目を奪われるとはこのことだった 女の子を担ぎ上げて滑る男性の逞しさを見ていれば 着ぐるみを着たスケーターがこちらに手を振っている 空にはいつの間にか魔法の絨毯が用意され 王子様の隣で腰をくねらせ 魔法の絨毯に乗り込む君 その姿を見て声を上げ声援を送っていたのは 隣の暗がりの中で様子を見ていた仲間だった 出番が来た彼女たちが去った後に 座っていたのは インカムを着けメモをつけてる大柄な女
厚い氷の上で滑る彼女たちは 華やかに見えて動かされている駒に過ぎないのか いつでもすげ替えることのできる そんな中 仲間内で子ども向けに出しては成らぬセクシーさに 歓声を上げる もしかすると足下の氷は思ったより薄いのかもしれない
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