ヒルカニヤの虎



 陽はまた昇る

忘年会があってもオールザッツ漫才に間に合うようおうちに帰る、これ関西人の基本。今年のオールザッツにはアームストロング安村改めとにかく明るい安村が出ているのでハラハラしていたのですが、予想をはるかに超えて暖かくオールザッツに迎え入れられていた。安心した。ちなみに生地の少ないパンツが姿勢と角度によって履いていないようにみえるというネタです。攻めに攻めぬく大阪の若手の中で、安定感のある体型とベタさはよかったと思う。フットカットを勝ち抜く底力。あと大阪芸人のなかで座ってる2700とトータルテンボスは馴染みすぎてて二度見するレベル。デニスはまだ馴染めていません。

今年もこのまま朝までながら見。実は司会がジュニアになったここ2年は録画していない。司会は陣内とケンコバ、アシスタント若槻千夏でええやんか…。せめて東のりで…。

2014年12月30日(火)



 大きく深い川

今年は24日にクリスマスキャロル読めた!青空文庫の草野訳だけど。プディングをちびちび、ラムをなめなめ。当日に英語はもうあきらめました。草野訳ではクリスマスプディングが「肉饅頭」になってて笑う。551のほかほかイメージが刷り込まれてしまったわ。

で、25-26日は今年最後の取材で温泉入って、一瞬だけ自分を慰安して帰ってきた。さて年明け5日以降の怒涛の締め切りラッシュに向けて気を引き締めなおすぞおおお!9連休なんかすぐだぜ!…でもやっぱり忘年会は連夜あるので、朝〜夕方まで仕事→忘年会→帰ってきてお笑い特番か映画みながら仕事、という年末年始の終わらないループを実行中。

きのうは帰阪した10年来の相方と梅田でぶらぶらしていて、昔好きだった喫茶店やカフェや食べ物やさんがなくなっていることに悲しみ流離ってしまった。なんでや…カフェコムサはなんであんな改悪をしでかしたんや…。ゆるぎない英国屋でしみじみとする。

でも何が楽って、お酒を飲まない人たちとの付き合いがぐっと増えたせいでノンアル度が高くなり、肝も胃も頭もしんどくないことだ。これはよい。かつて飲んでいた仲間も皆飲まなくなってきて、そうかもう酒飲んで騒ぐ年でなし、酒に逃げる未来が来るかは自分にかかっていて、もうちょっとわれわれ踏ん張ろうねと。あいかわらず「それゆけ!メッセンジャー」を愛聴しているのですが、黒田が「30代で踏ん張れんかった奴は40代で逃げる」と断言しててふえええってなってる今。怖い。怖いな。でも逃げていて一番こわいのは、逃げていることそれ自体を自覚せずに逃げてしまっていることだ。2014年のおわりに自分の足元を検分している。正気のままではだめなのに、私はまだ正気でいて、だから足りていない。

2014年12月27日(土)



 そんな決まりがなくたって

気楽な気持ちでTHE MANZAIを観ていたのですが、若手のお笑いから離れて寄席ばっかり行ってるとエレファントジョン、トレンディエンジェル、華大、三拍子あたりで爆笑しちゃうな。かゆいところをちゃんと掻いてくれるお笑い。お笑いライブに通い続けてるとかゆいところはすでに掻かれすぎて痛いくらいで、でもかゆいところを掻かれるのはやっぱりきもちいいから、「あ、ここもかゆかったんだ」っていう新境地開拓タイプの笑いを求めてしまう。
学天即も囲碁将棋も和牛もアキナも、あとにちょけんもダイアンもそれぞれすごく思い入れはあるんだけど、普通まずかゆいところを掻いてほしいんだよね。博多華丸大吉で間違いないと思いました。世間とのズレがなくなってきたのかもしれない私。
でも!やっぱり!学天即が!好きだー!(いい逃げ)

というところでNHK-BS1の天皇杯決勝に替えたんですけど、JTつよい。

2014年12月14日(日)



 だんだん歪んでみえてくる

現在進行形でインカレ(大阪中央体育館)→Vリーグ(ニコニコ配信)→天皇杯(バレとも会員ユースト)と順調に泥沼っている男子バレー。いかん、東京に…明日の天皇杯決勝に行きたい…。とても久しぶりですこの感じ。とりあえず来月の大阪中央体育館のチケットとったった。

最近あまりにもメッセンジャーのラジオしか聞かなさ過ぎて、久しぶりにラブレターズのANN聞いてたら暗澹たる気持ちになる。就活の大学生が語る夢みたいなふわふわ感。とんねるずみたいになりたいって、観客は劣化とんねるずなんかいらん。劣化バナナマンもいらない。天才でもない限り、できるお笑いなんて結局一生1つしかないんじゃないの。どうTVに出てどう使われるかより、どういうお笑いをやりたいかじゃないの。それが「唯一」だから私たちは痛いほど手を叩き、高いチケット代を払うんだと思う。そこからテレビで売れる人は売れてゆく。そこすっ飛ばしてテレビを「上」というのなら、目の前の客を笑わせることを至上としないなら、もうお笑いとは無関係なタレント未満だ。いっそ悲しくなる。これ芸人辞めるか辞めないかの聴取率週間の企画なんですよね。見失ってるなら辞めてしまっていいかもね。
結局深夜ラジオはオードリーANNと深夜の馬鹿力、不毛な議論、めがねびいき、バナナムーンくらいしか聞かなくなりそう。ANNはなんか一気におかしくなってきた。あ、でもウーマンは他にない感じなので残ってほしいです。

そんなわけで再々メッセンジャーのラジオをしがむことにする。この前地元の友人とお茶してて、満場一致で「結局まわりまわってメッセンジャーやな」という話になりました。たぶんライセンスはメッセンジャーの方向性に行くべきだった。

2014年12月13日(土)



 青春時代はいつまでか

誕プレに猫グッズをもらったりすると「違うの!私が好きなのは古代魚と深海魚なの!」と内なる自我が主張する。猫は拾っただけで、今でも肺魚を飼いたいという願いは捨てていないのですよ。ただ水棲生物は引っ越し時に困るので踏ん切りがつかないだけである。なら水が入っていない水槽で飼えるものならいいんじゃないか?私は両生類はダメですが爬虫類は全般大丈夫です。というかヒョウモントカゲモドキやアオジタトカゲは前々から触りたいと思っていた。悪友Aから誘われた爬虫類カフェにうきうき同行し爬虫類各種を触り倒した結果、アオジタちゃんはもちろんいいけどヘビが思わぬ魅力を放っていて素晴らしかった…。大きいのも小さいのも素晴らしかった…。写真を載せられないのが残念です。動物園では触れないもんなあ。

MBSラジオ「それゆけ!メッセンジャー」を遡れるだけ遡って聞いている近況。これ聞いてるとつくづく思うのですけど、私たちが子どもの頃夢中だったお笑い芸人ってジャリズムやメッセンジャー、千原兄弟みたいなワチャチャ世代なんですよね。今40代半ばの人たちがほとんど欠けることなく(解散はあるにせよ)芸人として東西で生き残っている、というのは恐ろしいことだと思う。
水玉れっぷう隊のケンは容姿の劣化が激しく境遇も悲惨で東京で食いつめていて、でも相方のアキはまだ小奇麗なのでそこそこ仕事があって、しかも東京でマンションを買って家族で暮らしているため東京を離れられない。という話から、パラが「もうケンだけ大阪帰ってきたらええねん」と。大阪では華がなくても見た目が汚くてもおもろかったら何とかなる。貧しくても食えなくても、ブタ箱に入ったことがあっても周りは面白がってくれる。芸人が面白がればラジオやテレビで波及する。人柄がよければ先輩の助けで食っていける(だからりあるキッズ長田はああなった)。芸人が悲惨であることは「笑たったらええんや」の精神でおもしろがるべきなのに、東京にいるとその感覚が薄れていく。大阪に移植したい東京芸人が今次々解散発表していっているの、ほんとどうにかならないだろうか。

2014年11月30日(日)
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