの視線で話を聞いてくれて、相談に乗ってくれるからすごくありがたいんだ。あたしはもう、コドモの時の気持ちなんて思い出せないんだもん」 と言ってくれたことがあるので、「コドモ大人」の意見を失うのが怖いのかもしれませんね。 ワタシは当然、親の気持ちとか親のエゴとか持っていないので、逆にすごく良く見えます。 「コドモのため」と言ってるけど、全然違うよな、みたいな感じに。 親になってしまうと、いったん「コドモのため」と思ってしまうと「実は自分のため」であるということが見えづらくなってしまうみたいですね。 「サーモン・ピンク・・・」の方で書いた「『守ってあげたい』という気持ち」に通じるものがあるようです。
なんてエラそうに書いて、世のお母様方の反感を一気に買ってしまったような気がするじょりぃであります。 スミマセンねえぺこぺこ。 と額を地べたにすりつけて謝りますので許してください。
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ナナつながりで、イーディの素描を載せてみたりして。 (イーディって誰?という方はこちらをどうぞ) これ、アライグマかなんかが子供をくわえてる絵です。 子供、嬉しそうですね。お母さんも満足そうで。 好きな絵なんですが。
ただですね。 ワタシ、おかあさんグマが、後ろに進んでるように見えてしまうのです。 イーディの気持ちやら育った環境やら考えると、それがなんだかさびしかったりします。 で、またそれが、ナナに重なって、胸が痛んだりします。
でも、後ろ向きに進んで行ったって、そこにどんな素敵なことが待ってるかもわかりませんからね。 ワタシがいたずらして、落とし穴とか掘っておくかもしれませんけど。
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