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2003年12月23日(火) ディタグレープフルーツの思い出

私はかつて、妻帯者と付き合っていたことがあります。
まだ、24歳のとき。



その当時はとても最悪な状態だった。
なにをしても自身が持てず、ダイエットとリバウンドを繰り返す。
私は自分を愛せなかった。かわいいと思えなかった、そんな時期。


久しぶりに、前に務めていた会社の先輩から電話がきた。
再々転職をしたばかりの私に、食事をおごってくれるという。
渋谷の東急前で待ち合わせ。
それから、何度もココで待ち合わせをしたから
今でも前を通ると、Mさんを思い出します。


スーツの男の人と歩く事が新鮮で
いつも行かないお店に連れて行ってくれる、彼とのデートは楽しい。


3回目のデートのときに、食後のお酒を飲んでいて
私はいつもディタグレープフルーツ。
「ハコ。真剣な話しよう。      ハコのこと スキナンダケド」
こっちを向いてって言われて
キス。


なにより、私をすきと言ってくれた事がうれしかった。
私をスキといってくれる人が居ると言うこと。
彼との付き合いで、自信を付けてもらった半年間だった。


でも、一度も自分だけのモノにしたいとは思わなかった。
スキだけど、それは愛とは違っていた気がする・・・


彼も言葉では「好き」と言っていたけど、
誰より妻子を愛している事や仕事が大事で、私は彼の中で
楽しいひと時に過ぎない事は、理解していたつもりでした。
色んな意味で
人生の転機になった付き合いだった。


だから、不倫を否定しない。
だけど、本当に好きな人とは出来ない事なんじゃないかとは
オモウ。。。


Mさんに別れを告げたのは私。
その時に、私に足りない物はなんだろう。と聞いた。


「素直に自分の気持ちをあらわす事が出来るようになるといいね」


ごめんなさい。今でもそれは出来るようになっていません。
せっかく教えてくれたのに。





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