てくてくミーハー道場
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2015年03月28日(土) |
たまほーーーーーーーーーーめ(←オイ) |
行ってまいりました『ふしぎ遊戯』(品川プリンスホテル クラブex)
これ、観た人のほとんどが等しくブログやらツイッターやらに書いてると思うんだけど、ほんとに、
思った以上に、良かった。
“思った以上に”てのが必ずつくのも、デフォな感じで(笑)←おい
おそらく、原作に関しては、大まかな設定だけ抑えとけば、読まなくても大丈夫だったんではないかと(すみません。未だに読んでない)
むしろ、読み込んで、ストーリーに思い入れがありすぎると、
「なんて大雑把な脚色なの?!」
と少し腹が立つ可能性がある。
上演時間的にやむをえなかったのかもしれないが、七星士が揃って、「さあ、これからどうなる?!」ってところで終わった感じ。「起承転結」で言えば「承」までしか進んでなくて、「『其の弐』にご期待ください」って感じの終わり方だった。
続演があるかも知れん。テニミュみたいに。←
実は正直に言わせていただければ、「現実社会では取り柄に欠ける平凡な女の子が、不思議な世界に迷い込んでその世界の相当重要な役目を担って」というのは、ほぼ少女マンガの古典的大長編『王家の紋章』だし、「主人公の周辺に、“一定の条件で結ばれた”各々強烈なキャラクターを持った登場人物たちが集結して(以下略)」というのは、漫画どころか『水滸伝』や『南総里見八犬伝』というあまりにも有名なひな型があるファンタジー。
原作漫画がそうなんだから、今回の劇化にあたってもそれを踏襲せざるをえないのは仕方がないが、正直これに関しては既視感アリアリでした。
ただ、原作者の渡瀬悠宇氏のキャラクター造形がきちんとしていたせいか、脚本上でも七星士それぞれの性格がちゃんと描き分けられていたのが良かった。
さて、出演者に関してですが、ぼくは喜矢武さん以外は皆様初めて見る人ばかり。
だと思うが(なぜ自信なさげ?)
ちょっと不思議だったのは(『ふしぎ遊戯』だけに←)、プログラムの写真を見ると、喜矢武さんよりも美形だな(おいっ!)と思う人がちらほらいるのに、実際に舞台姿を見てたときには、登場人物の中で、喜矢武さんが一番カッコ良く見えたんですよ。これ、ボンギャ視覚なのかしら?
ニコ生やテレビなんかで見るときの「厚化粧のガキっぽい兄ちゃん」ぶりはどこへやら、ステージでエアギターかき鳴らしてるときに勝るとも劣らないイケメソぶり。
普段の評価が低すぎるのかしら?
こんなにちゃんとセリフが言えて、こんなにちゃんと動ける人だとは思わなんだ。(さっきから超失礼なんですけど!)
しかも、セリフは一切かまなかったのに、カーテンコールでの挨拶では見事にカミカミだったといういつもの喜矢武さんクオリティー(笑)
予想以上に喜矢武豊を堪能できました(^^ゞ
あのトンチキ映画(こら)『死ガ二人ヲワカツマデ』は一体何だったのだろう・・・? と今さらながら謎である。
他の出演者の皆さんに関しては、まあ、作品の世界観に合ってる面々ばかりで、良かったと思います。原作を読まずに行ったので、ビジュアルの面で各キャラクターそのものだったのか、それとも及んでない人もいたのかは分かりませんが。
芝居力で言えば、本郷唯を演った伊藤菜実子がしっかりしてるな、と感心。
なんと、親友であり同級生のはずの夕城美朱 as 伊藤(姓が同じ!)梨紗子と○歳も違うらしい!
なるほど、しっかりしてるはずだ。と納得すると同時に、おばさんにはちゃんと十代に見えたことにも重ねて感心。
終わって品川の街に出てみると、意外に上演時間が短く(休憩なしの2時間強)ゆっくりお食事する余裕もありました。
もしこの話、中島かずきさんが脚色してたら(ちょっと前までは、こういう系統の話は彼の専売特許だった。最近では後続の脚本家がどんどん出てるけど)、4時間超えだったろうな。そしたら喜矢武さん、もたなかっただろうな()と思いました。
その分、めちゃくちゃ見応えのある作品になってただろうけど(って、今回のが見応えないとは言ってませんよ! ただ、若干あっさりしてた感は否めない)
舞台装置(セットが本になってる)とか衣裳とかは、世界観に沿っていてGoodでした。
出演者数(主要人物11人+アンサンブル6人)もキャパに合ってた。
なになに? 軫宿(みつかけ)役の広瀬友祐君は、今度『エリザベート』でシュテファン演るんだってえ?!
おお〜、注目だ。(松山千春の歌真似、笑わしていただきました(≧∇≦))
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