てくてくミーハー道場

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2012年08月03日(金) LEMON LIVE vol.9『Woo!!man』(紀伊國屋ホール)

先々週から一日おきに何かしらてくてくしていて、その翌日は大いに人間失格ぶりを発揮している。

ダメさがエスカレートしている。

人間は生きた長さだけ“大人”になるなんて、完全な迷信である。

生きても生きても成長しない人間が、ここにいる。

なぜこんなに開き直っているのであろうか。

いわゆるこれが逆ギレってやつであろうか。

そんなことを考えさせられる芝居なのであった。










わけではない!

ダメ人間はぼく自身である。

芝居の内容は、全然違います。



ただね、ちょっとここから、申し訳ないが厳しい意見を書きますので。

観劇後の気分は、さほど不愉快なものではなかった。

芝居全体の雰囲気は、なかなか温かい気持ちになれた。

ただ、正直申し上げて、さっぱりストーリーが解らなかったのである。

内容が読み取れない。

なんか、出てくる人が皆優しくて、誰かのためにがんばってて、最後はなんとなくハッピーエンドっぽくて良かったよね・・・みたいな話だったことだけは分かるのだが、結局どういう話だったのかが、今でも理解できない。

あの人たち、何のために一ヶ所に集まってるの?

息子たちがいるのが二丁目のゲイバーの楽屋(従業員控え室)で、母親たちがいるのが栃木県の温泉宿っていうのはすぐちゃんと分かった。

ただ、まず、「ヒカル」とやまじー(山路和弘さん)が演じてるどうもヤっぽい男の関係が、いつまでも判らなくてイライラする(後半になってやっとうっすら判った。ヒカルが経営してるゲイバーが経営不振で危なくて、700万円の負債があって、やまじーはそれを取り立てにきたヤさんなのだ)

このことが判るのが芝居のほぼ後半で、ヒカルの昔の同僚であるカズオとまさるの会話でなのだ。ぼく、飲み込み遅すぎる? 事前にチラシとかパンフとか読んでないと設定が判らない芝居ってあり?(いや、実はパンフにもこのことは書いてなかった)

確かに、芝居の冒頭に「このお話の基本情報」を説明するようなセリフを出すことを、80年代の小劇場ブーム以降のジェネレーションは非常に嫌う。

でも、だったら、とりあえず最初の15分ぐらいで、セリフじゃなくてもそれが客に伝わるような工夫を何かしらするべきだ。

なんでやまじーやお兄さんたち(彼らが何者なのかも、ほとんど芝居の最後にならないと判明しない。弱小レコード会社から分離独立したチームだそうである)が、順次派手派手な衣装に着替えていくのか、この理由もなかなかはっきり判らない。

ヒカルの元同僚として、今夜一晩、店を手伝ってるってこと? 一晩しろうとがホステスの真似事したぐらいで、700万がどうにかなるの?←これに関しては、金をどうこうじゃなく、やまじーから「返済は待ってやる」の一言を引き出すための芝居だってことを後半になって言ってる。でも、それは彼らがホステスの真似事するのとは関係ない。この辺入り組んでて分からな過ぎるのだ。

お兄さんたちは自分たちのチームの運をかけたプロジェクトとしてK-POPスターを招聘してるらしい。そしてそれが、直前に来てトラブル続きらしい。この辺はすぐわかった。で、これが彼らの母親たちが集合することと関係してるらしいのだが、これが最後のほうでお母さんたちが一斉に宿から出発する展開に何でなるのかの意味もよく分からん。

どうも、

「これがこうだから、こうなるんだね」

っていうプロットが、きちんと表現しきれてないんだよなぁ。

解らなかったの、ぼくだけ?

そんなにも理解力が減退してんのか? ぼく。

・・・・・・恐怖。



上のほうに書いた「トラブル続き」も、後々どうもお兄ちゃんたちがヒカルを助けるための「お芝居」だってことが判るんだけど、何なの? そもそもK-POPスター自体が架空の存在なの? そこは本当なの? ああそうか、そもそもそのK-POPスター自体は来日する予定なんかなくて、お母さんたちは、息子たちの社命をかけたプロジェクトの手助けをするという名目で集められたけど、本当は息子たちが親たちを温泉旅行に招待してるという親孝行なんだ。なるほど。

よし、ここまでは判ったぞ。

で、彼らがリストラされそうだっていうのは、芝居なの? 本当なの?

プロジェクトがコケそうだっていうことは芝居なので、リストラも嘘か・・・。それでいいのか・・・。



で、ヒカルの件はどんな風に解決したんだっけ?

借金はとりあえずひと月保留になったんだけど、それも良かったんだけど、ヒカルが何か決意したというか、ふっきれたんだよな・・・そ、それが思い出せない。頭ん中整理してたので、ちゃんと見てなかった!(←ダメ野郎が!/怒)

一晩かけてよーく思い出しますか・・・(←おいっ)



んーなんか、どうもスッキリしないなぁ・・・。

着眼点はすごくいいんだろうねきっと。

それをきちんと表現できてない。

観終わった後、昔観た泪目銀座のお芝居(『Omotenashi』)を思い出した。

主人が留守の民宿に集められた「おもてなし」の素人たちが、泊まりにやってくる謎の大物をもてなそうと奮闘するものの、とにかく何やかんやあってうまくいかなくて、ドタバタ後ハートウォーミングなオチっていう芝居だった。あれは面白かったぞぉ。

まぁ、主題は違うんだろうけどね。



ともかく、決して面白くないわけじゃないんだけど、どうにももやもやした気分のウィークエンドでした。



明日はぼくんちの近所で“東京都民に一番人気のある花火大会”(らしいよ?)「いたばし花火大会」が開催されます。

去年は中止されたからね、今年はことさら盛り上がるんだろうなぁ。

ぼくも、舅の家で見ようっと(おうちが6階で窓の方角がいいから、ばっちし見えるんですよふふふ)

わざわざ見にいらっしゃる皆さんは、お子さんが迷子にならないように、虫にさされないように、いろいろお気をつけて。


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