てくてくミーハー道場

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2019年10月05日(土) 『ラ・マンチャの男』(帝国劇場)

何度観ても納得する。

この作品がぼくにとっての“生涯1位の作品”だと。

高麗屋、さすがに体力的な面では老いていますが、アロンゾ・キハーナを演じる上ではその老いは何の障害にもなっておりません。

むしろ、精神的にはどんどんキハーナに素で近づいて行ってる(こら)のが重畳。

上條恒彦さん、荒井洸子さん、石鍋多加史さんは、ぼくが初めてこの作品を観たときからの不動のキャスト。ありがたさしかない。高麗屋はもちろんのことながら、これからもこの方たちのキャストで長く続きますように。

駒田一さんはぼくが初めて観たときは陽気な床屋さんだった。

前回か前々回ぐらいからサンチョになったんだっけ。

軽やかさは良いのだが、高麗屋よりも実は背が高そうなのが気の毒。苦労して小さく見せてるんだが、そこに少し無理を感じて100パーセントサンチョとして愛でるのが難しい。





さて、今回最も「観て良かったーーーーっ!」と思ったのが、あさこ(瀬奈じゅん)のアルドンザ。

気が強く、がさつで頑丈(あさこ、ごめん・・・)な女。だが、その広い背中(ご、ごめん/汗)には、この世の底辺で生きているとてもとても純粋な悲しみがキラキラとラメのように張り付いている。

アンナ・カレーニナは完全なミスキャストだったが(今頃言うな!)、アルドンザはあさこの当たり役になったはずだ。今回だけと言わず、ぜひしばらく続演してほしい。





うん。今回の上演に関してはこれだけ言えれば満足だ。

でも、あとで何か思い出したら書き足すかも。

一応、以上。


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