てくてくミーハー道場
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2017年05月14日(日) |
宝塚歌劇団星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』(東京宝塚劇場) |
純正星組ファンが待ち望んでいた、生え抜きトップの満を持した就任である(奥歯にものが・・・)
いえいえおめでたいことです。冒頭に書くようなことじゃありませんが(じゃあ書くなよ)、ぼく自身、「一番ヅカヅカした組」として星組を愛していますし、ならばこそ、“星組臭の強い”トップさんの時代の星組の方が安心して見ていられます。
なんの因果か、ぼくが一番好きな種類の生徒さんであるにもかかわらず、本人の資質に全然合わない星組のトップに任命された過去のお二人(もう誰か判ったよね?!←お怒り)の、今後の外の世界での活躍を祈るのと同じ熱量で、今回の新トップさん時代の星組の繁栄を願っております。
なのに、なんでワイルドホーンのミュージカルとかさせんの?!(←今日は大暴走の予感)
歌はだめだろ歌は。(お、おい/大汗)
まあ、お披露目公演てのは昔から不思議と客が入らないので(なぜか、二番手時代に絶大な人気があった人でもなのだ。前任者のサヨナラの反動がくるらしい)、大作・人気作で先手を打ちたいのかもしれないが。
でもなあ、よりによって(それ以上グチグチ言うと出入り禁止にしますよ?by 宝塚歌劇団)
すみません。
実際に観た感想を書きます。
予想通り、さゆみ(紅ゆずる)の歌は上手になってなかった。
みちこ(北翔海莉)の時代にいくらか鍛えられたかと思ってたんだが、やはりソロで何曲も歌うとボロが出る。
低音が出てないし、ロングトーンは「音ははずしてない」レベルなので、トップになると上手に聞こえる魔法のミキシングもあまり効果を発揮していなかった。
とにかく地声が高いので、セリフも、パーシー・ブレイクニーという人を食ったような男のひょうきんさが出てるときは良いのだが、あまりやりすぎると軽薄に聞こえる。
ただ、ここがさゆみの武器なのだが、とにかく真ん中に立ってるのが“さま”になる。
パーシーがスカーレット・ピンパーネルに引き込んだ友人たちを従えてゼロ番(舞台のセンター位置)に立ってるだけで、舞台面が映えるのだ。こういうところはもう生来の資質なのだろうと思う。
あとは、今後何種類か色の違う役をやって、その中でぼく好みの人物像が出現しますように、と祈るのみだ。
役の上でも、立場でもさゆみの新妻となった綺咲愛里ちゃん。
はい。今までのこの子の記憶、ございません。(←)
えーっと、みちこのサヨナラでは、半次郎(みちこの役)の奥さんのヒサを演ってた?
あっそう。(←おい!)
ごめんね、娘役に冷たくて。
で、今回ようやくお芝居や歌をじっくり観賞させてもらったが、あら、あんまりお上手じゃない。(ずけずけ)
マルグリットは、「ヒロインだから」以上に、歌うまくないとまずいよ?国民的女優の役なんだから。
なんかごめんね、きつくて。
だって過去のマルグリットと比べてしまいますと、やはり。
まあそもそも、パーシーもマルグリットも歌うまコンビだからやってきた作品なのでね。
そういう意味では、今回の主演コンビはバランス“は”とれてたかな(イジワル)と思う。
彼女に関しても、次回以降に期待かな。とりあえず可愛いし。
んで、こっからが本番です。(くるぞくるぞ?)
まこっつぁん!(礼真琴)星組に、いや宝塚にいてくれてありがとう!!(←やっぱり)
もーこれからの星組は、アナタだけが頼りよ(;;)←おい。
顔が子供っぽいとか、それが何だ!(気にしてる)
ぼくん中では、これまでのショーヴラン(花組『紅はこべ』や外部公演も含む)の中で1位確定です。もーあんた()ショーヴランどころか『レ・ミゼラブル』のジャベールだってできそうだよ顔はガブローシュみたいだけど(それほめてんの?)
「君はどこに」なんて、一日中エンドレスで聴いていたいほどですCD買っちゃおうかなあ。
それより、まこっつぁんのオリジナルCDって出てないの?
二番手になったばっかだからまだないか。よし待とう。←
いやそれよりキャトルレーヴでカスタマイズCDを作ろう、今度。
はい。←?
今の星組に申し上げることは以上です。(えっ?!)
・・・以上です。(歯切れが悪いな)
・・・・・・カイ君(七海ひろき)・・・がんばろう。(←そういうことか)
もうちょっとがんばろう。
いや、今回のロベスピエールは、カイ君比では()がんばってたと思うよ。
でも、もっともっとがんばろう。
なんか歯がゆいんだよな。
はっきり言って美貌は星組随一。
すでに学年的にもてっぺん見えてるわけだしっていうか、いつのまにかつっかえてるし(そういう表現はおやめ!)
組人事に関して部外者がどうこう言うことではないが、その学年に照らして、今のカイ君の立ち居地に関しては、誰も文句は言えないだろう。むしろ「妥当だ」と言うしかないだろう。
でも、立場がどうであれ、舞台が、タカラヅカが好きなら、いくらでも自分の力で「オイシイ舞台人生活」は送れるのだ。実際ロベスピエール、いい役だったし。
だから、がんばってほしい。これからも。
しかし、梅芸版をディスっちゃうようで申し訳ないが、この作品、やっぱタカラヅカでやるのが一番楽しめるな。
なんせ、舞台面の華やぎが段違い。
役者のスキルが多少劣っていても(こ、こら/汗)、登場人物の造形はタカラジェンヌにかなわない。
「男とお洒落」のシーンなんて、正直、タカラヅカだと全然違和感がない(え?それって逆にダメなのでは?)
あんたたち、いつもそんなような衣裳じゃんか、と客席でツッコんでしまった。
男優さんたちがスカピン一味(麦わらの一味みたいに言うなよ・・・)をはっちゃきに演じていても、どうしても「恥ずかしがってるだろお前」って感じが見える。
なんか、どことなくショボい(こら)のだ。
まあ、もともとのブロードウェイ版でも、ここは“むくつけき”男たちが派手なカッコしてるのをニガワラするシーンらしいのだが。
宝塚歌劇団が上演することで、いろんな部分に新しい意味ができてしまうというのは以前からよくあること。それはそれで別のものとして楽しんだ方が良いのだろう。
梅芸版も再演が決まったそうでおめでたいことですが、「動くリカちゃん人形」のジェンヌたちにはどうやっても勝てないんですから(きついぞ、ておどる)、男女混合版はその利を活かして、また別の魅力を見せてくれることを期待しております。
あれ、今日の公演の感想と関係ないことを書いてしまった。
新生星組に関しては、デイドリーム号ならぬ「スカーレットスター(紅の星)号」の航海が順風満帆であらんことを、心より祈るものなり。
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