ひねもすのたり
さとうや



 彼に何があったのか

 
うちの長男が通う塾は、行き帰りの際に
タイムカードのようなものをピッと器械にかざすと
私の携帯に「入室案内」「退室案内」という
メールで連絡が来るようになっている。
つまり、塾をさぼったり、帰りに寄り道したりすると
すぐにバレバレなわけだ。


ところがその日、「退室案内」は来なかった。
前にも一度何かの不都合でそんなこともあったし、
講習が終わってから先生と話をしてて遅かった、なんてこともあったから
しばらく待ってみた。いつもなら遅くとも10時半頃には帰ってくる。

でもその日は11時を過ぎても帰ってこない。
携帯にメールしても返信はなく、電話しても留守電。
どうしたんだろうと思いながら、コタツで少しばかりウトウトとする。


はっと気がつくと、既に午前2時近い。
しかし部屋を覗くとまだ長男は帰っていなかった。
もうとっくに終電の時間は過ぎている・・・・

慌てて息子の携帯に電話をすると数回のコールの後、長男が出た。
「今どこにいるの?」と尋ねると、掠れた声で「駐輪場」と言う。
どうやら最寄り駅のいつも借りている駐輪場にいるらしい。
「雨が降っているから」と息子は言う。
そんなの。 いつだって「迎えに来て」とすぐメールするくせに。

とるものもとりあえず深夜の雨の道を
車を飛ばして迎えに行った。

なぜこの時間になっても自分からは連絡をくれなかったのか
今まで何をしていたのか・・・?
彼は何も言わない。沈黙が続く。
「退室案内」が来なかったのは息子が帰りにチェックを忘れたかららしかったけど。


思春期なんだよなぁ。 17歳なんだよねぇ。
今まで何でも話してくれた
反抗期すらほとんど記憶にない長男

彼もそろそろ私の傍から巣立ってしまうのだろうと
何も聞けないまま、漠然と母は思った。

  
 
(14日付けの日記も更新しました。)

2006年02月16日(木)



 本命

 
たかがバレンタイン・デー
されどバレンタインデーである。


わが家の息子達の戦利品は
長男 4コ
二男 1コ

しかし数で勝る兄はなぜか、「どうせ義理だから」
とあまり嬉しくなさげ…
もしかすると、本命からもらえなかったんだろうか?
(本命がいるのかどうかも定かではないですが)


すると二男がポツリとひと言。
「俺のは義理じゃないから」



・・・・おお!!
 
  

2006年02月14日(火)



 雨女と白いブーツの関係


お正月も終わりの丸井のバーゲンで
ふくらはぎまでの白いブーツを買ったのは
その翌週の土曜日、友人と東京での観劇に
履いて行きたいと思ったから。

しかし当日は雨だった。しかもかなりの大雨。
当然おニューのブーツはまだ箱の中。
出番はその翌週の土曜の新年会に持ち越された。

ところが・・・その日は首都圏でこの冬いちばん雪が降った日。
しかたがないので、汚れてもかまわない履き慣れた黒いブーツで出かけた。


次の狙い目は、平日に休みが取れた2月1日。
友達とランチの約束をしていた。
しかし、その日に限ってまたもや雨。しかも土砂降り。
車で出かけるから少々の小降りなら・・・・と思ったが、断念。

日の目を見ない私の白いブーツ。
「そもそも雨女のあんたが白いブーツを買ったこと自体まちがってる」
なんてオットに言われるが反論もできず。

しかたがないから日曜日、美容院に行くときに履いて行った。
「お、白いブーツいいねっ」と言ってくれた担当の美容師くんは
いろんな意味でプロだな、と思った。


次の機会は今度の日曜。
朝から東京へ行く。人と会う。
でも、たくさん歩くから新しい靴で行くのはちょっと躊躇われる。

ってその前に12日のお天気は・・・・?

 

2006年02月08日(水)
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