てくてくミーハー道場

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2015年02月10日(火) 『Endless SHOCK 15th Anniversary』(帝国劇場)

『ラ・カージュ〜』が終わってゆっくりごはん食べてから観ようと思ってたのに(コヤも近いし)、トークショーがあって終わったのが16時半。

それでもまだ時間はあったはずなのだが、朝からどうも背中に違和感があったんで、急ぎマッサージへ。

うう・・・誕生日にマッサージ。確実に老いてゆく私。(←辛気臭いからやめろ!/怒)

結局、コンビニパンをほおばっての寂しい誕生日ランチ兼ディナーの後、雨上がりの銀座→有楽町→日比谷を小走って帝劇へ。







以下、盛大にネタばれかもしれません。よろしゅうに。





















ええ、38日ぶりにお目にかかる光一様(「さん」→「様」へ昇格)は、齢36歳とも思えぬツヤツヤした美貌をキープしておいででしたよ。常時10メートル以上離れてたけど(←)

最近は左わけ耳かけセット状態の髪型がデフォルトになってたけど、舞台生活に入っちゃうとセルフヘアメークのせいか、以前と同じサラヘア状態。

短くしたせいか、むしろここ数年で一番幼く見える(10メートル以上離れた状態で←若干の悪意)

矯正視力で0.5ぐらいのくせに、帝劇の2階席からでもオペラグラスを使わぬガンコもののおいらの感想でございます。

というわけで、光一さん(「さん」に戻った)、ヤラっち、フクちゃん、コッシー以外のジャニーズの子たちは、誰が誰やら判らぬ状態での観劇でございました。

だから、遠目で見て「おっ! あの子、ダンスうまい!」と思った子はいても、誰だか判らず。残念でござる。





さてさて、ぼく、去年観てないんだよね。モリクミ(森公美子)さんのオーナーがどんなだったか、見たかったなあ・・・。モリクミさん、『ラ・カージュ〜』に出てるんだよね、今。あっちの方が優先だよねぇやっぱし(おいこら)

でも、前田美波里さんのオーナーも好きだ。

なにしろ芝居がちゃんとしてるし、「過去、ブロードウェイの舞台に立っていた女優」という設定が納得できる美貌とダンス力。この設定のおかげで、ところどころでコウイチに意見するセリフに説得力がある。



ただ、自分でも情けないと思うのは、前回(おととしですか)観たときの『Endles SHOCK』について、ほとんど覚えてないこと。

オーナーがビバリさんで、リカがサントス・アンナっていう子(名前のわりにバリバリ日本人ぽい子だったが。スタイルは良かったけど)だったことは覚えてるんだけど、驚くことに、ライバル役がヤラっちだったかうちきゅんだったかすら覚えてない。

というのも、今回のヤラっちを見て、ちょっと色々感じる部分があったから。

(先に書いてしまうが、残念なことに、良いことではない)

まず、冒頭のショーのシーンのヤラっちを見て第一印象として感じたのは、

「すごい“うるさい”ダンスをする子がいるな」

と思ってみたら、それが“ヤラ”だった、という点。

ぼくは、先入観なしに舞台を見たいタイプなので、毎回、雑誌とかプログラムとかを一切読まないで観る。なので、今回ヤラっちがどういうつもりで役づくりをしていたのか知らない。

とにかく、悪目立ちする子が一人いて、それがヤラっちだった。

「“ヤラ”はカンパニーの二番手という役割なんだから、コウイチの次に目立つようにするのは当たり前」(というか、ヤラはコウイチにめっちゃライバル意識むんむんという役づくり)

と見るべきなのか、単にヤラっちの素の踊り癖なのか分からない。2013年にもヤラっちバージョンで見ていたら、そのときに同じことを気づいていたのかもしれないけど、さっきも書いたように、どっちのライバル役だったか覚えてもいないってことは、うちきゅんのを観ていたのか、それとも、前回のヤラっちの役づくりが違っていたのだと言うことが分かる。

これが「今回の役づくり」だったら、深い。すごい。ヤラっちすごい。

もし「素」だったら、これはまずい。

・・・果たして、どっちなんだろう。









とまあ、色々考えながら今回も拝見しました。

けどなんか、相対的にはうちきゅんのライバルの方が、ぼくに対しては説得力があったな、色々と。

まず、舞台に立つ人として、絶対やっちゃいけないこと(=小道具の刀を本身にすり替える。これに関しては我ながら本当に厳しい)をやらかしてしまうような奴がいることを、設定とはいえ認めたくないのだが、ウチっていうキャラクターは、そういうことしそうなくらいオバカな(こ、こらこら/大汗)感じがよーく出てるんで、納得しちゃうのよね。

ウチがすばらしいところは、とにかく“ガキ”なところ。いろいろやらかす(出トチリしたぐらいで慌てふためいたり、スタッフに当り散らしたり)こと一つひとつに説得力がある。とにかく視野が狭いというか。

だからこそ、自分がちょっとやった“いたずら”で人が死んじゃった時の、幼児のような慟哭がストレートに客席に飛んできて、ぼくは『SHOCK』史上初の涙を流してしまったわけです。

これがヤラっちだと、どうもちょっと賢さが邪魔をして(あのー・・・うちきゅんに対するあんまりな評価ですよ?)、告白のシーンも若干白々しいと言うか、肝心の、斬りつけるシーンにも、ちょっと、“裏の気持ち”があるように見えてしまう。

実は、例によって去年買ったまま放っておいた「1000回SHOCK」のDVDを、昨夜やっと開封しまして、焦って「Another story」を観たんです。

まぁ、観ても観なくても、あんまりぼくの『SHOCK』観には影響与えなかったけどね。←





そんなわけで、今回は、残念なことに、ぼくにとってエポックだった2012年の観劇ほどの印象はありませんでした。



そうそう、2012年版は、ウチもだけど、何つってもやはりリカ(神田沙也加)が良かったんだよなあ。

つーことで、今回のリカ(なんでこの役だけは名前がずっと「リカ」なんだろうな。どっかで解説されてます? 雑誌もプログラムも読まないから、判らんのですよ)の宮澤喜一孫(←ちゃんと名前を書け!)

エマも、初めて観る子ではないどころか、『シスター・アクト』の時に上々吉だったことが印象に残っているので(映画のシスター・ロバートと全然違う雰囲気だったけど、可愛かったなあ)、今回のリカが、歌はいまいち、芝居はそこそこ、何つってもずんぐりむっくり(コウイチが細すぎるのがいけない!←八つ当たり)でダンス特に日本舞踊がダメダメだったのが残念すぎて。

作品によってこんなに印象が変わるとはね。

次回はぼくの生涯の3作の第2位『ラ・マンチャの男』のアントニアだというじゃありませんか。

・・・大丈夫なのか?(ま、この役はダンスがないからなあ)





話を戻して、このリカという役も、結構な難役というか、目立てばジャニオタに目の敵にされるし(おい)、目立たなければ何のためにいるのかわからんし、演る人が毎度気の毒って気持ちです。

第一幕は、無神経に()コウイチラブラブ光線を放ってヤラ(ライバル役)のテンションを吊り上げる役目って感じですが、第二幕では、コウイチが幽霊(という考えでいいんだよね?ぼくが鈍すぎるのか分かりませんが、『Endless SHOCK』が始まって早10年、やっと解ってきた)だってことをみんな(コウイチを含む)に教えて、「前に進まなきゃならないんだ」と気づかせる、けっこう大事な役目。

なんだけど、それを、舞台上の説得力だけで(つまり、インタビューとか評論とかでタネ明かししてもらうんじゃなくて)演じてこられたリカちゃんて、いるんですかね?

超絶鈍いぼく基準で申し訳ないのだが、ぼくは沙也加のリカでも、そこんとこは分かんなかったからなあ。

結局わたくし、本日の観劇の前に「1000回SHOCK」のDVDについてた解説書を読んで、「そういうことなのか」と知ってしまったという。

どうもこの、理解しづらい脚本であることは変わっとらんという印象でした。

脚本が荒くても、演者のチカラで分からせてしまえるっていうことも多々あるんですけどね、『Endless〜』に限らず、『SHOCK』シリーズ全体に言えることだが(まずい方向へ話が行きそうなので、後略)



勢いで書いてしまうと、シェイクスピアのシーンが未だに残っているのも、ちょっとどうかなと思うんだよね。ストーリー上必要だから残ってるのは解るんだけど、とにかく俳優さんたち(←ビビッて固有名詞が出せない)ガーガーがなってるだけで全く伝わってこないし、音楽がアリモノなのもぼくとしては気に入らないし。



早く竜也君の『ハムレット』で上書きしたい!←卑怯な薄字











ショーの部分で前回とマイナーチェンジしてる箇所とかは、前回公演を観てないから分かんなかったけど、まるで初見の客のような気持ちで観せていただきまして、インペリアルガーデン進出ショーのヤラっちメインのシーン(タップが多用されてたダンス)が、ぼく好みでした。

振り付けが可愛いことと、衣裳がモノトーンですっきり美しかったところが良かった。

衣裳と言えば、冒頭のオフシアターでのショーの二曲目?ぐらいの時のコウイチが着ていた白い衣裳がめちゃめちゃ素敵だったなあ。すごくスタイルが良く見えた(見えた・・・だと!?)

まあ自覚してます。結局ビジュアルの好みに関しては、ぼくはヅカオタなんだよね。ヅカっぽい衣裳が好き。









総合的に評しますと、結局この『Endless SHOCK』という作品は、

「ダンス◎、いや花丸(構成、振り付け、演者のダンス力・スター性)」

「歌△(ゲストキャストによって、たまに○)」

「芝居△´(脚本、演者の演技力双方)」

ですな。2005年からずっとぼくの中ではこういう感じで変わってません。

主演俳優さんはまだまだ階段を落ち足りないようなので(まっ、意地の悪い言い方!)当分この脚本を変える気はないのかもしれませんが、そろそろ内容を新しくしても良いような気がするのですが。

どうなんでしょう。うむ。


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