てくてくミーハー道場
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2015年03月23日(月) |
THE SHOW INFECTED “CONNECTION”(天王洲 銀河劇場) |
(22日に観劇)
ぼくは思います。
日本人で、マイケル・ジャクソンの歌を歌ってもいいのは、中川晃教ただ一人だと。(暴言)
いやいや、アッキーの歌を聴いたら、絶対納得してくれるはず。
いやいやいや、「日本人で」どころか、世界的に捜しても、アッキーレベルでマイケルの歌を歌っても良いという声と歌唱力の持ち主はそうはいないのではないかと思います。
昔、『シンプソンズ』にマイケルが声で出演したことあったやん?(なんで関西弁?)
あん時、マイケルが声を当てた“自分はマイケル・ジャクソンだと思い込んでるデブの白人”が、マイケルに成りきって歌うシーンがあったんだけど、そこの歌だけはなぜかマイケル本人ではなく、マイケルの声のそっくりさんとして有名なキップ・レノンが歌っていた。その声を聴いてぼくは「似とらん・・・」と不機嫌になったもんだ(彼はものまねタレントじゃないんだから!)
ちなみにこの回の『シンプソンズ「マイケルがやってきた!」』の吹き替え版でマイケルの声を当てたのは我らが()やまちゃんこと山寺宏一でしたが、歌のシーンだけはキップ・レノンのままだった。
今だったら歌のとこだけアッキーで吹き替えしてほしいな(←)
と言っても、アッキーにマイケルの“そっくりさん”をやってほしいと言ってるわけではなく、むしろ逆で、マイケルに似せて歌ってほしいとは全く思わない。
てか、マイケルに似てることが重要ではないのだ。
アッキーが、原曲と全く違うアレンジの「Billie Jean」を歌い出したとき、掛け値なしにトリハダが立った。
そこに、マイケルに通ずるソウルを感じ取ったから。
通常、ぼくは大好きなアーティストの歌を全く違うアレンジで歌われるとむむってしまう性質なのだが、あんぐらいカッコ良く原曲のスピリットを尊重した歌い方をされると、もうなんも言えねえ。(←なぜ北島康介?)
さて、アッキーらぶらぶだけで感想を終わってしまうのもアレなんで、ほかのことも書きます。
この公演をプロデュースしてくれたケンヤ君(大澄賢也)に心から感謝します。
すばらしい企画および構成演出でした。
ぼくはダンスについての専門的な知識はゼロに近い人間ですが、だからこそ、ダンスオタの自己満足かそうでないかを感覚で嗅ぎ分けられるとうぬぼれております。今まで数少ないですが「ダンス公演」を何本か観てきてそう思うのです。
出演しているダンサーさんたちは、チームではなくて、それぞれが自分のワールドでテクニックおよびソウルを磨いてきた人たちばかり。
素人にはよく分からないけれども、ジャンルも細かく違ってるみたいです。
でも、そんな彼らが一つの世界観を醸し出すためにお互いリスペクトし合いながら踊ってるのがちゃんと伝わってきて、観てて気持ちよかった。
そして、歌い手としてアッキーの他に二人、去年歌劇団を退団したばかりのちーちゃん(蓮水ゆうや)と、近年舞台でもそのお姿をちょくちょく拝見する河村隆一さま。
これもー三者三様の声と歌い方で、女コドモにはたまらん(ディスってないですよ!これはぼくの褒め言葉です!)甘いお菓子のアソートボックスみたいでした。
SCENE.1「白鳥の湖」では、細マッチョのダンサーさんたちの中に降り立った白鳥みたいな(決して「はき○めに鶴」とは申しません!)、ひときわ手足の長いちーちゃんのダンスと歌と、ヅカオタへのサービス精神も満載て感じで。
ダンスのジャンルも、コンテンポラリーあり、クラシックなボードビルスタイル(アステアリスペクト!)あり、フォッシーありマイケルあり(「BAD」が終わった時のやんややんやがすごかった。やっぱマイケル最高!)で、その流れが心地よかったです。
久しぶりに、誰に催促されるわけでもなく(こらこら、一言多いぞ?)自然にスタンディングオベイションをした公演でした。
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