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2003年04月17日(木) |
「・・・と言えばさあ」 |
唐突ですが、ワタシは自分の話に自分で相づちを打って話を締める人がちょっと気になります。 おばさんに多いんですが。 30代主婦にも多いです。 そしてたいてい、抑揚が大袈裟。 「だからね〜(↑)、あたし言(↑)ってや(↑)ったの(↓)。そんな風じゃ、あなたのためにならないわよ〜(↑)(↑)って(↓)。だってそうでしょう?(↑↑) あ(↓)た(↑)しだって、彼女が憎(↑)くて(↓)言ってるわけじゃないんだしね〜(↑)。彼女もわかってくれたみたいで、『ありがと(↑)う』って。ん〜(何度も頷きながら)」
あのスミマセン。最後の「ん〜(うん)」は、相手の担当ですが。
ワタシの知り合いなどにも、この「ひとり返事締め」で会話を続ける方がいらっしゃいます。 「もうね、あたしもできる限りのことはしたわけだし、もういいかなーなんて。んー(満足そうに何度も頷きながら)」てな具合に。
相づちを打つべく準備していたワタシは、こんな顔( ゜▽ ゜)のままちょっと凍った後「ほお」とか気のない返事をすることになります。 まあ、ワタシも、んなこたあいちいち気にしなきゃあいいんですけど。 なんていうかですね、この「ん〜」には、「相手はワタシの話を肯定してしかるべき」という強制が見えるような気がしてイヤなんですよ。 「そうそう、それでいいのよ」と言ってもらいたがっているような。 もう、ほとんど重箱の隅をキツツキのようにつつくような勢いのワタシでございますが。
上記のセリフで検証してみますと
「もうね、あたしもできる限りのことはしたわけだし、もういいかなーなんて。(「そうそう、それでいいのよ」)んー」
ワタシの返事を予想して、先手を打って相づち打っているような気が。
もしかしたらワタシ、「ちっともよくないよ」と言うかもしれないじゃないですか。 その場合は
「もうね、あたしもできる限りのことはしたわけだし、もういいかなーなんて。(「ちっともよくないよ」) んー(満足そうに何度も頷きながら)」
と、わけわからない会話になってしまいますが、それでもいいんでしょうか。 同じ肯定を期待している人でも、この「んー」の部分に臨機応変に「おいおい!」とか「待てい!」とボケ返ししてくださる方なんかは好感度がアップしてしまうのですが。
どうでもいいことを考えすぎですかそうですか。 ワタシもそう思えてきました。
話がだいぶそれてます。 このへんで、題名「・・・と言えばさあ」について。
ワタシは上記で「相手の肯定を強制した言動」について、かなりエラそうな態度で述べたわけですが、実はワタシにはそれ以下&それ以前の会話上の欠点があるのです。
それは 自分の頭の中だけで勝手に繰り広げられていた思考展開を、なんの前触れもなく相手に振るという悪癖です。
これだけだと何のことだかわからないでしょうね。
例えば、ある日、きょんと食事に出掛けたときのことです。 ちょっと会話がとぎれて、お互いぼーっとしておりました。 ワタシの耳には背後のカップルの会話が耳に入ってきます。 きょんのところまでは聞こえていません。 このふたり、どうやら先日食べたお寿司のことを話題にしておりまして。 寿司かあ・・・と思ったワタシは、自分の脳内で寿司に関してのあれこれを思い、あ、そういえばきょんにお寿司を食べさせる約束になってたのに、まだ行ってなかったー、なんて思い出したんですよ。
で、
「寿司と言えばさー」
と、突然、何の前触れもなく、きょんに話を振るワタシ。
きょんはといえば何かに怯えたような顔をして
「寿司と言えばさーって・・・・何、急に。 やだ、怖ーい!誰と話してんの?」
ワタシもわけがわからず、「え?え?」。
「だって、ずっと黙ってたかと思ったら、急に、まるであたしがお寿司の話をしてたかのように『寿司と言えばさー』なんて。・・・しかもここ、イタリアンレストランだよ。どうしちゃったの?」
そうでしたか。 それはびっくりされたことでしょう。 スミマセン。
こういうことがけっこう多くてですね。
一緒にドライブなんかしてても、やっぱりひとりで頭の中で話が進んでいきましてですね。 長い無言状態から突然
「おばあさんと言えばさあ」
などと問いかけたりして、「なに?!おばあさんて?」とびつくりされてしまったり。
もうホントに、他人様の「んー、んー」なんてひとり相づち程度でイライラしてる前に、おまえの「と言えばさあ」をとっとと直しやがれ、というお話でした。 おそまつ。
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