ささやかな日々

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2021年01月24日(日) 
旧い友人から珍しくメッセージが届く。冬になると具合が悪くなる、心が辛い、と書いてある。
記念日反応はそうやって、被害者の心を蝕むんだよな、と、ひとりごちる。被害が一度でなく複数回だとなおさらに。

雪になる予報だったのが残念ながら外れ。雪を楽しみにうずうずしていた息子のがっかりぶりは半端ではなく。泣きそうな顔で「雪だるま作りたかったのに」と言っていた。冷たい雨に閉ざされた週末。親友の家に遊びに行くことにする。着いて早々、息子は親友のテレビゲームに齧りつき、私たちは梱包作業を。彼女のメモに従って為していくのだけれど、優先順位の高いもの、しかも重いものから詰めていかなくちゃいけなくて、そのメモの細かさといったら。しかもそのメモは彼女の頭の中にあって、だからその都度彼女の指示を受けてからしか作業できず。なかなか進まない。ふたりして苦笑しながらも、何とか梱包を完成させる。海外用梱包がこんなに大変だとは知らなかった。

Aと久しぶりに電話をする。仕事がこれまでの十倍くらいは忙しくなって、でもそのおかげで気が紛れているようで。一時期の弱々しさがどこかに消えていた。そうか、よかった、と思う一方で、ちょっと心配も。その反動がどこかでどばっとでなければいいけれど、と。でもそんなの余計なおせっかいというもの。今はこれで何とかなっているのだから、余計なことは言わずにおこう。またその時が来たらその時に。

月のものが久しぶりに来て、身体がしんどい。どうもおかしいなと思ったら、何か月ぶりかに。月のもののしんどさとおつきあいしてもう何十年経つんだろう。何十年経ってもしんどさは続くということを、生理が始まった頃は知らなかった。いつか終わるこのしんどさもいつか終わる、と、勝手に思って、何度も願ったっけ、早く終わりますように、と。頭痛や身体痛、だるさ、憂鬱、もろもろが何層にも絡み合ってやってくるこの時間。
どうしてこれ、女だけなんだろう。男も等しくそうなればいいのに。不平等だよな、ほんと。女だけ、って。

カウンセリングで、「解離しちゃうかもしれないけどここ大事なところだと思うから突っ込むわね」とカウンセラーが。でも、そうされればされるほど、カウンセラーの声が、言葉が、異邦人の、いや異星人の言語に響いてきて、頭の中がぱちぱちする。目の中でそのぱちぱちが小さく破裂し続けて、何がなんだか分からなくなる。「先生、先生の言葉がショートして全然理解できない」と訴えるのだが、カウンセラーは何度もそれを繰り返す。私はちっとも彼女の言葉を理解できず。
診察になって、主治医にそのことを伝えると、「そういう反応が出るのは、あなたの解離による防衛反応だから、おかしいことじゃないのよ」と言われる。「それがあなたを守ってるんだから」とも。
ぽろり、涙が零れた。


浅岡忍 HOMEMAIL

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