てくてくミーハー道場
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2012年09月12日(水) |
『死ガ二人ヲワカツマデ・・・ 第二章 南瓜花〜nananka〜』 |
ておどるさん、間違えてない?
と、思いますか?
いーんです!(←川平慈英かお前は)
そもそも両方観るつもりでした(新感線メンバーの皆さんが出てるしね)
上映時刻の関係で、今日は第二章だけ観ることになってしまいましたが、別に支障なかったです。
途中、突然出現する無口な謎のイケメン(爆笑・・・って、オイ。)が何者なのか、なんて、判明しなくても、ものがたりの展開にはなんら影響ありませんでした(≧∇≦;)
ま、謎のイケメンのことはほっといて(・・・)ネタばれ大会といきましょう。
と言っても、ストーリーは一応(注:今回、いちいちチクチクと皮肉りますので、それが気に障りそうな方は、これ以降サヨウナラ)ミステリー仕立てなので、そっちのネタばらしはいたしません。出演者と脚本、監督に対して、ミッツ・マングローブも裸足で逃げ出す勢いで、ずけずけと言わせていただきます。その関係上、思わず核心部分がバレてしまうかもしれないので、先にお断りしておきます。
ではまずストーリーに対して。
期待値が限りなくゼロに近かったので(早速来たか)、思ったより楽しめました。
と言っても、所詮ライトノベル級の初期設定(いいぞいいぞ調子こいてるぞ/危)
“病院”が舞台なんだけど、登場する患者たちの病状にリアリティはナッシング。いちいちそんなこと気にしないでください、的な姿勢がむしろ潔いです。
主人公・怜羅ちゃん(藤江れいな)の病気の正体も、一体何なんだか、最後までわからず。
さまざまな種類の深刻な病いの患者たちが見本市のように集まっているわりには、「マチのお医者さん」的な小ぢんまりとした古い病院は、建物がいい感じにひなびていて、そこはナイスでした。
どうやら、病院名までもが本物のまんま(看板の掛け替えすらせず)実際にある病院の建物をロケったらしい。
この辺の低予算っぷりには、むしろ好感を抱いてしまうひねくれ熟年(^^ゞ
で、そこに勤務する頼りない、でも誠実を絵に描いたような青年医師・中里先生(豊永利行くん)が、あらゆる女性患者に(こら! ミスリードさせんな!)「君の病気は必ず治してみせる」なんて口約束するもんだから、話はややこしくなる(←違いますっ! そんな話じゃありません!/汗)
いやでも、この「必ず治してみせる」が、もうね、それこそ『コーパス・クリスティ』の感想でも書いたが、そういうことを軽々しく言うな! とぼくは義憤に駆られてしまうんですよ。そもそも「医者」の種類すらもまったく分かってない脚本(はい、どうどうどう)
ほんのちょっとでもね、この病院を、小イナカにある(ご、ごめんなさい○○市の住民の方々)ことを良い方に使って、終末医療施設であるとかの設定にするくらいの繊細さが制作陣には欲しかったな。それなら余計な苛立ちなかったのに。
まあ、いい。ラノベ相手に怒ってもね(こ、こらこら/汗)
んで、中里先生なんですが、はっきりズバリと申し上げて(豊永くんのファンの方、先に謝っておきます心から)どう見てもイケメンではございません。映像畑でこのルックスで二枚目キャラで主演という例を、ぼくは寡聞にして存じません。(ああああ空き缶投げないでお願い/謝)
ですが・・・ですが!(ここで挽回します)
お芝居うまいです。そして、折り紙つきのイケボです!(そもそもSETの役者くんらしいが、声優としても人気だそうですな)
できれば声だけ聴いていたかっ・・・ああ危ないっ! 物投げないで!!(←いい加減に一人芝居やめろ)
彼があるシーンで謎のイケメン(笑)命華とからむんですが(まさに、酔ってカラむ)、二人の芝居力の格差に、あたくし笑いと涙(?)をこらえきれませんでした。
これは、過去、『世にも奇妙な物語』で、光一さんの親友役で出ていたヤマシゲ先生(山崎樹範)を初認識したときと同じ感覚であった。
演技力は容姿を超える。(何の格言ですか?)
ただですね、中里先生、途中でメガネかけるんだけど、急にそこで男っぷりが上がる。
いわゆる「メガネ男子」ってやつ?
「メガネをはずすと予想外の美貌」ってのが伝説的に古臭い少女マンガのパターンだが、最近では逆なんですね(おいこらこら)
それはともかく、この他の登場人物に関しては、新感線メンバー(そういや粟根さんも“メガネ男子”だ/笑)は若干便利(演技力があって少し笑いもとれる、主役の若い人の邪魔をしない安心な地味なルックス・・・っておい!)に使われてる感があって残念なだけだったので、特に感想は申しません。
それより、隣りで観ていたお嬢さんたちが、謎のイケメンが出てきたとたんに嬉しそうにクスクスはしゃぎ出したので(バレてたよ! 君たち)、ぼくも負けじと(おいおいおばさん)・・・いや、だからぼくは命華にじゃなくて、カボチャ農家のおじさんにテンション上げまくったのである。(さすがだろ? 熟年は)
彼の名は伴大介さん。
何を隠そう(別に隠さないが)、ぼくの初恋の人(注※ておどるくんは“初恋の人”が10人以上います)『人造人間キカイダー』のジローその人なのであった!(♯∇♯)きゃ〜〜〜!!! こ、こんなところでお逢いできるなんてっっ!!
謎のイケメンが出没するバーのマスターが『仮面ライダーV3』風見志郎をはじめとする数々のヒーローで有名な宮内洋さんであることは事前に知って観にいったので、出てこられたときもさして驚きはなかったのだが、伴さんの登場にはけっこう衝撃を受けた。
それこそお嬢さん方が喜矢武さん(あっ名前出しちゃった)の登場にテンション上がったのと同様のうろたえっぷりを発揮してしまった(笑)
・・・すっかりおじさ○になられて(しみじみ)←勝手にシミジミすんなよ(呆)
少女たちよ知っているか? キカイダーという伝説のアンドロイド兼エアギタリスト(笑)がかつて存在してだな、その(以下、5時間にわたり思い出話)
失礼しました。
しかし、こんなマニアックなキャスティングをし、トンチキストーリー(ごほ、ごほごほ)を力技で映像化してしまう松村清秀とは、一体何者なんだろう? 逆にそこに興味がわいたぞ。別に調べないけど(こら)
ちなみに、冒頭に近いシーンで、松村監督本人が、カメオ出演しています。はっきり申し上げます。ユーモアが地滑りしておりました。
で、これ見て「なんだ、聞いたことのない名前だから若造のカントクなのかと思ってたら、ずいぶんオッサンなのね」と思ってたら、ぼくより○歳も若いだとぉっ?!(震撼)
・・・長生きしてると、こんな目に遭うんですね・・・(泣)←失礼過ぎますぞ?
すみません。これはさすがに言い過ぎました。
まぁ、今そこそこ業界で地位と権力を手にしつつある昭和40年代生まれの傍若無人ぶりは、小耳に挟んでおります。
いや、けっこう楽しい時代であるとも言えましょう。
over40バンザイ!\(^^)/←若干ヤケクソな感じ
さて、そろそろまとめに入ります。
本編のエンディングロールで「春が来る前に」が流れるのは、金爆ギャならご案内のとおりでありますが、これが、期待(こっちにはうかつにも期待してしまったのよね)したほど効果を上げておらず、がっかり。
歴史的迷作(笑)『剃り残した夏』のラストシーンでの本気で感動的な使われっぷりに比べて、なんだか平坦すぎる印象だった。
同じ曲でも、使い方でこうも劇的効果が違うのかと考え込んでしまった次第である・・・いや決してバイアスがかかった見かたをしてるわけではありません! 信じてください。
思えば、『剃り残した夏』は、ラノベどころかカストリ同人誌(おいおい/慌)色満載のふざけた映像作品なんだが、不思議とあのラストシーンには胸が熱くなるのを抑えきれない。
それは、決してぼくが腐だからではない!(ことさらに言い募ると危険だぞ?)
もちろんぼくも大人ですから(?)、冷静に「おいこの画面、「Eternal Flame」のMVのパク○じゃん」とツッコむのも忘れているわけではない。(あ、やっぱ気づいてました?)
でも、それを知ってさえも、あのラストシーンには甘酸っぱい感動がこみ上げてくるのを抑えることはできないのだ。
予定調和っぽくはしゃぐ4人にかぶせた「春が来る前に」、そもそも季節感も全く合ってない。
なのにあの楽曲が纏っているせつなさが最大限活かされているように感じるのは、
「夏は、次の年にも来るかもしれないが、それはもう、決して同じ“夏”(もしくは“春”)ではない」
ということを、あの場面で表現されているからではないかとぼくは思っている。
そもそも、ゴールデンボンバーは(正確には、「鬼龍院翔は」)、楽曲そのものでは決してふざけない。
ライブやPVではハチャメチャに世界観を壊してしまう楽曲も、その歌詞、そのメロディとアレンジ自体は、いつも大真剣に作ってある。
だから金爆ファン(ここでは“ギャ”に限定しない)は、心からその楽曲を愛することができるのだ。飽くことなく。
その世界観を理解した使い方をしてほしかった。と思うのだが、「え? こっちだってちゃんと使われてたじゃん」と思った人もいたのかもしれない。
感性は人それそれだしなぁ。
若干自信がなくなってきたので、ここで終わらせます。
本命じゃない方でここまで語ってしまうクドい性格の熟年なので、「第一章」を観たら何を言い出すかわからないけれども、とにかく上映が急に終わらないうちに(縁起の悪いことを言うな!)近日行かなくては。
「ヴィジュアルメイクじゃない喜矢武さんは、結局どうだったのよ?」という疑問に対するお答えは、そのときにじっくり述べたいと思います。へっへっへ(←イヤな予感) 昨日11日は、渋谷でした。(これで判る人がいたら、超能力者だ)
今日も仕事が早く終わるんで、渋谷に行こうかな。水曜日だし(←これなら、勘の良い人は判るかもね)
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