てくてくミーハー道場

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2016年02月28日(日) 『薔薇とシンフォニー〜Time and space of a luxurious song〜』(EX THEATER ROPPOIGI)

タイトルだけ見ると何の公演かさっぱり判らないと思いますが、これ、何と、“元宝塚歌劇団随一の歌ウマTOP”vs“実力派女性演歌歌手”のジョイントコンサートという、何でそんなこと考え付いた?!(おい)という異色の企画であります。


出演は、姿月あさとさん、そして、島津亜矢さん。

双方ともに「相手にとって不足なし」のマッチメイク(あの・・・プロ○スじゃないので・・・)

率直に感想を書かせていただきますと、


「歌が上手い」とは、どういうことを指すのであろう?


という想いを、ぼくに与えてくれました。(ほぉ〜)

ぼくの勝手な感触ですが、日本人で洋楽やポップス、またはそれ以外の現代的な音楽を好む人々は、必要以上にニッポンの誇るべき音楽文化である「演歌」を過小評価している人が多いように感じる。

ぼくも実はそうでないとは言えず、別に嫌いではないのだが、特に好んで聴くこともない。

でも、特に好んで聴かないジャンルは他にもいろいろあって、演歌だから嫌い、ということもない。

それより、どういうのが“演歌”なのか、ちょっと判りにくい。

美空ひばりは演歌か? と言われれば、たいていの人は「そらそうだろ」と答えるだろうが、「真っ赤な太陽」はどう聴いても演歌じゃないだろ。

でも、「ひばりが歌えば演歌だろ」と主張する方もいる。

ぼくは大昔、自分が中学生のころに、大好きだった井上陽水の「心もよう」を、当時のキング・オブ・演歌である五木ひろしさんが表現力たっぷりにカヴァーしているのを聴いて(以下、当時中学生だった未熟者の心情なのでお許しください)「なんかきも(略)・・・」と失望したことがある。

演歌アレルギーの方のほとんどに共通する心情だと思う。

「演歌歌手は演技過多に歌うから好きになれない」


また、演歌は常に「酒」だの「涙」だの「男と女」だの(河島英五さんをdisるな!)「北国」だの「望郷」だの「情念」だのetc.とにかくねちっこい世界を歌いすぎる、と敬遠する人も多い。実はぼくもそれにはちょっと同意。

だけど、そういうことばっかうじうじ歌ってる人たちって、別に日本の演歌歌手ばっかじゃなく、実を言うとつよっさんが大好きなファンクなんかもほとんどそうなんだよなー。

ぼくは高校時代Led ZeppelinとかRainbowとかをよく聴いて「カッコいい・・・」とうっとりしてたんだけど、パーシー(Robert Plant)の歌い方なんて、冷静に考えればとても演歌っぽい。つうか、日本ではよく「演歌」にカテゴライズされちゃうけど、あれは“ブルース”なのよな。

“ブルース”といえば日本では淡谷のり子さんで、彼女は「あーたし、演歌大っきらい」と生前おっしゃってたそうで、幼いぼくには「え?あなたも演歌歌手なのに?」と思ってた(←子供には区別がつかない。アイドルとフォーク歌手以外は全員演歌歌手という認識)

音楽のジャンル分けというのは、かように一筋縄ではいかぬもののようです。





話がすんごいそれちゃって申し訳ないのですが、今回、ピッチの正確さでは世界レベルを誇る演歌歌手の皆様(世界的に見て本当に高レベルだと思う)の代表として島津亜矢さんが歌いに歌った“演歌以外の曲”(ホイットニー・ヒューストンなど!)を改めて聴かせていただいて思ったのは、

日本人は、もっと“演歌”を誇るべき(そして、演歌歌手をリスペクトすべき)

ということでありました。

とにかく、何を歌わせても上手いのである島津さん。

彼女は去年の『NHK紅白歌合戦』にも出場していたのだが、大変申し訳ないことに、ぼくは彼女が歌ったシーンは飛ばしちゃってまして。でも、羽生君のおかげで()ノーカットで残してあるので、改めて聴いてみようと思った。

オール熊本弁の歌詞の「帰らんちゃよか」という歌を彼女は歌ったのですが、これがもうすさまじい名曲で。

当日も聴かせていただいたのですが、故郷に親がいる子、都会に子がいる親としては、涙なくして聴けない歌でございます。

不倫してる自分に酔ってるような歌も演歌には多いので、そういうのには幻滅気味のぼくでも、この手の曲(望郷ジャンル)には素直に胸を打たれまする。

また、もひとつ演歌には“男歌”というジャンルもあり、これもぼくは大好きなのですが、本日は「漁歌」なども堪能させていただきました。

要するに、しっとりシミジミも演歌だし、「あーんああんああんあん♪」のコブシコロコロも演歌(ド真ん中)だし、荒海ざっぱーーーん!俺は男だよーーー!♪も演歌だし、演歌のキャパはまぁ広いというわけ。



それはそうと、演歌大好き、亜矢ちゃん大好き、という風情のお客さんたちも本日は当然詰め掛けており(ずんこ派と島津さん派はうまいぐあいに半々に入ってた雰囲気)、その独特のノリ(というか、作法?)も面白かったな。

タカラヅカやミュージカルのお客というのは、楽曲全部終わったら拍手する(演奏自体が終わるまで静かに聴いている)じゃないですか。

でも、演歌のお客さんていうのは、まず、ワンコーラス歌い終わったら声援(笑)と拍手、二番が終わったらまた拍手、みたいな感じ。

タカラヅカでは、出てくるだけで拍手をもらう人は序列の上から何番目まで、とか決まってたりしてぼくも最初は戸惑ったし、「おかしくね?」とか思ったりしたけど、その世界に入っちゃうと、もうそれが普通になっちゃうんだよな。



さて、一方のずんこ。亜矢ちゃんファンのお客様方(90%おじ○ん)に172センチの大女(こら!)がどう映ったか判りませんが、おおむね好意的に迎え入れられてる感じで安堵。

だが、厳しいこと言わせてもらうと、「耳ではなく楽譜で覚える」のが手法となっている音楽学校卒業生の歌は、彼らにとっては、「ママさんコーラスなみに単調な歌い方でね?」と感じられたのではないかといささか不安に思った。

ぼく自身がそう思ったからである。

特に今回は、ぼくたち自身が“耳で覚えてる”曲だらけのコンサートだったということもあり、ずんこがいかにも楽譜で覚えた(MCでも言っていたが、それはしょうがないのである。少女時代は習い事、音楽学校時代は寮生活と、テレビから流れてくるヒット曲を覚えるような青春時代を送ってこなかったのだから)J-Popを、オリジナル歌手と違う譜割りで歌ったりしてるのを聴くと、「ううむ」と思うこと多々であった、

まあ、トートの歌とか歌っても、亜矢ちゃんファンの方々は目がテンになるだけだったであろうけれど(アンコールでは「This Is A Moment」を歌ったのだが)

後半の方でやっとずんこのキーで(とにかく、女性歌手が歌う歌謡曲のキーはずんこには高すぎる)「カサブランカ・ダンディ」を歌ってくれたときにはほっとした。

「元男役の人ってのはこういうものか」と思われたのかも知れない。

だが、「タカラヅカの人だから、歌い方もお行儀良いね」と思われたのだとしたら、「待って!」と申し上げたい。

この、つきはなしたような歌い方(ものはいいよう←)は、「姿月あさとだから」なのであって、「タカラヅカだから」ではないのであるうううう(←おいこら)

ぼくとしては、まあ、年齢が近い者同士(二人は1歳違いである)だからこういう企画になったという点を勘弁していただけるのであれば、次回はぜひ“ヅカ代表”として杜けあき様などを送り込んでいただきたい(だから、タイトルマッチじゃないんだってば)と切望している次第でござる。

カリンチョなら、勝てる。←だから、“試合”じゃないっての



さて、途中なぜか背景に80年代のカラオケの映像(しかも、主演:本人!)みたいなのが流れたりして、思わずタイムスリップしてしまったのですが、あのダサさ(こら)は狙いだったのでしょうか。

パンフレットを見たら、「演出:睚薪郎」とあって納得(どっちの意味で?)





それにしても島津亜矢さん、この歌唱力、ぜひニッポンのミュージカル界にも欲しい(マルシアとか、最近はもっぱらミュージカル女優だもんね)

あ、だが、身長と体型が(こらっ!!!)

・・・天は二物を与えず(←おまえ、ほんっとに失礼だな)


ま、目からウロコというか、面白い企画でした。


2016年02月27日(土) 25th Anniversary 花總まり First Concert『Especially For You』(赤坂ACTシアター)

誰が何と言っても(別に誰も何も言ってないが)、102年という宝塚歌劇団の歴史の中に、最も大きな足跡を残した“娘役”は、ハナフサではないだろうか。

最も可愛かった娘役

だとか

最も相手役を引き立てた娘役

だとか

最もオトコ客を増やした娘役

だとか

多大な功績を残した娘役さんは他にいるかもしれないが(ハナフサはこのどれでもないとでも言うのか?!)、とにかく、“花總まり”という娘役を知らずしてタカラヅカを、娘役を語るなかれ、と言って良いとわたくしは思う。



と、気負いまくって行ってきました。

あなた、そんなにハナフサが好きだったの? ていうか、娘役のコンサートとかも行くの? ゲストが目的ではないのね?

とか意地悪なことを聞かないでください(←図星だな?)

・・・いえ、ゲストが目的云々は40%ぐらいは正解なんですが(やっぱりか)、それだけじゃなく、やはりぼくはハナフサが好きなんだ、と判ったのは、プログラムを見たとき。載ってた彼女のこれまでの舞台グラフィー(退団後も含めて)の90%をぼくは観ていた。

まあ、特別におハナが目的だったわけではないのだが(こら)、やっぱり、ぼくが「観たい」と思うような舞台は、おハナが演じることがふさわしい役が登場する作品だってことなんだろうな。

それより、以前おハナが『徹子の部屋』に初めて出たときにも思ったのは、これだけ歌劇団に対して功績のあった(元)生徒だというのに、テレビのトーク番組に呼ばれたり、単独コンサートをしたりするのに、退団後10年もかかるんだ、何という娘役差別()であろうか、ということ。

いや、娘役云々ではなく、映像の世界にデビューできたかどうかが待遇の分かれ目なのかもな(他の元娘役を見てると判る)

舞台って、つくづく地味な世界なのかなあ。



そんな話はどうでも良く、よくぞ舞台の世界に帰って来てくれましたおハナ様(←呼び方がコロコロ変わるわね)

で、肝心のお歌の方なんですが、これまた    ←なぜスペース空ける?



うん。相変わらずでした。

ていうか、ぼくは昔からそんなに下手(←はっきり書くな!)だとは思っていない。

上手とも思っていないが。

声は可愛らしいと思うし、あの独特の稚拙な節回し(おいおい/汗)は、時に(「HANACHANG」とか/笑)誰にも真似できない魅力を醸し出すと思う。

今日歌った中では、「On My Own」とかは全く歌いこなせていなかったけれども、『鳳凰伝』でトゥーランドットが歌った「北京の民よ〜♪」のフレーズをひっさびさに耳にしたとたん、思わず感動で全身がブルブル。

あの“味”は、ハナフサじゃないと出せないのでは。

やはり、日本一の“女王役者”()の面目躍如であった。



さて、さすがは花總まりというわけで、ゲストも豪華。

三回しか公演がなかったんだけど(いや、「三回もあった」というべきか?)、すべてに“元夫”(4人目☆\(−− )余計なことを書くな)の姿月あさとさんがご登場して、もう一人は、最近の舞台で相手役をした“ミュージカル界の貴公子たち”三人が代わりばんこに。

ぼくが入った回は、今人生で最も幸せな時を迎えている(ひがんでません!心から祝福しています)いっくんこと山崎育三郎。

まあ、ホントは本日夜の部の方が(気持ちはわかるが、黙れ)

いえいえ、どなたの回でも入れただけで幸せでしたよ。すごい競争率だったもん。

まーよくしゃべる育三郎←

だが、おハナとのデュエットも、ソロも良かった。彼も最近ではテレビへの露出が増えたが(昔サザエオールスターズのヴォーカルだったころは、そこまで有名にならなかったよな・・・不思議だ)、やっぱり本業・ミュージカル俳優として活躍してほしいと思うのであるよ。



とりあえず、「1か月に3回芳雄君に会う」というハットトリックはならず(そんなの目指してたの?)残念であったが、明日はまたずんこの声を連荘で聴きに行きます。うふふ、楽しみ。


2016年02月21日(日) 『GOKÛ』(AiiA 2.5Theater Tokyo)

奇跡が起きた(こら)『ふしぎ遊戯』から約1年。

へっぽこギタリスト()喜矢武豊の主演舞台第二弾へと、またもややってまいりました。

なんだか喜矢武さん、思わぬ才能が開花。

人間、何に向いてるのか、わからんもんです。










さて、金爆のライブは千穐楽までネタばれご法度なのは有名な話なんですが、これは喜矢武さんのソロ舞台ですし、かといって何もかもバラしてしまうとこれから初見の喜矢武ギャのご機嫌を損ねるので、内容に関してはシークレットのまま、ぼく的感想を記してみたいと思います(本当は楽日まで溜めておこうかなと思ったんですが、そうなると絶対に書かないで終わりそうなので)

まず、コダマちゃん(脚本・演出の児玉明子センセイ)へのご意見。

いつ謎のオカルト展開になるかとビクビクしていたんですが()、何と、今回最後まで「よいこのためのファミリーミュージカル?」で突っ走ったではないか。←最後の「?」は何だ?

これはね、ほめ言葉でもあり、半分は残念でもありです。

いったいどれくらいの割合で喜矢武ギャが来てたのか知らないし(ぼく自身も今回、喜矢武さん主演じゃなきゃ来てないからその一員と言って良いのか?)、喜矢武ギャの最頻値年齢は分からないが、それにしても内容が子供向けすぎると思った。

実は原作となった『ぼくの孫悟空』をぼくは読んでいない。だから、どの程度大原作の『西遊記』に沿っているのか知らないので何ともいえないのだが、この舞台に関しては、完全にお客さんのターゲットを間違えてると思った。

出演俳優がどんな出自であろうと、この作品は『ピーターパン』や日生ファミリーミュージカルと同様、子供(親子連れ)に見せるべきです。むしろ、子供向けとしてパーフェクトに近いクオリティの作品でした。

フィフティーズのおばちゃんが観せていただいているのが後ろめたいぐらいに。←

まず、ストーリーが変にひねくれてないし、テンポが良くアクションシーンも満載で飽きないし、何と言ってもここを一番強調したいのだが、

出演者たちのスキルが高い(主演俳優を含む)

のである!

どうだ、驚くだろ?(←オイ)


喜矢武さんに関しては、身体能力に関しては言わずもがな(でも、金角銀角兄弟を演じたお二人を筆頭に、体が動いて当たり前的な本物のアクション俳優さんたちを相手に、三十路のエアギタリストがよくあれだけ動けたなと、おばさん瞠目の至りでしたよ。口では適当なこと言ってるが、よほどお稽古頑張ったんじゃないかと思ってる)でしたが、(「月刊」で淳くんも言っていたが)セリフの明瞭さにシミジミ感服。

まあ、正直抑揚的には一本調子ではあったんだけど(だからこそ、こういう、悟空みたいな役が合ってたと言える)、もともと通る声だし発声が明晰で聞きやすい。

特に、何度も出てきた“釈迦如来”をかまずに言えてることに心から感嘆(おいこら)

いつものカミカミ喜矢武さんを知ってるギャの皆さんにとっては、感涙の極み(おい)だったのではないでしょうか。

そして、これはむしろバンド活動で鍛えられたものだと思うのだが、アドリブがうまい。

喜矢武ギャとしては満足いく作品だったと思います。



以下、けっこうすごいネタばれ










さて、ほかの出演者に関してはほめるにしても文句つけるにしても特筆したい気持ちはないのだが()、三蔵法師役のさららん(月船さらら)と、釈迦如来の声が島本須美さんだったことについてだけちょっと言いたいことがある。

ぼくが、昨日観た『Honganji』の顕如を女だと勘違い(なのか、勘違いではないのか未だに解らないのだが)したことと関連するのだが、えーと、なんで『西遊記』の三蔵法師や釈迦如来っていうと、女優が演ることが当たり前のようになってるの?

これはやはり、かつて大ヒットした日本テレビのドラマ版の大罪(こらあ)だろうな。

あまりにも大成功しすぎた。

アニメの『悟空の大冒険』(これは視たことがある)では、三蔵はちゃんと男性の声優さんがやってたぞ。

何だろ、生身の男性が三蔵を演じると、清廉さ、弱弱しさが出ないってことなのだろうか。そんなの人によると思うのだが。

だが、元男役の女優に三蔵を演じさせておいて、完全に“男役らしさ”を封印させている(今回さららんも、男役発声を全くしていなかった)というのは、一体何がしたいのか。ぼくの浅い想像力では、全く斟酌できないのであった。





釈迦如来についても、元来この人(?)はブッダなのだから男のはずなのだが、絶対的力を持つ殿上人ということを直感的に表現するには、『火の鳥』の火の鳥が女性属性であったことと同様に、“女神感”を出す意図があるのだろう。

考えてみると、日本人にとっての絶対神って、天照大神だもんね。女性神なんだもんね。感覚的にそうなるんだろうね(仏教と神道をいっしょにするとか、かなり“その方面”から睨まれそうな考察だが)

でも、『ウルトラマン』の最終回に出てきたゾフィーみたいにする手もあると思うんだが(←例えが昭和過ぎて解りません)





みたいなことを考えてしまいましたよ。全然本編と関係なかったけど。

関係ないついでに、AiiA 2.5 Theater Tokyoって初めて入ったんだけど、仮小屋みたいな造りなんだね(元々、マッスルミュージカルのために造られたと記憶している)

今の赤坂Actシアターができる前の赤坂ミュージカル劇場を思い出しました。

ロビーの感じがそっくりだった。建設業者が一緒なのかな?


ほんとに関係ない話でしたな。


2016年02月20日(土) 『Honganji』(EX THEATER ROPPONGI)

今タイトルを打っていてふと気づいたのだが、日本の戦国時代を題材にした完全時代劇(若干SF風味入ってるけども)なのに、タイトルもコヤ名も全部アルファベットですね。

敗戦以来、太平洋の向こう側にばかり気を取られている日本を象徴しているかのようです。





てなナショナリスティックな感想はさておきまして、お芝居の感想です。

内容は、タイトルが示す通り、“織田信長対石山本願寺”の10年戦争(いわゆる石山合戦)を描いています。

つっても、ぼくはそんなに歴史に詳しくないので、最初「Honganji」を「Honnouji」と読み違えて、信長の死を描いた作品なのかと思っていた。

ちなみに、バンバンネタばれしますので、そのつもりで読んでください。











確かに、本能寺における信長の最期もラストシーンで描かれるのだが、ストーリーは最初に書いたように、石山合戦の10年間が中心である。

この辺の時代背景の作品になると、ぼくにはどうしても劇団☆新感線がお手本になってしまう(『髑髏城の七人』がまさにジャストミートしている)のだが、こちらの作品もとても面白かったです。

この時代の登場人物たちって、なにせキャラが立ちまくってるからね。

演劇や映画に限らず、ゲームの世界でも鉄板の世界観じゃないすか。

どう料理してもおいしくなるというか(あれ? 褒め言葉になってない?)

歴史もののセオリーである「歴史的事実では嘘をつかず、その出来事の背景で大きな嘘をつく」という手法で、納得できるお話に仕上がっていました。

一番びっくりした大嘘は(これはネタばれかな・・・?顕如をちかちゃん(水夏希)が演じるって事前に発表されてるからなー。でも、“男役”って手もあっただろうし、やっぱ観に行って初めて「えええ?!」って思ったから、やっぱネタばれかな?)、本願寺第十一代門主の顕如を“女”にしたところかな。

顕如の幼名が「茶々」(女の子の名前みたい)っていうのは本当なんだね。ぼくはてっきり信長の姪(後の淀殿)とかけてるのかと思った。

ここで非常に気になったのが、顕如が女だったんなら、じゃあ、息子の教如の父親は誰なんだ? つうことで、これがまさかの(ここはさすがにネタばれできない・・・って、ばらしてるようなもんか)

なんか、そうなると話が生臭くなってヤダとぼくは思ったな。顕如は男のままでよかったんじゃないの? ほら、最近は市民権を得てるし(何が?)

いやそれどころか、日本ではこの時代から当たり前のことだし(だから何が?←)


まあいいでしょう、これに関しては(話がややこしくなるのでごまかす)





※ 一日経って、ふと思ったというか気づいたのだが、劇中、顕如が“女”であるとは一度も明らかにされていなかった。もしかして、顕如は史実どおり“男”という設定だったの?

うわー、それにしては、(以下、言葉を濁すが)元雪組トップスター、“大浦みずき以来のマダムキラー”の異名をとった水夏希を擁したにしては・・・。

ちかちゃん、どういう心積もりで演じたのだろう? また、演出家はあれを「良し」としたのだろう。

いわゆる「タカラヅカ臭」を排除したかったのだろうか。

その気持ちは解らないではないが、観客に誤解をさせてしまうようでは本末転倒ではあるまいか。




役者連について。


陣内孝則は、ドラマや映画はともかく、舞台俳優としてはぼくはさほど買ってなかった(最初に観た『イーストウィックの魔女たち』で、元ロックシンガーのくせに歌が全然下手だったから←怖いもの知らず)のだけど、今回の信長は良かった。

キャラ立ちしてるもんね信長って(ほ、ほめてない/汗)

ただ、よく考えたら(これは陣内さんだけではなかったが)、この芝居、話の中で10年の時が過ぎてるのに、それをきちんと描いてないんだよなあ。3時間弱の話の中で、誰もちゃんと年とってない。そういう脚本だったのかしら。だったらしょうがないけど。


ちかちゃん。得意なダンスをひとかけらも披露せず、ただ端然と立ち、歩み、語るのみ。

まあ、その立ち姿がまた美しいから成り立っていた役ではあるんだが。

ただ、ちかちゃんは「な行」に難があるので、そこが若干気になったかな。


モロ(諸星和己)。この人も“いつものかーくん”的な役作りではあったな。滑舌もいいし、体もよく動くのでいい出来なんだが、どうも、常にぶっきらぼう。ただ、いつまでも若く見えるのは大変良いことだと思う。特に今回のような役には合ってた。


市川九團次(高島屋)

まあね。(←?)いっとき、歌舞伎界から消えるのかな?(詳しいことはググれ!)と思っていたんですが、ぼくが歌舞伎を観てない間に、海老蔵が拾った(言葉が悪いけど、まあ、そういう印象です)んですね。まあ、相手が成田屋では音羽屋も文句言えないだろうな。そこは我慢してもらうしかないでしょう。

しかし、「九團次」などという名跡を与えられるなんて、ずいぶん買われたもんだよね、と思ってたのだが、今回の将門役を見て納得。一人だけ芝居のレベルが全然違う。これが歌舞伎の地力っていうものなのかしら。とにかくこのせいで、登場人物の中で将門だけが異次元にいるという設定がすばらしく生きていた。

人心にとりついて、世の中に絶えず争いごとをもたらしながら永遠に地獄の輪廻を重ねていく将門。

信長が死んだ後、「それでは次なる契約の相手を探しに行くか」みたいに独白しながら客席を歩いて後方に去っていくのだが、それが、ぼくたちが生きている現代でもどこかに将門の霊が漂っていて、時の権力者に憑りついているのではないか、みたいなすごくいい演出だったし、その演出を成功させていたのは、客席という“素”の中にいてもしっかりと“将門”としての迫力を保ち続けられる九團次丈の地力だと感服した。



このほか、ぼくが知っていた役者は、植本の潤ちゃん(彼も、“いつもの潤ちゃん”だった。いい意味で)と岸祐二さん(美声/笑)、ジュリさん(瀬下尚人。上手かった)の安定感のある方たち、プログラムを見て「あなただったんですか!」と思ったのが、姜暢雄くん(蘭丸にしてはデカすぎる!)、奥村佳恵ちゃん(若いのに旨い子だなあと思ったら、彼女だった)、まりも(蒼乃夕妃。こういう役、楽しそうにやるなあ。重畳重畳)といった人たち。

で、あとの方たちは初めて拝見したんだけど、ちょっと驚いたのが、教如役のルウト君(あえて“くん”と呼ばしてもらう)と、下間仲世役のセヨン君。

実は、どっちも最初に出てきたシーンで、「この子、男の子?女の子?」と思ってしまったから。

教如は史実通り男の子であった(女に書き換えられていた顕如とは違って)のだが、雑賀衆の仲間に入りたいと暴れこんでくるシーンで、ぼくはてっきり「信長と戦うために“男”になりたいと思っているはねっかえりの娘」なのかと思ってしまった。よくあるキャラ設定じゃん、そういうの。

そしたら、光という少女と淡い恋なんかがあったりして「え?」と思ってしまい。

結局、問題は“声”なんだろうな。でも、12歳ぐらいの男の子だと思えば・・・と、プログラム見たら「15歳」って書いてあった。

うむむむ。(細かいことは気にすんな!)


で、セヨン君ですが、「あ、男だ」と気づいたのは、セリフを発した時(そして同時に、日本人でないことにも初めて気づいた)

仲世は最初の登場シーンで非常にカッコいいダンスを披露するんですが、なぜか「体のキレが抜群に良い女の子」に見えたのね。

体つきのせいなのか(おっぱ○がないのは、“男の役だから”だと思ってた)、韓流アイドル特有のツルツルお肌のせいなのか。


なんか、ややこしくて困りましたこの二人は。(おい)




変な感想で終わってしまって申し訳ないが、とりあえず全体的には面白くて、なかなか考えさせられる話でもありました。


2016年02月16日(火) 『夜と霧〜苦しみの果て、それでも人生に然りと云う〜』(イタリア文化会館 アニェッリホール)

「ひょうたん島」のおちゃめなダンディさんから一転、どどどシリアスな芳雄君に会ってまいりました。



この作品は、りゅーとぴあ制作により一昨年新潟と岩手で初演されたものだそうで、東京での公演は今回が初。

イタリア文化会館というところには、東京に住み始めて今年で37年目を迎えたぼくも初めて行きましたね。いやあ東京は広い。←

日本武道館のすぐそばにありました。



そんな話はさておき、今回の公演は、実際にアウシュヴィッツ強制収容所(正確には、その支所だそうです)に収容されたユダヤ人心理学者のヴィクトール・E・フランクルがその体験を書いた『夜と霧』の朗読劇であるということで、ガッチガチに覚悟(何の“覚悟”かは、まぁ、ご想像がつくと思いますが)して挑みました。

そして、席についてびっくり。

芳雄君、近い!(×_×;)、全席370席というコヤだった。

常の公演ならばこんなうれしはずかしなことはないのだが、今回、題材が題材なので、あんまり顔ばっかじっと見つめるのもはばかられ(何で? 見てたらいいじゃん)

いや・・・判りますよ行けば。

ああでも、いわゆる“派手な動き”が一切ない作品なので、むしろ、その一挙手一投足、その表情の一つ一つを逃さず目に焼き付けるのもひとつの醍醐味かもしれん。








(以下、ネタばれおよび、若干の苦言なので行空けます)







素直に白状しますと、ぼくは、役者が演じながら本当に泣いてしまうのは好きじゃありません。

もちろん、今回の芳雄君のパフォーマンス(という言葉は不適切な感じもするが)は、そういう“演技”とかではなく、演出の笹部博司氏によれば、芳雄君には、「芝居をするのではなく、自分が体験したことをそのまま語るように読んでほしい」と言ったそうだ。つまり、どこで泣く、とかじゃなく、泣きたければ泣け、泣けてこなければ泣かないでいいと。

とにかく、そんな芳雄君の“朗読”に素直に感応して一緒に泣いていた観客もいたが、ぶっちゃけ、ぼく自身が、どうもズレてたというか。

本質、ぼくは、役者は“巫女”であってほしい。

芝居(ま、今回はお芝居ではないんだが)の素材そのものを、フラットに客に提示するのが役者の役割だと思っている。

悲しむ演技、苦しむ演技、絶望する演技をしていても、“自分自身”が悲しんだり苦しんだり絶望したりしているのを感じ取ってしまうと、どうももにょる。

そういう役者は「憑依型」と称され、もちろんダイコンよりは上に配置されてるんだけど、ぼくはこれまで何人もの演技者を見てきて、それよりもはるか上位に位置するタイプの俳優さんがいることに気づかされたので。

芳雄君がどの位置にいるか、とかではないのだが。

要するに、単純にぼくは今回、芳雄君が泣いてるところでは泣けなくて、泣いてないところで泣いてしまったのであった。

これはいったいなぜなんだ、と突き止めたかったので、原作本を買って帰ってきました。

齢55歳のおばさんに、この本を読むきっかけをくれた(なにせこの本、井上芳雄少年は中学生のときにお母さんに「これだけは読んでおきなさい」と薦められて手にとったのだそうだ。なんと教養高いお母さまであろうか。うちの親なんぞ/以下略)芳雄君に感謝である。

おそらく、中学時代に「読書感想文課題図書」として読んだのとではまったく違った影響を、ぼくの(残り少ない)人生に与えるはずである。

ミーハーで良かった。←


2016年02月14日(日) 次回は4月10日に

ぼくにはもちろん関係のないバレンタインなんとかですが、ちょっと用足しに都会()へ出たついでに、献血をしてみました。



時刻が遅かったので、全血400ml(成分献血の受付が終わってた)

若い頃はしおらしく貧血気味(ヘモグロビン少なめ)だったぼくも、歳とともに血が濃くなってきて、献血前の簡易検査の際に、

「濃ゆくて良い血ですね♪」

とほめられることが多いです(自慢)

まあ、濃ゆいというか、ドロド(略)

脂肪分多目の血ですが、患者さんに使われる際には、きちんと脂分取り除いて有効成分だけを輸血されますので、心配は要りません。

今回も濃さバッチリだったので、400mlを献血。

ポイントがたまったので、けんけつちゃん(というゆるキャラがいるのです)のイラストが入ったブランケットをプレゼント、と言われたのですが、正直要らない(←おい)

だって、デザインがださ(略2)

「それは要らないから、あそこに貼ってある羽生結弦君のポスター余ってたらください」







なんて、いかに厚顔なお年頃のぼくでも言えず。(言わなかったのかよ!)



まあ、これは余談でしたが、若者の皆さん、ぜひ献血をしてください。ぼくは赤十字社の回し者でも何でもありませんが、とにかく最近若い人からの献血が減ってるんだって。深刻なんだって。

まあ、若い人自体が日本に少ないってのもあるんだけど。


ちなみに、残念というか何というか、キャンペーンの主人公としてがんばってくれている羽生君自身は献血したことがないらしいのですが、それは仕方がないことであって、実は、喘息の人は献血できないことになっている。

それと、海外から戻って4週間以内の人も献血できないので、彼のようにしょっちゅう外国を飛び回っているつうか、外国に住んでいる人は、日本国内で献血するのは難しい(これについては、以前キャンペーンキャラクターだった石川遼君なんかにも当てはまりそうだ)

でも、(言い方は悪いが)広告塔になってくれていることで、とっても役に立っていると思います。





さて、血を400ml採られても元気いっぱいのあたし、同じビルにある書店をぐるりと一周り・・・しようと思ったら、入り口で思わず動けなくなった。

ひ、貧血・・・ではなく()、目の前に、

『エンタテイナーの条件』堂本光一:著)

が少なく見積もっても200冊ほど(ほんとに!)山積みになっていたからだ。


もう発売されていたのか(←遅いです)

さてえーと、2種類あるカバー(+おまけの写真)のうち、どちらを買うかで一瞬迷う。

え?“迷う”などと、オタの風上にも置けぬ愚か者よ、絶望してシネ! と罵倒されても仕方ありませんが、今日は重いものを持ってはいけない日(献血者の心得その1)なので。←言い訳

えーと、えーと、どっちにしようかな。

と迷った挙句、例の、謎の羞恥心(「自分はアイドルオタじゃありませんよ〜」という見栄)が働き、舞台バージョンにしました。

あー、アップ写真バージョンも、被写体失格男(おいこら)のわりには自然で美しい表情で良かったのになあ。ちょっとでも内容が違ってれば迷わず2冊お買い上げだったのに・・・書籍ってのはCDやDVDと違ってそういうことはあんまりできないんだよなあ。(うじうじ)



で、家帰って早速読んでみました。

なるほど。

公式携帯サイトで1年に3回更新すれば御の字男(←アダ名が多い人ですね・・・)は、こうやって無理やり締め切りを決められていた媒体(『日経エンタテイメント!』)では、きちんと月一で近況を報告していたのか。

つうか、オタなら毎月読んでろってことなんでしょうね。

結論。

ぼくはオタじゃなかった。(今さら?)

てなわけで、遅れに遅れて事務所随一のエンタテイナー兼プロデューサーのお心の内を知ることができ幸甚です。

まあ、あの事務所には正月からいきなり絶望させられましたけれども(猛毒)、去年約束してくれたとおりに、7月からはちょっとは楽しい思いさせてくれよな。頼んだぜコウイチ!(←やらっちの声で)



え? 本日のタイトルの意味?



↑超久々に(つうか、この日記では初めて)投票ボタンつけてみました


2016年02月11日(木) 『The Love Bugs』(赤坂ACTシアター)/Cube三銃士『Mon STARS Concert〜Returns〜』(東京グローブ座)

『The Love Bugs』が13時半開演で、『Mon STARS Concert』が17時半開演だと勘違いしてチケットを獲ってしまったら、前者は14時開演で後者は17時開演だった。


完全にケツカッチンというやつです。


・・・失礼にも、『The Love Bugs』の方を途中退場しようかなどと考えてしまったのだが(失礼すぎるだろ!)、普通の腕時計などを持っていないので、時間を見るにはスマホをONにしておかねばならず、そんなシアターゴアー失格なことはできないので、最後まで観ました(それが普通の礼儀!)

最後まで観て、良かったれす(だから、それが当たり前)



地球ゴージャスの芝居は、『クラウディア』あたりから気になってはいたんですが、なぜか気にしているだけで公演が終了してしまうことが多く、今回初めて観ることができました。

鬼才・岸谷五朗が書く芝居って、こんな感じなのか。やっと実際に触れることができました。

意外に装飾的なセリフを書くんだね。そこが一番印象深かった。

正直、一幕目は「話進まねえな」(←ずけずけ)と思ったのだが、二幕目の展開にはなかなか感じ入るところがあった。

もっと「エンターテイメントまっすぐ」な感じのものを書くのかと思っていたのだ(岸谷&寺脇がSETにいたことを昨日のことのように知っている年齢なもので)

そして、逆に、こんなに音楽とダンスのクオリティが高い舞台をつくってんだということもびっくり(失礼)

むしろ、純国産の音楽劇としては相当ハイレベルだった(特に振り付け)とぼくは思った。そんなにたくさん観まくっているわけではないけどね。なんつーか、普通に観てて「面白かった」のだ。


出演者たちも皆スキルが高く、ぼくがよく知ってる人、初めて舞台姿を観る人、とさまざまだったが、うまいぐあいに全員のチカラのバランスがとれていて、そこも満足できた点。

大原櫻子ちゃんとか、あんなに踊れる子とは思わなかっただけに、なかなかの収穫でした。

らんトム(蘭寿とむ)、しろたん(城田優)、マルシアは安定の出来、岸谷&寺脇のご両人は、想像通りの巧みさ、これ以外の出演者たちも(平間壮一くんのことは、今回初めて観た・・・というか、“意識して観た”のが今回初めてである)皆さんきっちり役割を果たしていて、作品としてのまとまりが見事。

唯一ケチをつけるとすれば(別に、ムリにつけなくても)反戦的な部分が、なんか急に出てきた感じ。反戦作品にするんなら、こんなファンタジーにくるむんじゃなく、最初から「反戦作品だよ」と出してくれた方が、ぼくとしては(あくまで個人的な意見です)素直に観れます。井上(ひさし)作品のようにね。

むしろぼくとしては「地球で一番種類が多く、数も多く、歴史も長い動物は、『昆虫』なのである(諸説あり)」という命題に沿った話が観たかったかな、と思うんです。

昆虫と人間のかかわりが入ってきたあたりで、少しややこしくなったかな、と。まぁ、そういう部分も伝えたかったんだろうとは思うけど。

とはいえ、基本楽しめる良い作品でした。

というわけで、地球ゴージャスは、めでたくぼくの「まずは観るラインナップ」に加わったのであります。






カーテンコール一回で猛ダッシュで赤坂を後にし(既にグローブ座は開演してる時刻・・・ほんとにスマン)、新大久保へ。

30分遅れで入場しました(ほんとにほんとにスマン)

本日のゲストは一路(真輝)さん。その出番には間に合った(おい!ゲスト目当てかよ!←実は半分そうだ)

2011年に帝国劇場で上演された『三銃士』のアトス(橋本さとし)、アラミス(石井一孝)、ポルトス(岸祐二)の三人が再集結して、その名も“Mon STARS”。日本ミュージカル界の三大アイドル(井上芳雄、山崎育三郎、浦井健治)のユニット名が、恐れ多くも()“StarS”なので、それに対抗したおっさ◎三人というわけなのですが、美声と歌唱力では決して負けてません。そして年齢と体重でも(こら)

StarS(『トライベッカ』楽しみ〜♪←)のコンサートにももちろん行かしていただいている(武道館は行けなかったが)ぼくですが、選曲については(年齢的に)こっちの方がどストライクといいますか・・・全部いっしょに歌ってしまった(声は出してませんのでご安心を)

あの名作ミュージカル(別に隠す必要はない。『ミス・サイゴン』と『レ・ミゼラブル』です)を三人だけで構成してしまう(市村座の“一人レミゼ”には負けるが)勇気とチカラにも恐れ入ったが、ダンス(とローラースケート!)付きのジャニーズメドレーやらアンドレ(イチロさんのオスカル付き!)やらルパンやらジュリーやら、アンコールではKISSをやるやら、客席からダイアモンド✡ユカイは飛び入りするやら、50代の好みテンコ盛りのコンサートでありました。

最初の30分、観られなくて悔しいなあ・・・。次の休み、当日券狙って行こうかしら?


2016年02月06日(土) KOHKI OKADA presents『I ♥ Musical Concert』(東京グローブ座)

今やすっかりミュージカル界の中堅スターの地位を確立している岡田浩暉君は、今年デビュー(To Be Continued時代を含めて)25周年なんだそうです。

つまり、CDデビューはSMAPと同期なんだね。

正直、To Be Continuedのことは“いた”ことしか知らず、その最大のヒット曲「君だけを見ていた」も、今「ちょっと歌ってみれ」(なぜ新潟弁?)と言われるととっさに出てこない。

岡田君が舞台に出始めたのは、そのTo Be Continuedが活動を休止した2000年以降らしいのだが、ぼくが彼を舞台(というか、ミュージカル)俳優として認識したのは、たしか『タイタニック the musical』が最初だったと思う。

ただ、岡田君は同作品の日本初演(2007年)から出演しているが、ぼくが観たのは2009年の再演であって、そのとき彼は役が変わっていた(初演では一等航海士のマードック、再演では通信士のブライド)

今回のコンサートの幕開きのナンバーが、このブライドの曲「The Night Was Alive」で、岡田君はこのブライドという役がとても好きだったらしく、当時のパンフレットにも、「初演で鈴木綜馬さんが演じていたこの役が大好きで、今回自分が演れて嬉しい」みたいなことが書いてあった。

ブライドのような、引っ込み思案でナイーブな役が好きというのが面白いな、と当時ぼくも思って、この岡田浩暉という俳優に興味を持ったものです。





と、いつものように長い前書きとなりましたが、単なる「ミュージカルヒットナンバーコンサート」とは少し違う、面白い趣のコンサートでありました。

岡田君以外の出演者は、いわゆる“フレンズ”で、岡田君のデビュー25周年をお祝いしようと言う形で集まっていると同時に、岡田君自身が彼らにオファーをして、彼らの魅力をぼくたちオーディエンスに提供してくると言う形式でもあった。

ぶっちゃけぼくも、ゲストたちの方に興味があったので行ったのである(ゴメン)

岡田君と共演した人、岡田くんと役がカブっている(笑)人、と様々であったが、皆さん当然実力のある人ばかりで、しかも和気藹々とした構成で、なかなか面白かったです。

急に「司会者」が(しかも、二人)出てきて、「これ、何の収録?」と思ってしまったけどね(毒吐くな!)

しかも、その司会者のうちの一人(とよた真帆)が、Act2ではいきなり歌い出す、という、オキテ破り(爆)のパターン。

おもろかったわ。



プログラムにセットリストが載ってるので、今回も一曲一言にしようかと思ったけど、実は明日もマチネがあるので、ムチャはやめて、一人一言にします。


石井一孝

歌う!そしてしゃべる!(笑)

子門真人さんのマネ(「およげ!たいやきくん」)がうますぎる(笑)

今(拓哉)ちゃんとの『レ・ミゼ』バルジャベ対決! 世代の人間には涙モノ。

そういや、『ZORRO the Musical』から「HOPE」を歌ってくれたんだけど、今日は坂本君もミュージカルナンバーを歌うコンサートをやってるんだよな(チケットとれなかった)

「HOPE」歌ってくれたのかなあ。聴きたかったな・・・。


今拓哉

その今ちゃん、ジャベールのナンバー以外は、ぼくには意外な選曲ばかりでした。ぶっちゃけ、彼の舞台はあんまり観てないことに気づく。

で、勝手に同世代と思っていたら、『俺たちの旅』(もちろんカミセン版じゃ“ない”方)を小学生のときに観ていて憧れた、という話をしていて「・・・」となったフィフティーズ(_ _;)←いいじゃん別に


田代万里生

待ってました!(←)

なぜか出てもいないのに()『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のフランク曲を最近持ち歌にしてるマリオ君。何なら出てもいいんだぞ?(←プロデューサーでもないくせに)

いやぜひ出てほしい。当然観にいく。

その他、再演超希望のボニクラ(岡田君とのバロウ兄弟再び、カッコえがった)、再演が待ち遠しいフランツ・ヨーゼフ、驚きのアンジョルラス(!)と、マリオヲタ満足させていただきやした。贅沢言わせてもらえば、ルドルフ(「闇が広がる」)も・・・って、元基ファンの方、ごめん。


平方元基

「君住む街角」良かった。テノールだけど(笑)

別に関係ないのかなキーは。

それよか、エンジェル(『レント』)歌ったことがびっくりだったわい!元基君は基本的に「無色」なイメージがあるんだけど、こういう役もできるのかもな。面白そうだな。


大塚千弘

舞台デビューから知ってる子だが、何と去年結婚したというから、女は成長が早い(いや、人によると思うぞ・・・)

とはいえ、近年はあまり彼女が出ている作品に当たっていないので、久しぶりに声を聞いたのだが、あれ? こんなんだっけ? というのが正直なところ。

「高音出るかな・・・? 心配」な感じのチェストヴォイスが多々あったのだが、意外に高音はしっかり出てた(ただしファルセット)


紫吹淳

テレビ(バラエティ)ではとんちんかんな部分で売ってるリカだが、舞台人としては一級品であることを本日改めて思い知らされました。

14年ぶりのスカイ、カッコえがった(>_<。)

忘れた、なんて言ってごめん(泣)

あと、観そびれたんだけど『グッバイ・ガール』も、観とけば良かったな、と本日のポーラ曲を聴いて思いました。


高橋由美子

永遠に年齢不詳(コラ)の二大元アイドルが、彼女と永作博美ではなかろうか。

童顔、声のツヤ、たまらん。

お酒の飲みすぎにはくれぐれも気をつけて()


ほんで最後に岡田浩暉

こんなに色んな役をやってたんだとびっくり。

そして、実年齢にもびっくり(50歳ですって!)

そういや今回「闇が広がる」「最後のダンス」をお演りになったが、もしかしてトート演りたいのかな? 単に『エリザベート』が人気作品だからやってくれたのかな? その辺は定かではないが。

なかなか面白かったです。

そして、「君だけを見ていた」を改めて聴かせてもらったんですが、「あ、この曲知ってるわ」でした(^^ゞ

今後も楽しませていただきたいものです。


2016年02月05日(金) 殿、映画でござるーーーーー!!!!!

“殿”というアダ名で呼ばれる有名人は何人かいらっしゃいますが、ニッポンフィギュアスケート界で“殿”といえば、もちろん織田信成さん。

彼が織田信長の子孫であるという説が正しいのかどうかはぼくのあずかり知らぬところですが(←意地悪)、血筋とか何とか関係なく、“殿”と呼ばれるにふさわしい気品が備わっていればなんら問題はないのではないかと(意地悪意地悪!)





というわけで、ふと目にしたネットニュースで、どっっっっっかで見たことある気品まみれのお顔が目に入った瞬間、「あwせdrftgyふじこ!!!」と叫んで家人を呆れさせてしまいましたこんばんは。←


似合いすぎて(≧∇≦)


違和感がまるでありません。

さすがアスリート界最強の塩顔(こらあ)

いやいや、きりりとしていて最高に男前。惚れ惚れします。

紅白の時の“若様”ぶりも、こしょばくて(え?)面白かったんですが、今回のこのお姿は別に余興でコスプレしたわけではなく、れっきとした本編(長編映画のこと)に、ちゃんとした役(と言っても、出番はワンシーンぽい)で出演したとのこと。

最初は、「現役のスポーツ選手が、そんな浮かれたことやってええのか?」と、若干疑問を抱きました。

(まあ、シャラポワがモデルやってたりすることだし、日本選手だって、それこそアマチュアプロ問わず、人気のある人はCM出たりしてるし羽生君も例外ではないし)

だけど、よく話を聞くと、この映画はそもそも、お話の舞台となった仙台藩で実際にあったことを劇化したものだそうで、地元KHB東日本放送の開局40周年記念企画だそうで、メガホンをとった中村義洋監督直々のオファーだそうで、そんなわけで友情出演だそうで、郷土愛モリモリの羽生君らしい選択ではないかと、思わずスイートな評価をしちゃうんだなおばさんは。

何より、この映画が撮影されたのは昨年の7月だったそうで、つまり、この時期、羽生君は、晴明神社行ったり、弓弦羽神社行ったり(ここには、一昨年と去年と2回行っている模様)、萬斎と対談したり、日テレ24時間テレビに出たりと、アホなくらい(おいっ!)スケート以外の用事をこなしていたわけで、その中にこの映画の撮影もあったわけで、なんとまぁタフなことであろうか。と、いやそれ以上に、こんないろんなことをしていたその後で、あの、あの!(←字がデカいよ?)歴史的高得点をたたき出していたのかと思うと、なんかもう、このヒト人間じゃないんじゃないかと(いや、多分、人間ですよ? ただし、“特別な”人間なんでしょうねやっぱり)



映画の概要は、主演が(阿部)サダヲちゃんで、時代劇ではあるが主役は武士ではなく庶民(商人)で、チャンバラ映画ではなく、ほぼヒューマンコメディな歴史経済エンターテインメントだそうで、原作者は『武士の家計簿』などを書いた磯田道史氏だそうなので、何となく中身は想像できる。

ただ、羽生君が演じている伊達重村は暗君であったことだけはファンの皆さんは覚悟しておいたほうがええです。映画の中でどういう風に描かれてるのかは判らないけど。

そもそも、めっきり映画館から足が遠のいているぼくが観にいくかどうかはかなり未知数だが(←この口調だと・・・)、公開は5月中旬だそうで、とすると世界選手権の結果がはっきりしてるわけで、そのときの羽生君がどういう立場になってるのかが楽しみなような怖いような。(←お前の立場をはっきりとさせろ!)






純正の羽生ファンではないジャニヲタのぼくとしては、この正月から腹が立つやら悲しいやらの毎日の中で、NHK杯やグランプリファイナルの録画を繰り返し観ては胸の苦しさを紛らわせて助けてもらっていたので(本当に助けられた)、ぜひとも世界選手権後も、“殿”が世界ナンバーワンの立場であらせられますように、その快挙に喝采できますように、と衷心より祈っておる次第でござる。

恐惶謹言。(硬いな〜・・・)


2016年02月01日(月) 『The Sparkling Voice−10人の貴公子たち−』(シアタークリエ)

ゆみこ(彩吹真央)も聴きたいし、カナメちゃん(涼風真世)も聴きたい。

えーい、2回行こう!

と軽く決断したはいいが、チケットとるのやっぱり大変でした。

簡単に土日でとれず、昨日と本日(千穐楽ではあったが、やはり平日なので)という変則日でゲット。

両方行けて、本当に良かった。

堪能しました。



ただれすね、(いきなり文句?)10人がかりで都合31曲(+リプライズ)を歌ってくれたのですが(ゆみことカナメちゃんが別の曲を歌ったので、実際は計34曲)、何だかコンセプトといいますか、曲間の関連性がまったくつかめず。

しいて言うならば、「ジェンヌOGが全員男歌を歌うこと」という縛りがあったってことかな。

しかし、するとLE VELVETSって何のためにいたんだろ(おいっ/大汗)て気がしないでもない。

ただやっぱ本物の男声ならではの力強さはさすが。

セットリストを席に置いといてくれたのが親切。プログラムには載っていなかったのでめっちゃ嬉しい(ほとんど知ってはいたんだが、2回だけの観劇で覚えとくのは不可能)

コンサート全体の構成に関しては「?」だったのだが、各曲には強い感想を抱いたので、長くなりますが1曲ずつ短くコメントします。以下、軽い気持ちでお読みください。









「ひとりはみんなのために」

今、改めてセトリを見てて気づいたのだが、今回このコンサートに出てないのに(井上)芳雄君の圧倒的な影が(爆笑)

ミュージカル界のプリンス、すげえ(≧∇≦)

さすがっすね。

つーわけで、しょっぱなからいきなりダルタニアンの登場です。

白いスーツ姿のLE VELVETSと、黒いコート姿のLE VIOLETS(と急遽命名したらしい)合わせて10人、性別年齢(コラ)超越してます。

景気よく始まりました。


「どうやって伝えよう」

ゆみこベンヴォーリオ、本役並みに上手いです。そして、ゆみこはやはりロミオにまで上り詰めることはできなかったのかな、ベンヴォーリオ止まり(こら)だったのかな、と、ちょっと寂しく思いました。

だけどね、舞台は主役だけじゃ成り立たないのよ。彼女みたいな、安心できる実力派脇役がいないとダメなのよ(でもゆみこは退団してから主役もやってるけどね)

しかし、プレスギュルヴィック先生の曲はテンポとるのが難しいよね、リーヴァイ先生のとはまた違う意味で。

そういやロミジュリって、アームストロング版(ディカプリオのやつ)、ニーノ・ロータ版(オリヴィア・ハッセーのやつ)、プロコフィエフ版(バレエ)と、フィギュアのプログラムに大人気ですが、このプレス先生版を使ったことがある選手って、未だに一人(エレーナ・ソコロワ)しかいないのかしら? あんまり聞かないよね。

誰かやってくれないかな、って、何年も言ってますねぼく。しつこくてすみません。


「なぜあなたは王妃なのか」

アントワネットの本役さんがフェルセンになりきってめちゃめちゃ上手く歌ってくれました(笑)

オスカル、アントワネット、フェルセンのハットトリック達成です。しっかしカナメちゃんの声は太いな。体はつまようじ並みに細いのにな。


「The Music of the Night」

ぼくの(そしておそらくお客さんの中で何人かは)脳内では羽生君と無良君が交互に華麗に舞っておりました(笑)

ずんこのたどたどしい英語詞の発声(コラ)も一興、つうか、ずんこって昔オーストラリアに住んでなかったっけ。なぜこんなに英語がへ(略!)

しかし、正直今回のずんこ(特に今日)は調子悪かった。ノドやってたのかしら。


「レベッカ機

元々女優が歌う曲とはいえ、ダンヴァースは迫力あるアルト音域の人なので、男5人で歌われたこの歌、なかなか良かったです。

本役(カナメちゃん)がいるのに、よくできました(皮肉ではない)


「皇后の務め」

余興か!(笑)

ゾフィー本役(たぁたん)がいるのに、よくできたなお前たち(うそうそ)

だが、音楽の笑いは上手い人がやってこそ成立するという真実を改めて実感。

しかし、

「田舎者なのね」「ホント♪」←

「しつけが悪いわ」「悪い♪」←

ここをどうしても一緒になって歌ってしまうこのナンバーの魔力(←)

リーヴァイ先生天才やな()

そして、本役フランツ、良かったです。

シシィも、本役が二人もいた(一路さんとカナメちゃん)のに、よくやりとおしました。偉かった(笑)


「闇が広がる(リプライズ)」

昨日は、トートも二人(一路さんとずんこ)、ルドルフも二人(たぁたんとゆみこ)いたので、イントロが流れた瞬間、「ど、どっち?」と期待と不安でいっぱいだったのですが(ぶっちゃけ、どっちでも喜びましたが)、初演コンビ!\(@∇@)ノ歓喜!!!

アラウンド80周年世代にとっては、やはり何と言おうと初演マンセーなのであります。

アイスはバニラ、フレトーはプレーン、パンケーキはメープルシロップよ!(何言ってんだお前は)


「キッチュ」

そこへいきなり、かすってないルキーニ登場(笑)

こんなにキャラが合ってるのに(^^ゞ

巡り会わせって、残念なことですね。でも、もしマミが三番手の時に『エリザベート』が回ってきてたらと思うと(以下略。花でも月でも以下略←こらっ)


「勝利への道」

これは誰が聴いても「威風堂々」ですよね。ミュージカルナンバーではない曲をLE VELVETSが2曲歌ってくれて、これがその1曲でした。さすがクラシック専攻の皆さん、非常にしっくりきました。


「君はわが心のすべて」

今回の楽曲は、各々が歌いたい曲を提出したのかな? 一路ファンには鼻血が出る(例えが汚い!)この選曲、オギー(構成・演出:荻田浩一)だとしたらファンの心理を知りすぎてて怖いです。やっぱ一路さん本人が選んだ気がする。

しかしまあ、この肺活量勝負()のナンバーを、今でもこうやって歌えるとはさすがですな。


「遥かな愛」

「カヴァレリア・ルスティカーナ」って言った方がむしろ判りやすいな。今日はずんこ、本当に調子良くなさそうだったんだけど、昨日はコーダのロングトーン、しびれました。


「僕こそ音楽」

ヴァルトシュテッテンが男装したら少年化しました、みたいな(笑)

たぁたんの歌は、「どうだ、うまいだろう」「すごい声出るだろう」みたいな鼻につくところが皆無で(こ、こら、暗に誰かをディスるんじゃない!)、常にその役として気持ちを伝えてこようというところが本当に大好き。

そして、柔らかくハスキーでカシミアみたいな温かさがある声がたまらん。

すみません。これ以上書くと、単なるヲタのファンレターになってしまうので切り上げます。


「影を逃れて」

ゆみこも上手いよなあ。でも、暗い歌ばっか歌ってないか今回? まあ、歌い上げようとすると、こういう曲ばっかになっちゃうんだよしょうがないけど。

それにしてもさっきからまた芳雄君がやたらチラついてきてるんですけど(苦笑)


「Illusion〜或いは希望〜」

すまん、『MA』があんまり好きではないので、このナンバーをよく覚えてない・・・って、このナンバーって再演から入ったのか。そら覚えてないわけだ。観てないもん。←

ごめんカナメちゃん。今度再演になったらきっと観るね、とはいえ、この作品は当分再演されなそうだな。←


「ADAGIO」

このメロディ、人気ありますよね。ぼくはこの曲、映画『我が青春のアルカディア』の中で使われていたのが印象深いですアニメオタ(というより、松本零士オタ)ですすみません。


「見果てぬ夢」

これも人気ありますよね。なぜこれをマミが歌ったのかは分かりませんが(やっぱ自己申告?)



ここで中入り。

うわー、まだ半分も来てねえ。どうする?(自己撞着)

う、がんばれ、オレ。そして読んでるアナタ。←



Act2です。



「Cool」

女性の貴公子の皆さんによるジェット団。さて、6人の中に本物()が一人おりますが、ヅカオタキャリア20年近い方はもうお分かりですね。でも、“彼”は劇中で「Cool」は歌ってないんだよなあ(細かいことはいいだろ)

ぼくの脳内では、当時の月組の皆さん(特にきりやん/笑)がガツガツ踊っていらっしゃいました。ニシキやおーちゃんや斗真もちょっと踊ってました(笑)

良い時代だった(こら)

あ、四季がまたやるよね。観に行こうかな。


「America」

男性の淑女の皆さん()によるシャーク団女性陣。ぼくの脳内ではじゅりぴょんがめちゃめちゃ踊ってました(笑)

たぁたんもアニータ演ったのに思い浮かばなかったのはなぜだ・・・すまんたぁたん。


「Something's Coming」

本物です(笑)

だけど、本役さん、ヘタっす(←か、隠せよ/汗)。すべてのピッチがフラット(♭)してるという、ある意味見事な歌唱力。

まあ、相変わらずですねマミは。ここが彼女の個性と言わざるを得ん。


「女神よ 今夜は淑女でいて」

ウエストサイドシリーズが終わって、ゆみこもカナメちゃんもスカイになってくれました。夢の競演でありました(カナメちゃんのアデレイド、観たかったなあ)

ぼくの脳内ではハビエル・フェルナンデス君が200点の演技を(笑)と言いたいのですが、やはりみちこですぼくにとってのスカイは(アラウンド80周年オタのくせに、リカじゃないの?)

うん、リカのはあんまり覚えてない(おい)

ただ、今回歌われたのは歌詞がヅカヴァージョンじゃないんだよね。こっちの方が分かりやすい詞なんだよなあ。


「時が来た」

ずんこは在団中にこの曲を自分のテーマ曲にしていました。懐かしいですね。これまたコーダのロングトーンが本日は心配だったのだけど、こっちは安定してた。安定のワイルドホーンだった()


「地獄に堕ちろ」

ワイルドホーン続きます。ここから、LE VERVETSのメンバーがソロをとります。

黒川君、リキ入ってました(笑)。ただちょっと低音のピッチがズレズレだったのが気になった。


「神よ、何故?」

ぼくの脳内では宮原知子ちゃんが(以下略)

それはともかく、佐藤君、すごく良かった。本日は泣いてしまいました(そして「ブイ・ドイ」へ続く)

今秋の『ミス・サイゴン』のキャスト、クリスはまだ発表されてないけど、佐藤君出ないかな。でも、フランツの再演が決まってるので、立て続けはキツいか。いつか観てみたいと思いました。


「ブイ・ドイ」

おのこ5人の力強いコーラスを従えて、たぁたんジョン登場。

いやあすごい迫力と説得力だった。立場は全然違うけど、フーバーが甦りました。


「僕は怖い」

フーバー(?)の後、JFKは出てこずに()これまたなぜかかすってない、日本ミュージカル史上最年長の(コラッッッッ!!!)ロミオ登場。

確かに上手いんですが、ずいぶん臈長たロミオじゃな、というかほとんどモンタギュー夫人(黙りなさい)

プレス先生の曲は、色っぽいのよね。だから、大人の女性が歌うとこういう感じになる、ということが判明しました。


「名もなき男」

佐藤君は実力で芳雄君を消していたのだが(え)、またぞろ“芳雄の影”出現。

いえけして日野君が悪いのではない。ないが、芳雄の存在感おそるべし。つうか、芳雄(すでに呼び捨て)、主役やりすぎ(でも、『ひょうたん島』行くからね←日和見め!)

ったく、どいつもこいつもルドルフルドルフ・・・(何を言ってるんだお前は)


「サンセット大通り」

元ベティがジョーになって、とてつもなく上手く歌ってくれました(あれ?デジャブ?)

ぶっちゃけ、今回のゆみこの歌を聴いて、やっと「ああ、ジョーってこういうこと歌ってたんだ」と理解できた。元基君、がんばれ()


「グランド・ホテルで/眺めの良いテーブル」

今度の再演が今からワクワクなんですけど、とにかくぼくはこの日本初演(宝塚歌劇団月組)が観れなかったことが未だに悔しくて。

権利の関係で映像も残ってないしさ。

カナメちゃんのオットーのカケラだけでも今日聴けてうれしかったです。でも、なんか今日のオットーは、死の病を患っているにしては声が強すぎたな。


「君住む街」

可愛かった。この曲を歌う時のフレディは可愛いに限る(なんだその感想)

フレディって若い役なのに、実は音域はバリトンなんだよな。ぼくはかつてマヨマヨ(川崎麻世)で観たことがある。彼も、ジャニーズ時代はひよひよした声だったが、ミュージカルに出るようになってバリトンになった。

ただ、殿下(浦井健治)もフレディを演ってたので、別に規定はないのか? よくわからん。

宮原君、今度の『グランドホテル』でガイゲルン演るんだよね。楽しみだなあ。


「One Song Glory」

今回、マミの選曲が面白かった。おそらく、マミ自身退団後にあまりメジャーなミュージカルに出ずにきているので、出演作の“男歌”という縛りにあんまり嵌らなかったんだろう。

ぼくは『レント』に関しては、ぶっちゃけ映画版が一番好きで、去年行った『フランク・ワイルドホーン&フレンズ』でアダム・パスカル本人がこのナンバーを歌った時にはえれえ感激したもんです。

マミに一番似合う“男歌”って何だろうなあ?(え? それは暗にこの曲が似合わなかっ/断)


「始まっていた」

『シャーロックホームズ』は第二作しか観てなくて、このナンバーは記憶にない。歌詞からしてホームズのナンバーだと思うのだが、一路さん普通に上手に歌ってた(さとしーの立場は?!)

※やっぱ観てないせいで間違えてました。このナンバーは第一作『アンダーソン家の秘密』の主要人物エリックが主に歌うナンバーで、日本版でエリックを演じていたのは殿下だったそうです。すんませんでした。


「星よ」

佐賀君はテノールなんだけど、ジャベールはバリトン人が演るイメージ。でも違和感はなかった。

ただ、ぼくにとって過去最高の「星よ」は、去年の1月にここクリエで聴いた(『クリエンターレ!』という公演)加耒徹さん(テノール)の歌唱。

信じられないくらい上手かったです。

何だかんだ言って、オペラやってる人とは基礎点が違いすぎる気がする(LE VELVETSはみんな音大とか芸大とか出てて、しかも大学院まで出てるメンバーもいるんだけど・・・)

なんだろな、すごいダンスの上手いタカラジェンヌと、プロのバレリーナの違い、みたいな感じかな? 余計分かりづらいか。


「彼を帰して」

ぼくの脳内では村上大介君が(わかったわかった)

村上君、去年の全日本で膝傷めてたみたいだけど、治ったのかな。アイスショーでは元気だったみたいだけど(おい、ニワカスケオタ!今はその話いいから)

・・・えー、ずんこ。実はずんこに関しては、去年の(当時に感想書いてないから、いちいち今引っ張り出してしまう)『Super Gift!』での歌唱を聴いて、歌澪コントロール(コーダの声をちょっとずつデクレシェンドさせていく技術)の上達さ加減にえらく感心した記憶があります。

現役中は、とにかく声を張り上げて(まあそれがファンには気持ち良かったんだけど)ただけの印象があったので、「こんな、コントロールができるようになったんだ。すげえ!」と感動しました。

今回も、その努力の名残は見られたんですが、とにかく本日(2月1日)に関しては、どうも声にツヤがなく、おそらくちょっとノドをやられてたんではないかと(やられてなくてあの声だったら、逆にヤバい気が)

本意気のずんこを、近い将来見られることを願っております。


「明日への道」

なんと、大トリを飾ったのはたぁたんでした(感激!)

芳雄の幻影も吹っ飛ぶ(←こだわってんじゃねえか)堂々とした元ラリッシュ(またこのパターン!)のルドルフでめでたく締まりました。

ていうか、このナンバーってルドルフ? ターフェも歌ってた気がするんだが(記憶曖昧)

ていうか、ラリッシュも二人(たぁたんと一路さん)いるな。

・・・ヅカOGなくして日本の輸入ミュージカルは成り立たないということをここでも実感。



そして、「ひとりはみんなのために」リプライズでめでたくフィナーレ。

あー充実した公演だった。満足です。

最後まで読んでくれた奇特なアナタへも感謝です。

よし、『スマスマ』視て寝よう。


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