てくてくミーハー道場

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2020年01月21日(火) 日本・オーストリア友好150周年記念『ハプスブルク展』(国立西洋美術館)

絶対行く!と一昨年(!)の冬ぐらいから(たしかチラシを手にしたのがそれくらいの時期だった)決心してたのに、気づくと今度の日曜日で終了(ぼくっていつもこう・・・懲りない)

慌てて有給休暇とって行ったよ。

平日に行って良かった。普通に混んでたけど、セカセカしなければ一つ一つの展示をゆっくり見たり説明文をちゃんと読みながら進むにちょうど良い感じの込み具合。

土日だったらこんなもんじゃなかっただろうな。

もちろん、花總(まり)と梅原裕一郎さんの音声ガイドをしっかり活用して見て回りましたので、余すところなく堪能できました。

図録は、家にあっても半永久的に開きそうもなかったので(なんだと!?)買ってこなかったのですが、何点かは記憶の中にしっかり収録。

ぼく的「心の中にお持ち帰り」は以下の通り。



〈マルガリータ・テレサ初回盤AB〉(←ちょけるな!)

今展のメインビジュアルになってる「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」なんですが、なんとこの絵には“Bパターン”とも言うべき「緑のドレスの王女マルガリータ・テレサ」というものも存在することを初めて知りました。

「青」の方が圧倒的に有名なんですが、「緑」も全く構図が同じ。「青」を描いたベラスケスが練習用(?)か予備に描いたものなのかと思ってたら、作者は別人(フアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マーソとかいう人)

マルガリータ・テレサの肖像は“お見合い写真”としてレオポルト1世に献上されたという話は有名で、3歳、5歳、8歳(これが「青」)、10歳・・・とベラスケスは色違いのマルガリータを描いている。なぜ「緑」(描かれた年が「青」と同じなのでこれも8歳時のはず)だけ別の画家が“Bパターン”を描いたのであろうか。

それとも他の年齢のも“Bパターン”があるのかしら。

正直、画力は圧倒的にベラスケスの方が上で(「緑」の方はなんだか筆使いがのっぺりしてる)、もしかしたらデル・マーソは弟子?だったのかな?師匠の大作を模倣して修行したとか?

勉強不足でその辺全く知らないのですが、並べて展示してあるのを見ると、“A”と“B”の差が如実で面白かったです。


チェーザレ・ダンディーニが描いた「クレオパトラ」

世界三大美女の一人クレオパトラが毒蛇に乳房を噛ませて自殺する瞬間を描いてるんだけど、クレオパトラが白人!

しかも17世紀当時のイタリア人の服装!

適当すぎるぜバロック文化(≧∇≦)

こういうの好き。←


ユピテルとメルクリウスを歓待するフィレモンとバウキス

分かりやすく言うと「一見みすぼらしかったので他の連中が冷たくあしらった仮の姿のジュピターとマーキュリーを神様だとは知らずにもてなした心のきれいなおじいさんとおばあさんが得したという道徳逸話」を描いてるもので、客人に食べさせるため鴨を絞めようとしてるおばあさんの腕の筋肉が、老婆とは思えないほどたくましいのにそそられました(←)

ルーベンス工房の作品で、登場人物がもれなく筋骨隆々です()

現代人が見てもほれぼれするような美しい筋肉であります。(そこ?)

“工房”制度のもと、人物、静物(卓上の果物)、動物(危機一髪の鴨←この後助かる)、背景などが分担して描かれているんだそうで、今で言うプロダクション制の漫画家みたいなもんでしょうか(違う!・・・とも言い切れない)


だまされた花婿

タイトルのインパクトで(≧∇≦)

でも、絵の方はあんまりじっくり見れなかった。

100年以上も経ってからモーツァルトがこのタイトルの歌劇を作曲してるんだけど、当時のヨーロッパではポピュラーなお芝居かなんかだったのかなあ。

ぼくは寡聞にして全然知りませんでした。


フランス王妃マリー・アントワネットの肖像

今回、国立西洋美術館さんの作品の並べ方がお見事で、時代が古い順にモノが展示されてるのはまあ普通だったんだけど、来る人が明らかにお目当てにしてるであろうマルガリータ・テレサとマリー・アントワネットの超有名肖像画は、展示室に入った途端正面にドーーーン!と目に入るようにしてある。

どんなに混んでてもその絵が真っ先に見えるように飾ってあるので、展示室に入った瞬間の感動がすごかった。

このアントワネットの肖像も「18世紀の部屋」に入ったら一番奥に鎮座していて、「キターーーーーッ!」感が半端なかったです(語彙力)

ここら辺に来ると花總の音声案内も“本物感”増し増しで実に高揚しました。


19世紀の部屋

ナポレオンに始まりフランツ・ヨーゼフに終わる“ハプスブルク終焉の間”は、こっちの思い入れのデカさとは裏腹に若干あっさりしていました。

まあ、ここを濃くやってもね、って感じだったんでしょうが、エリザベートの肖像が1枚しかなかったのは寂しかったな。

しかしエリザベートの肖像画って、どれもこれも異常にウエストが細い。ありえないほど細い。

多少誇張されてるんじゃと思うぐらい細いんだが、そうやって最も強調されるぐらい彼女の体形の中で一番の特徴だったんだろうなあ(なにせ大型犬の首輪をウエストにはめたらぴったりだったそうである・・・まじか)

エリザベートとフランツ・ヨーゼフ1世の超有名な肖像画1対は、今回所蔵品を貸してくれたウィーン美術史美術館ではなくてホーフブルク(王宮)内の「家具博物館」においてあるそうだ。

ぼくがウィーンに行ったときにはこの絵はシェーンブルン宮殿にあったような気がしてたんだが、それはもう20年以上前のこと。その後引っ越しをしたのかぼくの記憶違いなのか。

あの実物をぜひもう一度見たいと思っているのだが、来日してくれるのを待つか、ぼくがウィーンへ行くか、どっちが実現度高いのかなあ(こういうこと言ってるうちは前者だろうな)



行って良かった。堪能しました。

今、国立新美術館では「ブダペスト展」てのもやってるので、そっちも行きたいなあ。また閉会ギリギリになりそうだが←


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