てくてくミーハー道場
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2009年02月27日(金) |
『夜の来訪者』(紀伊国屋ホール) |
日本列島が激しく冷えた本日、普段はタレカ(ふぐすま弁です)なぼくですが、劇場へ行く用事だけは元気にてくてく出かけました。
いやあ〜、行って良かった。
実は「完璧」とは言えないが、100点満点で言えば、99.5点の脚本、95点の役者たち、99点の演出でした。
なにしろ基本ミステリーなので、脚本に関する詳しい感想を書くと、完全にネタばれしてしまうので、書きにくい。
なので気をつけつつ書くと、0.5点のマイナスは、最後の電話。
あれで「どんでん返し」になってるのかも知れないが、ぼくには、逆にテーマがぶれた気がした。
あれがないと、確かに「オチ」がなく終わってしまうのだが、ぼくは、あのシーンの直前までで、充分この戯曲のテーマに深く感動できたと自分で思っていたし、それを、最後のシーンは、むりやり(落語で言う)「さげ」を作った感があって、ちょっとがっかりしたのである。
(ここ、すごいネタバレ)「誰でも、うっかりと、自分でも気づかないうちに誰かを深く傷つけてしまう危険がある」ということを、すごく実感を持って教えてもらっただけでも、ぼくはこの芝居を観て良かったと思う。
そして、それを素直に反省できる人間と、隙があれば「なかったこと」にしようとする人間のタイプを知ることもできた。
さらに、素直に反省することが、果たして正しいことなのか。偽善と善良の境目って、一体何なのか、ということまで考えさせられた。
ところが、あのラストシーンが入ったことによって、
「自然に反省できる人間」
の意義を無にしてしまった気がするのだ。
ぼくは、オトメな発想と笑われても、段田さんの正体は「カミサマ」だったと思いたい。
途中まで、「その女の兄かなんかかも」と俗っぽい推理をしてしまったのだが(^^ゞ
そんなオチじゃなくて、良かった。
役者のマイナス5点は、残念ながら坂井真紀ちゃん。
終始同じ抑揚、同じリズムのセリフ回しで、「膨大なセリフを、一所懸命間違えないようにしゃべってる」感があって、時々「ん? 今、何て言ったんだ?」と気が散ってならなかった。
彼女以外の役者さんたちは、期待どおりパーフェクトでした。
高橋克実さんは、まぎれもなく尊大な立志伝中の親父で、渡辺えりさんは、体面第一のお金と時間と“慈善”を持て余した奥様で、梅沢昌代さんは、完璧な「家政婦は見た」で(≧∇≦)
オカケンと八嶋智人クンは、どちらも「苦労を知らないぼっちゃん」なのだが、親の「金持ちとしてのタイプ」が恐らく違うのだ、ということをありありと見せていた。
八嶋クンの方が、少々いじけ気味のおぼっちゃんなのである。
多分、成り上がりの秋吉家に対し、森永家は先祖代々の名家なんだろう。
だから、兼郎(八嶋クン)は自分の「罪」に対してすごくナーバスだし、良三(オカケン)は、「うん、悪いことしたよ。それが何か?」みたいな感じなのだ。
そして、段田安則さんの、何とも言えない不気味さ。
「この人、絶対全部お見通しなんだ!」と思わせる演技。
だから「カミサマ」だと思ったんだがなあ。違うのかなあ(弱気)
段田さん初の演出に関しては、変なケレンに走ることなく、じわじわとくる怖さで、良かった。
とにかくあんまり詳しく書けないのが残念ですが。
しかし、高橋克実は本当にカッコいい役者だ(本気)
テレビに出て売れるのは結構なことなんだけど、バラエティでの「さえないおじさん代表」のイメージばっか広く流布されちゃってる感が・・・あ、いや、だからこそか? そのイメージと、舞台に立っている時のカッコ良さのギャップがモエ〜なのかもしれん(*^^*)
そんな克実さんには、当然ながらたくさんの祝い花が贈られていました(もちろん、他の役者さんたちにもまんべんなく贈られていたが)
『33分探偵』関係者からとは別に、つよっさん個人で克実さんに、ツヨぽんからも、克実さんとえりさんに贈ってました(←ジャニーズに聡いミーハー眼)
あぁ〜っ、そうだ、『瞼の母』の感想・・・(もう誰も期待してないぞ!)
2月の歌舞伎座行くの、失念しておりました!.:*・゜(T△T)゜・*:.。.
生活にメリハリがないと、こういうことが起こるから困る。
再々演の『二人道成寺』が・・・!(泣)
珍しい組み合わせの『三人吉三』が・・・!!(涙)←実はこれは、一幕見に行こうと思えば行けた。
・・・って、玉さんがらみばっかやないか!(当然)
しかも、玉菊の『二人道成寺』にはぼくは何故か縁が薄く、初演もうっかりしてるうちに観忘れてしまい、再演はかろうじて観ることができたものの、あーんまりいい席ではなかった(←贅沢者め)
そして今回また観忘れ。
つうか、玉さんの舞台なのに行き忘れるということが、ここんとこボチボチあって、明らかに熱意が薄れてきてんだなーと実感する(こらっ)
ところで、今年の歌舞伎上演の中でも、ぼく的にもんのすごい惹かれるプログラムは四月のこんぴら歌舞伎なのであるが、「こんぴら」というだけで諦めてしまっている(こんぴら歌舞伎自体チケット激戦+今回はこれまたキャストと演目の人気度が半端ない+個人的に、四月に香川に行く金銭的時間的余裕がない)
実はこんぴら歌舞伎は一回だけ行ったことがあり(全部友人の差配に、ただ乗っかって行った)、すんごく楽しかった記憶があるのだが、同時に、琴平町まですご〜く長い道のりだった、という記憶の方が強烈なのである。
森の石松にとって、金比羅様への参詣が命をかけた一大イベントだったのもうなづける(←あれはフィクションですよ(−−;))いやだから、昔の人にとって。ってことでしょ?
無論ぼくは三十石舟じゃなく、飛行機+電車+タクシーで行ったのだが。
あと、金丸座の桟敷は、5人一組じゃないと切符とれなかった気がする。ぼくが行ったのはそれこそ「歌舞伎バブル」の頃なので、今はそんな効率の悪いことしてないかも知れないが。
そんなわけで、おとなしく東京での上演だけ行ってた方がいいと自分でも思う(東京に住んでる、ってだけでも恵まれてるんだからね。不平を言っちゃいけませんわな)
来月(もう目の前だが)の歌舞伎座は昼夜『元禄忠臣蔵』のハイライト上演。
三人の大石内蔵助が鎬を削り合う(大袈裟?)わけで、これにも大注目(つっても、ぼくが注目するのはお一人(って、勿論バレバレであろう)だけですけどね(^^ゞ)
なので、来月分は、久しぶりに前売り券をしっかりと買って臨もうと思う。
(最後に) そういえば、二代目中村又五郎丈のお葬式が、今日だったのよね。
お歳(94歳)でもあったので、安らかな大往生だったと存じます(死因が「老衰」なんて、何と羨ましいと思いませんか?)
ぼくが拝見した又播磨の“役者としての”最後の舞台は、今の勘三郎が襲名する直前にやった『今昔桃太郎』かな。その後に舞台に上がられたのは、『口上』とかそういう時だけだったと思う(今年正月の「顔寄せ手打ち式」にも出ていらしたそうだ! 歌舞伎役者は全員出席したのだから当然だが、それにしてもすごい)
舞台以外での“目撃”は、15年ぐらい前、歌舞伎座の前で、芥子色の袴に黒紋付をお召しになっていらっしゃるのに出くわしたことがある。ちっちゃい可愛いおじいちゃんだった(*´-`)
たしか何かのイベントが歌舞伎座であって、ぼくもそれを観に行ったんだけど、又五郎さんはそれのトークショーに出ていらしたかだったかな。
なにしろ大ベテランなので、そんな時はいつも興味深いお話が聴けたものだ(襲名や追善などの口上でも、インパクトのある昔話をよくしていらした)
歌舞伎座繋がりで言えば、緞帳の「重陽の富士」をお描きになった日本画家の大山忠作先生もつい先頃亡くなったし、大正生まれの方は、すっかり「後期高齢者」なんだなあ(いやもうとっくに)と実感させられる。
最後にこんなしんみり話になってしまうのも、ぼく自身の歳のせいかも知れん。
麻生さん、しっかりしてよね!(いや、関係ないが)
2009年02月23日(月) |
宝塚歌劇団宙組公演『外伝 ベルサイユのばら−アンドレ編−』『ダンシング・フォー・ユー』(中日劇場) |
世界最強の劇団、
それはタカラヅカ! (断言)
雨の中(降ってたのは東京の方だけだったが)名古屋まで行った甲斐がありました(>_<。)←皮肉じゃ、ないよ。本心だよ
昨日『SHOCK』の脚本を「凡人の思考の斜め上を行く」などと書いてしまいましたが、タカラヅカは、さらにその5000メートル上空を行く劇団でした!
天晴れです!!
もう何も言うことはありません!!!
なので、ごきげんよう☆☆☆\(−−;)コラッ
すみません。判るように書きます。
昨年、宝塚歌劇団は『ベルサイユのばら』外伝シリーズを三部作として上演しました(一応ぼくも全部観劇させてもらって、ベルナール編に関してだけ感想を書きました。あとの二つは/略)
だがどういうわけか、その「三部作」にこれまたオマケ(?)がつき、外伝四作目として今回、名古屋・中日劇場にて、宙組選抜メンバーによる「アンドレ編」を上演。
原案は三部作と同様、ベルばら原作者の池田理代子先生、脚本・演出は「タカラヅカのベルばら産みの親」植田紳爾先生であります。
ただ、「アンドレ編」て、そりゃ、スピンオフではないではないか、という観客側の疑問も当然ありました。
完全な「アンドレ編」ではないけれども、その組のトップさんがアンドレ役に向いているということで、オスカルとアンドレの純愛を中心に構成した「アンドレとオスカル編」というのを、1989年に雪組が上演していたからです。
ところが、今回はそれの再演ではなく、アンドレの、あっと驚く「隠された」過去を描いた「真説・ベルサイユのばら」だったのです。
その過去とは。
なんとアンドレは、土佐の出☆☆☆\(−−;)プロヴァンスです!
・・・失礼しました。
アンドレは、両親が亡くなって、おばあちゃんが奉公しているジャルジェ家に引き取られる前に暮らしていたプロヴァンスの片田舎に、なんと許嫁を残してきていたのです!
その名も、マリーズ。
新キャラです。
池田先生、お見それしました。
かと言って、アンドレは生涯オスカル一筋、決して他のおなごなぞには目もくれなかったのは歴史的事実(いや、架空の人物だから!)
マリーズとの“婚約”は、幼い日の「将来お嫁さんにしてね」「うん」「きっとよ? 忘れちゃいやよ?」「わかってる。約束だよ!」みたいな口約束に過ぎなかったのですが、一途なマリーズは、主演娘役の名誉にかけて(おいっ)、成人してからベルサイユへと、アンドレさん訪ねて三千里(?)を一人旅して出てきたのでした。
そして、このマリーズちゃんが一声発して観客ドびっくり!
土佐弁(いいえ、プロヴァンス訛りです! by 植田先生)だったのです!!
南仏プロヴァンス。
魚のおいしい、気候の穏やかないい所です(行ったことないけど)
そうなの。つまり、フランスのプロヴァンスは、日本で言えば高知県なの。
と池田先生がおっしゃったかどうかは定かでない。
だが、現にマリーズは(そして、後にアンドレも)、土佐弁を駆使していらっしゃる。
何と新機軸。
まさか、フリルたっぷりのワッカドレスを着た主演娘役が、土佐弁を話す日が来ようとは。
小林一三先生も、思いもしなかったのではあるまいか。
以下は、すれ違いにすれ違いを重ねて、終盤やっと再会を果たしたマリーズとアンドレのセリフでござる。
「アンドレさん、あの日のうちらの約束を忘れたが?」
「忘れちゃおらんき。やけん、今となっては、ワシにゃーもっと大切な人がおるがやき!」
(記憶適当)でも、土佐弁だったのは、ホントだよ!
こっ、これって「ベルばら」ですよね?
「竜馬がゆく」じゃ、ないですよね・・・?(汗)
恐るべし、植田紳爾(×_×)
「奇才」とは、まさしくこういう方のことを言うのであろう。
もっと修行せよ、小池修一郎。(←余計なお世話だ!)
お話全体としては、アンドレが黒騎士ことベルナールに目を傷つけられる件やら、オスカルがフェルゼンへの叶わぬ恋に悩む姿を見て胸を痛めるアンドレの切ない男心やら、いよいよ目が見えなくなってきたアンドレと、アランを中心とする衛兵隊兵士たちとの男の友情やら、今までのベルばらでもおなじみの“アンドレ周辺”のエピソードが散りばめられていて、大きな違和感はなかっただけに、この“伏兵”(とは、マリーズのことではなく、土佐弁(だから、プロヴァンス訛りだっつーの!)のことです)には、心底おったまげました。
もう、アンドレはバスチーユ襲撃より前に戦死してるはずなのに、なんでバスチーユのシーンでセンターとってるんだ? とか、マリーズはブイエ将軍の養女になって、いかにも少女漫画的シンデレラストーリーだけれども、この後(革命)のことを考えれば、下手に平民の娘が貴族の養女になんかならなかった方が、良かったのでは? とか、細かいこと(細かくねーよ!)が、どうでもよくなりました。
というわけで、あまりにも本編のインパクトが強過ぎたので、続くショーは、ぽけーっとしてる内に終わってしまった(こらっ)
このショー『ダンシング・フォー・ユー』に関しては、20日のエントリでも書きましたとおり、一言「楽しい!」と表現できる快作で、今回ももちろん楽しませていただいたのですが、とにかく、先ほどまでのショックが大きく(^^ゞ
だが、地方公演のならいで、組子の数も少なく、大階段もないのに、華やかさと出演者たちの笑顔のエネルギーはさすがタカラヅカ。感心しました。
役者たちについて少々レビューしますと、主演男役タニオカ君(大和悠河)は、現在、唯一残った「ジャニーズ系男役」(亀梨君に似ているあさこの場合は、カメ自身がジャニーズ規格外の人なので(おいこら)厳密にはジャニーズ系とは言えないのです)
それも、正統派ジャニーズ系で、エクボが可愛い童顔は、昔のカッちゃんを彷彿とさせます。
だから実を言うと、アンドレ役は不似合いなのです。
丸顔アイドル系なのにアンドレ演らされた男役・・・そういや、昔もいたよな。(←わざとらしい)
はいそうです。入団当時からタニは言われてました。
「天海祐希くりそつ」だと。
いっとき、そうでもなくなったというか、その呪縛(コラ)から脱出したと思ったのに、今回のアンドレを目の当たりにして、姿形だけではなく、声や芝居のクセまでそっくりだと思いました。
あと一公演で退めるのに、上級生の“二世”でいいのか?! タニよ(余計なお世話ですか?)
いや、良くないはずだ。あと一公演で、何とか一皮むけてほしい。
大きなお世話ながら、そう思わずにはいられないのである。
うめちゃん(陽月華)
主演娘役に就任したとたんに大けがをして、休演を余儀なくされた悲劇は記憶に新しいのですが(なのに、なんで退めるのさ?! 不完全燃焼じゃないの? 大人の事情なの?←よせ)、実はぼくはうめちゃんがトップになることを知った時には、
「ああ、あの、細すぎて色気のない子か」
と思ったことをお許し下さい。
細すぎるのは事実ですが、この子のエネルギッシュなダンス力に、前回今回と、大変楽しませていただきました(だから、芝居よりショーの方が好きだった)
とにかく、ショーで娘役に釘づけになるなんてことは、ぼくとしては大変珍しいのです。
彼女も次作が退団作になってしまうわけですが、何とぞ「集大成」と言えるようなヒロインを見せてほしいと心から願っております(正塚先生なので、期待できると思います)
(北翔)海莉ちゃん。
いつ月組から来たんだっけ? って、最近ヅカに疎過ぎますね我ながら。
可愛いし、歌が上手いし、好きなんですよ(なのに、疎過ぎ!)
今回、華奢なのにアラン。・・・オスカルの方が良かったんじゃねーのか? と思ったのだが、あの脚本だったらアランの方がいい役だったな。アンドレとの絡みも含めて。
歌が上手なので(なんか、主演男役に対して、さっきからチクチクした物言いですなーておどるさん/例によって)、ショーでも彼女が出てくるとついウキウキしてしまうのであった。
宙組のデカデカコンビ・ともちん(悠未ひろ)&まさこ(十輝いりす)に背後をとられて(?)センターで踊るシーンがあったかと思うのだが、ちょっと「あああ・・・(嘆)」だったのだが、可愛いから許す(そういう問題か?)
ともちんと言えば、一場面ソロで歌うシーンがあったのだが、声があさこ(瀬奈じゅん)そっくりでビックリした。今まで気づかなかったのも迂闊だが。
で、外伝では“軽い役”(でもやっぱ名誉だよね)になってしまっているオスカル。
今回はWキャストだったんだって。
でも、さすがにひと月に2回も遠征するほどの熱意がないので、どっちが演ってるとか考えずに行った日のオスカルは、早霧せいな(ちぎ)ちゃんでした。
ごめん。もう、この辺の学年は、わかんないのよ。
けど、下級生(つっても、もう研9だけどね)が演るオスカルにしては「女めいた」ところがなく、何より「美人」だったのが大変よろしかった(女めいてないのに美人──難しいんだぞ、ホントに)
雪組に行ってもがんばってや。
で、もう一人のオスカル・凪七瑠海(カチャ)は、役替わりでベルナールを。
ベルナール、今回はほとんどチョイ役だったのですが、それよりやっぱあれですよ(何ですか?)、ナギナタちゃん(勝手にあだ名つけるな!)と言えば、
次回月組公演へ特出、それも大抜擢エリザベート役!(◎_◎;)
このニュースには、本当におったまげました。
だって、全然知らない生徒だっ(だからそれは、お前が疎すぎるからだろ)
なので、目を皿のようにして姿を追わせていただきました(なんか、意地悪クサいぞ?)そんなことないっす。「期待100%」によるものっす
んー、そんな先入観のせいか、ちょっと少女っぽい男役くんだなと思いました(学年を考慮しても)
まさか、これで転向ということは組み替えということは(うるさいっ)
とまあ、そんな宙組公演でございました。
久しぶりの名古屋も満喫できたし(別に観光したわけではないが)、楽しかったです。
次回は是非「喫茶マウンテン」で甘口マーボー丼を完食したいです(本気)
オープニングタイトルを見るまで知らなかったのですが、『LOVE LOVE あいしてる』初回から数えて、本日の『新堂本兄弟』まででこの枠(途中で移動したけど)の放送が通算600回だったそうです。
得意がってるのはきくちさんだけみたいですけど(猛毒)
だって、こんなの一つの通過点にすぎない(←アナタ光一さん?)と思うんですけどね。
まあ、続いた事自体は素晴らしいと思いますけどね。
そんで、上記のセリフも生々しい(?)ことに、『MILLENIUM SHOCK』から通算で『Endless SHOCK』が本日昼の部で上演600回に達したそうです。
ぼくは本日、601回目を観劇させていただきました。
毎回ナントカカントカチケ獲りを頑張って1上演ごとに1〜3回ほど観させてもらってるんですが、ここにきて真っ正直に書かせてもらいますと、過去、あきれるほど酷いバージョン(ぼくが観たその日の出来が悪いっていうんじゃなく、その時の『SHOCK』の構成自体が酷かったという意味)もありました。
実を言うと、『Endless』になってからの脚本が根本的にぼくはダメで(かと言って『Real』や『shocking』が好きだったわけでもない)、今年は正直行くのやめようかと(去年に観終わった時点で)思ってたんですが、「特別出演・植草克秀」に惹かれて思い直し、それが本当に吉に転じました。
ぼくのような凡人の思考の斜め上を行く脚本も、辻褄が合うようにマイナーチェンジされていたし、去年観た時に受けたイライラッとした感じ(登場人物たちのセリフが、いちいち「はぁ? 何言ってんの?」ってのが多かった)が、大分軽減されていました。
やはりカッちゃんには一日の長あり。
ダンスは確かにどんくさいけど(お、おいっ!/汗)、芝居の厚みが光一さん以下の若いメンバーと次元違い。
今までこの役を担当していた子たち(わざと具体名は出しませんが)とのレベルの差に、驚愕致しました。
本来この役は、こういう年齢とキャリアの人が演じてしかるべきだったのだろうと、改めて気づかされました。
また、これはぼく個人の嗜好になってしまいますが、四十路になっても健在のキャンディボイスが聴けたのがまっこと祝着。ここ数年はめんどくさがってPLAYZONEに行ってないうちに終了してしまったので、今さらながら惜しいことをしたと思いました。
ただ、かといって今回の作劇全てに感心したわけではないのも事実で。
まず何といってもこの作品の脚本上の一番説得力のない部分──ニューヨークの小劇場の小道具箱に“本物の刀”が紛れ込んでて、それが判っててなおかつショーを続けて本当に人が斬られるという大バカ展開──がそのまんま。
もちろんここが『Endless SHOCK』のストーリーの一番の核なので、ここが変更になるわけはない。ということは、『Endless SHOCK』であるかぎり、ずっとこのバカ展開なわけですよね。
一番の核に不満があるのに毎回観に行くって、おまえはアホか。貴重なチケットを「心から『SHOCK』を愛するファン」のために譲り渡せ、と罵られるのはしょうがないと思うんですが、別にぼくだって、悪口を言うためだけに時間とお金を費やして観に行ってるわけじゃない(ここまでの悪口は今回初めて書いてますが)
色々・・・あるんすよ。行かなきゃならない理由が(←なんで思わせぶり?)
そんなことはともかく、今年の『SHOCK』では、初めて(全編通してではないのだが)生演奏が入って、やっと“ミュージカル”に向かって一歩前進したという素晴らしいお知らせもあるわけです(今さら、なんて言わないでほしい。ジャニーズ事務所というところでは世間と“違う時間”が流れてるってことは、アナタもご存じでしょ?)
あとは、口パクがもうちょっと減れば((−−;)ん? なにかおっしゃいました?)
ごほ、ごほん。
ただ、またもやケチをつけてしまうと、どうあっても冒頭のショーシーンの音楽的ビジュアル的(衣裳及び振り付け)な古くささは変更する気はないのか? という不満もありますし、シェイクスピアシーンでの役者たち全員の芝居の稚拙さには、今年も恒例の冷や汗だらだらでした(あそこでカッちゃんが墓掘りをしてる場面から始まったのは良かった。でも大枠としてはあんまり意味がなかったような・・・)
今日び、中学の演劇部でももっと上手いぞ・・・?((−−メ)殴られたいか?)
ショーシーンに関して言うと、意識的にそうしてるのか、冒頭のが一番ダサくて、インペリアル・ガーデン・シアターに進出した時のショーでのやらっち(過去作ではつばっちゃとか亮ちゃんとかトーマとか)の場面とかがグッとカッコ良くなり、コウイチが最期に作ったショーが一番洗練されているという流れになっている。
端的に言っちゃうと、SANCHEが振りつけたシーン(ショー部分に限らず地芝居部分で言っても、「Why Don't You Dance With Me?」前後のダンスが、全編中一番カッコいい)が、やはり、良いのである。
けどどうだろ? 冒頭のショーもさ、あれを観てオンのプロデューサーがカンパニーをスカウトしに来るんだから、あんまりダサくちゃ、ダメなんじゃないの? えっ? もしかして、あれをダサいと、思ってないわけ?((−−メ)ボコられたいかっ?!)
あと、毎回リカ役が変わるところが、どうもね・・・。
これに関しては大人の事情(こら、当てずっぽう言うな!)が見え隠れすることもイライラするのだが、そんなことよりも、すなわち「リカ」という役に対して、脚本書いてる人からの愛を全く感じないことの方が大きい(これは、前にも書いた気がする。初演から引っかかってるからだと思うが)
演じる女優も、去年のRiRiKAや2006年の田畑亜弥など基本的な技術力のある子(特にRiRiKAの歌唱力はすばらしく、屋上シーンでコウイチの歌にオブリガードをつけた場面は、『SHOCK』史上屈指の名場面だった)を除けば、大人の事(略)・・・ま、いうなればオヘタちゃんばっかで(今年のリカも、「あぁ・・・」でした)、「重要視されてないんだなーリカって」とうなだれるしかないのである。
それも仕方ないな、と思うほど、リカってアホな子だからね(ぼっ、暴言/大汗)
女性としては唯一のメインキャスト、いうなればヒロインを、こんだけ自立性のない性格にするってとこが、もー“フェミニストておどる”としては気に食わない。
これに関しては、劇場オーナーを今回劇的に改良したデンで、次回何らかの方法で変化させてくれるのか、それとも、「女の子はそのまんまでいいじゃん」という考えなのかは、まだ判らない。
でも、あんまり期待はできない気がする。
・・・と、悪口だけは延々出てきてしまうイヤな習性のぼくなので、そろそろ黙ることにします。
じゃあこれで終わるので、ちゃんと良かったところを列挙しますね。
まず、以前の、「ブロードウエイでは、オフは負け組、オンが勝ち組」みたいな、いつの時代の価値観だよ? っていう脚本の奇天烈さを、再演するごとに徐々に改善してきている部分は、すごく買います。ケチつけちゃえば後出しジャンケンみたいな技ではあるんだけど、再演が確約されているという恵まれた環境の中で、毎回「ここはやっぱ、変えようよ」という姿勢は素晴らしい。だからこそ『SHOCK』は、再演するたびに行く価値のある(数少ない)舞台なのです。
あと、単純な時代の流れかもしれないが、脇を固めるジャニッ子(やらっち、町田君、ヨネは言うに及ばず、今回で言うとM.A.D.)がしっかりしてきた。
それこそ「Why Don't You〜」のシーンでのM.A.D.のダンス力には、『SHOCK』以外にもいくらかミュージカルを観ている目から見て、本当に感心した。
なんつーのかな、一般的な「ダンサー」さんたちの、跳躍力と柔軟性が自慢です、みたいな一種のキモさ(こ、ここで毒?!)がなく、単純に動きがカッコいい。
「ジャニーズダンス」って言葉、いい意味で使う時もあれば、嘲笑的な意味で使う時もあるんだけど、いま現在のM.A.D.のダンスは、全くいい方の意味で「ジャニーズダンスの極み」であると賞賛したい(去年のつばっちゃの舞台『World Wing 翼 Premium 2008』を観た時に言いたかったことを、やっと言えた/嬉)
首が据わってないお子ちゃまたちの面倒見は、もう滝沢さんにお任せして☆☆☆\(−−;)またよけーなことを!!!
といったような、今年の『Endless SHOCK』観劇でした。
そうそう、去年は30センチの距離で光一さんを見てドッキンドッキンしてたんですが(だから、去年も内容についての文句は山程あったんですが、遠慮しました)、毎年そんな美味しい思いはできるはずもなく、今年は天井桟敷での観劇でした。
ところが、この辺のエリアは、作品の全体図を見るには実に最適なエリアで、様々得るところが多かったと最後に申し上げておきます(前にもここら辺で観たことはあったんだけど)
二階席最後列で観て得するのは、『レ・ミゼラブル』だけじゃないってことです(笑)
よーし、明日は大掛かりなてくてくなので、頑張るぞ(←不必要な気合い)
2009年02月21日(土) |
『スーザンを探して』(シアタークリエ) |
歌が上手いって、素晴らしいことですね!!!(←いきなり毒舌?)
ほんと、ミュージカルに出る人は、歌が上手くなきゃだめです。
当たり前です!(自分ツッコミ)
でも、なぜかそれが守られてないことが、多いです。日本では(落胆)
まあ落ち着いて。(誰に言ってるんだ?) (*´-`) 自分にです。
本作は、1970年代中盤から1980年代初頭にかけて活躍していたアメリカの人気バンド・ブロンディの楽曲のみを使用したカタログミュージカルであります。ロンドンで初演されたんだけど、あんまりヒットしなかったらしい。
アラフォー以上の人はタイトルでピンと来るはずで、そう、元々は「あの」マドンナの初出演映画(主演、ではない。日本では『マドンナのスーザンを探して』というタイトルで封切られたのだが、これは、日本では「マドンナが出てるよー!」以外のウリが、この映画になかったためで、『マドンナの〜』つうわりに、マドンナはほんのちょっとしか出てないのだ。でも一応タイトルロール=スーザン役なんだけどね)
んでこの映画も、マドンナが初めて映画に出たって割りには、ヒットしなかった記憶がある。
ぼくはこの映画を観てなくて、今回DVDを借りて観てみっかと思ったのだが、近所の弱小TSUTAYAにはなかった。
ネットで借りて、自宅へ届き、ポースートへ返却♪ のやつで借りれば良かった。
ま、それはいいとして、なんでヒットしなかったのかって言うと、この映画自体非常にチープで、マドンナ本人も、自分のフィルモグラフィーから抹殺したがってるらしいくらい黒歴史な作品らしい(まー、そりゃ『エビータ』と比べりゃなぁ)
でも、一部には「アメリカの聖子ちゃん」(えっ? つまり『野菊の墓』みたいな?☆\(−−;)アホ)時代のマドンナが見られるってんで、カルトな人気もあるらしい。
まだ若くてむっちりピチピチなマドンナが見られるそうだ。
また前置きが長くなってしまったが、今作の原作者ピーター・マイケル・マリーノは、この映画の「平凡な主婦の自分探し」というテーマはそのまま使って、音楽を全部ブロンディの楽曲にしてミュージカルにしちゃおうと考え、見事それに成功した。
そういやマドンナが出てきた時、「デボラ・ハリーの亜流みたいなんが出てきたなあ」と思った人も多かった気がする。
「アメリカで“セックス・シンボル”ゆーたら、皆こんなんやもんなあ」(何故大阪弁?)
映画の舞台は1985年だったが、ミュージカル版では1979年になっており、スーザンのビジュアルイメージも、マドンナからデボラ・ハリーになってんだけど、そんなわけで大まかなイメージは全然変わらない。
ただ、やっぱアメリカ自体も1985年よりは1979年の方がトンガってたらしく、作品内容はより過激に、かつ物騒になっているようだ。
と、背景の分析を長々してもしょうがないので、いきなり核心に入りますと、
「カタログ・ミュージカルの長所として、楽曲に耳なじみがあり(つっても、ぼくは出てきた曲のうち3曲ぐらいしか知らなかったが)音楽的な快楽は味わえる。ただ、ストーリーがややご都合主義で、最後は『えぇ〜っ?!』となった」
といった感想です。
ただまー、今回出演者が一人残らず歌が上手く(Wキャストのスーザン、本日はたぁたんでありました)、まさしく「音楽的快楽」は約束されていた。
とにかく、一番量を歌う保坂知寿とたぁたん(香寿たつき)が上手なので、筋書きに緻密さがない不満も帳消しでおつりが来た感じ。
もちろん他のメンバーもみんな上手く、「この人が歌い出すとずっこける」という事態(あるのよ・・・他の作品ではよく/哀)が起こらなかったのが、何より重畳だった。
ただ、狩人兄(加藤久仁彦)が、歌はばっちしなんだけど、セリフがどうも・・・って感じでした。
あと、せっかく上手いのに山路和弘さんとカリンチョ(杜けあき)に歌がない残念さ。
ただしこのお二方は、コメディリリーフとして贅沢すぎるほどの実力を発揮。上手過ぎて参った(*^^*)
ところでこの作品、かなりソリッドな音楽を使用したロックミュージカルの割りには、キャストの平均年齢がずいぶん高☆☆☆\(−−メ)
いやだって、『RENT』とあまりにも違いすぎ(←黙れや/怒)
いやまぁ、それは、演出のG2による“故意”らしい。作品テーマのターゲットを、わざとその世代に持ってったそうなのだ。
で、それに準じて(?)か、客席の方も、やけに“大人”(←デリケートな言い回し)の観客が多かった。
それも、「1979年頃にロック少年&少女だった」という以上に。
ぼく自身は、ブロンディが大ヒット曲「Call Me」をリリースした年に大学に入ったので、ジャスト世代と言えば言えるのだが、今日のクリエには、もっと、さらに上の世代のお客さんが多かった。
それは何故と考えるに、「キャストのファン層」が、そうだったという可能性が強い。
保坂さんが劇団四季にいた時代のファン、たぁたんが宝塚にいた時代のファンetc.
しかし、四季や宝塚のご贔屓筋とブロンディって、ほぼ接点がなさそう。
あのおばさま方(ってはっきり言っちゃうが)にとって、この作品の音楽って、どう響いたのだろう?
楽しんでいただけたなら良いのだが・・・(←別にお前が気にすることじゃないだろ)
2009年02月20日(金) |
(いきなり)ておどるベスト10 |
ぅえ〜っと、あまりにも「てくてく」更新が溜まりすぎているので、忘れないためにも、ここ半年間で「すごく良かった」てくてくを列挙(つまり、それより前は忘れちゃったってことだが)
10月。
平成中村座『仮名手本忠臣蔵』全般における七之助!(限定っすか?)
11月。
『エリザベート』での石川禅ちゃん!(限定すか?)
12月。
『愛と青春の宝塚』(1に脚本2にキャスト。でも、曲も良かったなあ。総合力の勝利と言えるかな)
宝塚宙組公演の、ショーの方!(これまた限定(−−;))
『グッドナイト・スリイプタイト』の脚本と戸田恵子さん!(またまた限定・・・)
『リチャード三世』の三田和代さんと銀粉蝶さん!!(・・・限定が続くなあ)
『ラ・カージュ・オ・フォール』!!!(お、やっと“限定”じゃなくなった。でも、中でもやっぱいっちゃん(市村正親)の素晴らしさは特筆もの)
一連のKinKi Kids『KinKi you コンサート。』!!!!!(この中に入れるって、おかしいか?)
1月。
『ドロウジー・シャペロン』!(一部の出演者には不満はあったが、作品内容が事前に想像してた10倍素晴らしかった)
『パイパー』!!!!!(全てが完璧だったが、やはり主演の二人(宮沢りえ&松たか子)には圧倒された)
以上(びっくりマークの数=感動係数の高さ)
まあざっと、この5倍ぐらいの本数を観ている(なので、追っかけ感想は厳選しないと書けないということが、判明しました)のですが、ここに挙がらなかったからと言って、サイアクだったわけではありません(サイアクだったものも、あるにはある)
とりあえず、上記の作品については、今年中に(すげー猶予期間)ちゃんと感想を書きたいと思います。
そういや業界(?)で名高い『月刊ミュージカル』誌も、恒例の昨年上演されたミュージカルベストテンを発表しましたが、2つしかかすってないな(ま、ぼくはミュージカルに限定してないし、『ラ・カージュ〜』が再演の部でベストワンだったし)
あちらのベストテン作品のうち7作品ぼくは観ましたが、うち4作品に関しては「傑作」と呼ぶことやぶさかでない(どれが、とは、今は書きません)
そうそう、そして2008年を、ぼくは「七之助がとうとう化けた年」と認定したいのですが(ただ、最初に脱皮したのは『ふるあめりかに袖はぬらさじ』だったので、正確には2007年末)、実は、今ぼくが歌舞伎界で最も注目しているのは、七之助でも松也ちゃんでもなく。
(尾上)右近でも(中村)鶴松でも、(坂東)小吉君でもなく(あのう、どんどん幼くなっていってるんですが・・・)
中村虎之介・11歳でごんす(≧∇≦)←真性ショタ(呆)
いいえ! 芸に惚れているのです!(←真面目)
上記には挙げませんでしたが、去年のNHK古典芸能鑑賞会『河庄』で見せた丁稚・三五郎の達者さには、ぐるぐる舌を巻きました(◎_◎;)
「まだ子役じゃん(海の物とも山の物とも)」と言われればそれまでですが、この子、一昨年の5月に『め組の喧嘩』で辰五郎の倅・又八を演った時にも「すげぇ上手い!」と瞠目した記憶があるのです。
さて、果たして「栴檀は双葉より芳し」となるか、「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば(むにゃむにゃ)」となるか。今後も見守っていきたいと思います。
そして、最近海老蔵の口跡が、いよいよお父さんの40代頃の声に似てきていることを思うにつけ、
「若い時にブレイクできたからって、それがなんだ! まだまだ折り返し地点にも来てないのに(特に歌舞伎役者の場合は)」
と思い知らされるのだった。(・・・えっ?/汗)
(突然)そーいや海老蔵が出た『正直しんどい』も、非常に感慨深い(「面白い」ではないのね?)内容だったな。
これに関しても近々書きたいものだが(今年は時間がたっぷりあるので、書きます。“約束”します)
2009年02月19日(木) |
『SHOW店街組曲-THE BEST-』(東京芸術劇場 中ホール) |
今回でシリーズ3作目(正確には、『2』の改編作)なんだけど、初めて行きました。
前回、前々回はなんかタイミングが合わなくて。
マミ(真琴つばさ)とヒデちゃん(中山秀征)のコンビ(+男の子2人、女の子2人のアンサンブル)で菅野こうめいさんの作・演出なので、小粋な、ほっこり笑える小ミュージカルだと思って行ったら、そのまんまで。
いえ決してがっかりしたわけではないけど。
期待への“嬉しい裏切り”は、全くなかった。
使われてる音楽は、全て(ここんとこトリビュートされまくっている)阿久悠氏の作詞による、40代以上にはおなじみのヒット曲群。
これまた昨今流行りの「カタログ・ミュージカル」と言ってもいいだろうと思う。
歌詞とストーリーも、まあまあマッチしていて、ウェルメイドな作品ではあった。
ストーリーはさして込み入っていない、さらりとした「うまいことできた」お話であって、そこには別に不満はない(深ーく考え込みたくて行ったわけじゃないから)
でもなんか要するに、ほとんど「何も残らない」モノだった。
ぼくが、マミのファンで良かったよね、こうめいさん──みたいな、性格の悪い感想の言いたくなる程度の作品でした。
むー・・・悪くはないんだけど、おこづかいが潤沢にある時じゃなきゃ、もう行きたくないな。(なんか今日は、ずいぶんズバズバ言いますな・・・)
マミは、相変わらずスタイル抜群(いや、ちょっと「細すぎる」)で、相変わらず歌下手で(ゴ、ゴホッゴホッ/汗)
ヒデちゃんも、キャラはいいのだが、歌は中途半端に下手で(ゴホッゴホッ/大汗)
アンサンブルの子たちの方が、歌もダンスも上手かったりしたのだが、“主役”ってのは、技術だけじゃないんで(もごもご)
呑気にしてるうちに、この土日月火とてくてく4連チャンが待っている(仕事しててもしてなくても、月末に集中するのは、何故?)
いい舞台に出会えるといいのだが(それよりちゃんと更新しねーか! by みなさま)
寒さがぶり返したので花粉症の方も軽くなるかと思ったら、あんまりそうでもない。
と思ってたのだが、ホコリのせい(せっかくヒマなので、大掛かりな片付けものを始めた)かもしれない。
一休みして、こないだいのっちが出た『ザ少年倶楽部プレミアム』の感想を書きました。→★
せっかくの水曜日なので、映画観に行けば良かったかな・・・。
でもそうすると、この片付けものが中途半端でほったらかしになってしまうしな。
(それで、途中で気づいたのだが、どう考えても、本が本棚に収納しきれない。処分しないとダメか・・・哀)
観に行こうと思ってた映画はもちろん『ヘブンズ・ドア』なんだけど、やはりその前にせめてベイベが出た『正直しんどい』だけでも感想を書かないと申し訳ない(誰に?)
とかいいつつ、94年の春頃のジャニーズ出演番組をまとめてあるビデオを発見してしまって、すっかり手が止まってしまった(−−;)すまぬ。本心からすまぬ。
当時のジャニーズ状況。
田原俊彦・・・独立寸前。そろそろ危うい(こらっ)
近藤真彦・・・久しぶりにヒット曲(「北街角」)が出て、共演してる後輩に先輩風吹かせてた(こらこらっ)
少年隊・・・PLAYZONEが8年続いたご褒美に、ゴールデンアロー賞のグランプリもらってた。この時期からあまりグループとしてテレビに出なくなった。
男闘呼組・・・もう、いませんでした・・・。
忍者・・・形骸化。
光GENJI・・・充実期。怖いものなし。ただし、ファンはメンバー間のチームワークに危ういものを感じていた(う、わ〜・・・/汗)。この頃の大沢、寛之の心境を今さらながら知りたい(この半年後に脱退宣言するので)
これはあくまで私見だが、大沢樹生は今の赤西仁、佐藤寛之は今の大野智にものすごーく雰囲気が似てる。
でも、カスタマイズされたアイドルとして、その役割をきっちり果たしている光GENJIの姿は、ある意味神々しい。
非ジャニオタからはヘナヘナしてるように見えただろうが、真の意味で7人とも「プロフェッショナル」だったと思う。
SMAP・・・上昇期。伝説の(笑)『桜っ子クラブ』が100回目を迎えた。そして初めてオリコン初登場1位の曲「Hey Hey おおきに毎度あり」発売。
当時のSMAPは、昔から知ってる者の目からは、
「ずいぶん垢抜けたこと〜!」
って感じで、少し前の嵐に雰囲気が激似。
“血縁じゃないのに隔世遺伝”の方程式が、この事務所にもありましたなあ。
でも、中居君は既に「司会の中居」の萌芽を見せていて、光GENJIのメンバーにインタビューなんかしてるんだけど、どんな気持ちを抱いてたんだろうなあ。これもできるなら当時に戻って訊いてみたい。
当時の中居君の胃痛は、リーダーだけが知っている( ̄w ̄)『5LDK』より(大嘘)
TOKIO・・・6人いる(笑)。ベイベと太一君めっちゃ可愛い。マボ生意気でうるさいガキ(笑)。山口くん細い!(コラ)そしてリーダーが二枚目(≧∇≦)←笑うな!
KinKi Kids・・・幼い! ふにゃふにゃしてる!!(←?)
もうKinKiに関しては、もう「借りてきた猫」そのものであります(中居君にだけ慣れてる)
あぁああぁ〜! だから部屋が片付かないんだ!(反省しろ)
来たぞ。
来たぞ。
アラレちゃん♪
じゃなくて!(また一人で漫才やってる・・・)
来たのよ。
ヤツが。
そう、憎い憎い花粉症の野郎が(ρ_-)ごしごしごし(←目をこすっちゃ、いかん!)
まあ正確には、土曜日に来たんですが。
先週の金曜日(13日の)に春一番が吹き荒れまして。
土曜日は、初夏のような暖かさ。
一気にスギさん開花。
でも、当日はまだ症状がましだった。目が少々シバシバする程度。
そして昨日日曜日は、ぼくは大事をとって(というか、出かける用事がなかったので)一日中家ん中に閉じこもって防衛態勢に入っておりましたので、無事でした(ただ、異常に眠くて眠くて、困った)
今日、仕事なので致し方なく外出しましたが、屋外に出て2秒で後悔。
マスクも役に立たねえ。
昔(発症前)は、こんなうららかな春の日は、窓を全開にしてお掃除をし、お布団を干して春の来訪に感謝したもんだが。
今では夢のまた夢(T_T)
空気清浄機が、欲しい。
事務所歴史マニア(?)にはたまらぬ『ザ少年倶楽部プレミアム』
今回のプレミアムゲストがいのっちということで、深夜に見慣れた(笑)ツーショット。
でも、片方がゲスト、というのは珍しいな。
いのっちがゲストということであれば、きんきっずマニアとしてやはり期待してしまうのが、93年秋から95年秋ごろの『アイドル オン ステージ』ウラオモテ秘話なのですが、その前に、ぼくがいのっちを最初に認識した話をします。
やはり雑誌でした。
今回の彼の話の中で、「約2年間、雑誌に出られなかった」(涙)後の、復活したあたりのアイドル誌で見たんだと思う。
空手着着て、満面の笑顔で、ピン(←ここ重要)で出てたよ。
記事を読むと、ドラマ『ツインズ教師』に生徒役で出てた頃らしい。
ということは、もう16歳だったのか。あれー? もっと前かと思ってた。
別の記事と勘違いしてるのかな?
そうだそうだ、これはだいぶ知名度が上がってからの記事だもんな(同じドラマにはベイベや元TOKIOの小島くん、女子ではあゆ(!)や菅野美穂ちゃん、宝生舞ちゃんなど、今考えるとすごいメンツが出てた)
なにしろ小さい頃(そう、「Jr.の小さい子」ってイメージだった)のいのっちは、今コンビ然としている太一君や、本人たちも認める「竹馬の友」のマボを差し置いて、慎吾ちゃんと「親友」という紹介をされてたぐらいなんである(香取、松岡、井ノ原は同学年)
ジャニーズは、年齢もだけど「入所時期」(いのっちは山口君と同日入所(88年)だと『5LDK』で山口君が言ってた。12歳だね)が上下関係に実に重要に絡んでくるので、その辺複雑でよくわからないのだが、とりあえずそんな感じだった。
だから、ぼくの記憶の中では、いのっちは「Jr.の○○っていうユニットの一人」ではなく、最初からピンだったのである。
この番組最高傑作の『VIVA! 平家派』の回に平然と出ていたが(こら、口が悪いぞ)、いのっちが平家派だった記憶は、実は、ない。
あの時も「あたりまえのようにそこにいるけど、あのとき、いたっけ?」てな扱いをされてたいのっちなのである(笑)
んで、トニセン結成秘話(?)でありますが、この辺にいよいよわれらがきんきっず君たちが絡んでくるのであります。
ある意味ツヨぽんよりも最強な「いいひと。」(涙)の長野君とともに“坂本一派”(こ、こら)に属して、後進のJr.どもに睨みをきかしていたいのっち(イメージ悪いっつの!)・・・などという印象はもちろん全くなく(^^ゞ
いのっちは、いつもニコニコしていたのもあるけど、『アイドル オン ステージ』ではKinKiのバックダンサーというより(しかも当時は、バックメンにはほとんどライトが当たらず、顔がよく判別できなかった。今の「Jr.」なんて、ほんっと恵まれてる←古い人間の愚痴)、例のサムいコントコーナーで、佐野君と一緒にKinKiの「お守り」をしてくれてたって印象が強いのだ(KinKiくん主演のドラマにも、ちょいちょい“いい感じの脇役”で出てたし)
そして、屈辱の(パーフェクトポジティブマンいのっちは、そう思ってなかったらしいが)バックダンサーをようやく脱し、「ジャニーズSr.」というユニット名で彼らが出てきた時。
事務所オタってのは、幼い方へ可愛い方へと興味の対象が流れてくのが常で(オイオイ/汗)、何年も前から顔は見知っているが、未だに全然芽が出ないアラウンド20の(毒過ぎますよっ! ておどるさん)、体も出来上がっちゃってる(ここが意外と重要)兄さんたちが、渋い歌声を聴かせてくれても、
「この人たち、終わりかけてる・・・」(毒毒すぎますよっ!/号泣)
としか思えなかった。
本人たちが言う通り、すっごく老けて見えたんだよね。
ジャニーズの新人てのは、首も座らないような(こら)状態で出てくるのが一種「売り」(日本中のショタコンに捧ぐ)という感じだったからね。
ところがさ。
この、「終わりかけてる」(こらこらこらっ)兄さんたちが。
KinKiより先にCDデビューしちゃうわけだ。(別に苦く思ってるわけじゃないので、念のため)
当時の感想を正直に書きます。
あ、この年の9月に完全解散(5人になった時点で「解散」したとぼくは思ってるから)した光GENJIの後がまを、即座に持ってきたな。
「光」も、一種「長く居るJr.」の救済措置(兼ガキのお守り役)だと思ってたので。
あと、ローラースケートとバレーボール。ジャニーズ独特の、「そんなバカな!」取り合わせ。
それと、当時のごぉと健の「売れかけてる感」がまたすごかった。
掛け値なしに、KinKiに追いつきかけてた(てか、ほとんど同列だった)ジャニオタの内部だけの話ですけどね(^^ゞ
それが、光GENJIデビュー直前のGENJIの「出てきてる」感じと似てたな。
だから、ほんっと、兄さんたちには申し訳ないけど、V6は明らかに「カミセンを売り出すため」のグループだとしか思えなかった。
ただ、今になって当時の内部事情をこの番組で知ってみると、こっちが思ってた以上に上の兄さんたちは大事な存在だったんだね(すまぬ。筋金入りのショタだもんで/謝)
まあでも(話はいのっちに戻ります)、こんなに前向きな人っていないな。
この世界ってやっぱり「売れてナンボ」。決して「年功序列」じゃないじゃないですか。
だから、「自分より後に入ってきたやつ」が、(端から見ると)易々と自分を追い越していくことなんか常にあること。
その中で、腐らなかったというか、「後輩のバックなんて、やってられっか」て言わなくて良かったね、というのはやっぱり「後になった」からこそ判ることであって。
逆に、「そうしとけば後になって得するから」なんて打算でやったとしたら、果たして本当に得したかどうか、てこともあるし。
いのっちみたいに、
「KinKiとも仲良くなれて、楽しいし」
なんて言える人だからこそ、勝ち残れたんだと思うし。
しかし。
そんないのっちにまで尊敬される太一君て、もっとすごいな。(三段論法)
Dear 太一君。(←ファンレター?)
いつになったら堂本くんたちをピンで出してくださるのかすぃら?(やっぱり。つうか、これ、前にも書いたな)
2009年02月14日(土) |
『蛇姫様―我が心の奈蛇―』(ル テアトル銀座) |
正直、そんなに期待してなかったんだけど(じゃあ、何で行ったんだよ?)、その期待をさらに下回る舞台であった。
ごめん。詳細は後ほど。
2009年02月12日(木) |
風邪ひいた(×_×。) |
おととい久しぶりに遠出(つっても「電車に乗った」ってだけ)したので油断したのか(人ごみに出るのにマスクなし+自分の体力を過信)、なんやら夕方から妙に体の節々に痛みをおぼえた。
うわっ、風邪か? インフルエンザか?
とにかく、途中ドラッグストアに寄って葛根湯エキス3本入りを買い、まっすぐ帰宅。
風呂入って早く寝よう・・・と、風呂の準備をしているわずかな間に、見る見る頭痛がひどくなってきた!!
まずい、風呂やめて寝よう・・・と、翌日の準備をしてるわずかな間に、体がこわばり、皮膚に衣服が触れてさえ痛い!!!
絵に描いたような具合の悪くなりっぷりに自分でもがっかりして、葛根湯エキスを飲んで、即寝た。
そして昨日。
節々の痛みもそのままに、ノドの痛み追加(×_×)
実は朝っぱらから出かける用事があったのだが(遊びです、すいません)、さすがにキャンセル。
葛根湯エキス2本目投入。そして再び就寝。
いくつも夢を見ながら、飲まず食わずで(これは意図的にそうした。よく「風邪の時はたっぷり栄養を摂って、よく休め」と言われるが、それは栄養不足気味だった時代の話。カロリー摂取過剰気味の現代人の場合は「飲まず食わずでたっぷり寝る」のが一番いいのです)一日中寝た。
寝室を高温多湿状態にして寝たので、二回ほど、目覚めては着替え、目覚めては着替えして、今日の早朝にはほぼ快復。
ノドの痛みと首筋リンパのこりは少し残っているが、ほぼ本調子に戻りました。
でもまあ、大事をとって(完全なる自己判断)、今日も一日中家ん中でだらだら。
BSの手塚治虫特集の留守録を失敗しないために、HDDの残量を確認したら、ちとヤバい。
ばくは『はなまるマーケット』と『笑っていいとも』を毎日録ってて(そんなだから、すぐ空きがなくなるんだ!)、トークゲストがお目当ての人じゃないと即日消すんだが、いいとものゲストがここ数日ジャニーズ特集だったことに気づき、慌てて編集。
そしたら、はなまるの方も二日続けてジャニーズ特集(?)だったりして、さすが祝日というか。
しかも昨日(建国記念の日)は、両番組とも上田竜也だったのね。
あからさますぎだろ!(宣伝が) とテレビに向かってツッコンでしまいました。
一日に二番組で同じような話してたけども。
上田って、KAT-TUNでテレビに出てる時って全くトークしないから、それこそどんな声してるのかも知らなかったぐらいだし、話術があまりにも未知数だったので、ある意味わくわく(?)しながら視させてもらいましたことよ(^^ゞ
そしたら、意外に普通にちゃんとしゃべってたね(そりゃ、デビューしたてじゃないんだから)
しかも、タモリよりヤックンの方が、話引き出すの上手く感じた。
ヤックンて、話が自分の興味(または知識)外になると、リアクションが「へー・・・」「・・・」(←ゲスト、どう返事していいかわからず/汗)となることがしばしばなんだけど、現役OB拘らず、ジャニーズが相手だと、よどみなく話ができてるフシがある。
ここがジャニーズの不思議なところで、“現在”どこに属していようと、“ジャニーズからデビューした”人は、永遠に「先輩ヅラ」(言葉悪いぞ!)するんだよね・・・。
それにはいい面もあれば悪い面もあるけれども。
まあ、部外者のぼくがどうこう言うことではありませんが(なら、言うなよ)
それにしても上田って、顔の上半分はすごい美形(ギャル系? ではあるが)なんだが、下半分がつくづく残念だよな(こっ、こら!/汗)
考えてみると、かつんて、そんなヤツばっ(た、退場〜〜〜っ!!!)
と、未だ本調子でないアタマで、ぼーっとしながらテレビを視て過ごした一日でありました(←暴言の言い訳になるか?)
そういやいいともの方は、先週末のベイベ(これまたあからさま三乗な宣伝出演)からいのっち、いのっちからつばっちゃ、つばっちゃから上田へと続いたんだけど、今さら怒ってもしょうがないけど、
「なんで光一さんに回さねーんだよっ?! ベイベ!」
と言いたい(おあつらえ向きに、月曜は『SHOCK』は夜公演だけ)
・・・大人の事情だったのか?
・・・ああいやだ、芸能界って(←知ったかぶり)
悔しいから、やっと今日、『アンラッキー研究所』の初回、二回目と『死ぬまでに知りたい10の事』を編集しましたことよ(←お前、本当はファンじゃねぇだろう!)
だって司会者はともかく、番組の内容にはさっぱり興味持てなかったんです。(正直者)
なんか、日テレのこのスタッフ、光一さんとは仕事したいんだけど(かつての日曜午前のスタッフだよね?)、なかなかいい企画が出てこない・・・というジレンマがあるのではないか? そんなニオイがしてならない。
気持ちはすごく解るので、可哀相な気もするのだが。ぼくだって、もし「企画を出しさえすれば、堂本光一と仕事ができる」となったら、少々出来損ないの企画でもムリヤリ数打っちゃうからね(←コラッ)
でも、実現させるからには、もうちょっと面白そうなことやらしてあげて?(これは完全にファン心理だが)という気分になってしまうのだよ。
一昨年にやったマジックの番組も、な〜んか微妙だったし。
意外に、本編よりも、この番宣のために出たワイドショーなんかの方が面白かったりするしな光一さんは。
主客転倒(←コラ2)
もっともらしく話をまとめますが、いま言ったことや、先日来のベイベの映画宣伝番組出演や、昨日の上田のトークコーナー連続出演などを視るにつけ、“本来の仕事ではない”(本来の仕事に一般視聴者の目を振り向けるための)場所で、いかに自分のキャラクターの良さをアピールできるか、までを含めてその人の芸能人としての「手腕」が問われたりするもんなんだな、と実感したわけです。
芸能界って、厳しいとこだね。(←またもや知ったかぶり)
2009年02月07日(土) |
「熱狂」と書いて、「ステージ」と読む |
こういう手法は今に珍しくはなく、明治時代からありますが。
アラフィフのぼくがこういう表現に出会ったのは、萩尾望都さまの神話的名作『トーマの心臓』でありまして、いやー、流行ったねえ当時(いきなりぶっちゃけ口調)
「高等中学」と書いて「ギムナジウム」と読む。
「先生」と書いて「アルツト」(直訳すると「医師」)と読む。
なんてのは序の口で、
「彼」と書いて「トーマ」と読む。
ときたひにゃ、むちゃくちゃやんか!(こらっ)
それを魔夜峰央が『パタリロ!』でパロッたりもしてたが。
要するに、ぼくら世代には面映く懐かしいというか、抵抗感がない表現方法なんですね。
そういや、「男心」と書いて「ココロ」と読ませたりする作詞家もいたりなんかするなー(それは意味が違うっ!!)
ゴホン。
んで、標題の表現をしたのは、ぼくらよりちょいと上世代の甲斐よしひろ氏でありまして。
甲斐バンドが1979年に発表した『MY GENERATION』というアルバムの中に、こういうタイトルの曲が入っている(もう一曲、『感触(タッチ)』てのもある。『HERO(ヒーローになる時、それは今)』の次にリリースされたシングル曲だから、当時もう思春期以上だった方は、ご記憶にあると思う)
案外、世代に関係なく面白いと感じる表現方法なのかな(最初に書いたように、明治時代からありますからね)
でも、今の人たちには、ちょっと、○さく感じるのでは☆\(−−;)!!
すみません。前置きが長い悪いクセが。
「甲斐バンド BEATNIK TOUR 08-09 THE ONE NIGHT STAND TOUR FINAL」(日本武道館)の感想を書きます。
それほどガッツリとファンではないので、甲斐さんソロにはあんまりおっついてなく、1996年に一旦4人が最集結した時も、それからややあって“甲斐バンドが活動再開”した時も、全然スルーしてた。
ちゃんと「ジャニオタ休止期間」と重なってる。我ながらあっぱれ(どこが)
大森さんが亡くなったのを知った時の日記(こちら)にも書いたように、いつも甲斐バンドはぼくの心の“青春部門”コーナーにあって、好きな時にプラグインすれば、いつでも触れて楽しめる、そんな存在だった。いや、「である」(現在形)
そんでたまたまタイミングが合ったので、去年10月に東京国際フォーラムでやった甲斐バンドのライブに行き、
(なぜか薄い字で書いてしまうが)「甲斐さんのソロコンの時と、全然音の迫力が違う──っ!!!」(でも不思議だ。バックのメンバーはさほど違わないのに)
と、ド感激して、早速今回の武道館ライブのチケットをとったのである。
あこがれのアリーナはやっぱりとれなかったが(濃いファンの兄さん姉さんたちは、未だ健在なのだ。嬉しいのだ)、当日で入った国際フォーラムより、ずっと近くて感動した。
そして、国際フォーラムの時もそうだったのだが、20年以上経て(←なんでココ強調?)も変わらぬ“甲斐バンド小僧流ライブのお作法”=全曲蛮声で大合唱(^^ゞは、健在でした。
「きんぽうげ」の名物(?)イントロからいきなり手拍子&唄い出しからフルコーラス大合唱。
男子寮のコンパかっつの(≧∇≦)←例えが意味不明
ライブで一緒に歌うなど、KinKiコンだったら大顰蹙だけども。
甲斐バンドの場合は、隣りのやつが大声で歌ってたら、睨むどころか、さらに大声で歌い返すのがマナー(おいっ)
ただ、ちょっと感じたのは、昔よりキーが下がってないか? 甲斐さん。
80年代には、ぼくもバリバリ楽に歌えてたのに、今回はなんか「キー低い」と思っちゃった。
ぼく自身も年とったのだから、昔より声が低くなってるはずなんだがなあ。
絶対音感がないので、確認できませんでした。
なので、バラードとかは、大人しく甲斐さんの声に耳を傾けることにしました(つっても、背後からバンバン客の兄さんたちのダミ声が聞こえてくるんだが(×_×))
でもさすがに最後の曲「100万$ナイト」だけは、一緒に歌ってる人、いなかったなあ。
この曲は、しろうとには難易度が高過ぎますからな。
この曲は、ぼくにはジョン・レノンの死と記憶が直結しているので、聴くのがすごく辛いのだが、でも名曲なのでやはりライブで聴けると嬉しい。
それより何故か、今回のライブ(当日思い出したが、国際フォーラムの時も実はそうだった)では、「裏切りの街角」で、止めどもなく涙が溢れてしまって、困った。
この曲、確かに甲斐さんの言う通り、「最初に甲斐バンドというものが確立した曲」で、バンドにとっても客にとっても大事なナンバーの一つではあるのだが、ぼくにとっては他にも思い入れのある曲がたくさんあるのだし、今までライブでこの曲で泣けるなんてことはなかった。
なのに、なぜか去年から、“スイッチの入る曲”になってしまった。
試しに(?)、帰ってきてからCD音源で聴いてみたのだが、全然けろっと聴けた。
ライブでだけ、スイッチが入るらしい。
アレンジが特別変わってるわけでもないので(甲斐さんの声はめちゃくちゃ変わったが)、本当に不思議だ。
むしろ、他の、いかにもスイッチが入りそうな曲(在りし日の大森さんがスクリーンに映し出された「25時の追跡」とか)は意外とそんなでもなくて、「メンバーの愛を感じるなあv」ぐらいの感情だったのに。
とまあ、KinKiコンみたいに一曲ずつ詳細にレポなんてする気はまったくなく(いや、KinKiコンすら今回は詳細にレポしてないしな)、つれづれ感想を書き連ねてきたわけですが、今回の武道館ライブで一番はっきり思ったことをここで大きく書いときたいと思います。
ぼくが認知症になったら、甲斐バンドの「LADY」を聴かせてください。
と、身近な人たちに頼んどこうと(「なんでっ?!」by つれあい)
きっと、その時だけ、頭がしっかりするはずです。
そんぐらい、ぼくの「人生の中で一番輝かしかった時代」(いわゆる青春時代)と直結してるからです。
いや、いきなり自分を17歳だと思い込んじゃう危険性もあるか。
でも、それも幸せvvv(「オレは迷惑だよっ!」by つれあい)
もうご存じの人も少ないと思うが、都市伝説みたいな実話があるんです。
1982年か3年だったと思うが、何かの事故で一時的に記憶喪失になった青年が、病院のベッドで、ラジオから流れてきた「翼あるもの」を聴いて、記憶を取り戻した、っていう事件(?)があったんです。
新聞(それも一般紙)にも載りました。
つうか、ぼくは当時新聞でその事件を知り、「甲斐バンド、すげ──っ!!!!!」と腰を抜かしました。
まあ、甲斐バンドが特にすごかったというよりは、「音楽てもののすごさ」「人間の脳の神秘」を表すエピソードだと思いますが(いきなりクールになるなよ)
ぼくにとっての、その青年の「翼あるもの」は、きっと「LADY」だろうな、と甲斐さんの色っぽい声を聴きながら、武道館で思ったわけさ。
それもできれば、再録音じゃなく、いっとう最初の、『誘惑』に入ってるバージョンにしてほしい(と、メモしとこう)
・・・こういうことを考えちゃうところが、既に中高年なんだろうなあ(甲斐さんもMCで、「なんかオレ、綾小路きみまろみたいだなあ」と言ってた。・・・会場、中高年ばっかでスミマセン(×_×))
だいたいさ、今回開演が16時。
「下校時間」(by つよっさん)ですよ!
終わったのが19時15分。
これから帰って夕飯の支度しても、ダンナ様のお帰り(つっても、土曜日だったけど)に間に合うわよ奥さん!(←?)
ファンの世代に合わせたのだろうとはいえ、時代の変遷を痛いくらい感じましたことよ。
・・・まあ、みんなで一緒に年とっていこうよ(既にきみまろモード)
レコードで最初に聴いた時には、間違いなく自分より上のジェネレーションへの抵抗の歌だと思ってた「嵐の季節」なんて、今や既に「不況にうちひしがれながらも立ち向かう中高年」の、自分を奮い立たせる唄みたいだもんなあ(こらこらこらっ)
甲斐さんが“しみる一言”をおっしゃいました。
「こんな時代だからこそ、みんな、目線を上げていこうよ」
中高年のしぶとさを、世間に知らしめてやろう。
一番ラジカルなジェネレーションでいよう。
若いもんには笑われるかもしれないけどね。
若い時には、上から苦々しく睨まれ、年とったら、下から嘲笑される。
なんか、そんな生き方の方が楽しいような気がしてきた(←始末に負えない)
年とったからこそ、判ってくるモノが、あるんだなあ。ということは、年とらないと、解らないんだなあ(レトリック)
しかし甲斐バンド(今は正式メンバーは3人だけど、やはりサポメンも含めた9人、そして、大森さんと長岡さんも、かつてのサポメンも、みんな含む)の真骨頂は、やっぱりライブだなあ(収録をDVDやテレビで観るのも、ちょっと違うのだ。その場で聴く、本当のライブでないと)
「バンドはなくなっても、曲は残る」なんて、思わせぶりなことを甲斐さんは言ってたけど(それは、この22年間で、しっかり実感しておりますですよ)、いつかまた、やってくれるよね?
なんだかんだ言って、何度も再結成してるし(こ、こらっ/汗)
色々書いたけど、「心底楽しかった」(大森さんがいない寂しさは、埋めようとしても所詮ムリ)これにつきます。
さて、ぼくが次に武道館に行くのはいつになるのかな(←何? このフラグ)
先週土曜日に行った『宋家の三姉妹』(サンシャイン劇場)をもって、観劇三昧は一旦休憩に入った。
今週の土曜日にある甲斐バンドの武道館コンサートまでなにもなし(って、たった一週間かよ)
ついでに、仕事もなにもなし(えっ?!)
そうです。恒例の「何もしない月間」がやってまいりました。
こういう仕事のサイクルって贅沢なんだろうけど、いざすごい暇になると、時間の使い方もガタンと下手になり、あまり効率的でない。
でも、休みになったらアレしてコレして・・・っていう性格ではないので(昔はそうだったんだけど、歳とるごとに俄然非効率的になった)、エセ専業主婦生活を満喫しております。
専業主婦だったら、こういう生活サイクルなのか・・・などと実感しつつ、毎日を過ごしております。
とはいえ、子育てという仕事がないだけ、世の“本物の”専業主婦さんたちよりは、ずーっとやることが少ない。
だがむしろ、「アンタ、一日中家にいて、コレもアレもしてなかったの?」というつれあいの無言の視線が痛いので、色んな主婦らしいことをクリアしようとすると、分単位でハードであることが、実感できる。
何しろ、普段仕事してる時より、「椅子に座ってる時間」が、すんごく少ない。
わずかン十平米の家の中から出ないのに(出てないんす!昨日も今日も!)、何と足の裏の疲れることか!
世間の専業主婦の皆様、お疲れさまです。いつもありがとうございます(何でお前が礼言うだ?)いや、世のお父さんや子供さんたちの代わりにね(^^ゞ
そんな中、空きが残りわずかなHDDの中を整理しないといけないので(これは既に年中行事ですな)、色々視ては次々にDVDに落としたり、消したりしてるわけですが、そんな余裕はないというのに、何度も繰り返し視てはその度にバカ笑いしているのが、ベイベ(長瀬智也)が出た『嵐の宿題くん』
なんでこんなに面白いんだろこの人(≧∇≦)常にエンジン全開
人を食ったような嵐くんたちとのカラミが、また輪をかけて可笑しい。
まあ、ジャニーズの先輩後輩共演というのは、ある意味「鉄板」ですからね。
ベイベは主演映画が公開されることもあって、ここんとこ色んな番組に単独で出ており(MTVがらみの出演もあったが)、そのどれもが面白そう(ただ、映画自体は何だか★\(−−;)おいっ)
今日は『正直しんどい』にも出たし(出てくれ、出てくれ、と切望してから苦節(?)5年! ようやくのご登場ですよ(>_<。)うっ嬉しい)
早く視なくちゃ(←まだ視てないのかよ!)
ただ、それもなんだけど、一連のきんきっず出演番組をまず編集しないと(実は、『33分探偵』の3話以降も、未観のまま、まだHDDの中に・・・)、また不測の事態が起きた時に、どうするんだ?! という気持ちもある。
さらに、『SMAPのがんばりますっ!』(三時間)の方が、優先順位としては上なんじゃないか? という気持ちもあるのだが、三時間超という長さに尻込み感が・・・。
なんでこうも時間の使い方が下手なんだろう・・・(×_×)
と悩んでいるうちに、仕事もしてないのに、眼精疲労および強烈な肩こりに襲われる(画面の見すぎですな)
とりあえず今日(5日)は、三日ぶりに外界の空気を吸うことを目標にします(ひどすぎる目標)
その第一歩として、ゴミを出してこよう。(←色々失格な人)
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