てくてくミーハー道場
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2008年02月17日(日) |
『メランコリック・ジゴロ〜危ない相続人〜』『ラブ・シンフォニーII』(中日劇場 |
マイ・モーストフェイバリットジェンヌ=春野寿美礼さんが退めてしまって、さあどうしよう?(何を?)と思っていたのですが、やっぱり次はこの人だろう、と順当に同じ花組の次期トップ(いや、もうトップになった)・真飛聖さんを追っかけることにしました(^-^)
というわけで、久々に来名。
もちろんまとぶんも好きなんですが、他の組にも「イチオシ」さんはそれぞれにおります。
ただ、今回久々に地方まで追っかけてきたのは、何よりもその「作品」に惹かれたのでございます。
アクション風味ラブコメディの名手、正塚晴彦先生の不朽の名作(勝手に認定)『メランコリック・ジゴロ』だったからなのです!
ただね、これが不朽の名作だったのは、やはり“ヤン・ミキ”(安寿ミラ&真矢みきのゴールデン・コンビ)の力によるものがかなり大きいのではと。
その辺の不安もわずかに抱いてまいりました。
ほんの少しですが、それは的中していました。
ヤン・ミキだけじゃない。
当時の花組の布陣は強烈だった。
鉄壁だった。
特に娘役が強かったなあ・・・(いやいや男役だって)と、懐かしみながら観たんですが(つっても、当時の花組版をぼくは実際には観ていない。テレビ放送を何度も繰り返し(だって面白いんだもん)観たのです)、今回の花組の皆さんも、フルメンバーでないにも拘らず、すごくよく演ってました。
確かに今の目で昔の作品を見ると、後のスターたちがまだまだ下級生で端役を演ってたりするので、当時の現実以上に豪華キャストに見える、というハンデはあるのである。
今の子たちも、よく演ってた、うん(なんで2回言った?)
つまりですね。
ダニエルとスタン以外の役の人は、初演時の上級生のイメージにとらわれず、独自のコメディエンヌぶりを発揮してそこそこよく演っていたのである。
ダニエル&スタンの二人が、ちょっと残念だったのである。
しかし、あの「立て板に水」の二人の丁々発止のやり取りを、初演のコンビと遜色なく上々吉のテンポで演りとげていたのは確かだ。そこは認める。
だが、あまりにも偉大すぎたヤン・ミキ(つーか、この作品自体が、完全に当時の花組メンバーに対する当て書きだったのであるから、ある意味仕方がない)
もっとはっきり言えば、偉大の二乗三乗だった真矢みき。
彼女以外のスタンなんて、大山のぶ代さん以外のドラえもん、加藤みどりさん以外のサザエさん、TARAKO以外のちびまる子ちゃんなのである(←言いたいことはわかるが、何気に失礼な気が・・・)
あのセリフの言い回し、テンポ、マンガのような(こら)動き。
決してそうちゃんが悪いのではなく(顔立ち的には、ダニエルとスタン、逆だったんだよな・・・上下関係を無視すれば)、ミキちゃん以外の人で演ろうとした時点で、「初演を観てない人だけ来てください」状態だったのだ。
だから、ミキちゃんの物まねでなく演ってたそうちゃんは、賢いし偉いと思う。
ただどうしても、スタンのどうしようもないいい加減さ、なのに憎めなさ・・・この辺をかもし出すのは難しいようだった。
で、主役のダニエル。
どっちかというと、まとぶんの方がそうちゃんよりも口八丁手八丁の“くえない”ヤローが得意そうに見える。
だから、いつもスタンにしてやられてるダニエルの、お人よしそうな感じ(ジゴロなのに、お人よしって・・・/苦笑)が、いまいち感じられなかった。
他の生徒に関して個々で言うと、悪党・フォンダリをみわっちが凄みを利かせて演っていたが、さすがに“偉大なる演技派”タカラヅカの大滝秀治(誰が言った?! そんなこと)・未沙のえる様と肩を並べようなんて100年早すぎちゃったのである。
つーか、いかにみわっちが実力派とはいえ、二枚目路線にいる男役が演る役か? これって。い、いえ、決してマヤさんが二枚目路線ではないとは・・・言ってるか(^^ゞ
逆におもろかったのが、初演でもマミが大怪演していたバロット。
マミのバロットは、バカさが陽性でストレートだった。
動物的なバカというか。大脳のしわが少ない感じ?(何故か言いたい放題)
しかし今回、まっつが演じたバロットは、バカの種類で言うと、脳の伝達回路が人より1秒遅い、って感じの、哀愁ある(何それ?)バカであった。
この「1秒の遅さ」が、えも言われず可笑しかった(^^ゞ
以下、“おいしい”キャラが数限りなく存在する作品であるから、キリがないのでこの辺でやめときます。
ショー。
これもだね・・・前トップスターさんのサヨナラ公演だった作品をこうして上演するのはよくあることなのだが、それを観るたびに、「○○さん、休演ですか?」的にしか観られないことが多い。
なんか、演ってる現トップさんも、かわいそうな気持ちになる。
ほんのちょっと前のことだしねー。
それと、ぼくが年とったせいなのか、ここ10年くらいのショーは、よほど個性的な作品でないかぎり、どれもこれも同じように見えて、あんまり記憶に残らないことが多い。
このショーも、どの場面が印象に残ったかと訊かれると、実は「ムムム・・・」なのである。
どの場面も、以前に見たことあるような感じが(あの・・・今日はもうそれくらいに)
「まとぶん花組」による「まとぶん色」のショーは、本公演まで持ち越しって感じだろうか。
それにしてもまとぶん、ショーの時は以前にも増してぶんちゃん(絵麻緒ゆう)に似てきたなぁ(歌声が特に)
生徒間DNA遺伝の不思議が、ここにも(・・)
加えて、彩音ちゃんが今やすっかり「トップ娘役の貫禄」をまとっており(今頃気づいたのか?)、花總みたいな雰囲気をかもし出している(いけないの?)い、いや、そういうわけでは(汗)
ま、新生花組の本領発揮は、次回本公演で見せていただくことにしましょう。
花組中日チームの皆さん、名古屋のおいしいものをたくさん食べて、千龝楽まで楽しく公演を続けられることをお祈りしております。
そして、バウチームもがんばれ!(まなとクンのドラキュラ・・・行きてぇ)でも、これはさすがにムリっぽい(−−、)
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