てくてくミーハー道場

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2012年09月04日(火) 『謎解きはディナーのあとで』(天王洲 銀河劇場)

なんで観に行ったのか自分でもわからん。





そ、それじゃあんまりですておどるさん(T-T)←誰だ?



んー、まったくだ。これじゃあんまりだ。

なんで観に行ったのかはとりあえず内緒にしといて(そんなもったいぶるような理由じゃないのだが)、なぜそう思ったのかを書きます。

ぶっちゃけ、脚本と演出の人のスタンスが中途半端というか、

「本当にこういうことやりたかったの?」

と訊きたくなるような感じだったのよね。

その脚本・演出の村上大樹さんは、拙者ムニエルという、正直に白状しますとぼくは“名前だけは知っている”“本公演をちゃんと観たことはない”劇団の代表の方である。

だから、ぼくは知らないのだが、もしかしたら、この作劇は村上さんの王道パターンなのかもしれない。

ぶっちゃけていうと、「ここ、面白くしよう」としてるところが、ことごとく滑ってるのである。

狙って滑らしたのかもしれないのだが、ぼくが思うには、ムニエルと今回の客層の違いを村上氏が把握できてなかったことが一番の原因ではないかと思う。

一応ね? 二幕目冒頭の客いじりなんかは、生暖かい雰囲気に包まれたんですがね・・・。





原作は大ヒット小説にもかかわらず読んでないし、テレビドラマ版も、1ミリも興味をそそられなかったので(ジャニオタのくせに、言うね〜最近)視ていません。

でも、演劇オタなんで、一番金がかかる状態でこの作品に触れてしまった(←もうやめなさいっ!)

それで思ったのは、この内容ならば、深夜ドラマとして視れば、多分「そこそこ面白い」と思っただろうな、と。

プライムタイムのドラマだからジャニーズ主演になっちゃったんだろうけど、実はこの小説は、こんな感じのノリで、チープな(おいっ! 失礼だぞさっきから)ギャグと謎解きが合うのでは。

そして、影山はクールビューティじゃなきゃだめなんでは? と。

世間的に櫻井翔がどういう扱いを受けてるのか、ジャニオタを標榜する僕でもすでにもうよく知らないんだけど、少なくとも“クール”ビューティではないわな。

といって、DAIGOもそうとは言えないが。

ただ、見た目だけならDAIGOの方が絶対小説のイメージに近いんではないかと。

原作知らないのに言い切ってしまうのは罰当たりなので、今度読んでみようと、そういうプラスの効果はありました。この舞台。

『リトルショップ・オブ・ホラーズ』でかなりDAIGOに瞠目したぼくですが、今回の芝居に関しては、「声色、ちょっと高すぎないか?」と思った。執事らしい身のこなしもできてないし。

あと、めっさ頭の切れる役って、DAIGOには似合わな(略!)



う・・・えと、あのー。ウエンツ瑛士のボンボンぶりがとてもよろしかった(苦し紛れの話題転換)

ウエンツ、達者だね。キャラにいやみがないし、基本的な実力もある。

西山茉希は、美貌的には北川景子に全然引けをとっていないけれども、芝居が特に上手かったわけでもないし、何より“お嬢様”っぷりがいまいち。

特に、歩き方が汚い。上等なクツを履いたことがないのか? 元モデルのくせに(といっても、グラビアモデルなんだよな、確か)、がっかりだ。

これで思ったのは、

「これ、タカラヅカで、石田作品で観たら、ギャグの滑りっぷりも、謎解きのヌルさ(こらっ/大汗)も、愛嬌として許容できたんだろうなあ」

ってこと。

ジェンヌは“金持ちの人たち”を演じさせたら随一ですからねぇ(『メイちゃんの執事』をやっちゃったから『謎ディ』はできなかったのかな? ま、最初からやる気がなかったのかも知れないが)

「お嬢様然とした身のこなし」ができる娘役、「若くて美形の執事」「おっちょこちょいだけど見た目はかっこいいおぼっちゃま」をやらせたら右に出る者のいない男役。

掃いて捨てるほど(捨てるなよ!)いますからねー。

しかも今回、影山が(「苦手です」と言いつつ)突然ダンスを披露するシーンとかもあったりしたので、これはもうヅカでやるしかないじゃないですか(力説)





まぁ、全体的には、冒頭の寒々とした(毒舌が過ぎます!)数分を耐えれば、後は何となく生暖かい気持ちで最後まで観ることができましたですよ。

特に、二幕目はあめくみちこ女史と乃木涼介さんがきっちり締めていて後味が良かった。トリックはひどかったけど。

まぁ、このひどいトリックがあったからこそ、

「これが本当に『本屋大賞』獲ったミステリーなのか? 舞台向けに潤色してあるのかな? じゃあ、原作読んでみなきゃ」

と思えたので、よしとしたい。

・・・すみません村上さん本当に。





あ、ところで、本日、yasuが来てたらしい(ぼくたん3階席のはしっこに追いやられてたので(文句言うな!)全然わからなかった)

だから「デザートにわたくしの大好きな“ブラックチェリー”を用意してございます」「でも私は“イエス”とは言わないわよ」てなギャグがあったのか!(今気づいた)

昨日はキリキャンが(二人揃ってとは、なかなかプレミアムういっしゅ!)観に来たそうな。

またすれ違いかよ! おらはバンギャの神様には嫌われてるようだな(自覚)

ゴールデンボンバーからDAIGOへのお花もありましたが、どんな花かちゃんと見てくるの忘れた。

こんな感じです。


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