古代アゴラ、ローマン・アゴラの人の少なさに比べて、アクロポリスはさすがにさまざまな国の観光客でごった返していた。遺跡の歴史的な価値よりも立地条件が人をひきつけているのだろう。
　ディオニソス劇場は入場するよりも上から眺めたほうがいいと思う。
　昼食を食べた食堂ですいかをサービスしてくれたのは、ギリシア語をしゃべったからだろうか。
　マスティハのトフィーがみんなの口に合うかどうか、不安。アテネの本屋では日本語の教材・辞書はおろか、ギリシア語で書かれた外国語の教材も置いていなかった。
　バジルのフレーバーがついたオリーブ・オイルを買う機会がない。28日にオリンピアで買っておけばよかったと今にして思う。

　デルフィは町だけでなく、遺跡からも絶景が見られた。日本人を見かけないのが不思議なくらい。
　今日は今まで話せなかった人と話せたのでよかった。
　ギリシア人のガイド。簡単なギリシア語のレッスンになり、お互いの言語の勉強の話をした。
　ブラジル人の家族連れ。ブラジルでは日本人は鮭を食べないと言われているそうで、それを否定したり、日系ブラジル人の話をしたりした。
　イタリア人のグループ。私がイタリアに行ったときの話をしたときの反応がいかにもイタリア人的だった。
　何といってもオーストラリア人のグループの１人と友達になれたのがよかった。
　最後の夜の食堂プサラスでもマネージャーとの会話が楽しかった。

　オリンピアの遺跡はのどかな所だ。スタジアムに行くと、ここが古代オリンピックの競技場だったと実感できた。
　博物館はガイドに案内してもらうよりも自分で見て回ったほうが、見たものが記憶に残るかもしれない。
　テイスティングではオリーブ・オイルをたくさん試食した。ハーブの味がついたものを買って帰ろうと思う。
　事前に渡されていたツアーの案内では、オリンピアからデルフィに行く途中でパトラとアラホバを通ることになっていたが、実際は通らなかった。
　デルフィでこんな絶景が見られるとは知らなかった。
　夕食ではオーストラリア人とニュージーランド人の中に日本人が１人。もう少しさまざまな国の人がいたらよかったのに。話題は「私は16歳で初体験したけど、周りはみんなもっと早かった。」とかで０時過ぎまで騒いでいた。

　バスに乗っている間は眠かった。
　コリントス運河は写真では大きさが伝わらないだろう。
　エピダブロスの劇場は昔のままの形でよく保存されている。
　ミケーネの遺跡は今では普通に地上にあり、シュリーマンが発見するまで地中に埋まっていたとは信じられない。
　プールは気持ちよかった。
　今日は英語の聞き取りに苦労する日だった。ガイドのギリシア人の英語は、発音の癖が強くて、イタリア語をしゃべっているのかと思ったら英語だったということがよくあった。
　同じツアーで同じホテルに泊まっている４人はオーストラリア英語を話すため、細かい部分がわからなかった。

　結局ミコノス島のペリカンを見られなかった。
　空港には予定より早く着いたが、タクシーが捕まらなくて遅くなるよりはいい。
　アテネは日中は暑くて歩くと疲れる。だが今日予定していた所はすべて回れた。
　考古学博物館では彫刻がよかった。
　コロナキ地区のブランド・ショップはほとんど閉まっていた。
　モナスティラキ広場から始まるプラカ地区の散策は楽しい。食べ物もおいしいし、日本人があまり来ていないのが不思議だ。

　ホテルから見える海の眺めがすばらしくて、来てよかったと思った。
　スーパー・パラダイス・ビーチは、ビーチそのものの美しさはそれほどでもないが、ほかの客を見ると刺激になる。自分はゲイとしてこれからどんな風になりたいのかと考えた。
　アノ・ミリの丘の風車の所から下りて来るとき、ここは尾道に似ていると思った。
　カストロ・バーで飲むことはゲイにとってどんな楽しみなのかと考えた。ヨーロッパのゲイにはこのバーは有名なんだろうか。
　ところでペリカンはどこにいるんだろう。
　ミコノス島を歩いていると、ギリシア語より英語を目にすることが多い。

　成田―ドーハ間はエコノミーからビジネス・クラスに替えてくれた。やはり席の快適さと食事は全然違う。
　時差ぼけがまだ続いていて、睡眠不足気味だ。
　ミコノス島のタクシーは運転が乱暴で、狭い道にも強引に入って行く。