てくてくミーハー道場

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2014年09月11日(木) 「つかこうへいダブルス2014『広島に原爆を落とす日』」(シアタートラム)

8月31日に『新・幕末純情伝』も観たので、感想は双方まぜこぜでやらしていただきます。



とはいえ、どちらかというと『幕末』の方にはあんまりとりたてて感想はない。←

河北麻友子以外のキャストに関しては、良かった人も、ほとんど記憶に残らなかった人も(あらまあ)、わざわざ言及したいような感じではなかった(薄いわね・・・愛が)

神尾佑と吉田智則への安心感により、他の子たちの未熟さ(はっきり書いちゃったよこの人)はさらさらと流れていったという記憶。

それが良いのかどうかは判らないが、新選組隊士たちがわちゃわちゃ楽しそうであれば、別にいいんじゃない?みたいな変な感想を抱いてしまった。

これってもう、総司が白雪姫で、隊士たちは七人の小人状態の話だ。

つかこうへいのオリジナル演出とは違い、岡村俊一の演出は、「つか脚本の決定稿」ありきで、それをリズム感良く演出すればオーケーみたいなところがあり、その分破綻はないからある程度面白くは観れるんだけど、ぼくたちなどの世代からすると、「それでいいのかなあ・・・?」と思うようなところがないわけではない。



ううう、すごーい奥歯にものが挟まった感じの感想しか書けないから、もう終わりにしとく(←)









さて『広島に原爆を落とす日』の方。

こっちはもう、100%馬場徹目的です。当たり前です。←

実は7日のチケットを買ってたんだけど、なんかすごーく体調不良だったのでギリギリまで行くか行くまいか逡巡し、しかしながら夕方まで板橋から三茶に行く体力がどうしても回復せず、泣きながら諦め、諦めきれずに平日に行きました。

『広島』は、実はあんまり観た記憶がなく、大昔(今調べたら1989年だったらしい)に本多劇場で当時の小劇場界の雄、といった面々が出演した“年末特別興行”みたいなのに行ったのが最初。

ところが当時ぼくはまだまだ観客としてペーペーだったので、お目当ての加納幸和がヒトラー役で出ていたことと「とっつぁん」役に豪華特別出演の鴻上(尚史)さんが出ていたことしか覚えてない。

・・・(資料見てる)ディープ山崎、なるしー(池田成志)だったんだ・・・(←オイ)

ぼくの脳みそがHDDなら、何とか記憶を引っ張り出してきれいに再生したいものだが・・・ムリやな(涙)



その次に観たのが、SMAP舞台班(笑)稲垣吾郎さん主演バージョン。

パルコ劇場だったんだけど、やたら舞台が遠く感じたなあ(最後列だったから当たり前なんだけど、パルコで舞台が遠く感じるというのは、ある意味役者にも責任が・・・おっとむにゃむにゃ)

これ、ファンの方には読ませられない感想なんだけど(なら書くな)、ひたすら「へったくそやな」「話が全然伝わってこないんだけど!」と思いながら観てました。うーん、すまんこってす。

だけど、それはゴロさんよりもむしろ、緒川たまきに対してですけどね(猛毒!)

緒川たまきが超絶へただったなーということがとにかく記憶の主体でございます。

ゴロさん(当時は「ゴローちゃん」でした)のディープ山崎は、当時のぼくの偏見もあったのか、おぼっちゃん然とした感じで、やたら横暴でサディスティックという本来の山崎のキャラではなく、怒ると「うわーーーん!」「みんな俺のことばかにしてんだろ!」とキレまくる幼児キャラで形成(まんまゴローちゃんやんか←おいっ!)

周りの部下たちは、山崎を恐れるというよりも、手を焼いてるって感じ。これは演出のいのうえひでのりさんの妙技だなと感心。

音楽がいっぱいの、エンタメ版『広島』って感じだったな今思えば。



その次が、安心度ニトリ(その心は「お値段以上」←)の筧利夫主演版。演出は今回と同じ岡村俊一。

ところが、実はこれもあんまりよく覚えてない(ひどいな我ながら)

筧利夫だからってんで期待しすぎたのか。

ぼくの記憶に今残っているのは、リア・ディゾンの異様なセリフまわしだけでござる(だってほとんど日本語に聞こえないんだもの。おそらくそれが狙いだったんだとは思う。ちなみにヒロイン百合子ではなく、ヒトラー役でした。今考えると実に素晴らしい配役)

他のキャストが誰だったかは、まったく思い出せません(パンフを見たら、なんと、若き日の馬場徹の名前が!うわー・・・自分の不見識が恨めしい・・・)

で、このとき筧さんが演じたのは“ディープ山崎”ではなく、小説にもなっている“犬子恨一郎”の方。

この上演の直前につかさんが亡くなったこともあるのか、より「つかスピリット」に忠実に劇化したかった当時の制作者陣の気合が伝わってくる。

なのにほとんど覚えてないあたし・・・ばちがあたるわね(涙)



結局、ゴローちゃんバージョンだけやや鮮明に覚えてたのねぼくは。

さすがジャニオタ(自分で感心してどうする)







そして今回の馬場徹版(やっと本題)



いやぁー見事に緒川たまきを超えたぞ河北麻友子!(え?そ、そっち?)

リア・ディゾンもびっくりなくらい、何言ってるか伝わってこない!(えええ?!)

この人も、確か帰国子女とか言ってたし、日本語が不自由なのかしら?(やめなさい、そういうイジワル言うのは・・・)

総司は何とかやり遂げていた印象だったので(まぁ、基本的に下手は下手だったけどね)、夏枝がここまでひどいとは。イヤハヤでした。

『飛龍伝』やらなくて本当に良かったよな(毒が過ぎますよ・・・?)

馬場君も明らかに彼女をまともに相手するのを諦めて、自分だけで芝居してたわ。それがはっきり見えてきたのはちょっとよろしくなかったけど、あれじゃーしょうがない。客は君の味方だ。(←)

「こりゃもう今回は、ハズレくじ引いたと思うしかないな(河北だけじゃなくて、他の若い役者たち(市瀬秀和除く)も、ほとんど“高校の演劇サークル”レベルだった)」と諦めていたら、最後の最後で当たりくじが!

ディープ山崎が、原爆を落とす役目を引き受けることを決心して、故郷の母親に向けてその気持ちを吐露するながーい独白があるんだけど、もう、その何分間でそれまでの苦痛な(おい)2時間弱が、すべてチャラになりました!

すばらしき哉、馬場徹!(T-T)

去年の12月に上演されたときに観逃していたので、ほんとーに、心から再演ありがとうR.U.P.!!!という気持ちです。



あー『熱海殺人事件』や『新・幕末純情伝』ももう一回観たいな。

『飛龍伝』も観たいな。

で、まともなヒロインで頼む(ツヨぽんアニキがお気に入りの河北麻友子をディスってごめん。ま、かんけーないよね。あくまで“演技力”にダメ出しなので。スタイルはほんまに良かったです美しかったです。でももうこの子の芝居は観たくない←)

『蒲田行進曲』だったら銀ちゃんだろうな。

ヤスは誰が良いかしらん・・・?(膨らむ妄想)

ヤスと言えば(止まれジャニオタ!)









つづく。(嘘)


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