てくてくミーハー道場

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2017年02月19日(日) 江戸歌舞伎三百九十年『猿若祭二月大歌舞伎』夜の部(歌舞伎座)

予言通り()二月なので歌舞伎座にやってまいりました。

ただし事情により夜の部だけ。

今月の夜の部を見逃したら、きっと今後30年余り(ということは、ぼくの場合きっとこの世を去るまで)後悔の日々を過ごすこと請け合いなので、万難を排しました(例によって大げさ)

んー大満足。

歌舞伎の未来は明るい!(あれ・・・?ちょっと前と態度が180度違ってない?)

これで今後30年自慢しながら生きていける。()

本当に良かったです。

子供って、地球の宝だね。(一体何が言いたいのか)






嬉しさのあまりポエムっぽくなってきたので、まじめに感想を書きますね。

「門出二人桃太郎」

この子たち(ってどの子たちかは書かずもがな)のお父さんと叔父さんがちょうど30年前に同じ演目で初舞台を踏んだ時にもちょっと疑問を持ったのですが、同じ桃から同時に生まれたのに体格差があるこの兄弟(こまけぇこたぁいいんだよ!)、兄の「桃太郎」と弟の「桃次郎」じゃなくて、「兄の桃太郎」と「弟の桃太郎」なんだよね。これって、二人に格差をつけないという理由からだったのかと思うんだけど、逆に考えれば、長男の方が不当に扱われてない?

ぼくも長子なので、幼いころから弟をいじめるたびに(オイ)「あんたは年上なんだから我慢しなさい!」と叱られるのを理不尽に思っていたもんだった(どっちが理不尽じゃ?!by 弟)

がんぜない幼子という点では同等であるはずなのに(自分で言うか)なぜちょっと年上ということだけで多大な忍耐を強いられるのか、納得いかなかった。

だから、勘太郎、がんばれ(オイオイオイ)

だって、二人ともいたいけで一所懸命がんばってるのに、長三郎がちょっと動くだけで客の沸きようが違うのである。かわいそうじゃないか勘太郎(まぁまぁ)

勘九郎も30年前そんな感じだったのかなあ(実はわらくし、30年前のこの演目、観ておりません。歌舞伎座に入れるような余裕ある人生デビューが、ちょっと遅かった)

まあ、きっとそのうち、あっという間に二人とも実力差がなくなって、拮抗した頼もしい役者兄弟になってくれるであろう。それを切に祈る(ぼくが言う「そのうち」は20年ぐらいのスパンですけどね)

いつも言うことだけど、それまで生きていたいな。頑張ろう。


そいで、内容自体はたわいもないもので、100パーセント祝祭劇だったわけですが、歌舞伎座が新しくなってから、歌舞伎界ではおめでたいこともあるが悲しいこともありの、まさに悲喜交々の状態なだけに、こういうおめでたい方の舞台を見せてもらえると、見物としても本当にありがたい。

実はここ数年、歌舞伎界は襲名ラッシュで、つい先月も右團次襲名があったんだけど、襲名はまあ、ぶっちゃけ、会社が企画しちゃえば計画的にできちゃうものだから、「めぐり合わせ」的な嬉しさがないというか(おいこら)

でも、こういう、御曹司の初舞台みたいなのは、いいタイミングで男の子が生まれなければできないものなので、一層嬉しいというか。

まぁ、初舞台踏んだはいいが、その後きっちり役者の道を歩き続けてくれる保証はないわけだけれども(何を言い出す?!)、たとえまっすぐでなくても良いので、踏み外さずに歩んでいってほしいなと、いや、ちょっとぐらい踏み外しても、また戻ってくれば良いかなと、いや、ほかにやりたいことが見つかれば、別にそっち行ってもいいし。それが21世紀だし。って、結局ぼくは何を言いたいのかと←

とにかく、なかむら屋、おめでとう。


しかし、「勘太郎」はともかく、「長三郎」って、なんかとっしょりくさい名跡じゃね?(コラ)

初代長三郎ってどんな人だったんだろう? とちょっと調べてみたら、なんと初代勘三郎(将軍家光の時代の人!)の息子だってさ!

以来、この名前は途絶えてたんだ。それを哲之(本名)が復活させたわけだ。

ほぅ、でかした。

大物になってくれ。(さっきは兄貴の方に肩入れしてたくせに)

いやいや、二人とも応援しますよ、もちろん。今の勘九郎と七之助みたいに。

劇中、共演してくれたお歴々の口上があって、初舞台の口上は難儀なもの(なにせ主演俳優を長時間じっとさせておくのは至難の業)と相場は決まっており、みなさん超早口で(笑)口上リレーをしておられましたが、五歳児と三歳児、お父さまが締めくくるまで、きっちり我慢しており偉かった。見物全員満足の様子でした。



「絵本太功記」尼ヶ崎閑居の場

うん。





(おい)

え・・・っと。←

良かったです。(うそをつくな)

いや、普通に良かったです。特に秀太郎丈。貫禄。

芝翫も(なんか、「芝翫」って呼び捨てにするの、未だにびびるな)、橋之助(こっちも未だに違和感が)も、錦之助も、孝太郎も、鴈治郎丈も、魁春丈も、みなさん楷書の出来。

でも、今日はぼく、こんなまじめな(?)お芝居をじっくり観てる気分じゃないのよねー。鋭い方はお察しとは思いますが。

だから、次いこ、次。


「梅ごよみ」

仁左玉勘のゴールデントリオじゃないと上演できなかったこの演目、ついに世代交代。

そら仕方がない。一人いなくなっちゃったんだから。

でも、米八を勘九郎が演るんだから、特に問題はないよね。心配があるとしたら、ぼくの強烈な記憶の美化だけだろう。

と、覚悟して観てみたら、何のことはない、とっても面白かった。安心した。

特に、菊之助の、伊東深水の絵から抜け出てきたような美しさに、うっとりとろりん。

お父さんみたいに、いずれは兼ネル役者になりたいんだろうという気持ちは分かるけれども、だからこそ、50ぐらいまでは女方に比重を置いてほしいと切に願う。

美貌を大切に。←

そんで、この幕での三大功労者(?)を発表させていただきます。

一人目=中村亀鶴サン。

第一声でしびれた。相変わらずのスーパーイケボ。もちろん演技も確か。もっと色々出てほしいわ、って出てるのか。ぼくが歌舞伎をめっきり観なくなったのが悪いんだな。よし、今年はがんばろう←

二人目=中村歌女之丞サン。

まあ、政次って、そもそもおいしい役ではあるけれども。それだって、こんぐらい上手い役者じゃなきゃ務まんないもんね。

三人目=中村萬太郎サン。

おばさんが歌舞伎から足が遠のいている間に、スクスク成長しやがって(口が悪いですよ)

なんてスッキリした二枚目役者であろうか。頼もしいぞ。つうか、真女方じゃなかったのね、あなた。

まあ、最近の若い子は、たいてい両方やりたがるからねえ。そうやっていくうちに、自分に向いてるのはどっちか判ってくるんだろうね。それも良し。





という感じで、今月の歌舞伎座は華やかでハッピーな雰囲気満載でした。

来月も来ようかな。んー、少なくとも五月は来るつもり。その理由は、五月になったら発表いたします(←約束守れよ!)



よし、連続ネイサン事件の目撃者になることとしよう。四大陸選手権の録画視るだ。ううう羽生君(涙)←


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