てくてくミーハー道場

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2015年12月14日(月) 宝塚歌劇団雪組全国ツアー『哀しみのコルドバ』『La Esmeralda』(相模女子大学グリーンホール)

(ご明察のとおり、これは“昨日日記”です。しかも2016年の3月になってからゆっくり書いております)




バルセロナは超暑かった熱かったようですが、コルドバ相模大野は少し肌寒かったです。

みぞれまじりで。



じゃなくて。


なんだかね、期待値が高すぎたのかもしれん(えっ?)

何度も再演されている名作 × 芝居の雪組

しかも、ずっと“ダンスの人”だと思ってたちぎさん(早霧せいな)が、実は大変な“芝居力の人”だということに気付かされたここ数年の上演作品の数々。

そして、歌芝居ダンスの三拍子そろった、歌劇団○年ぶりのスーパー二番手だいもん(望海風斗)

これは期待値上がる。



上がりすぎた。(ええっ?)




うーん、どうしてだ(知らん)

やはり出てしまったのか、「昔観たときの名シーンがちらついてしまう病」が。

あのシーンこのシーンで、

「あれ? このセリフの言い方は、こうじゃなかったかな?」

とか、

「ここんとこは、こういう動きじゃなかったかな?」

とか。

ぼくは前回、まとぶん(真飛聖)時代の花組バージョンを観たときに、ヤンさん(安寿ミラ)時代の花組バージョンでは気付かなかったあれやこれやに気付かされ、「深い話だ」と唸ったものなんですが、今回はなんか、

「君たち(エリオとかエバとかアンフェリータとかマリアとかパウラとか)、なぜかやたらに慟哭してるけれども、そんなん、解決法は至極簡単じゃんか」

と思ってしまった。

特にエリオ。

なんで死ぬ?(えっ? それを言っちゃあ・・・)

まとぶんの時には、ヤンさんの時とまた違う説得力がありまくり(初演のミネさんバージョンは古ーいビデオでしかもカット版しか観てないので・・・)、まとぶんチームの演技力に瞠目したものなのですが・・・。

同じ脚本でありながら、一方は「いやいや、話は簡単だろ」と思わせ、一方は「そうだよね、死ぬしかないよね(美しい!)」と思わせる。

これは生徒たちの演技力のせいなのか、演出が違っちゃってるせいなのか。

実はそれほどはっきりとした違いはなかっただけに、すごく不思議な思いでした。

もしかしたら、ぼく自身の心の変化が原因なのかもしれん。

この数年の間に、神経がず太くなってしまったのかもしれん。

それはそれで哀しすぎるが。



それにしても、このメインテーマ(「コルドバの光と影」)は、何回、いや何十回何百回聴いてもカッコええったらない。

そして、名曲「エル・アモール」は、4人全員(だが特に娘役)が歌が上手くないと、けっこう萎える(だから、ヤンさんチーム時が最高。ミネさん時は、リカルドなしの3重唱だった気がする、うろ覚えだが)

今回は、歌えるのがだいもんだけという地獄絵図(こら!)だったので、ぼくにとって非常に低評価の原因となりました。

あと、毎回「こいつは何なんだ」とぼくを怒らせる()ビセントなんですが、今回ビセントを演じた彩風(咲奈)はけっこう頑張ってたと思います。

人妻と不倫してみんなに叱られても耳を貸さずに駆け落ちしたくせに(言い方!)、エリオが引退するのを聞きつけてしれっと一瞬だけ帰ってくるというその行き当たりばったりな感じ(・・・)を、どういうわけかイヤミなく見せれる、中々の芝居巧者とお見受けした。(ほめてる?)

ほめてます。

ショーでも完全に「この子、路線なのね」と分かる扱いでしたし、今後の雪組にたくさん貢献してくれることを楽しみにしております(とか書くと、すぐ歌劇団は組替/略)



さて、ショーでございますが、前回の本公演版をマイナーチェンジしてたのはわかるんだけど、やたら「エスメラールダー!」「エスメラールダー!」と連呼してる記憶しかなく。

ほんっとに最近記憶力が・・・(歳のせいか?)

“黒塗りショー苦手マン”っぷりを発揮してしまい申し訳ない。

あ、そうそう、全編スペインなんだよね、今回は本編もショーも。

スペインづくしでそこは良かったんだけど。

ただ、今回のショーの中でぼくの記憶に一番残ったのは、最もスペインと関係なくない?みたいな(オイ)F1の場面(しかもプログラムによるとカタロニアじゃなくモナコって・・・まあ、どこだろうとタカラヅカのお客さんには全然問題ないんですが。F1オタとヅカオタがかぶってる人ってそんなにいないだろうし)での彩凪(翔)と永久輝(せあ)のダンスバトル。昔ほかの演出家先生のショーでちょっと観たことがあるのだが気にしない()

特に印象に残ったのが、彩凪がダンス→歌(「Truth」に歌詞がついてる!)→ダンス、というジェンヌならではの超絶ハードな技を真摯にこなしていたところに感心。

彩凪は本編でもアルバロを演ってたし、ぼく好みの生徒なのかもしれん。今後大注目である(今頃)





てなわけで、スペインにどっぷりとつかりながら小田急線で帰宅し()、早速録画しといたグランプリファイナルを観た。

羽生君のSPFSをエンドレスリピートしたかったんだが、せっかくなので最後はフェルナンデスのSPをもう一回視て、スペインづくしで仕上げました(笑)

ランララランラン♪ラララララン♪(←視ながらいつもドミンゴと一緒に歌ってしまう迷惑なヤツ)


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