朝、スマホのメールをチェックしたら、ユナイテッド航空からショート・メッセージが届いていた。搭乗予定のサンフランシスコ行きが遅れるため、サンフランシスコでの東京行きへの乗り継ぎに間に合わない。シカゴ経由のフライトという代替案を示されたので、それに変更することにしたが、スマホをタップするだけで完了してしまった。
　ジャクソンホール空港への最後のドライブを終えて、無事にレンタカーを返却したが、１週間ともに旅した車と別れるのは名残惜しかった。
　今回のアメリカ旅行では、黒人をほとんど見かけなかった。イエローストーンに来ているアメリカ人の訪問客もホテルなどの従業員も白人ばかりなのだ。

　マッチに火がつかなかったため、また寒い一夜を過ごした。ストーブをつけている人はライターを持っているのではなかろうか。
　マッド・ボルケーノの湯気の上がり方はガイザー・カントリーより勝るとも劣らなかった。
　ヘイデン・バレーでははるか彼方にバイソンが１頭見えた。
　レイク・イエローストーン・ホテルは高級ホテルで、私が泊まったロッジとは別世界だった。
　オクスボー・ベンドをたつときに、いよいよこの旅も終わりだなとしみじみと感じた。
　時速55マイルはさすがに速く、ジャクソンまではあっという間だった。
　ジャクソンは、実はかなり魅力的な町だ。町の中を観光馬車が走っているし、ギャラリーの前に野生動物の彫刻がある。洗練されたレストランも多そうだ。

　ストーブをつけずに一晩過ごせるかと思っていたら、甘かった。早朝はひどく冷え込んだ。
　ラマー・バレーからの帰り道に、駐車スペースのすぐ近くでバイソンが道路を横切っていたので、車を降りて写真を撮った。たぶん近づきすぎていたので、バイソンから離れながら撮影して、すぐ車に乗った。
　タワー滝の眺めはすばらしかったが、その後で見に行ったアッパー滝とロウアー滝はもっとすごかった。今日は４か所の展望台で滝を眺めたが、キャニオンは本当に絶景で、ここまで来てよかったと心底思った。
　夕食のとき、少し前にレストランに到着した人が腕に日本語の入れ墨を入れていた。カップルで来ていたので、一言話しかけただけで終わったが。

　今日は予定を変更して、ミッドウエイ・ガイザー・ベイスンに行くことにした。駐車場は満杯だったが、近くの駐車スペースに止められた。が、グランド・プリズマティック・スプリングは湯気がもうもうと立ち込めていて、外縁のオレンジ色の部分しか見られなかった。
　テラス・マウンテンの木道を上っていくと、見覚えのある所に来ていた。そこは少し前に車で来ていたアッパー・テラスの木道で、道はつながっていたのだ。
　ガーディナーは素朴な小さな町で、イエローストーンの観光客相手の店が多いようだ。
　オールド・ウエスト・ディナー・クックアウトは予約がいっぱいで、申し込めなかったのは残念だが、ホテルは大自然の中にあって、部屋の前にはりすがたくさんいる。

　午前０時頃から４時頃まで全然眠れない。耳がほてって本当に寝苦しい。
　オールド・フェイスフル・ガイザーはほぼ予想時刻どおりに噴出が始まった。噴出を待つ間、ベラッジオの噴水ショーを思い出したが、こちらは人工的に作られたものではないところがすごい。モーニング・グローリー・プールは思ったより小さかった。ここに物を投げ込む人がいるらしい。
　睡眠不足気味だったので、ホテルで１時間休憩して、アイザ湖に行くのを取りやめた。
　ウエスト・サムで木道を歩いているときに、雨が降ってきた。
　今日はファウンテン・ペイント・ポットとウエスト・サムへ行く道を見落としてしまい、どちらも通り過ぎてしまった。

　まだ体が時差に慣れていないせいか、疲れているのになかなか眠れなかった。朝は隣のベッドを使っている人のイタリア語の会話で目が覚めた。
　トランスフィギュレーション礼拝堂は今も使われている施設で、日曜日のミサが行われていた。ジェニー湖は、ビュー・ポイントで車を止められなかったため、車の中から見られただけだった。シグナル山からの眺望もすばらしかったが、今日のハイライトはコルター湾での湖畔のハイキングだった。１時間10分ぐらいの行程で、きつすぎず、いい運動になった。
　運転中眠くなってきたので、グラント・ビレッジに寄って休憩したのは正解だった。運転の反省としては、急ブレーキをかけることをなくしたい。

　飛行機の中でやった地下鉄の路線を作るゲームが面白かった。
　やはり食事時には円安を実感する。今日の昼食はいなりずし２個と缶入りの緑茶で $10.28（約1,540円）だった。
　サンフランシスコでは出発までゆっくりできたのだが、ジャクソンホールに着いてからが大変だった。
　まず、駐車場で借りた車をなかなか見つけられなかった。ナンバー・プレートの番号とキーに書かれている番号が違っていたのだ。
　次にホテルをなかなか見つけられなかった。ネオン・サインなどは何もなく、カーナビを使って近くに車を止めることはできたが、歩き回っても見つけられず、近くのレストランの人に助けてもらった。