てくてくミーハー道場

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2019年12月31日(火) 「ボーダーライン」をまたいだ夜

KinKi Kids Concert Tour 2019-2020「ThanKs 2 You」at 京セラドーム大阪初日



らばー感涙の単独カウントダウンコンサートとなりました。

大阪できんきっず兄さんとらばーだけの年越しコンサートが催されるのは今回で3回目。

初めて京セラドームで年越しした2008-2009の「KinKi youコンサート。」の時は、カウントダウンコンサートだけの特別セットリストだったのでぼくもそれを強烈に覚えていて、今回もそうなのかなと思い込んで行ったんですが、あらま、東京ドームと同じセットリストでした(ご不満?)

・・・いえ、そんなことはないんですが、ちょっと意外だったので。

2回目の時も他の日と同じセットリストだったんだっけ?(ておどるさん、つい一昨年ですよ?)

・・・すみません。年々記憶力が減退しております。

一昨年のカウントダウンに関しては、終わってから「いきなりステーキ」を食った記憶の方が鮮明で(あほか)



くだらん話はここまでにして、フジテレビの生放送からはとても想像できないであろう“その瞬間”の京セラドームの真実の雰囲気を自慢げにお伝えしますと、ご想像の通り、放送が始まった23時45分ぐらいからテレビの中継をちょいちょいメガビジョンに映してくれて、オーディエンスの我々も、全国放送出演()の心の準備をしながらその瞬間を待っておりました。

コンサート本編が終わってからテレビ放映とともにカウントダウンに参加して、その後KinKi兄さん出演のターンだけ「テレビ用の顔」になって、あとはアンコールで和気あいあい、みたいな感じになるのかと思ったら、コンサート中盤でいきなり“ぶった切る”という兄さんたちらしい無茶苦茶さ。

その“ぶった切る”直前の曲に、どうしても今回のコンサートのハイライト(?)ナンバー「ボーダーライン」を持ってきたかったそうです。

そもそもこのカウントダウンコンサート、なぜか1週間前になって「開演時刻を15分早めます」とコンサート事務局からお知らせが来まして(当初22時30分開始だったのが、22時15分からに変更された)

その理由というのが、

「東京公演をやってみて判ったんですが、主演どものMCが長すぎて、予定の時刻までに終われそうにないため」

という、KinKi Kidsでなければありえない爆笑ものの理由でした(少し誇張してますが、真実です)

入場予定の45,000人全員が「そんならしょうがねえよなあ(笑)」と快く納得したことでしょう。

そして、当日になって本人たちから明かされたのが、

「2019年の最後の曲を『ボーダーライン』にしたかってん」

という、これまた爆笑ものの理由でした。

もー好きにしてください。不惑+1歳を目の前にしてその子供っぽさ、最高です(≧∇≦)


2020年最初の曲が「夜空ノムコウ」だったことに免じて、すべて許します。(T-T)


王子の満41歳の瞬間には、東京ドームの皆さんからもお祝いの歓声をいただきまして、我々近畿民(←勝手に)またはKANZAI BOYA'S FAMILY一同、ジャニーズファミリーの皆様および“YOU師匠”に、心より感謝申し上げます。これからも仲良くしてね(含みのある事言うな!)



ああ、今年も楽しい年越しができた。

多方面に感謝いたします。


2019年12月25日(水) 雪の肌の精

私もガッキー(新垣結衣)みたいになりたい!(←正気ですか?)





・・・いや、ぼくがそんな大それたことを思っているってことではなく、そういう憧れを持って日々自分磨きに勤しんでいる美意識高い系の女性たちは多いんでしょうなあ、と思っただけで。

そんなあなたに「雪肌精」

そんな提案をコーセーさんが長年されているわけですが、コーセーさん、今年の6月からはいよいよ血迷って(暴言)、オトコ(語彙に気をつけろ!)をアンバサダーに提案してきやがりました。

そのオトコの名は羽生結弦

雪の肌を持った氷上の妖精です。

うん、「今さら?」ってくらい遅いと思います。

少なくとも2009年ぐらいから目をつけとくべきでした。

目の細いキノコ君(いつまでもそれを言うな!)だった時代が嘘のような、美肌の美少年にいつの間にか変貌を遂げていた羽生君。

2009年のジュニアグランプリファイナル(東京大会)のショートプログラム「ミッションインポッシブル」の映像を初めて見たとき(確か、CSテレ朝で放送されてた『レジェンドプログラム』で2015年の暮れぐらいに視た)には本当に驚きました(演技にではなくて、その容貌に←コラ)

中学時代に誰しもが通るお肌の曲がり角(ニキビの中に顔、みたいな)はこの子にはなかったのかと。

寒冷地出身の子にありがちなリンゴのほっぺ(それはそれで可愛い)時代もない。

こんな色白なのになぜ?!

まあ、テストステロンの分泌がそこらの男子より少ないんでしょう、この体型だし、と納得してはいても、どの大会の映像を見ても、演技前のお約束のどアップの中の羽生君のお肌はニキビどころかシミ一つなく、世界中の女たちからの嫉妬の炎を浴びかねないキメの細かさ。


透明感。それは、美しさの原点。


かなんか言いやがって(←語彙!)憎たらしいことこの上ないんですが、思春期どころかそろそろ脂っ気が支配してくる年齢の現在になっても未だ透明感で攻めてくる羽生君。

一昨年は「美少女だしこれから人気出るだろう」と思って本田真凜を起用していたコーセーも(ばしばしきついこと言いますなあ)、なんだかんだアスリートは“結果”が伴わなければいくら見た目が可愛くても人気は頭打ちになるということに鑑みて、この際オトコであってもいい、いや、オトコでこれだからこそいい!と羽生君に白羽の矢を立てたわけであります(いや、羽生君が携わっているのは一応「雪肌精」アジア向け展開だけで、コーセー全体としてはフィギュアの日本選手全員を応援してるということらしいが)



そんな関係で、これまで数え切れないフィギュア雑誌やスポーツ系の雑誌の表紙を飾ってきた羽生君ですが(有名人として『an・an』や『AERA』もありましたが)、とうとうこんな雑誌の表紙にまで登場してしまいました。




この雑誌、よく見ると、40〜50代女性向けの美容雑誌のようなんですわ。

「雪肌精」ってその年代がターゲットだったの?(ガッキーがCMやってるからもっと若い人向けかと思うんだが)

年齢関係なく、“美容雑誌”ってのを買ったことがない人生を送ってきましたので(色々失格だなアンタ)この雑誌のことも初めて知ったんですが、これを買うとき、

「ワタクシ、いい年して羽生君のファンだから買うのではありませんわ。この雑誌のメインターゲットだから、『雪肌精』が付録についてくるから試すために買うのですわ」

とごまかすために、1冊ずつ別の書店で買いました(無駄な努力)

まあ実は、本当に欲しかったっていうより、こうやってブログのネタになるなと面白がって買ってしまったんですが(その割にはけっこうなお値段でしたが)

なので、未だに中身読んでないです。(おい)



実は、今ぼくの職場の最寄り駅にこの雑誌の巨大な広告が掲示されてまして、毎朝毎晩その前を通るのが楽しくてしょうがないです。

実に麗しい羽生君を毎日見ながら通える職場。生まれて初めて(嘘)通勤が楽しいと思いました。

多分あと一週間ぐらいで他の広告に変わっちゃうと思うんで、しっかりと目に焼き付けておこうと思います。


2019年12月24日(火) Chaplin KABUKI NIGHT『蝙蝠の安さん』(国立劇場大劇場)

題名だけ見て、「『源氏店』のスピンオフなのかしら?」と思い、さして興味がわかなかったんですが、よくよくポスターを見たら『街の灯』を歌舞伎に換骨奪胎した作品(しかも、今回幸四郎が勝手に作ったんじゃなくて、90年近く前に書かれていた脚本)と知って、俄然観たくなりました。

しかし、「盛綱陣屋」から観れる日はもうない(熱意の差・・・)

調べてみると『蝙蝠の安さん』だけ夜に上演する日があるらしい。

しかもチャップリンの命日である25日とそのイブと毎週金曜日。都合がつくのが前々から午後休みにしておいた本日しかなく、「当日行ってみて切符が買えたら観よう」ぐらいの熱意で行ったら、買えちゃった(たいていそんなもんです)

我が家は20年近く前からクリスマスは中止しているので(「もてない男」かよ)フットワークも軽いです。




さて、作品の話ですが、ストーリーは保証付きの名作。それをうまいこと歌舞伎に仕立ててあって上々吉(安さんは「源氏店」に出てくる蝙蝠安のような小悪党ではなく、『街の灯』のチャーリーそのもの)。出演者もみな重畳で(猿弥さんが相変わらず上手い!)我ながら近年最高のクリスマスイブの過ごし方を選んだものだと自画自賛。

特にチャップリンの大ファンというわけではないので映画の『街の灯』を観てもいないのだが、これは名作に違いないことが証明されたので、何とか時間を作って原作の方も観たいと思っております。


2019年12月22日(日) 『十二月大歌舞伎』夜の部(歌舞伎座)〈予告〉

実は、昨日花組芝居を観終わってからこっちに駆け込みました。

お目当ては最近やたら冒険したがりの玉さん(坂東玉三郎)発案による「本朝白雪姫譚話」だったんですが、これまた。














う〜ん。(えっ?)











私たち、何を見せられてるんでしょう。

5回ぐらい頭を過ったかな、このセリフ。

かつて、白雪姫をトンチキ解釈するブームが映画界に起き、クリヘム兄貴(クリス・ヘムズワース)に一瞬嵌ったおいらもその一作を観た記憶がありますが、そっちの方が1秒ごとにツッコミできてむしろ面白かった。

今作は、何のひねりも新解釈もなく、とにかく真面目に「白雪姫」を日本の安土桃山時代ぐらいの雰囲気でお芝居にしているのである。

サイドストーリーもない。

あ、一つだけ「えっ」と思ったのが、白雪姫の美貌に嫉妬して殺意まで抱く王妃が、継母ではなく実の母親だってところ。

実はこっちの方がグリム童話の通りなんだそうで、それを知ってこの話に対する印象がちと変わった。

そういや「白雪姫コンプレックス」とかいうのがあったな。なんでもかんでもおとぎ話をコンプレックスにしちゃうのってどうかと思うんだが、今はこの話はよしにしておきましょう。話が逸れちゃうので。

それはともかく、なんかひたすら長く感じた舞台でした。グリム童話ならあっという間に終わりそうな話だもんなあ(本当の原作は読んだことないし、昔大ブームになった『本当は怖いグリム童話』も読んだことないんだけど)

で、これは原作に対する文句なんだけど、白雪姫って森に捨てられるまでお城から出たことないおひいさまじゃん、そんな箸より重いものを持ったことのない女の子(今回の舞台では16歳にしてあったが、原作では7歳なんだって。ほぼ幼女じゃないか)が、森の住人達(原作では“世捨て人”らしいです。ディズニー版ではご存じ働き者の小人たち。コビトってのが現代のコンプライアンス上よろしくないので、今回の舞台版ではかわいい子役たちが演じる妖精たちになってました)のおうちに匿われてハウスキーパーみたいな役目を果たせたのかはなはだ疑問であります。妖精たちが、白雪姫が来てからお裁縫やお炊事をしてくれるので助かる、みたいなこと言ってるけど、そんなの「女の子なら自然にできる」なんて大間違いだからな!(なんで怒るの?)

まあ、この舞台では姫は16歳なので、この時代の16歳のお姫様なら、むしろとっくにどこかのお殿様と結婚しているお年頃だな。・・・でも、お姫さまって家事やる必要あった?奥女中とか腰元とかが全部やってんじゃないのか?(こまけえなあ)

そんな、不思議に器用な白雪姫だけど、やっぱり世間知らずというか幼いというか、「ダメだよ」と言われてるのに知らないばあさんから櫛を買ったりリンゴを買ったりしてあっさり仮死状態になってしまう(それも、一回で懲りるならともかく、二回も騙されるという・・・原作ではもっとアホで三回騙されるらしいぞ。まあ7歳だからそこは・・・)

そこへ王子様が通りかかって・・・という展開は皆さまご存じのとおり。

いやしかし・・・なんだこれ、これを歌舞伎でやる意義とは?オーバーじゃなく小一時間の考察が必要であった。


玉さん、あなた何がやりたいんすか。


もともと歌舞伎と白雪姫と言えば、俳優祭の出し物で面白おかしく上演されたものがあって、内輪受け的ではあったが見物は皆喜んで楽しんだものであった。

そういうものなんじゃないのかなあ。



観てて思ったのは、母親・野分の前と鏡の精がなかなかやりがいのある役で、それを児太郎と梅枝にやらせてるところから、玉さんがこの二人を一所懸命育てようとしてるのかな、と良い方へ考えて何とか気を治めるぼくであった。

でも、そんなら昼の部の「阿古屋」で十分それは果たせてる気がするんだけどね。昼の部を観に行かないような客に言われたくないだろうけど。





梅枝が頑張りに頑張って上々吉だった「神霊矢口渡」については、後日にします。ちょっと疲れた。


2019年12月21日(土) 花組芝居『義経千本桜』(あうるすぽっと)

花組芝居の特徴をぼくが一言で表すと、

「歌舞伎座でやってる“歌舞伎”を、その1.3〜1.5倍のスピードで見せてくれる劇団」

ということになります(えっ?身も蓋もない・・・)

いや、それが正しいんだって(意固地)

今回の『義経千本桜』がまさにそうだった。

本物の(こっちはニセモノだとでも?!)歌舞伎では、“通し”と銘打ってもカットしたりする段も、今回はきっちり入れ込んていた(その代わり、場面場面を相当端折ってたが)

これは、普段歌舞伎の皆さんがやってるテンポでやってたら、それこそ24時間以上かかる代物。そこを逆に3時間以内で終わらせてしまうという快挙(なのか、暴挙なのか/苦笑)



実際には花組さんは歌舞伎だけじゃなく色んな作品をやってますが、こと、古典歌舞伎を彼らが上演するときに一番実感するのが、「歌舞伎座で見るよりちゃっちゃちゃっちゃと進むなあ」ということ。

もちろん、ちょっと現代風ギャグ入れたり小劇場らしいことをやってるんですが、大枠では原作の歌舞伎作品から逸れることはないです。

これは、本物の歌舞伎俳優が出演していて本当っぽく上演しているにもかかわらず、松竹監修のもと歌舞伎座で上演している“大歌舞伎”とは全く違う解釈をして価値観の落差を突き付けてくる串田和美さんのコクーン歌舞伎と実は対極にあるものとぼくは感じます。

コクーン歌舞伎は、歌舞伎作品を歌舞伎座で上演されているのとほぼ同じテンポで上演するが、最後に「当時の日本人はこういう価値観だったんだろうけど、その当時のままなんも考えず(というわけでもないはずだが)同じように上演してる歌舞伎座の歌舞伎は、ちょっとおかしいんじゃないか?そう思わないか?」と語りかけてくる。

でも、花組芝居の歌舞伎ものは、「この作品が初演されてた当時って、もっとテンポ良かったはずだよね。今みたいにまどろっこしくなかったはずだよね」と語りかけてくる。

ぼくにはそう思える。

いわば、現代の歌舞伎は、長年の再演再演再々演の影響で、その時々の世相や出演者たちの状況(諸事情で大スターが端役をやったせいで、登場人物のバランスがおかしくなったり)により、初演時からだいぶ変わっちゃってる。それを加納幸和は“初演時の勢い”に戻したいんじゃないか、とぼくは感じている。

本人に聞いたことないから本当はどうかわかんないけど。



なので、「いうほど『新解釈』みたいなのはないなあ」と思いつつ観てて、ラストシーンだけちょっと「おー」と思いました。

うん、もうちょっと何か欲しかったかなあ。





役者連に関してですが、この機会に初めて告白しますが、ぼくが数年前からこの座組で一番注目している役者は谷山和宏であります。

『花たち女たち』(2010年)で初めて認識した。その前から入団してたらしいんだけど、たぶん端役しかやってなかったんだろう(決めつけ)

谷山は女方も立役も演るらしいが、圧倒的に女方の方が魅力的で、こんなこと書くと観たことない人は「そんなにきれいな女方なのか」と誤解するであろう(えっ・・・)

花組芝居で「きれい」系というか「かわいい」系の女方と言えば、大昔在籍していた小森谷徹(いまやナイスミドルの情報キャスター)とか植本潤(今「純米」とかいう変な名前に変えちゃってどうしたんだ?!←)とか、万年幼女の大井靖彦とか、しとやか堀越涼とかちょっと横に広い顔だけど()二瓶拓也とかがいるんだが(列挙するとけっこう多いな)

谷山はそれらどの女方とも違う個性を放っている。

まず、女方の拵えをしても、一向に「美人」ではない上に、声も奇怪である(本人が読んだらショックだろうなあ・・・)

近い存在としては八代進一がいるが(つっても、花組芝居を知らない人にはわからんか・・・)

だが、いちど役になって動き出しセリフを放ち出すと、すっかりその役(それがすごい美人の役だったりする)に見えてくるのである。

この「いい女」への変貌ぶりには毎回感心させられる。

今回谷山は女方ではなしに“三役”のうちの一つ・佐藤忠信(狐)と、チョイ役として猪熊大之進を演ったのだが、この狐忠信も、力みのない良い忠信だった。

で、もっとびっくりしたのは、ちょっと時間軸が前後するが、一昨年に『いろは四谷怪談』を上演したときに、役替わりで“街中の現代人”の役をやったのを観た時。

要するに“素”で出てきたのだが、ぼくが思ってたよりもイケメンだったのでびっくりした(どんなのを想像してたんだよ!?)

あの、女方で出てくるときの怪奇なメイク(そ、そのぐらいにしといてあげて・・・/涙)は、生まれつきメイクが似合わない顔立ちなのだろうか。すっぴんだったら中の上のお兄ちゃんだったことに感動したあたくしでありました。タニ屋さん、応援してます。これからも頑張ってください(ファンレターにしては酷い内容)



実際花組には彼以外にも注目してる人がおりますので、いつかの機会に書きたいと思います。


2019年12月19日(木) 『正しいオトナたち』(東京グローブ座)〈予告〉

ヤスミナ・レザの名前にはすごく記憶があるので、きっと以前に彼女の芝居を観たことがあるんだろうなと思い込んでいたら、どうも初見のようでした。

でもな、なんか、こういう芝居って観た記憶があるんだよ。

なんででしょう?(知らんがな)



出演者4名様(真矢ミキ、岡本健一、中嶋朋子、近藤芳正)については、ほんとにもう安心感しかなかったです。その分新鮮味が感じられないかもという心配もありました。

がしかし、やはりちゃんと面白かった。

がしかし、ラストシーンが理解できなかった。

どうしましょう(知らんがな)


2019年12月14日(土) KinKi Kids Concert Tour 2019-2020「ThanKs 2 You」(東京ドーム)

2年ぶりに年越しコンサートを決行するということで、わてらきんきっずらばー、嬉しさと心配を胸に参戦したわけでございます。

つよっさんの耳は、焦って治るもんでもなく、いつ元に戻るのかはそれこそ神のみぞ知る状態。

それでもドームでの大掛かりなコンサートを決行したのには彼らなりの理由があったようで。

このコンサートのタイトルを知らされた時、「ThanKs 2 You」の“You”は、お客さんであるぼくらのことだろうな、と思ってたんですが、見事に裏切られまして(言葉に気をつけろ)、日本の皆さんならだれもが知っている、あの“You”師匠のことでした。

彼らとぼくたち55,000人で、あの方に「ありがとう」と伝えるコンサートでした。

決してそこに不満はございません。

むしろ、身内扱いされたようでこそばい気分になりました。



とてもオシャレな仕掛けと、相変わらずのダラダラMC(おいっ)

この安心感を2年ぶりに味わえて、心細さ(な、何の?/怯)が一気に吹き飛びました。

この調子で王子の生誕半世紀が祝える日を衷心より待ち望むものであります。

頑張ろうね、みんな←


2019年12月07日(土) 宝塚歌劇団月組公演『I AM FROM AUSTRIA−故郷は甘き調べ−』(東京宝塚劇場)

日本人が大好きなオーストリア(ておどる調べ)

そのオーストリアで今ヒット中のミュージカルらしいんですが、あいにく全然存じませんでした。

オーストリア産のミュージカルといえば、日本人にとってはアレ(どれ?←とぼけるな)しかないですよね?アレっぽいのを想像してたんですが、全然違いました。

まあ、どれもこれもアレ(だからどれ?)っぽいんじゃ面白くない。こういうのも良きかな。

ただ、アレほど一瞬で「ほ、惚れた!」ってなりませんでした。

随所随所面白くはあったんですが、全体的にストーリーが平板。設定も平凡だし、展開も「そう来ると思ってた」で終了。登場人物のキャラに頼りすぎてました。

その頼られた月組生は皆大健闘。今粒ぞろいの組だけに全体的に楽しくまとまっていたんですが、作品自体の“芯”が見当たらなくて残念でした。





生徒さんの話になりますが、ぼく的今回の一番の殊勲賞は光月るう組長様であった。

いつもは“偉いおじさん”()役で主人公を励ましたり叱ったり、時には威嚇()したりしている組長るみこさんであるが、小柄なのもあってたまーに貫禄のある熟女役をやったりもする。

今回はお話の舞台となるホテルのコンシェルジェで、生き字引的存在の妖怪のような(コラ)おばさん役。「いつからここにいるの?」という感じで何でも知っているが、性格はかなりミーハー。

“小芝居の月組”(なの?)の伝統を受け継ぎ、どの場面でもその場を引っさらう怪演ぶりでした。歌もうまいし。



続いて大敢闘賞は、言うにや及ぶ暁千星(アリちゃん)でございます。

「宝塚の手越君」(?)としてスター街道まっしぐらのアリちゃんでありますが、もう手越なんか(おい)ぶっちぎってる破竹の勢い。

童顔でかわいいのでこれまでは少年少年した役が多かったアリちゃんですが、前回公演(『夢限無双』)で見せた吉岡清十郎のクールな色気にぼくはビリビリしびれました。

無限大の可能性を持った生徒さんである。見かけだけでナメてたら殺られるぞ(ぶ、物騒・・・)と肚を決めた次第でござる。

んで、今回。

なんかへんな役(こら!)

実はこの作品、正直「枠に嵌った」ようなキャラクターしか出てこないのである。

アリちゃんが演った“世界的大スターのサッカー選手”も、みんなが想像するまんまの典型的な役どころ。

なんだけど、その役をフツーに演じてるのに、なんだかとっても可笑しい。アリちゃんが醸し出す“罪のない陽気さ”が、このパブロという役にぴったりだった。

で、以前のぼくなら「素で演ってんだろなー」と感心もせずにいたんだろうけど、件の吉岡清十郎を観た後だったので、「これは、ちゃんと演じてるんだ。役作りをしてるんだ」と解ったので、大変感心した次第です。

第一、なんつったって、ツーブロック(◎_◎;)

そりゃあ舞台人ですから。やるでしょうよ、プロなんだから。

しかし、ここまで思い切ったジェンヌさんって、いた?(っていうか、今までツーブロックにした登場人物は宝塚の作品にはいなかったわけですが)

遥か昔、役作りとはいえ、日本の舞台女優として初めてショートカットにしたタカラジェンヌ・葦原邦子さんや小夜福子さんと同等の快挙と言えるのではないか。

大げさですみません。

とにかく、ますますアリちゃんに魅せられていくのを実感した公演でありました。どうしよう(何故)



なんで「どうしよう」かというと、ストーリーのせいもあんのかなあ、トップトリオであるはずのたまきち(珠城りょう)が演じたジョージ、美園さくらちゃんが演じたエマ、れいこ(月城かなと)が演じたリチャードのどれもがあまり魅力的に見えなかったのである。

特にリチャードは、二番手のお家芸・悪役なのかコメディ・リリーフなのか中途半端。正直、月組に来てからのれいこには、こっちが期待しているようなガッツリおいしい役が回ってこない。いつも役不足である。

歌劇団!どういうつもり?!(エ)

ああーもったいない。れいこをこんな風にしか使えないなんて(バウ主演を観てないくせに偉そうなこと言うな)

・・・すみません。

ところで、もう一つケチつけると、たまきちが演った役、オーストリア人なのに“ジョージ”っておかしくね?ドイツ語風なら“ゲオルグ”になるんだろうけど、語感が固いから英語風にしたのかしらん。でも、こちとらドイツ語マニア()からすると、英語風にされる方が白けちゃうんだけどなあ。



さて、月組時代にはほとんど存在感がなかった(おい)のに花組に行って花開き、見事凱旋を果たしたちなつちゃん(鳳月杏

板についたおっさんぶり(褒めてます)

もっと早く月組に戻ってフランツ・ヨーゼフを演ってほしかった(こら、ミヤ様(美弥るりか)はどうすんだよ?)

それか、『ME AND MY GIRL』でジョン卿を演るべし!ぜひぜひ(前回公演2回行ったのにジャッキーを観れなかったの・・・/涙)

そんなことより(え)今度ちなつちゃんが主演する『出島小宇宙戦争』がめっちゃ面白そうなので絶対に行きたいと思います。設定がどことなく『銀魂』とかぶるけど(それは言うな!)





話は作品そのものに戻りますが、音楽が全くウィーンウィーンしてないのがぼくとしては逆に嬉しかったです。てか、ジャンルがとっ散らかりすぎ(フォークソング調ありラテンありEDMあり)。そこはそれこそタカラヅカのショーみたいでした。だからタカラヅカで日本版を上演したのは正解だったと思う。

ただし、とにかく“仕掛け”ばっかりが目に付いて、肝心のストーリーの扁平さが残念だった。

月組は今生徒が充実しまくっているので、できるだけ突拍子もないものはやめて(何だと?)王道ものをやってほしい気がしますが、次回作は玉さん(坂東玉三郎)監修の日本物ショーとな!・・・ドキドキ(芝居の方は原田先生のシェイクスピアものだそうでこっちもドキドキ)


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