てくてくミーハー道場
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2015年07月19日(日) |
ミュージカル『サンセット大通り』(赤坂ACTシアター) |
ノーマとジョーがダブルキャストなんですが、クロスキャストではなく、安蘭&平方組、濱田&柿澤組の二種類です。
だから、二回観ればコンプリできたんですが、なんやかんやで今日しか観れませんでした。
実は、ストーリーを漠然と知ってただけで、映画もミュージカルもちゃんと観たことがなかった。
なるほど、面白い作品でした。
あんま熱意のない書き方をしてしまったけど、まじで、面白かったです。
ただ、一言だけ、言わせてもらう。
「50のババアが」って、いくらセリフでも失礼だろ!
ハァハァ・・・お、落ち着いてヾ(−− )
ジョーのセリフ「50であることは、恥ではない。25歳の振りをしない限りは」に、心底打ちのめされた54歳老婆(←やめなさいっ!)
いや確かに、50歳であることよりも、それで25歳ぶってる方がかなり痛々しいわな。それはわかる。
でも、どうでしょ、ノーマのように、(元)絶世の美女なら、50歳なんて余裕で“女”だよね。彼女がイタいのは、やはり、「自分が50になったこと」を受け入れてないからなんだと思うが、だからといって、ジョーといい仲になるのを「キモい」と評価する世間の方が、ぼくには幼稚で汚ならしく見えてならないけどね。
つうか、ジョーがそもそもけしからん男だろ。
友達の女盗るとか。
ベティも、バカ女の典型だろ。(お、落ち着いて、ておどるさん(54))←うるさいっ!!!
内容に関する斜め上からの感想はこのぐらいにして、演者さんへの評価。
とうこ(安蘭けい)
ノーマっていう役がこんなに“可愛いオンナ”とは知らなかった。怖いオバちゃん(キミも「オバちゃん」言うてるやんか)だとばかり。
ブロードウェイ版のグレン・クローズのイメージが強すぎたからな。
とうこは体が小さいので、そういう“押し出し”は期待できなかったけれど、演技力的には安心できた。
ただ、歌を聴きながら「この辺は濱めぐの方が上手いかも・・・」と頭を掠めてしまった部分も、実はあった(とうこだって歌うま選手の代表だけど、濱めぐのレベルはすごいからさ)
しかし、芝居の絶妙さはとうこならでは。
(平方)元基くんとのコンビネーションも良かった。
元基くんのジョーが、大晦日(もう年明けてたか)のシーンで思わずノーマにキスするシーンは、なぜか思わず、
「やったぁ!」
と快哉を叫んでしまいました(心の中で)
そんぐらい、ノーマがいじらしくて可愛いかったのよね。
(ホンマはぼく、リストカットとかするような女は完全に勘弁て人間なんだけど)
元基くん
絵に描いたような爽やか青年でしたな。
ジョーはもうちっとロクデナシなところもあるはずなんだけど(冒頭でいきなり借金取りに追っかけられてるし)、まあいいんでないかい。←なぜか、若干投げやり
歌もだいぶ上手くなったし、最近の日本のミュージカル界って、人材豊富でほんと良いなあ。
(鈴木)綜馬さん
絶妙。
マックスのナンバー(つまり、注目されるシーン)は1曲ぐらいしかないんだが、舞台上にいるときの端々での表情がすばらしい。
ぼくが一番好きだったのは、ノーマが撮影所にいる間に車を手入れしてるシーン。
普通に執事らしくスマートにやってるんだけど、ところどころに「年寄りぃ・・・」って雰囲気がかもし出されていて、笑ってしまいました。
それと、マックスにも「そうだったのか!」的な秘密があって興味深かったっす。
(夢咲)ねね姫
いやー、申し訳ないのだが、最初「誰?」って思っちゃったよ。
まあ、ベティ自体そんな派手な子ではないわけなんだけど、なーんか、じみーな女の子だった。
ただ、脚はきれいだった(どこを見てるんだ?!)
あと、ぼくはねね姫の「地声で歌ってるときの声」が好きなんだけど、この作品のベティってキーが高いのかね? 全体的にファルセット連発で、そこもねね姫と気づかなかった要因かもしれない。
しかし、ベティって、謎な思考回路の子だなあ(おばさんはおばさんに肩入れ・・・してるわけじゃないんだよっ! 普通に考えてそう思ったのよ!←必死)
そんなわけで、ひたすらアーティ(水田航生くん。今回もイケメン)が可哀相でした。
こんな感じかな。
再々演があれば、また絶対に観に行くと思います。今度はぜひ濱めぐバージョンも観たいっす。
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