てくてくミーハー道場

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2016年03月04日(金) 『リビング』(赤坂RED/THEATER)

ぼくはだいたい出演者目当てに芝居を選ぶんですが、今回は「脚本・演出」で選ばせていただきました。



脚本・演出:荻田浩一



ひゃっほう。←

どんな“幻想・耽美”な内容かと思ったら(本人もプログラムに書いてた。自分がどう見られているのか解っとる/笑)、このコヤでよくやってる、日常的シチュエーションの中にほろ苦さのある小劇場的プティファンタジーであった。

出演者の中でぼくが知ってたのは、ミミ(舞羽美海)と大野幸人くん、治パパ(治田敦さん)だけ。

元ジェンヌの香坂千晶さんは、彼女の現役時代をぼくは知らないので(なーちゃんこと大浦みずきさんと同時退団だったそうだ)、普通に「女優さんだ」という目で見た。

加えて、まったくヅカヅカしてない芝居だったこともあり、普通に小劇場的感覚で観させていただきましたでござる。

といいますより、登場人物の名前が、

主人公:藤野真太郎(本当は「シンタロウ」だが、皆から「マタロウ」と呼ばれている)

その父:ミツオ

母:ミヨ

母の愛人:ショウ

主人公の幼なじみの美少女:シズカ

主人公の元上司:ゴウダノビル

主人公の元勤務先に来る問題客:ハットリ

と、



完全にあれじゃね?



とわかるお遊びがしてあって、しかも、ミツオの職業はマンガ家、という、オギーらしいオタクっぽさ満載のシチュエーションであった。

ぼくとしては、お母さんは「ミヨ」じゃなく「ウタコ」にしてほしかったなあ、というのが唯一の不満(オタク競争をすんな!)

それと、『○○えもん』から二人出すのは良くないよ、とか(そういう問題じゃない!)

そうか、お母さんを「ウタコ」にして、シズカを「ミヨちゃん」にすれば良かったのに(だから、そういう問題じゃない!)






すみません。

というのは、こういうどうでも良いオタク的瑣末さにこだわった感想しか書かないのは、正直な話、内容にはそんなに感銘を受けなかったからなのであるこっそり書くが。←

なんつうか、途中でネタばれありありな鈍い演出だし、そもそもよくありげ(実際にということではなく、このテの小劇場的なエンゲキによくありそうという意味)な内容だし。

名前を聞いたことがない作家と劇団だったら、ぼくはちょっと金払えないな、と思った(偉そうでごめん)

最後、タンゴでうやむやにしちゃうところなんぞ(こらこらこら)、大変オギーっぽくて笑けました(ずいぶんディスりますねえ)

まあでも、最後まで退屈せずに観られたのは、出演者たちの達者さと、ぼくが言ってるほど破綻してない脚本の構築力のおかげだったと思う。

ともかくオギー、次回はお耽美作品で逢いましょう。←


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