劇団員だった。
本番前、自分の役やセリフを忘れてしまい、他の人に台本を見せてもらう。
「しっかりしてください」
と言われ反省。
「やかん!やかん!」という短いセリフだけが私の台詞だった。そして、主役は人気アイドルグループのマキノさんという女の子。
本番がはじまり舞台に立つ。
主役のマキノさんがすらすらと台詞を言うが、途中で無言になってしまう。私が代わりにマキノさんの台詞を言うが、観客は違和感に気が付かないようだった。
劇が終わり反省会。
座長にきびしく叱られるマキノさん。私も怒られるかもしれないと思ったが何も言われなかった。
晴れた空。満開の桜の木の下。女たちが座っている。どれも知っている顔ばかりだ。私もそこに腰掛け、あまり話したことのない人と育児の会話などする。
大学時代の部活の先輩が会話に割り込んできた。
「私、まだ独身なんだ」
突然、そんなことを言われてどうリアクションしていいのか困った。
学校の教室でひろみちゃんとバレンタインの話をしていた。
「私はコストコで買ってくるけど、あなたはどうするの」
めんどうくさいから誰にもあげる気ないんだけど、なぜか私の口から出たのは「手作りにする」という言葉。ぼんやり窓から中庭を見ていた。
部活の時間。
私は水泳部。今日は沖縄のリゾートホテルで練習。私は豹柄の水着。プールサイドで、顧問の先生に「おはようございます」と挨拶をする。
「今日は練習をやめてカラオケにするぞ」
水着のまま、みんなでカラオケルームに移動。顧問の先生が『エロティカセブン』を歌う。先生がずっと歌っていて自分たちに番が回ってこない。その場にあった雑誌『週刊少年ジャンプ』を読む。表紙は『ジャンプ』だったのに中身はレシピ本だった。
犬と遊べる犬カフェ。こたつの席に座る。
こたつの中にはたくさんの犬。素足に犬のぬくもりが伝わってきて幸せ。膝の上に一匹のクリーム色のトイプードルが乗っかってきたて、ずっとずっと撫でていた。
居酒屋で働く。
宴会席で、ひたすら飲み放題のオーダーを取る。料理を運んだりオーダーを取ったりしているうちに、あっという間に宴会終了の時間。お客様が帰った後、店長と一緒にひたすらバッシング作業。居酒屋の仕事、結構好きだな。変な客がいなければ。
仕事を終わらせようとしたら、まだそんなに時間が経ってなかった。
「ごめん、このサイコロステーキ出して」
と厨房に言われ、カウンター席で一人に飲みに来ている初老の男性に出す。
気がついたら、5人の高校時代の友だちと電車の中にいた。5人は途中の駅で降りて、私ひとり電車に残された。
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