ささやかな日々

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2020年04月05日(日) 
今日が日曜日だということも失念するほど、日々が淡々と過ぎてゆく。昨日夕方届いた赤煉瓦でベランダを少し整えた。アンティークの安い煉瓦を買ったから、ちょっと隙間ができてしまい、ぐらっとするところはクッションを当てて何とか済ませた。息子が座っても大丈夫なことを確かめて、二人でプランターをその上に乗せる。できたね!なんて言い合う夕暮れ。ずいぶん日が延びた。なかなか沈まない西の日を、ふたりでぼけっと眺める。

息子と自転車で川沿いを走ると、桜の樹はもう散りはじめており。ああここももう終わってしまうのか桜が、と思いながらしばし見やる。息子が、鴎ももう海に帰っちゃうねと言うので、そうだね、また冬戻ってくるまでさよならだね、と応える。
毎年ここでは桜祭りが催される。でも今年はコロナで中止。それでもと集うひとたちがいて、桜の周りだけひとがわらわらと。
何となくもの寂しい、春の日。

息子は娘と違い、一人遊びができない。いつでも「ねぇねぇ!何する?何する?」とくっついてくる。男の子と女の子の違いがあるのかもしれないけれど、それにしたってまとわりつきすぎだろと正直閉口する。でも、これもあと数年すれば終わるんだよなあと、そう思うと、ちょっと切ない。
コロナ鬱やらコロナ離婚やら、ニュースを見ると、コロナを表す数字やニュースで賑わっている。それがしんどいから、少し距離を取るようにしている。最低限の情報で私には十分すぎるから。

友達が「定時連絡!」と言いながら毎朝「おはよう」と声をかけてくる。お互い生存確認をそこで為す。別に他に用事はないからそれを交わすだけなのだけれど。でも、ありがたいな、と思う。そうやって気にかけてくれる友たちがいるということ。ありがたいな、と。

そういえば弟の誕生日だと気づき、弟に連絡を取る。お誕生日おめでとう、今年はいい年になりますように! すぐ、ありがとう、と返事がある。身体を痛めて今しんどいだろう。弟よ、もうお互いいい年になっているけれど、この一年一年、いや、一日一日を、大切に生きような。


浅岡忍 HOMEMAIL

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