てくてくミーハー道場
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2018年12月08日(土) |
『命売ります』(サンシャイン劇場) |
この秋、なぜかパルコが三島由紀夫原作の対照的な二作品をほぼ同時上演していた。
時間と体力が許せば大作『豊饒の海』も観たかったのだが、うっかりしているうちに終わってしまった。
なら、こっちもいいか(何なの最近のやる気のなさは)と思ってたのだが、時間と体力が許したのでやってきました。
観て良かったなあ(´-`*)
引きずって悪いが、昨日観た『カクタス・フラワー』の物足りなさ(ちかちゃんの美貌除く←しつこい)を吹っ飛ばしてくれました。
特に、脚本と演出がぼくにヒット。
ノゾエ征爾氏の作品は、板垣恭一氏よりももっと観たことなかったんだけどね。
もしかしたら、セリフの大部分にミシマの美麗文体が活かされていたのかもしれない。原作読んでないから分かんないけど←
その美麗なセリフ群を、きっちりくっきりと届けてくれる役者連の口跡の良さにも感動した。
皆さん本当に一人残らず上手だった。
ぼくが知ってた役者さんは13人中7人しかいなかったけど。
多分これは演出家の手柄だと思うんだけど、リズムが絶妙なのよね。
ストーリーは「全編悪夢」みたいなシュールさで、そこんとこもぼく好みだったし。
ほぼ訳も分からずに観に来た(おい)芝居がこれほど面白いと、すごく得した気分になれますな。
原作を読んでみたくなりました。
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