てくてくミーハー道場
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2012年10月22日(月) |
宝塚歌劇団月組全国ツアー『愛するには短すぎる』『Heat on Beat!』(さいたま市文化センター大ホール) |
(実際に観てきたのは21日です)
『ロミジュリ』東京公演の興奮も冷めやらぬまま(そうでもないんじゃ?←)月組全国ツアーに参上。
この『愛するには短すぎる』って話さ、正塚(晴彦)先生崇拝者を自認するぼくなんですが、なんかヘンな話だなーと思うんですよ実は。
初演のときは、当時の星組のトップ・わたちゃん(湖月わたる)のサヨナラ公演だったんで、ラストシーン、思い入れたっぷりにとなみん(白羽ゆり)がわたちゃんのフレッドに別れを告げて走り去っていく姿にうるっと来たもんですが、今回は別にそういうダブルミーニングはなく、意味不明なストーリーだけが残された感じです(ちえねねコンビでの再演は観てない)
はるか昔に別れ別れになったおさななじみが、○十年ぶりに偶然再会して「遠き日の淡い想い」にしみじみと浸るのなら解るんだけど、それぞれの人生をけっこう長いこと過ごしてきちゃってるわけでしょ? すでにそんなに接点なくなってんだよ? それなのに、「運命の再会!」みたいに血迷って(こらこら、言葉を選びなさい?)燃え上がり、目的地に着いたら、身を引きさかれんばかりの騒ぎで別れていくって・・・なんか、「お前らだけで盛り上がってね?」みたいな気分になっちゃうんですよ。
もっと大人のさらっとした「甘酸っぱい束の間の思い出」みたいなオチにできんかったのだろうか?
これって、冷めた恋愛不適合者の考えなんでしょうかね?
それと、主人公カップル以外の人たちに降りかかる騒ぎ(盗難とか、浮気がばれそうな富豪とか、自殺騒ぎを起こす女優志願のコーラスガールとか)が、なんか、それぞれ突拍子もなさ過ぎて、事件が連動してないというか・・・豪華客船の中で、それぞれにエピソードがある、という『グランドホテル』形式のシャレたミュージカルにしたかったのだろうということは理解できるんだけど、改めてこうして観てみると、なんか、『グランドホテル』みたいに、それぞれのエピソードの主人公たちに思い入れできない。みんな身勝手すぎて。
あれ・・・? すごい悲しい感想だな・・・。
生徒さんたちは皆さんお行儀よく演じられてて、カンにさわるドタバタな演技をしてる子はいなかったので、なおさら脚本的に脆い感じが気の毒だった。
まさお(龍真咲)と(美弥)るりかちゃんの親友コンビは、コンビネーションも良く、楽しく観ていられました。
ちゃぴ(愛希れいか)は、まぁ・・・こんなもんでしょうね(関心ないんですか?!)
いや、本編の方では、あんまりどうこうっていう感想が抱けなかったんですよ。
すみません、こっちはこれで感想おしまいです。
ショーの『Heat on Beat!』が良かったです。
ほとんど「まさお」→「るりかちゃん」→「まさお」→「るりかちゃん」→「まさお」→「まさお」みたいな、構成としてはやれやれな感じだったんですが(今日も口が悪いね)
実は、ショーでのちゃぴが良かったんですよ。
ぼく、娘1が男勝りに大活躍するショーが好きでね、なんでか。
ちゃぴは過去の娘役トップの中でも随一の長身じゃないのかな? 元男役だけにね。
「元男役」の娘1って、過去にも何人かいたけど、それでも皆さんけっこう小柄だったじゃん。
ちゃぴは、そのスタイルもあってか、衣裳(特に、白いフリルドレス)がすごく似合ってて、ダンスもダイナミックで、大変見栄えがしました。
それなのに、まさおに寄り添う時に「すっ」と背を盗んでたことに感激。この子、なかなかデキる子ではないか? と思いましたよ。
それにしても、まさおの顔の小ささは異常(こら)
男役の黒燕尾の総踊りのシーンで、周りの男役たちもそれなりにみんなスタイルは良いのに、まさおだけ異常に顔(というか、頭?)が小さいので、何だかとても気になりました。この子だけ8.5等身なんだもん。
と、このように2階席からオペラグラスなしで観ていると、ぼんやりとした感想しか抱けないということがはっきりといたしました。
どの公演も1回しか観ないから、オペラグラスなしで全体を見たいと思っちゃうんだよね。
まぁ、今後もオペラグラスなしで観ると思います。
さて、昼公演で時間があったのと、お天気が良かったのと、久しぶりに一人観劇だったのとで、18年前まで住んでいた南浦和界隈(現在は「さいたま市南区」)をちょっと散歩してみた。
Google mapで巡ってみたことがあるので、当時住んでいたアパートは消滅していることは知っていたが、実際にリアルサイズで、昔生活していた街を見てみたかったのだ、
新しく区画整理されちゃってて、すっかり見知らぬ街になってました(寂)
でも、時々当時のままのところがぽかっと出現したりして、不思議な気分になってみたり。
南浦和には、線路をはさんで都合10年暮らしていたんだが、26年前に住んでいた(当時から)ボロアパートがまだあって、しかもまだ人が住んでいた(8部屋あるアパートだったのだけど、住んでいるのは1部屋だけのようだった)ことにびっくり!
ここに住んでいた当時通ってた銭湯(風呂なしだったのよ!)はなくなってたのに、その隣にあったコインランドリーはまだあった。
感動(笑)
いやあしみじみ。
・・・目的が変わっちゃってるがな。
今までぼくは9回引っ越ししてるので、過去に住んでた街に、順不同でももう一回行ってみたいな。
こんなことをしだすのが、歳とった証拠なんだろうなあ。
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