1992年08月22日(土) |
26歳 大宮→モスクワ |
税関申告を終えて出て来た時から、モスクワを肌で感じることになった。観光客を狙っている白タクのおじさんたち。インツーリストのカウンターの雰囲気から、バスと地下鉄を乗り継いでホテルに行くことはあきらめ、タクシーを雇うことにした。インツーリストの作戦にはまったのかもしれないが。 空港からホテルまでの道中の印象は、だだっ広くて寂しい所というもの。荒廃しているようにも見える。少なくとも今の段階では、共産主義の廃墟という表現が当てはまるように感じる。今後どのような社会を作っていくかは、ロシア人一人一人にかかっている。 共産党の消滅に伴う社会の変化は急速すぎたと思う。それまでのイデオロギーが間違っていたのなら、何がどう間違っていたのかはっきりさせないと、国民はどうしていいかわからないはず。 せっかく個人旅行で来たのだから、ロシア人との交流を持ちたいと思うけど、一般のロシア人とはとても友達になれそうな雰囲気ではない。その国に行ってみないとわからないことはたくさんあるもの。
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